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#68AI時代だからこそ、ものづくりの本質を考える
2026-10-19 11:12

#68AI時代だからこそ、ものづくりの本質を考える

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AI時代だからこそ人間はどうあるべきか?何の力を伸ばせばよいのか?考えてみたいと思います。

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サマリー

岐阜県の工業高校教員が、電気系・機械系の教員と訪れたヤマザキマザック美濃加茂工場での研修を振り返ります。工作機械博物館や工場を見学し、AIと製造業、教育についてのセミナーを受けました。AIが図面や3Dモデルを作れても、加工・組立の可否や寸法の妥当性を判断し、根拠を説明するには人間の基礎知識と技能が必要だと語ります。工業教育では、手順を教えるだけでなく、生徒が経験をもとに観察・判断・試行錯誤し、自ら課題を発見して解決できる力を育てたいとしています。

ヤマザキマザックでの教員研修
こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。 この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
今回は、先日ですね、工業高校の電気系の先生と機械系の先生が勉強会ということで、美濃鴨にある山崎マザックまで行って研修をしてきました。
今回の研修は工場見学だけではなく、そこにある工作機械の博物館というのがあるんですよね。 そこの見学、そしてAIやソフトウェアの動向についてのセミナー、そして卒業生との面談ということで、盛りだくさん
でしたけども、かなり中身の濃い研修となりました。
その様子を皆さんに今回はお伝えしたいと思います。
山崎マザックという会社は、皆さん知ってますか? 工作機械という機械を作る機械を作っている会社なんです。
あのポッドキャスターの支部長さんという方が見えますけども、その方の所属している会社でもあるんですよね。
支部長さんには、岐阜工業高校に講演に来てもらったり、もしくはアイデアロボット大会の審査員をしてもらったり、岐阜県では大活躍されてます。
その支部長さんの山崎マザックでの研修でしたので、当初はですね、AIについても支部長さんにお願いして話をしていただこうかなというふうに思ってたんですけども、
ただいま東京に単身不妊中ということで、なかなか帰ってこれないという事情がありまして、今回はその上司にあたる方からお話をいただくことになりました。
さて皆さん、工作機械博物館って行ったことありますか? 山崎マザックのミノカモ工場には、昔から使われていた工作機のいろいろな種類が置いてあって、歴史がわかるんですよね。
そして現代の名工という方が常駐されていて、そこでものづくりも体験させてもらえるんです。
もしお時間あったら、ぜひ足を運んでみてはどうでしょうか。
1人確か500円だったと思いますよ。私も初めて行きましたけども、なかなか良かったです。
ただ展示してあるということだけではなく、動くように展示してあるんで、なるほど昔こうやって動いてたんだねということもわかりますからね。
もしお時間あれば足を運んでみてはどうでしょうか。
最初はこの博物館の見学をさせていただいて、その後工場見学をさせていただいたんですよね。
工場見学がまた綺麗なとこでしたね。
もう広い敷地内にトラックがちゃんと中まで入れるような設計で、完成した工作機械をその工場の中にもうトラックを入れて積み込むというような設計になっていて、
なかなかこれ次足し次足しで工場を広げていくということでなかなかできない設計でしたね。
非常に5Sと呼ばれる整理制度とかですね、清掃も含めて綺麗になってましたね。
こういったところを見るとやはり企業の取り組みを学校でも取り入れなきゃいけないなっていうふうに一層感じさせられました。
AIの成果物を判断する人間の役割
その後AIセミナーということで先ほどの支部長さんの上司でもある方にお話ししていただきました。
いやーこれ今回本当に勉強になりましたね。
私は機械系ですし、その他電気研の先生も見えますけども、AIということをテーマにしていただいたんですよね。
やはりこの工作機というものに対してAIがどのぐらい関わっているのか、そして製造業に対してAIってどのぐらい関わっていくのか、
そんなところでこれからの教育にヒントになればいいなっていうふうに思ってお願いしたんです。
当然AIによって設計や製造、様々な作業が効率化されていくことが想像できますよね。
そしてこれまで人間が時間をかけて行っていた仕事をAIが短時間で処理できるようになっていくと。
これもなんとなくイメージはつきます。
その中でじゃあ人間がどんな仕事をしていくのかっていうことなんですよね。
それはセミナーの中ではこんなことをおっしゃってみました。
AIの成果物を人間は正しく評価できるのかというそんな問いです。
これは本当に重要だなと思いました。
例えばAIに図面を描いてもらう、あるいは3D CADで部品を設計してもらう。
見た目には非常にきれいな図面や3Dモデルができるかもしれません。
しかしその部品は本当に加工できるのか?
実際に組み立てできるのか?
寸法や交差は適切なのか?
こういったことをですね、検証して判断できるかどうかということは人間の仕事なんじゃないかということなんですよね。
これこんでいいの?って聞かれた時に、いや、AIがそうやって言ったんでなんてこと言って、じゃあこれ仕事にならないですよね。
