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2025-10-22 39:05

11-2【映画ムガリッツから読み解く】リーダーシップ論とアルゴリズムへの抵抗

今回は、スペイン・バスク地方のレストラン「ムガリッツ」の舞台裏を描いた映画「ムガリッツ」を見た二人が独自の視点で感想を言い合う回の後編になります。

ぜひお楽しみください!

※カバーアート:トップ画像
https://gaga.ne.jp/mugaritzmovie/

▼番組概要
「まかないラジオ」へようこそ。
このポッドキャストは、東京・押上にあるレストラン「枯朽」のオーナーシェフ清藤と、オンライン料理教室「シェフレピ」を運営するefoo株式会社の山本が、料理の世界で日々感じた気づきや発見を、まかないを囲むようにゆるく語り合う番組です。

【パーソナリティ】
▼清藤洸希 (h.b.)
鹿児島県生まれ。大阪の調理師専門学校に入学。卒業後は大阪市内のミシュラン一つ星のフランス料理店に3年勤務し、23歳で東京に移り、渋谷のビストロで料理長兼店長として3年務めた。「茶×ガストロノミー」というコンセプトで独創的な料理を提供するレストラン「枯朽」を開業。 「ミシュランガイド東京」では、2024年から2年連続でセレクテッドに掲載されている。料理人コンテストのRED U-35では、ゴールドエッグを受賞。
https://x.com/fuji_no_hana1
https://www.instagram.com/kokyu_kiyofuji/


▼山本篤
大阪生まれ。辻調理師専門学校を卒業後、大阪市内のフランス料理店で勤務し、その後、オーストラリアや淡路島で店長・料理長として店舗立ち上げ、運営に従事。
苺作りや養蜂など農業を学んだ後、エンジニア・起業家養成学校に通い、2020年に「食の世界を前進させたい」とefoo株式会社を設立。システム開発やAIワークフロー開発、オンライン料理教室「シェフレピ」の運営などを行なっている。
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https://www.instagram.com/atsushiyamamoto0130/
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サマリー

ポッドキャストでは、映画『ムガリッツ』に関する感想を通じて、リーダーシップの概念が探求されています。特に、シェフが調理するシーンがないことから、リーダーシップを持たないことが真髄であるという重要なメッセージが浮かび上がっています。また、アルゴリズムに抗う意欲が新たな価値や出会いをもたらす可能性について考察されています。映画『ムガリッツ』を通じてリーダーシップ論やアルゴリズムに抗う考え方が探求され、特に創造性と規範を超えた挑戦の重要性や職場におけるコミュニケーションの重要性が強調されています。映画に関連するリーダーシップ論や自己成長の重要性が語られ、特に若手シェフの成長やフィードバックを活かした進化について深く掘り下げられています。

