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1年生へしぶちょーからのメッセージ
2026-05-25 11:25

1年生へしぶちょーからのメッセージ

ものづくりポットキャスターでもあるしぶちょーさんに1年生全クラス対象に工業高校生の強みや今後の学習するにあたってアドバイスをいただきました。

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サマリー

本放送では、工業高校の1年生を対象としたしぶちょー氏の講演内容について、パーソナリティが自身の考察を交えながら解説しています。AI時代におけるものづくりの強みは、単に結果を得るだけでなく、そのプロセスや原理原則を理解することにあると強調。特に、言語化できない職人技の重要性や、AIを専門分野以外の知識習得に活用する視点が、これからのエンジニアに求められる資質であると述べています。

しぶちょー氏の紹介と講演の趣旨
こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。
この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
今週は、1年生の学年集会に、しぶちょーさんに来ていただいて話をしてもらいました。
しぶちょーさんって誰?っていう感じですけれども、しぶちょーさんはですね、これは本名ではありません、当然。
しぶちょーという名前で、SNSの発信をしておられる方なんですよね。
ポッドキャストでは、ものづくりの視点というラジオをやっていたり、しぶちょー技術研究所というものづくりについてのブログを発信していたり、
またVRテクノという鏡原のものづくりの拠点があるんですが、そこの広報大使をしていたりと、岐阜県にも馴染みがある方なんですよね。
そして、経歴が工業高校を出て大学、そして工作機メーカーに就職して、今エンジニアとして働いているということでは、まさに工業高校の生徒にとっては身近な存在だというふうに言っても過言ではないと思います。
そのしぶちょーさんに私の方から、工業高校生、1年生にですね、これから工業高校で学ぶにあたって、どんなことを意識していけばいいのか、どういう考えで生活していけばいいのか、そんなことをアドバイスいただけたらということでお願いして、今回実現しました。
工業高校に入った1年生のみんなは、当然ものづくりが好きだとか興味があるっていう生徒もいると思いますけども、全部ではないと思います。
部活動をしに来たとか、なんとなく親に勧められたとか、先生に勧められたとか、あの子が行くからとか、そんなことであまり工業やものづくりに興味がない状態で今入学して勉強しているっていう生徒も中にはいると思うんですよね。
だけども、たまたま入った工業高校だけども、こんなに素晴らしいんだぞというところを今回しぶちょーさんに話をしていただき、これからの勉強のモチベーションにつなげてもらえたらなということで、お招きして話をしていただきました。
またしぶちょーさんの発信の方で、今回の講演の方は多分アップされると思いますので、改めて興味ある方は聞いていただけたらなというふうに思います。
しぶちょーで調べると多分出てくるんじゃないでしょうか。
この話を私の方が聞いて、何を思ったかということですね。
それを今回お話しできたらなというふうに思っています。
AI時代におけるものづくりの本質
最初しぶちょーさんに会ったら、まず写真を撮られたんですよね。
写真を4枚撮られて、これを講演の前までに加工して3Dモデルを作りますなんてことを言われて、本当にできるのかなというふうに思っていましたが、
バッチリ講演の時に3Dモデルに私がなってましたね。
そのぐらいAIというのは、いろんなことを想像して、ものづくりができちゃうという時代になってきているということなんですよね。
昔は何十枚もいろんな角度から写真を撮って、それをつなぎ合わせないと3Dモデルってできなかったんですよ。
それが4枚撮って立体ができるということは、それはAIが想像して4枚の画像をつなげているということなんですよね。
それが瞬時にできてしまうというところが今の時代なんですよ。
それをですね、インスタントラーメンっていうものに例えてみましたけれども、
要はできたラーメンが美味しいということには違いないけれども、
中身がどうなっているのか、何を入れているのかということが、どんな手順で作っているのか、
それが分かるか分からないか、知っているか知らないかがこれから大きいぞという話になるんですよね。
要はAIで作ってもらったというのは、成果物としてはかなり良いものが今できるんですけれども、
ただどうやって作ったんだろうということは、ちょっとそれは専門家の人じゃないと分からないですよね。
じゃあそこにどんな違いが生じるかといえば、やはりどんな工程で、どんなものを使って、どんなふうに作ったか。
そんなことが分かれば、また違うものづくりや違う事柄に応用できるというのが強みですよね。
だけども、中身が分からなければ、少し違ったものでも作れないということになるんですよね。
工業高校で学ぶということは、むしろその作り方とか、作るための道具は何かとか、
そんな基本的なことを学ぶという意味では、中身を知るというのはとても強みになるよということですよね。
AI に頼めばできることもたくさんある。
だけども、それはそれだけできることであって、違うことに応用や違う考えが波及するかといえば、
