1. 小松正史『耳の保養』
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2024-08-14 15:21

坂本龍一さんが生前最後に作曲した校歌の話

坂本龍一さんが最後に作曲したのは「神山まるごと高等専門学校の校歌」でした。校歌らしくない校歌といったらいいのでしょうか。メロディラインが秀逸で、現代の若者の苦悩とそれを乗り越えるためのエネルギーを与えてくれるような楽曲。UAさんが作詞、網守将平さんが編曲。100年後もきっと歌い継がれることでしょう。
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みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。この放送では、音や音楽についての話を一人ごとのように喋っている、そんな番組でございます。
今日はですね、坂本龍一さんが最後に作曲した曲、これ実は校歌なんですけど、とある校戦の校歌なんですね、それを聴いてすごく感銘を受けたという、そんなお話をしてみたいなと思います。
坂本龍一さんが人生最後に作られた曲っていうのがありまして、これがですね、学校法人神山学園、神山丸ごと高等専門学校という、ちょっと不思議な校戦なので、5年間だそうです。
5年間の中で教育を受けるという、高校と大学の初年児とか、短大に近いですかね、その掛け合わせの高等専門学校ということですね。この校戦は徳島県の神山町という、割と山の中にある高校なんですけども、すごくユニークなんですね。
新設校戦で、これ去年開校したところなんですけど、テクノロジー×デザインっていうね、技術とまさに創作、それを両方使って人間の未来を変える学校コンセプトに作られたところなんですね。
そこの関係者さんといいますか、代表者の方がですね、坂本さんに効果を作ってほしいということで、2022年の秋頃にね、依頼されたそうなんですね。
もうその頃はですね、坂本さんは末期の癌を患っておられて、かなり厳しい状況の中、一旦これどうしようかということでお考えになられたと思うんですけども、何とかですね、もう亡くなる数日前にメロディーができて、メロディーだけ作られて、
それで、2023年、去年ですね、3月の28日にね、請求されましたけれども、その数日前にこの曲がですね、一応できて、で、編曲がですね、どうしようかということで、生前に坂本さんが、
アミモリさんというね、アミモリ翔平さんというかなり実力のある若手の作曲家、編曲者の方がいらっしゃるんですけど、東京芸大ね、坂本さんと同じく東京芸大のご卒業でございますが、まあその方に編曲を担当してされて、そして今回ね、完成に至ったという。
その今回っていうのが、実は僕あの、この話ね、最近知ったんですけど、最近といっても本当にあの、今まで知ってたんですけど、完成した後からは全然知らなくて、聴いてみたいな、聴いてみたいなと思って、それでできた曲をですね、先ほど聴いたんですけど、いやなんかね、あの、効果らしくないっていうのがありますね。
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効果ってすごく明るいメロディーと、それで例えば学校の近くの風景とかね、川とか山とか空とか、あとあの地元の有名なね、あの場所があったら、その風景のこういう名詞を連ねて、さあ頑張ろうみたいな、そういうあの歌詞が多かったと思うんですけども、この光線の効果を見るとそうじゃないんですね。
割と暗いんですよね。
そのあたりが、今現代、さまざまな問題抱えてるね、そういう中で、すごくあの、未来に向けてこう明るく羽ばたこう、夢のある未来に行こうっていう、そんなね、一筋縄じゃないっていう、そんな感じの歌詞なんですね。
ちょっとこれ書いてあるので読んでみましょうね。ほんの少しですけどね。
波を彩る夢。っていうのが一番目で。で、二番目が英語なんですけどね。その神山の地域でね、日本中からやって来られるみたいですね。あの学生さんがね、生徒さんが。それでこの地で5年間共にするということで。