やはり根拠のある説明ができるかどうか、そして剛才が出せるかどうかという判断。
これがやっぱり人間に求められるものじゃないかなっていうふうに思います。
基礎知識と熟練技能の重要性
そんな話を聞きながら、学校教育でも同じだなというふうに思ってたんです。
生徒がAIを使って課題を解決するってことはこれは当たり前になっていくでしょう。
でもAIから答えをもらっただけで本当に理解したと言えるのかどうかということですよね。
ここで改めて重要になるのが基礎知識や技能だと思います。
例えば旋盤加工について何も知らない人がAIに加工条件を聞いたとしても、
それが正しいかどうかなんていうのはわからないですよね。判断もできません。
製図の基礎も知らなければ、AIが作成した図面が正しいかどうか、これも判断難しいんじゃないでしょうか。
つまりですね、AIが発達すればするほど、
AIの答えを判断するための基礎知識っていうのが必要になってくるんだなというふうに感じています。
そしてもう一つ重要だなと思ったのが、人間の仕事の付加価値っていうものですかね。
最終的な判断説明というのがやっぱりこれ人間にしかできない付加価値となっていくんだろうなというふうに思いました。
では判断できるためにはどうしたらいいのかというと、
基礎知識も大事なんでしょうけども、やはり技能っていうのも大事なんじゃないでしょうか。
例えば熟練者と初心者の違いっていうのは、
単に手を動かす速さや物を作る正確さだけではないですよね。
加工中の音や振動、切りくずの状態から今どんな状態なのかということが判断できるのがやはり熟練者なんじゃないでしょうか。
そして修正するということができる。これは初心者にはできませんよね。
つまり技能の本質っていうのは、状況を観察して考えて判断して試行錯誤することが含まれていると思うんです。
そうすると今回のAIセミナーで学んだことも非常につながってくる部分はありますよね。
AIが答えを出してくれたとしても、それが正しいかどうか判断するには、
人間自身が経験して考えたことが非常に重要になってくるということなんです。
工業教育で育てたい思考力
でも私自身これまでの実習を振り返ってみると、
手順を教えて生徒にその通り作業させることが中心になっていた部分が多々あるなというふうに思っているんです。
もちろん初めて機械を使う生徒に、いきなり自分で加工しなさいと言ってもこれは危険ですしね。
どうやっていいのかわからないという、まず方法もわからないですからね。
これは最初はやはり教員が手順を示して安全に作業できるようにするというのが必要だと思います。
しかしそこから先なんですよね。
正しく作業できるようになった後に、今度は自分自身で考える、そして改善する、
そして問いを立ててそれを考えたり取り入れたりしていく。
まあこんなことをこれからやっていかないと、
結果的にAI試合になった時に何もできないということになりかねないですよね。
これは製図でもしかりですよね。
なぜこの位置に穴を開けるのか、そしてなぜこの穴の形なのか。
踏み立てる部品はこれで合っているのかどうか。
まあこういったところですね。
判断できるようになるには経験というのがやっぱり大事じゃないかなというふうに思っています。
AI時代、生徒自身が自分の経験を生かして判断できるようにする。
まあこれは今後の工業教育に必要な学びの一つになるんじゃないかなということを
セミナーから感じさせていただきました。
だからネクストハイスクールもですね、
高性能な設備を導入するということが目的になってはいけないということです。
単に良い製品を作るためだけではなく、生徒自身が考え、
判断するための情報を得る道具として
施設設備を整える必要があるんじゃないかなというふうに再認識しました。
今回は山崎マザックの工場見学、
博物館の見学、そしてAIセミナー、
そして卒業生との面談みたいなことで
教員研修やってきた内容を話をさせていただきました。
AIに使われず根拠を説明する
私はこれから工業高校で育てたい生徒の姿を次のように考えてるんですよね。
自ら課題を発見するということ、
そして基礎知識と技能を活用して解決方法を考えるということ、
そして思考錯誤すること、
そしてその結果、その判断の根拠を説明できると、
そういったことができるような人材育成が大事じゃないかなというふうに感じています。
AIは非常に便利ですよね。私も結構頼っちゃってます。
だけどもこのAIに負けないぐらい、やっぱり人間の偉大さというのも
ひしひしと感じるところあるんですよね。
やはり人間の持っている素晴らしさというのを、
この最新のAIもしくは最新の機器とどう融合していくのか、
これがやっぱりこれから大事になってくるんじゃないでしょうか。
皆さんもAI使ってますか?
使った時に出てきた答えをそのまま鵜呑みにしてませんか?
なんでこうなったの?っていう質問を自分自身にしてみてください。
AIが言ったからなんていう答えが頭に浮かんでいるうちは
多分AIの言いなりになっちゃいますよ。
もう一度AIを使うという意味で自分自身が使われないように
ちゃんと根拠を持った説明ができるまでちょっと考えてみましょう。
私も心がけています。
未来をつなぐものづくりは毎週月曜日朝7時に配信しております。
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またコメント等をいただけますと私の励みになりますので
是非いただけますようよろしくお願いします。
ではまた来週。さようなら。
11:12

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