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第8話 ありがとうは、薬かもしれない 〜深夜のコンビニで気付いた、効く理由〜
2026-04-12 08:21

第8話 ありがとうは、薬かもしれない 〜深夜のコンビニで気付いた、効く理由〜

今回は「ありがとうは、薬かもしれない」というお話。
大学時代の深夜のコンビニでの経験や、今の薬局で感じることを通して、
「ありがとう」という言葉が、人の心をやわらかくし、あとからじわじわ効いてくる力についてお話しします。

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サマリー

本エピソードでは、「ありがとう」という言葉が持つ、心を和らげ、後からじわじわと効いてくる薬のような力について語られます。深夜のコンビニでのアルバイト経験や、現在の薬局での仕事を通して、この言葉が人間関係を円滑にし、相手の存在を受け入れる温かい力を持つことが語られています。

00:01
Yeah!
みんなでまじわる たてたて よこよこ プラスプラス
楽しいといううちに 十字のせれば
草かんぶりの 薬になる
あなたの街の 元気のもと
まなべる薬局の トトラジオ
「ありがとう」という言葉への思い
おはようございます。本屋とスタジオのある薬局、まなべる薬局知恵所からお届けするトトラジオ。
お話は、薬剤師の高尾雅人です。
今日は、ありがとうは薬かもしれない、そんなお話です。
実は、このありがとうという言葉、僕の大好きな言葉です。
この言葉がなかったら、生きていけないくらい好きです。
私は小さい頃から、父と母にとにかくやかましく言われてきました。
ありがとうはね、潤滑意なんだよ。
えっとね、自分一人でできることなんか何にもないとぞ。
だから、小さなことにも感謝せんといかん。
そきゃんせんと、本当に大事な感謝をするときに、それもわからんくなるぞ。
みんな大事な人やぞ、とか。
何故、父も母もしょっちゅうそんなこと言うんですよ、何度も何度もですね。
特に車に乗って出かけるたびに、何かそういうこと言われてた記憶がありますね。
その頃は正直、また始まったな、くらいにしか思っていなかったんですけどね。
でも今になると、ああそういうことやったよね、とじわじわとわかってきます。
わかってきましたね。
深夜のコンビニでの経験
そんなことを思うきっかけの一つがですね、大学時代、深夜のコンビニのアルバイトでした。
深夜のコンビニって昼間とはちょっと違った空気があるんですよね。
みんな何か疲れてますし、夜の仕事の途中の人もいれば、
昼の仕事がめちゃくちゃ遅くなった人もいれば、
これから早朝の仕事に向かう人もいれば、
何か朝の3時くらいだと、長官を買いに来るおじいちゃんとかおばあちゃん、
おばあちゃんいないかな、おじいちゃんとか、
何か忙しそうに見えたり、何か、何かって感じなんですよ。
だからどっちかというと、無言でさっさと買ってさっさと帰る。
そんな感じのやりとりが多い中で、ずっと感じることがあったんですよ。
あの、画展系の方とかですね、ちょっと見た目怖そうな人形っぽい人とかね、
夜のお店で働いていらっしゃる、何かいい匂いのしそうなお姉さんとかね、
そういう方がふーっとですね、ありがとうとか、ありがとねーとか、
兄ちゃんも大変やなーとか、そんな言葉をかけてくれるんですよね。
大学生だった私はですね、それが何かちょっと大人になったみたいで嬉しかったです。
こっちはレジューって袋に詰めてお釣り渡してるだけなんですけど、
その一言で何かただの作業じゃなくなるというか、
あー自分はこの人と何かやりとりしてるんだなーみたいな、
何か人っぽいなーって感じがしてました。
だからじゃないけど、だんだんその人のことを覚えるんですよね。
この人はいつもこのタバコやねーとか、
この人はおでんの具いつもこの具選ぶよねーとか、
いつもの新聞やねーとか、観光費も同じやねーとか、
何かそんな風に相手を覚えていくんですよ。
ありがとうをもらうと、こっちもその人のことをちょっと大事に思うんですよ。
今思えば、あの深夜のコンビニで、
私は父や母が言ってた、ありがとうは潤滑意だーとかっていうことを、
何か体得していったような気がしています。
言葉一つ一つで、人と人との間が少し滑らかになるような、そんな感じですね。
疲れていても眠くても、何となく気持ちがささくれててもですね、
ありがとうで少しだけ空気が柔らかくなりますね。
やっぱそれってすごいことですよ。
薬局での「ありがとう」
そしてその感じは、今薬局で働いていてもよく思います。
薬局も、いろんな事情を抱えた方が来られる場所です。
しんどい人もいるし、不安な人もいるし、急いでいる人もいるし、
そしてこっちも、何かやることいっぱいあってバタバタしてるし、
余裕がなくなる日だってあります。
でもそんな中で、ふとですね、ありがとうって言ってもらえると、
ああ、届いたんだなみたいな、大丈夫だったんだなとか、
なんか私も心が少し軽くなるんです。
たぶんありがとうってね、相手の行動だけじゃなくて、
その人の存在をそのまんま受け取る言葉なんでしょうね。
いてくれてありがとうとか、やってくれてありがとうとか、
はたまたここにいてくれてありがとうみたいな、
そんな気持ちがですね、短い一言に入ってくるんでしょうね。
だから今でも何十年も前にバイトしてた深夜のコンビニで
かけてもらったありがとうとか、兄ちゃん大変やなとか、
ちゃんと心に残っているんですよね。
そして今でもその言葉が聞いてますもんね。
そう考えると、その場だけの言葉でなくて、
後からじわじわやっぱり聞いてくる薬みたいでもありますね。
私は薬剤師で薬屋なもんですから、ついそんなことも思うんですよね。
「ありがとう」の持つ力と実践
薬も言葉も渡し方一つで聞き方が変わるのかもしれないです。
同じ一言でもぶっきら棒に渡すのと、
心を込めて渡すのとではきっと届き方が違う。
ありがとうも相手にそっと手渡すように伝えてみると、
ちゃんとその人の心に染みていくのかもしれません。
父と母に言われてきたことも、深夜のコンビニで感じてきたことも、
薬局で今思っていることも、みんなどこかでつながっています。
そして私は今、おかげさまで、
今日もなんとか楽しく暮らせています。
リスナーの皆さんも、よかったらすぐにどなたかに
ありがとうって言ってみませんか。
電話してみるとか、LINE送ってみるとかですね。
家族にでも、職場の人にでも、お店の人とかでもですね。
それこそあれですよ、自分自身でもですね。
なんだかちょっとにっこりして、ちょっと気分がいいですよ。
ありがとうはすぐに効く薬かもしれないし、
後からじわっと効いてくる薬かもしれません。
でもきっとですね、人を温かくして人と人とをつないでくれる。
ありがとうはやっぱり薬かもしれないですね。
ということで、こんなお話をしてみました。
それではまた。
学べる薬局知恵所、薬剤師、タコウマサヒトでした。
とうとうラジオ、来週もお楽しみに。
あなたの街の元気の元、学べる薬局のとうとうラジオ。
来週もとうとうラジオでお会いしましょう。
08:21

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