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今日のテーマは、時間感覚のしくみです。時間は手に取ることもできませんし、目に見ることもできないですよね。
心の中でカウントしたり感じたりするってことがあると思うんですけども、心理学的にはですね、時間感覚が2つあるっていうふうに捉えてます。
まずは、ちょっと聞き慣れないかもしれないですけど、充実時間っていうものと空虚時間っていうね2つがあるんですね。
この充実時間っていうのは、英語でフィールドインターバルって言うんですけど、これはですね、一つの音の始まりから終わりまでのその状態ですね。
例えば、ピアノを鳴らすとですね、今どの音を鳴らしましたけども、どの音が鳴ってる状態? この状態をですね、充実時間と言います。
2つ目の空虚時間っていうのがあって、これエンプティーインターバルって言うんですけど、これはですね、次々に出る2つの単音の間の時間感覚なんですね。
今から2つ音を出すんですけどね、その間の感覚、音が鳴ってない時の感覚のことを空虚時間と言うんですね。ちょっとやりますね。
今2つね、どの音を鳴らしましたけども、どの音が鳴った後の何もない時、そしてまたその後でどの音が鳴りますか、その間ですね。
もう一回やりますね。こんな感じの音が出てない状態のことをですね、空虚時間と言います。不思議なことなんですけども、この時間感覚を物理的に一定にしてですね、
この2つの感覚を区切る刺激をですね、ちょっと変えてみるとですね、不思議なことが起こります。これ物理的にはですね、同じ長さの時間感覚であってもですね、主観的な長さが変わるんですね。
これ主観的な長さというのは音をね、時間として感じる感じ方なんですけども、これ不思議なことなんですけど、今からちょっとね、実験してみましょうかね。
まずですね、充実時間から鳴らして、そして空虚時間鳴らしますね。これは分かりになりますかね。バーンって始めなった状態が、これが充実時間。そして空虚時間は、バーンとなって今、これ空虚。そしてここで空虚が終わるって感じですけど、さあどの時間感覚、この2つね、どっちが長く感じられたかもう1回やってみましょうか。
これ音が鳴っている状態とですね、2つの音に囲まれた時間、これね、一緒なんですよ。ちょっと今作ってみたんですけどね。全く一緒。でもこれね、充実時間の方が長く感じられるっていう、そんな感じが僕するんですけど、皆さんどうでしょうかね。これ実験結果ではね、やはり充実時間の方が長く感じられる。つまり音がない時間っていうのがね、短く感じられるんですね。これ不思議なことだと思いませんかね。