第3話のテーマは「『SNSを禁止に』でいいんだっけ?」。前回の続きで、今回は“いっそ禁止してほしい”という気持ちから話し始めます。
見るのが止まらないように、よくできている——前回そんな話をしました。そんなに上手に作られたものを子どもにポンと渡すのだから、「もう入り口で止めておいてよ」と思うのは、けっこう自然なこと。実際、世界では本気で線を引いた国もあります。オーストラリアが16歳未満の利用を禁止し、フランスやインドネシア、イギリスなどでも似た動きが。ヨーロッパ全体でも議論が広がりそうな気配です。
ただ、この“禁止”、よく見ると誰に向けたルールなのかがポイントでした。止められるのは子ども本人ではなく、年齢確認をする事業者側。本人への罰則はなく、誕生日をずらして入力したり、抜け道の情報が子ども同士で共有されたり。学校のタブレットでも、フィルタリングをどうすり抜けるかは、いつのまにか“文化”として広まっている——そんな現場のリアルも出てきました。
そして禁止には、見えにくい副作用もあります。隠れて使えば、トラブルが起きたとき「そもそも使っていた」という告白から始めなければならず、相談のハードルが上がる。使わない前提のコミュニティでは、危ない使い方を教えることもできない。一方で、まったく制限がないのも考えもの——ブレーキがきかない子には、ある程度の枠が必要かもしれない。そのあいだで、大人もずっと揺れています。
日本では今のところ、禁止という方向ではなさそう。だとしたら、危なさも含めて、大人も子どもも一緒に学んでいくしかない。結局は世界中が「どうしたらいいんだろう」と困っている、というのが正直なところでした。
禁止か、自由か。そう決めてしまう前に、まず「ちょっと話そう」。今日もそこに落ち着きました。
次回は「検索したあと、どうしてます?」。“正しいのか、信頼していいのか自信がない”——そんな、大人こそ今さら聞きづらい話をしていきます。
――――――――――⏱ チャプター
オープニング 前回の続き:「いっそ禁止してくれたら」という気持ち 「禁止してます」って家庭、実際どうなの? スマホを持たせる=SNS解禁、がセットになっている 見るように作られている(前回の続き)/ショート動画の話題 世界で「◯歳未満禁止」が始まった=オーストラリア 子どもは「他の国で禁止=危険なんだ」と受け取る フランス・インドネシア・イギリス…EUへ広がる動き そもそも、何が禁止されてるの? 止めるのは誰?=事業者側の年齢確認 禁止しても、すり抜けて使い続けている 年齢の基準が国でバラバラ=「なんで守るの?」問題 本人に罰則はない/抜け道は検索で広まる 学校のタブレットで、フィルタリングをすり抜ける“文化” 禁止しても、使ってほしくない層が使ってしまう 制限がゼロも考えもの=ブレーキと依存の見極め 依存傾向の子=スワイプが止まらない 禁止の副作用:隠れて使う→相談できなくなる 「ルール違反」の告白から始まるハードル/学ぶ機会が失われる 日本は今のところ、禁止の方向ではなさそう 危なさも含めて、大人も子どもも一緒に学ぶ 周りの大人が、ちょっとでも触れて、話せる関係を まとめ:禁止か自由かの前に、まず話そう 世界中が「どうしたらいい」と困っている
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サマリー
今回のエピソードでは、SNSの利用を「禁止」することの是非について議論します。多くの保護者が「いっそ禁止してほしい」と感じるほどSNSは魅力的に作られており、子供の利用を止めたいという気持ちは自然なものです。実際にオーストラリアでは16歳未満のSNS利用を禁止する動きがあり、フランスやイギリスなどヨーロッパ全体にも波及しそうな気配です。しかし、これらの禁止措置は主に事業者側の年齢確認に依存しており、子供自身への罰則がないため、誕生日を偽装したり抜け道を探したりする子供たちによって容易にすり抜けられています。学校のタブレットでも、フィルタリングを回避する「文化」が生まれているという現場のリアルも語られました。禁止には、隠れて使うことでトラブル発生時の相談がしにくくなる、あるいはコミュニティ内で危険な使い方を教え合うといった副作用も指摘されています。一方で、全く制限がないことも問題であり、依存傾向のある子供には一定の枠組みが必要かもしれないという意見も出ました。日本では現時点で禁止の方向にはなさそうですが、SNSの危険性も含めて、大人も子供も一緒に学んでいく必要があるという結論に至りました。最終的には、禁止か自由かという二者択一ではなく、まず「話す」ことの重要性が強調されました。
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