これはまた中身を知っていないとできないということなんですよね。
AI 時代において作り方のプロセスを知っているということは、これは圧倒的に強みになるんです。
ですから、工業高校でその作り方を学ぶというところは、これはすごいこれから強力な武器になっていくんじゃないかなというふうに感じました。
職人技「木下げ作業」とAIの限界
特にこの話とつなげて私思ったのは、木下げ作業という職人技があるんですよ。
ほとんどの方は知らないと思うんですけどね。
これは日本の職人が工作機械という機械を作るときに、まっすぐその機械を動かすために必要な技能なんです。
これはもう海外には職人がいなくて、日本にしかいないんです。
ですから日本の工作機械。
工作機械というのは、物を作るための機械、金属を削るための機械なんですけどね。
ほとんどの身の回りのものは、この工作機械から生み出された部品を組み合わせてできています。
ですから、工作機械の精度というのは、身の回りのものの精度を上げるためには必須なんです。
その工作機械の肝を握っているのはこの職人技の木下げ作業なんです。
この木下げ作業なんですけども、金属の表面を少しずつ削る作業のことなんですけども、
これただ削るだけではなく、滑らかに機械が動くかとか、熱で歪まないかとか、
油が乗っているんですけども、油がちゃんと維持できるかとか、
いろんなことを考えて、感覚でやる仕事なんですよね。
これを職人ではなしにロボットでやらせようという取り組みも研究も進んでいるんですけども、
それでもこれ難しいんです。
つまりそれは職人が言語化できないものがたくさんあるんですよね。
ということは、AIにとってもこれは数値化できない、
もしくは数値化できてもそれがいいのかどうかが判断できないんですよね。
朗報ですけども、この木下げ作業、実際に体験できるチャンスがあるんですよ。
夏休みにこの木下げ作業を体験しようという企画を設けています。
これなかなかできないですから、ぜひ興味ある方は申し込んでください。
この木下げ作業のように、AI時代で価値の上がる職人というのも出てくるんですよね。
それはどんな職人かといったら、現象を説明できる職人じゃないでしょうか。
なぜこの音が危険なのか、なぜその削り方なのか、なぜその工程なのか、
それを言語化できる人、つまり技能と理論をつなげれる人というのが重要になってきます。
そういったことができる人がいないと、結局AIはすごい大量のデータを処理できる能力がありますけど、
どのデータをどうなればいいのかというそこがわからないんですよね。
だからAI時代ほど現場感覚というのはかなり重要視されていくんじゃないかなというふうに思っています。
AIを活用した学習と将来への展望
そして支部長さんの話を聞きながらもう一つ私思ったのは、
AIがあるからこそ今学びをいろんな方面につなぐことできるなというふうに思いました。
つまりはですね、自分の専門以外の知識も簡単にAIを使えば調べられる時代なんですよね。
この学校を希望した時に中にはですね、希望の学科に入れなかった生徒もいるかもしれません。
もしくはこれから1年生は学科群ですけども、
学科に分かれた時に行きたい学科に入れなかったっていう子も出てくるかもしれません。
そもそもこの学校に入るつもりはなく違う学校に行きたかったっていう子もいるかもしれませんよね。
だけども、もしそうであっても今の時代、これだけAIを使える時代ですから、
AIがサポートとなって自分の専門知識以外の分野、
もしくは今学んでいる分野以外のことも広く学べるチャンスはいくらでも転がっています。
むしろ今からの時代、自分の専門分野以外のところをいかにつなげて、
掛け算で自分の技能を多分野へつなげていくのかっていうところが必要とされています。
ですから、AIが仕事を奪うとか、人間の知能を超えてしまうとか、
いろいろ言われていますけども、今現状でAIをうまく利用するということが
大事な視点じゃないかなっていうふうに思いました。
今の時代に生まれてよかったというふうに思えるような、
そういったAIの使い方ができるといいですよね。
さて今日は、支部長さんの講演を聞きながら私が思ったことということで話をさせていただきました。
原理原則という深い根を張る基礎力と、AIを使って分野を横断する広い視野、
この2つを両輪にすることで、これからのエンジニアっていうのはもっともっと活躍できれば広がると思いますよ。
明日からの授業や実習がまた違った見方で見れたらいいですよね。
そしてわからなければ先生にも聞ける、そしてAIにも聞ける、
いろんな興味関心が解決しやすい時代になっています。
だからこそ、今大事なことは興味関心を持つことなんですよね。
いかに自分自身が無関心ではなく、いろんなところに興味関心を持って突っ込んでいくのか、
この行動力や気持ちこそ誰にも作れない、あなたしか作れない、そういったものじゃないでしょうか。
番組からのお知らせ
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お便りは私の励みになりますので、ぜひいただけますと嬉しいです。
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毎週月曜日4時に配信しております。また来週お会いしましょう。さよなら。
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