映画ムガリッツの感想
こんにちは、まかないラジオへようこそ。このポッドキャストは、東京押上にあるレストラン呼吸のオーナーシェフ清二と、
オンライン料理教室シェフレピを運営する伊風株式会社の山本が、料理の世界で日々感じた気づきや発見を、まかないを囲むように緩く語り合う番組です。
今回は、ムガリッツ編というところで、映画ムガリッツの感想の後半になります。お楽しみください。
よろしくお願いします。
映画ムガリッツを見た感想の後半戦ということで、
まずは清二シェフの、もし前半を見ていない方がいたら、ぜひ前半で概要を説明しているので、そっちを見ていただいて、そこからこの後半を見ていただければ嬉しいです。
はい、お願いします。清二シェフ的には、どの辺が良かったとかあります?
そうですね。まず、映画を見ているときは、本当にさっき山本さんが前編でもおっしゃったようなこととか、
映画を見に行くという心持ちでまず見ているときの感想としては、本当に池ちゃんさんとか阿部ちゃんとか、まったく同じような気持ちでは見ていました。
何を見せられているんだろう、みたいな。
後編なので、ちょっと細かい少し内容も話していいかなと思うんであれですけど、
本当にただただ淡々と半年間の試作の風景とかが流されていったじゃないですか。
そうですね。ただただ流されていった。
あれが一般的なドキュメンタリーとかだったら、もうちょっと物語としての起承転結を作るために、例えば最終的に38品くらいあったじゃないですか、料理が。
もうちょっと何品かとか、どのチームとかにフォーカスして、その人たちの苦労とか。
インタビューしたりね。
こんなことがあってこんな大変なんだ、みたいなことを書いたりとか、もっとシェフとのやり取りがいろいろあったりとか。
シェフからプロフェッショナルじゃないけど、仕事パワーみたいな話を聞いたりね、そういうのもないからね。
もっとそういうのがあってもおかしくないのにない。
ただただ淡々とその半年間の映像が流され、それが結果、お客さんにどう反映されていくのかみたいなことは見せてもらえないわけじゃないですか。見せてもらえないんですよ。
最後エンディングでちょっと変更する空間を。
なんか本当に凡人の頭だと、じゃあ半年間の流れを経て、ようやく花々しい舞台がここにありますみたいな。
お客さんが喜んだりとか、それこそ映画の冒頭でも話した時に怒りすら覚えることがある。
例えばそういう反応も見れたりとか、困惑してるお客さんの顔が見て、でもそれをこう、そういうものなんだよネガリッツはみたいな感じで、北松編で終わったりとか。
なんかね、メッセージあるはずだよね。
じゃなく、ただただ淡々と流されていることに対して、僕もだから見てる時はやっぱり、
料理人なんでね、ひとしなひとしなに対しての感想とかももちろんありますし、こんな風にするんだとかいう面白さはありますけど、映画見ててやっぱりこう、そういう片透かし感みたいなのがある。
シェフ一回も料理してないから。
そうそう、それが本当に衝撃的でした。シェフが料理してるシーンがない。
不幸のおじさんみたいな振る舞いしかしてなかったからね。
リーダーシップの真髄
ずっと一生懸命試作された料理を食べて飲んで笑ってる。
雑談して笑ってる。
っていうだけなんですけど、でもやっぱり見てる最中はそうで、先ほど前編で山本さんがおっしゃった現代アートを見てる時の感覚とか、能動的に何かを取りに行かなければ得るものはないっていうこの作り。
まさに僕もそう思ったので、見終わってからね、一人の料理人としてとか、一人のオーナーシェフとして、改めてどんな映画だったんだこれはっていうのを考えたりとか、どんな店だったんだブガリツアーっていうのを考えた時に。
いろいろありますよ、印象に残ったこと。もちろん料理の話もそうですし。でもやっぱり一番感じたこと、僕の人生とか今の立場に置き換えて感じたことっていうのは、印象的な、覚えてるセリフとしてやっぱりリーダーシップの話。
あれがすごい、あの言葉を一回思い出した途端、シェフが料理をせずに食べたり飲んだりしてたまに意見をしている。あの様子がすごい意味を持ってくるというか、リーダーシップの真髄はリーダーシップを持たないことだっていうセリフがあったんですよ。
しかも最初に言った通り、このムガリツの映画の構成はやっぱり淡々としてるんで、こんなパワーワードが出ても、そこを広げようとしないじゃないですか。
そうだね、そこにポイントが、照明というかスポットライトが当たってないよね。基本的にだから自分で得ないと、単なる雑談の一つみたいなのを言ってたんですね。