なんかね、こうテクノロジーかけるデザインとかね、そんな見ると、なんか今流行りのね、そんなあのイメージを僕は受けることもあるんですけど、実はね、あのここの校長さんとか代表者の文章をちょっと読んでみたんですけど。
まあそれだけじゃない、あの生き抜く力っていう、それもね、あのただ明るくじゃなくって、まあ今にね、あの対応するようなきついけれども、なんか生き抜いていくってそういうね、力強さを感じるような、そんなあの文言を見たことがあるんですけれども、まあそれがですね、あの実はこの歌詞に入ってるんじゃないかなと思います。
この歌詞はですね、まあ、えっと、ゆえさんっていうね、あの方、うーわ、うーわ、ゆえって書いて、うーわさんっていう方なんですが、この方の、うーわってこうスワヒリ語で花っていう意味らしいんですけども、すごくあの京都にもね、あの来られて、あの聖火大学でも、あのちょっと来られたことがあったんですけどね。
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その方のあの歌詞の内容ですね。多分坂本さんのメロディーを聞いて、で、うーわさんがそのメロディーの上に載せられた歌詞だと思うんですけどね。で、この曲、あのこちらにちょっとリンクを貼っておくんですけど、ぜひ聞いてほしいなと思うんですけどね。
あの歌詞もだし、メロディーも効果ぽくない、ぽくないっていうことが縛っているわけなんですけど、そのあたりの自由さっていうのがいいですよね。で、これあの楽曲分析してみますとですね、あの最初がそうですね、あのまあ一応メジャーなあのコードなんだけど、途中マイナーコードも入ったりとかで店長がね、すっごい多いんですよね。
多分4回ぐらい、4、5回やってる感じですね。すごいですね。店長してね、あの曲がね、できてるっていうかね、FのメジャーとあとそれからCに行ったりとかね、あのGメジャーに行ったりとかすごいコロコロ変わっていくっていうね、まるでこうあの山の中の部分に光が当たって雲の変化がね、雲って一定じゃないでしょ。
雲のその変化によって光が変わるじゃないですか。その光加減がこうもわーっとしてる感じのこう揺れみたいなものがあの曲に出てるなという感じなんですね。
これ聴いて、他の歌詞も出し、メロディーも出し、効果の概念をね、覆されたというか、良い意味でね、裏切りのあるというか、新しい境地に向かう曲だなと思いましたね。
で、この運賀さんのこう自然体でちょっとオーガニックな声の出し方っていうのが、よりこう自然と人間との調和に、調和を目指すっていうようなところにね、すごく近い音色だと思いますし、あの曲もほんと単体でも歌詞とか歌がなくてももう聴けるっていう。
これ坂本武士が出てるんですよね。これ僕坂本武士って何かというと、転調する時に転調しようと思って転調するんじゃなくて、あれ?いつの間にか転調してるなっていうね、このなんかこう自然体というか、そのあたりがもう本当に神業、神山なだけに神業だと僕は思うんですけど。
そんなこんなでね、最後のたくさんたくさん曲を作られた坂本隆一さんの最後の音っていうのは、なかなかほんとうるっときますね。毎回毎回入学式と行事と卒業式でね、皆さんうるっとされるんじゃないかなということで。
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これ最後にですね、これあの100年歌われ続ける、歌い継がれる効果ということで、いたかな100年の森を育むときね、どうなっていくのかみたいなね、自分自身に問い続けてくださいっていう。すごいね、問い続け、答えはないんだよ、問い続けなくちゃなんないっていう。
このあたりの投げかけっていうのもね、いいですよね。あの、こう聞きなさいじゃなくて、ここから皆さん考えてって、これまさに僕がゼミとか、いろいろな人前で喋るときに伝えたいことですけど、そのあたりぜひね、こちらにリンク貼っておきますので、ご覧になってお聞きになられるといいかなと思いました。
ということで、今日は神山丸ごと光線の効果、神山が完成したということで、これ去年も完成した話ですけど、お伝えいたしました。さあ、どうだったでしょうかね。僕、あの、今回というか数日前から時間が許す限りなんですけど、このボイシーの収録を前の日にやろうかなって思って。
