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2024-06-27 14:57

#10 『極楽』級のすがすがしさを

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ミシマ社ラジオ第10回は6月の新刊『極楽よのぅ』をご紹介します。
担当編集ノザキも登場し、著者の内田健太郎さんってどんな人なのか、島での暮らしについてお話ししました。

そして今回は、養蜂家である内田さんが先月オープンされたばかりのみつばちミュージアム MIKKEからご本人の声を交えてお届けします!


みつばちミュージアム MIKKE

  • 営業日時:木・金・土・日 11時〜16時 
  • 場所:〒742-2512 山口県大島郡周防大島町平野1267-1
     

<関連書籍>

『極楽よのぅ』ちいさいミシマ社) 内田健太郎(著)

『ダンス・イン・ザ・ファーム 周防大島で坊主と農家と他いろいろ 中村明珍(著)

『ちゃぶ台』 ミシマ社(編)
 

※AIによる文字起こしのため、一部文字表記に誤りが生じる場合があります

00:00
ミシマ
みなさんこんにちはミシマ社ラジオです本をあまり読まない人も本好きな人も思わずその本を読みたくなるそんな時間をお送りします
出版社ミシマ社が運営する本との出会いがちょっとだけ広がるラジオです
フジモト
はいこんにちはミシマですこんにちはアシスタントのフジモトですはい
ミシマ
ちょっと間が空いてしまいましたかねはいあの僕たちそうですね月3本4本ぐらいやりますって言って始まったミシマ社ラジオですけども
ちょっといろいろ不慣れなこともありあのまあゆるゆると月2本ぐらい放送していければいいかなと思っているんですけども
フジモト
なんかフジモトさん最近変わったことありましたか?変わったことは汗が止まらない
ミシマ
暑いですねえっとついに梅雨入り宣言がありましたねはい汗止まらないです
僕もですね今あの部屋の中だっていうのに帽子かぶっています
日差しをねよけるには帽子がいるんですけども帽子ってなんでこんなになくなるんですかね
なくなるんですか?なくなるんですよ今年っていうかこの2ヶ月で2回本当にショックでちょっとどうしたものかなっていうすごい悩みがあるんであのリスナーの皆様帽子をなくさない方法あったらぜひミシマに教えていただければなと思います
はいお願いしますあのちょっと僕の暮らしは帽子をなくす日々なんですけども
最近暮らしの本を出しまして内田健太郎さんのデビュー作『極楽よのぅ』と
いいですね『極楽よのぅ』ですね「う」が小さい「ぅ」ですあのこの内田健太郎さん周防大島に移住されて約13年ぐらいですかね
初のエッセイ集を出されたということで出版社としてはこういう本どういう本なんだろうっていうことを結構わかりやすく言わないといけないわけなんですが
それでねちょっと考えたんですよくこう丁寧な暮らしとかなんかそういう風な言葉であったりしますけども
なんかどうしてもそういう風に一言で言ってしまうとこぼれ落ちてしまうなぁと思ってあの一言ってやっぱどうしても記号になってしまいがちで
本当に読者の方々に味わってもらいたいなと思って作っていたこちらの思いなんかもなんかすごいこう滑ってしまうというかいうことがすごくあるんですが
一方ででも出版社はそれをわかりやすく一言で言うという努力もしないといけなくてじゃないとあのこう
今みたいにですね僕が一体何言いたいんだろうみたいな言葉を繰り返してどういう本かわかんないみたいなことにしかなりかねなかったら
03:05
ミシマ
あのその本に出会ってもらうこともできないんででそういう意味でですねそうだっていう風にちょっと気づいたことがありまして
今朝思いついたんですけどもこの本丁寧な暮らしとかじゃなくて
内田さんってどういう人だろうっていうことを考えた時にやっぱその内田健太郎っていう人がやっぱにじみ出たエッセイ集だなと思った時に
「すがすがしい暮らし」というジャンルを開拓した本じゃないかという仮説を私思いつきましたもんで
この本を丹精込めて作った編集者の野崎敬乃さんにそのあたり一言聞いてみたいなと思ってます