あんなにさらっと流された一言だったんですけど、僕の中ではそれが全てだったなっていうのはすごい思って。ムガリツっていうチーム、半年占めて、あのチームでものを作っていく。そこにシェフはほぼ介入しない。
一番最初にテーマを与えるじゃないですか。今年のテーマはこれでいきますと。毎年やるみたいですけどね。目に見えないものっていうテーマをその映画では今年はこれだっていうふうに言ってて。それ以降は本当にほぼノータッチ。
でもやっぱりそのシェフの思想をチームはすごい共有しているというか、理解をしているので、おのおのが独自にしっかり独立して動けてますし、そのための専門家を外からしっかり連れてくるみたいなことはシェフが率先して多分いろんなところにコネクションを作ってやっているわけじゃないですか。
連れてくるっていうことすら多分チームでやっているような感じもありますけど。
あのチームの組成がもう仕事なんでしょうね。あのチームを作り上げているっていう、あそこはもうシェフの仕事としてはほぼ完遂してて、あとはオッケーなのかどうなのかっていうのを連れてきたお客さんと一緒にお話し合いながら暮らすっていう。
すごいじゃないですか、そんな勇気は多くの経営者とかトップに立つ人間がみんなができることじゃないし、それがリーダーシップの真髄、リーダーシップを持たないことっていうさらっと流されたあの言葉に、
言葉を軸に全体を見ると本当になんかそのすべてにチームの動きとか、半年間の流れとかシェフの立ち振る舞い、料理をしているシーンがないっていうこととか、いろんなことにすごい意味が生まれてきたなっていうのをすごい僕は一番思ったのはそこですかね。
アルゴリズムに抗う意義
一番そこを思って、それからじゃあ呼吸ってどういう、今どういう段階なんだろうとか、あと例えばこの考えに、ムガリッツのこの考えにすごい共感をしたとして、例えば別に今すぐできることではないですし。
それを別にでも目指すものでもないじゃないですか。自分がどういう形にしていきたいかがすごい大事なんで。
参考材料の一つではあるけどね。
そういう形の組織もあるとか、じゃあなんか自分はどういう風に突き詰めていって、最終どういう風なお店にしたい、どういう風な組織をというか、組織を作るかどうかから始まりますし。
そもそもね。
そうそう。だから自分は将来どういう風になっていくんだろうっていうのをすごい想像して。
で、あと僕、このムガリッツを見た時にですね。続けてそのまんま6つの顔っていう野村万作さんの狂言のね、人間国宝の方の映画。それもドキュメンタリーみたいな感じなんですけど、それを続けてみたんですよ。
本当に疲れて、全く別の極め方をしている2人というか、野村万作さんとかは本当に狂言もいろんなチームで舞台を作り上げていくわけですけど、やっぱり個々の技術の積み重ね。
個人として立たないとね。そもそもそこの舞台に上がれないかという前提として。
ここが技術の積み重ねの上で出来上がっているんですけど、あそこまでいくともう90何歳とかなんですけど、その技術の積み重ねから今度は本当に技術を手放すっていう場所まで来ているというか。
本当の意味のシュハリの理を知る。
なんかすごい恥ずかしくなったんですよ。僕らがシュハリシュハリとか言って、そんなまだ手も歯もなんもできてないような段階でこんな若造が、ある程度の技術を得て、じゃあ今度はそれをちょっとアレンジしてみようみたいな段階で、もう理にいっていると思っている自分にすごい恥ずかしさを感じて。
本当にここまで自然に脱却していく、下脱していくものなんだなみたいなのを感じたんですけど、だからそれを続けてみたので、ムガリッツも野村万作さんも全く違う方向で自分の着地点に向かっているわけで。
今の話を聞くと、なんかムガリッツのシェフも理を知ってるなって思って。自分の手を、自分の技術を手放すってことはある意味、自分が手を介入させないっていうのも一つの手法の一つやね。
それは本当にそうですね。その理の段階にいて、アプローチが違うだけで同じことをしているなと思ったんですよ。
なんか共通項があるなって。今の話を聞くだけでも。
そうそう。なんで、人が何かを極めていって最終的にたどり着くところって、近しいものは絶対にあって、でもそのアプローチがやっぱりその人の個性によって全然違ったりとか、やってきた環境とかによって全然違ったりするので、
じゃあ僕は一体どういう人生をこれから送るんだろうなとか、わかんないですけどね。そう思ってやっていくというより、やっぱり目の前のことに一生懸命向き合っていた結果、自然となっていくものだと思うんで。