一日一つずつやるっていうのはかなりこう、結構こう、一気に収録するとめちゃくちゃ楽なんですけど、楽ではないですけどね、毎回コンテンツ考えるので。ただあの、同じモードで喋れるので、ある程度数が作れるっていうのがあるけど、毎日毎日ってやっぱりやってる方すごく尊敬しますね。
例えば沢窪さんは毎日ね、されてますしね、毎日毎日編集好奇みたいな感じでね、4チャプター目で今日何があった、あれがあったっていうのをね、もうすごくリアルに伝えておられるなと思いますし、僕もこれ結局録音されてるものですけどね、このボイシーの声っていうのは。
でもやっぱりその前の瞬間に録ったものっていうのは、何かしらの緊張感とか聞いていらっしゃる人のその聞くタイミングに近いですからね、やっぱりある種の一体感とか緊張感が出るのかなというふうに思います。
そういうことでね、ちょっとなかなか体力的にしんどい時もあるかもしれないですけど、ちょっとこれをね、連休中ということもあってやってみようかなと思いました。
それで今日ね、午前中病院行ったんですよ。少し朝ね、深夜咳が出て、自分の咳にアハッて感じでね、気づいて、咳に起きてしまったっていう、これ危ないなと思って行ったらですね、なんと風邪をこじらせていたという血液検査でそんな状況になりまして、自分が思ってるよりも体が悪化してたなということで、抗生物質をたくさんもらって。
ちょっと今日はお家に入れるようななかなかない機会だったのでお昼寝しました。それで昼寝を2時間ぐらいして結構持ち直したかなという感じで、やっぱり思った以上に体がちょっと疲労しまくってたなという、そういうところで自分の体いたわらなあかんなと思いながら、今日もこんな感じで編集後期的にお話をしてみました。
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いくつかさらにお知らせでございます。
カンポ音楽2おかげさまで早速もうリスナーさんから届いたよっていうね、このメッセージいただいてありがたいなと思ってます。
やっぱり自分がいいなと思って作った曲をリスナーさんに聞いていただいて、それで何らかの満足をいただけるっていうのは、制作者みよりに尽きますし、もうそれ以上のものはないなと。創作を自分のライフワークにしているものにとってはすごくいいなと思いました。
今日さらに僕もちょっと聞いてみたんですけど、これ毎回毎回聞くタイミングによって音が変わるなって、今回のアルバムが一番音変わるなっていう感じなんですね。
それでちょっと奥さんに聞いてみたら、これヨガにいいよってね、いろいろ体を動かすっていう積極的に使っていくというかね、そういう時にすごくいいよっていうふうに言われてすごく嬉しかったんですよね。
もともとそういうコンセプトで作りましたからね。摂取の方が体を使って精術している時に力強くというか、途切れないようにしていくための曲っていうふうに作ったし、精術される側も身体的にリラックスしながら積極的な体の回復につなげるっていうような、そんなことを目指した曲なので伝わってよかったなと。
ちょっと元気がないなとかね、そんな方いらっしゃいましたらね、こちらにリンクを貼っておきますので聞いていただけますと幸いです。ということで、それがお知らせ一つ目ですね。
二つ目がですね、地元、我が地元のですね、京都府吉佐郡稲町というところで音楽会をすることになりました。これこちらのリンクじゃないわ、あのチャプターにあの画像を貼っておきますけれども。
僕のピアノのライブと、それと当時ね30年前に僕が描いた音の物語を朗読するというね、そんな時間にしたいなと思っています。
5月18日の土曜日の15時からですね、京都府吉佐郡稲町のホットカウンフレアイホールというところであります。入場は無料となっておりますのでね、大盤振る舞いかなんかわからないですけど、またご興味ございましたらお越しいただけますと幸いでございます。
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それでは今日もここまで聞いていただきましてありがとうございました。良い音の一日そしてゴールデンウィークをお過ごしください。
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