ちょうどノザキさん横にいたんでこの僕の思いつきどうでしょうか?
ノザキ
お久しぶりですミシマ社京都オフィスのノザキです「すがすがしい暮らし」
なんかすごいミシマさんの前振りでどういうのが来るんだろうと思っていたのと
実は私が今ここに座る前にお茶飲もうかなと思って下に降りてきたらなんかすごい参加してみたいな顔をされて
言いたいことがありげだったのでそこからも含めると長い前振りだったんですけど
「すがすがしい暮らし」ということではいすごいいいなと思いました
ミシマ
OKですか?
ノザキ
OKです
ミシマ
ありがとうございます担当編集からOKもらったのでちょっとその路線で今日は話そうかなと思うんですが
この内田さんと出会ったのがたぶん2015年の春だったんじゃないかなと思うんですね
3月の末だったと思うんです
で4月の末に僕周防大島に初めて行ってその時に出会った方々
『ダンス・イン・ザ・ファーム』っていう本をミシマ社から出ている中村明珍さんであったりとか
『ちゃぶ台』に3回くらい登場いただいている農家の宮田正樹さんであったりとか
そしてこの内田健太郎さんたちと出会ってそれで『ちゃぶ台』を創刊しようっていう
本当直接的なパワーをもらった方々であり場所が周防大島なんですね
で中でもこの内田健太郎さんっていう人と出会った時に
やっぱ自分が毎回晴れやかな気持ちになるなっていう
なんとも言えないなんかこう心地よさっていうものをやっぱ覚えておりまして
なんかそれはこの13年一度も変わらない
でこのエッセイを読めば内田さんだって大変な時期はあっただろうし
いろいろコロナ禍で養蜂業の方も大変だった時期とかもあったと思うんですけども
珍さんが書いているように断水の時期とかもありましたし
06:00
ミシマ
その時マルシェをね先導して行っていた内田さん大変だったと思うんで
てか大変でしかなかった時期なんかも見ているし
その時僕も訪れた時もちろん大変ではあったんですけども
その大変さの中にやっぱ内田さんはやっぱり何というか
人々を周りの人たちを暗くさせない何かっていうのはやっぱあるなっていうことを思っていて
なんかこのエッセイ全部いろんな話もちろん書いてあるんですけれども
全編を通してやっぱこうすがすがしさっていうものが
もうなんか溢れているなっていうことを感じておりまして
今回読者の方々にも味わってほしいなと思いますよね
これは実は得難いんじゃないかなというふうに思ったと
結構自分の中でそれは発見だったんですけどね
どうですかね
ノザキ
そうですね確かに何かこの本を内田さんのことを初めて知る人に紹介しようとすると
確かにすごく何かある意味難しくて
それはその本人が本当にはミシマさん言ってる通りのほんとすがすがしいし
本人からあふれるパワーみたいなものに何度も元気をもらって
会ったらもう即元気みたいな感じなので
何か言葉にすると難しいんですけど
でも何か一生懸命考えて私も思ったのは
移住の本とか何か暮らしの本とかいうときにイメージする
何て言うんですかね何かすごく目的があって移住しましたとか
すごくこういうことがしたくて移住しましたとかっていうよりは
内田さんって出会った人とか怒っていることとかその場面で
自分は結構ちょっと不真面目な学生みたいなテンションで
その場の空気に乗れないこともありつつ
でもやっていくみたいな感覚がすごく近いんですよね
優等生じゃないんですよ全然内田さんって
なのに何かいろいろ切り開いていくっていう
その感じがすごくて
だからキャラクターというかご本人の感じがすごく開かれてるし
私もすごく好きになるような人柄で
一緒に本作ってても楽しかったですし
文章にもその感じが溢れてるし
読者ハガキも第1号が届いてるんですけど
09:02
ノザキ
こんな愉快な男が周防大島に移住してきてくれて本当に嬉しい
島の人からのハガキが来てて
それはもう本当にご本人の人柄だなと思うので
ミシマ
それを皆さんに伝えたいなと思っています
ではそのご本人の声ここから聞いていただこうかなと思います
周防大島からお届けしますどうぞ
MIKKEにやってきてます
完成したてですね
すごい空間に来てますが
そしてMIKKEの中で
またひと際目に引くのはこの『極楽よのぅ』ですが
内田さんどうですか?
ウチダ
どちらもホヤホヤですね