なんかあんまり考えすぎるのも変な話かなと思ったんですけどね。考えすぎたところで自分がどういう方向に進んでいくのかわからないので。
僕はやっぱりまとめるとそうですね。シェフのリーダーシップ論みたいなところに、やっぱり一番映画の面白さというか。
得たというか、ものがあったというかね。
そうですね。細かいところでいろいろ話すとやっぱり料理の内容とかでも面白いこといっぱいありましたけど、料理の内容にもそこまで強くはフォーカスしていない。
まあそう。
何しなく、鉢の料理とか骨髄の料理とか、何しなくなった予定がありましたけど。
なんかいかに具体、すごく見てて、やっぱそのハウにこだわってないんだなとすごく思ったね。
コンセプトを体現するための手法に関しては、映画で表現されてないっていう前提でもやっぱりあんまり特にこだわりはないというか、どう提供されるかということだけにフォーカスしてるレストアなんだなというのは見て思ったよね。
そうですね。
いやーなるほどね。やっぱ俺と全然違うわと思って面白いなって。
本当ですか。
はい、聞いてました。
はいはいはい。
じゃあちょっと僕の方も。
はい。
結構やっぱ見る人によって違うよね、こういうのって。
うんうんうん。
僕の方はですね、僕もなんかシェフの雑談の中であった、アルゴリズムに1%でも抗いたい。
かっこいいセリフでしたよね。
言葉があって、すごいなと思ったのは、アルゴリズムに1%でも抗いたいっていうのは、インスタとかね、Twitterとかもそうかもしれないけど、世の中アルゴリズムで溢れていて、自分の好きなものしか見えないフィルターバブルっていうのがあるよねとか。
それもアルゴリズムだし、自分の思考、こういうのが好きだっていうのでこういうのを見続ける。こういう仲間とやっていくのが楽しいって言って同じ仲間とい続ける。
この人は俺にとって最上の人だって言って結婚するとか、そういうのもそうだけど、それを全て疑いたいみたいな。
うんうんうん。
なんかそういうのを言っていて、それを疑って、今実は会っている人とか、自分が食べている最も美味しいと思っているものは、もっと塗り替えられるんじゃないか。
で、それをムガリッツ自身がアルゴリズム、その人に対して来た人に対して1%でも変えてあげられるようなレストランを目指したい。
で、さっきキヨの話の中でもあったけど、実際ね、養護習みたいなのを渡されるらしいんですけど、レストランに行くと。
それをビリビリに破いて帰る人もいると。
ムガリッツと予定調和
で、それぐらい怒る人もいるっていう状況らしくて、そこに対して、やっぱりこう、なかなかできることじゃないなって思ってて。
予定調和を、ちょっと言葉を変えて言うと、たぶん予定調和をなくしたいっていうことなのかなと思って。
レストランに行ったら美味しいものが食べれるっていう予定調和をなくすとか、例えば結婚式に行ったらみんな幸せな顔をしてるっていう予定調和をなくすとかみたいな。
なんかそういう普通に考えたらできないことを本気でやってる人たちなんだなと思って。
で、それをさらに、意外とちゃんと雑談の中で、こうしたら炎上しそうだよねみたいな話をしてて。
だから、分かんない人には分かんないってそっと向くのじゃなくて、全部向き合って対峙してこういう反応されそうだっていうのを議論し尽くして、
向き合った結果、意図的に予定調和を崩して、たまには怒らせてしまうかもしれないし、たまには人生変わったっていう人が生まれるかもしれないしっていうところの攻め合いを本気で作ってる人たちなんだなと思って。
なんかその考え方を、僕はシェフレピとかね、今新規サービスを作ってますけど、いつサービスを作る側として、やっぱりできるだけ認知を広めるためにとかで、ある意味、自分からしたらちょっと格好悪いかなって思うこともやらないといけないとか思ったりすることがあるわけですよね。
けどそこを考えに考え尽くして、自分たちのシーンを持って、やり切ってる人たちなんだなと思ってみたときに、いやーなかなかできないことだな、これはと思って。結構そこがすごい学びというか感じることがある。
なるほど、確かに。ただめちゃくちゃやってるわけじゃなかったですもんね。
そう、やっぱり話し尽くしてるよね。どういう反応されるかとか、そういうのを話し尽くしてる。
そうそう、たまにだってこれはやりすぎだみたいなコメントがあったじゃないですか。
見てる側からしたら、やりすぎなことは他にもいっぱいありませんかって思うぐらいなのに、でもちゃんとそこの線引きはあるんですよね。
