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2025-12-29 06:30

死を前にしたとき、人は何を大切にするのか

ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読み、
死を前にしたとき、人は何を大切にするのかを考えました。

極限状態でも失われなかったもの。
笑い、愛情、芸術、自然、そして「生きる意味」。

年末に、少し立ち止まって生き方を見つめ直す、そんな回です。
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サマリー

このエピソードでは、ビクトール・フランクルの著書「夜と霧」を通じて、極限状態における人間の適応力や愛情の重要性を探求しています。特に、笑いや芸術が人間性を保つための手段であることが強調されています。

フランクルの体験と適応
マモです。いかがお過ごしでしょうか?
最近、ビクトール・フランクルさんが書かれた
夜と霧という本を読みました。名著中の名著なので、知っている方も多いと思うんですけれども
きっかけは、先に死について考えることが増えてきて、どう生きるかどう死んでいくかという姿勢感を
ちょっと自分なりに深めたいということで読みました。もともと購入をして持っていて、何度か読んではきたんですけれども
この年末という時期に読みたくなって読みました。で、そこで思ったことをちょっとお話ししていこうかなというふうに思っております
この夜と霧というのは精神科医で神経科医であるビクトール・フランクルさんがナチス、ドイツによって強制収容所に送られ
そこで実際に体験したことをもとに書いた記録になります。で、そこで思ったことというのはまず
それを読んで思ったことは、まず人間というのは本当によく慣れる、適応する生き物だなというふうに思いました
強制収容所の環境って、現代、今日本を生きている私たちからすると想像を絶するぐらい
ハードな環境で、毎日生きるか死ぬかの瀬戸際で十分な食事も与えられず、睡眠環境も劣悪で日常的に人が死んでいくという
まさに地獄のような世界なんですよね。文の内容からそれが伝わるぐらいハード
でもそういった中でも、人というのはそういった異常な環境を日常として受け入れてしまって、適応をしていくっていう話
だったんですよね。不思議と適応していくっていう。で、ご本人もそれは書いていて、人間の適応力というのが良くも悪くもすごいなというふうに思わされました
あとそれ以外に思ったのが、ユーモアです。笑い、愛情、芸術、そして自然っていうのは、こういったいつ死ぬかわからない。周りがいつ死ぬかもわからないし、もちろん自分自身もどうなるかがもう
毎日わからないという状態でも、それらというのは忘れなかったというか、そういったものへの情熱というか思いっていうのはあったみたいなんですよ
フランクルさん自身も、こういったハードな環境でも仲間と冗談を言い合って、意識的に笑いを生み出そうとしていたと。これまた現実を忘れるためというよりは、苦痛から一時的に距離を取って、人間としての尊厳を保つための行為だったように自分は思いましたね
それ以外にも収容所の中で演劇や詩、あと歌といった芸術活動が行われていたというようなお話もあって、人間の本能的な部分ですね。もう生きるか死ぬかわからなくても製造本能しかないはずだけれども、そういった状況でも芸術っていうのは切り離せない存在なんだったらというふうに感じました
愛情と生きる意味
あと自然についても美しい夕焼けや風景に心を奪われるような話も書いてあって、極限状態にあっても人は異形の念を抱くことで人間性を保てるのだというふうに感じたという感じですね
特に印象に残ったのは愛情の力ですね。フランクルさん自身は妻がいてですね、その妻も同じユダヤ人で別の共生収容所に入れられていたので、そもそも生きているか死んでいるのかもはやわからないという状況でもその彼女の存在を心に思い描き、イメージのほうで対話をすることで何とかそれを精神的な支えにして
いたんですよね。愛する存在っていうのは自分が何のために生きるのかに直接繋がるような存在になると思うんで、そういったものはやっぱりこういった極限の状態でも精神的な支えになるのだなっていうのはすごく
感じました。やっぱり人間が幸せに生きていくには健康というのは当たり前大事で健康における重要な要素としても書かれていたのが
やっぱりですね、そのもちろん体の強さっていうよりは生きる意味を失った人間が先に崩れていくという事実だったらしいんですよ
もともと体が丈夫だったとか屈強な人間が生き残るっていうよりは何のために生きるのかっていうような生きる意味ですよね
それが亡くなった人間というから先に死んでいくっていうような感じでしたね。本当にすごく印象的なもので
一方で全く話として出たのが性欲とお金ですね。あと所有物。もちろんお金に関してはあっても使えないし
全部所有物って取られちゃうんで、なくなると。そういった性的欲求もなくなるみたいですね
そう考えるとそういった類っていうのはやっぱり二の次だなというふうに思いました。こういった極限の状態で
それでも大切にするっていうものがやっぱり人間が死ぬという時に残るものだなっていうのを気づいたので
お金や所有物やそういった社会的地位とかですね、そういった性的欲求っていうのが極限では残らないんで
それよりも笑い、ユーモアとか愛情とか芸術、そして自然とか最後に健康ですよね。あとは何のために生きていくのかっていうところを
ちゃんと自分もしっかり考えなきゃいけないなっていうふうに思わされたというお話でした。
はい参考になれば嬉しいです。最後までお聞きいただきありがとうございました。それでは良い一日をお過ごしください
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