MIKKEのお店もできたばかりでオープンしたて
まだまだどうしようかってところがいっぱいあるんですけどね
ミシマ
でもなんかいるだけで気持ちいい
本当に海真横僕らいる真横にすごい開かれてて
ウチダ
誰も歩いてないですね
誰一人歩いてないですけどね
ミシマ
本当だ
こんなことあるんだ
超プライベートビーチ
ウチダ
もうちょっと歩いててほしいですね
本当に散歩にもすごい気持ちよくて
僕らが最初それこそ『極楽よのぅ』の中にも書きましたかね
僕や妻がここでよく散歩している場所だったんですけど
本当に気持ちいいビーチだし
ここでいつかお店なんかできたらいいなって
最初は夢物語だったんですけど
でもあれよあれよと本当にお店が始まることになって
光嶋裕介さんに建築依頼して
設計も本当に素晴らしいものが立ち上がって
本作りもそうですけど
店作り建物を作っていくのも本当そういう
ない物を立ち上げていくという行為が面白かったですよね
この意見を言い合いながらこうしたり
本作りも本当初めてでしたけど
そう思いましたね
ノザキさんに担当していただいて
随分キャッチボールをだいぶしてきましたけど
ミシマ
そうですね
ウチダ
こうやって一冊になると
こういうふうに本ってできるんだなって
若干まだ他人事っぽい感じもしますけど
でも案外こんなサクッと読みやすいぐらいの
サイズ感というか分厚さというか
収まりましたね
すごい時間かけてたから
なんかもっと案外薄いっていうか
軽いなみたいな読みやすいサイズ感
ちょうどいいですけどね
ミシマ
ちょうどいい
ウチダ
そうですね
ここでも早速販売させてもらって
結構買ってってくれますね
12:00
ミシマ
嬉しい
早速嬉しい
ウチダ
嬉しいですね
あと結構読んだ感想とか送ってくれたりとか
ミシマ
ちなみにMIKKEはいま週にいつオープンなんですか?
ウチダ
木金土日
ミシマ
木金土日
ウチダ
11時から4時でオープンしております
ミシマ
ぜひはちみつと『極楽よのぅ』を求めに来てください
ウチダ
みつばちのミュージアムも併設しておりますし
MIKKEってつけたのは
この本の中にも書いてますけども
子どもが何か見つけるっていう意味のミッケ(MIKKE)ですけど
大人も子どももミッケって
何か新しいポジティブなものは見つけられるような
そんな場にしていけたらいいなっていうような
みつばちの目線を感じられる場所にしたいなっていう
イメージですかね
ミシマ
今僕たちクレープもいただきましたけども
超おいしいです
おいしかった
ぜひカフェにもゆっくりしに来てほしいですね
ウチダ
ぜひぜひ本当ですね
ミシマ
最高の場所です
最高のロケーション最高の建築
ありがとうございました
ウチダ
皆さんお待ちしております
ミシマ
聞いてみてノザキさんどうですか?
ノザキ
いやちょっともう今すぐにMIKKEに行きたい
ミシマ
本当に
ノザキ
もうちょっと待ってない
ミシマ
そうですね
ぜひ皆さんMIKKEに訪れてみてください
きっとこの夏周防大島に行かれる方々も多いと思うんで
去年まではなかったんですけども
すぐビーチの横にMIKKEっていう素晴らしいミュージアムができたんで
訪れてほしいなと思います
ミシマ社内では結構デザインも手伝っていただいている
フジモトさんどうですか?今回のデザイン
フジモト
すごいピカピカしてて
素敵な装丁
ミシマ
ピカピカってどこら辺がピカピカしてるか
ちょっとノザキさん説明してもらえます?
ノザキ
はい『極楽よのぅ』全体がピカピカしてるんですけど
ミシマ
タイトルがね金箔なんですよね
タイトル金箔
ノザキ
箔押ししてますね
ミシマ
しかもこの内田健太郎っていう
あのスミの文字にかぶるように金箔が飛んでますよね
ノザキ
そうですね
内田さんは養蜂家で
はちみつを作っていらっしゃるのがあの仕事なので
ちょっとはちみつ感があるような感じで作っています
ミシマ
はい次週はですね内田健太郎さんとの対話を
お届けしたいなというふうに思っております
ぜひ次週もお楽しみください
では今日もありがとうございました
フジモト
ありがとうございました
14:57

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