で、そこがアルゴリズムに1%でも抗いたいと。その信念によってきてるものっていうのを考えると、いやーなかなかできない。
だってさ、例えばレストランで何かを感じてほしいって思って提供する料理は、とはいえ必ず美味しくはしたいわけじゃないですか。
美味しさをちょっと削ったとしても、相手に心地いいと思う味には持っていきたいわけじゃないですか。それがまあ料理人っていうもんじゃないですか。
多少の削りとかバランスがあっても、怒らせたいとは思わないわけじゃないですか。
思わない。
まずいとは寄せたくないわけじゃないですかね。そこじゃないんだな、本質はと思ってこの人が言ってるのが。
だからなんかすごい、さっきその司法にこだわりないんだろうなっていうのを描かれた感じだっていう話も言えることかもしれないけど、
常に事に向き合ってる組織というか、なんだなーっていうのを感じて、そこが僕の中では。
これはなんかね、清が言ってたみたいに。じゃあ今すぐ自分に対してどこまで行かせるかとかっていうのは、
段階もあるしタイミングとか、いろんな何をやってるかによっても変わるから、
同じことはできないっていうのは間違いないけど、それを知れたっていうこの体験に対して。
あと自分の人生の中でも、今の自分の中でのお気に入りっていうのを疑ってみるというか。
というところは、僕はもともとそういうのをしがちですけど、さらに言語化されたというか、
あえて意図的にやっていきたいなって思われたなっていう。
すごい、ムガリッツと山本さんって、すごい化学反応を起こすんですね。
いやでも確かに山本さんって結構本当に昔から、やっぱりアルゴリズムに抗ってる感じありましたもん。
ずっと。でもそれがやっぱりただの反抗期的なあれではなく、やっぱり一緒に働いている時からそうだったんですよ皆さん。
やっぱりちゃんとシェフに対しても、言う時言うじゃないですか。
はいはいはいはい。
おかしいと思いますっていうのをちゃんと言う時言うし、ちゃんと筋が通ってるんですよね。
あれがやっぱり気に食わないから反抗しているとかじゃないっていうのを、すごい僕はまだ20歳とか、19、20歳とかでしたけど。
やっぱり山本さんのその姿勢にはすごい影響を受けて。
いやいや、あれですよ。良くも悪くもですよ。
それはすいません。
おかげさまで、おかげさまで山本さんが抜けてから僕もやっぱりシェフに対して、言う時言うっていう姿勢をとれましたしね。
おかしいですよねっていうのはやっぱり。
でもやっぱり納得するとこはちゃんと納得するしっていうのは、できるようになったのがやっぱり山本さんのおかげだなって思うんですけど。
今のムガリッツから得たものの話を聞いてても、すごい山本さんらしさが感じられたし、ムガリッツを知った山本さんがどうなっていくのかみたいなのがすごい楽しみだなっていうのと。
あとムガリッツを知った山本さんが今後、たぶんもっと山本さんらしさに磨きをかけていく中で、池ちゃんさんと阿部ちゃんさんの大変さもたぶん増えてくる。
エピソードの結論
これはたぶん僕も一緒です。僕もたぶん自分の思想とかがはっきりして、こうなったのは決まってくると、やっぱりその分スタッフの楽になる部分ももちろんあるし、でも負担に感じる人も増えてくるっていうのはありますよね。
こういうのを見ると、それこそ阿部ちゃん池ちゃんとかと話してとか、そういう対話が生まれるのもいいですよね。
なかなか僕はコミュニケーション、近すぎる人と苦手っていうか、あんまり素直じゃない、そんなに素直じゃない方なんで。
いいですよね。一個こういう話のネタがちゃんとあって議論するテーマがあったら、しっかりこうやって掘り下げて話せますし、
普段自分たちの仕事に絡めて話していくと、どうしても伝わりづらかったり受け取りづらかったりすることが多いと思うんですけど。
あと結局ね、俺もね、ポジショントークみたいな感じになっちゃうから、自分の視点から思っていることを言うっていうのが前提としてあるから、
第3の視点があった上で議論が進むと、ちょっと納得感もある部分もあるし、いいですよね。
なかなかけど考えさせられる映画だなーっていうのと、僕にはドハマりしましたって感じですね。
まあ、そんな感じですね。
いやー確かになー。でもやっぱ、こういう映画はこういう話をした上でまた見たいっていう気持ちになりますよね。
確かに確かに。そうですね。
もう23日までか。
全然ね、時間がもうないんですよ。
行くなら明日か。
行くなら明日、まあ22日ですかね。22日の銀座の流れ通行方がいたら、もしかしたら僕がいるかもしれません。
でもね、サッシュは買うべきですよ、たぶん。
まあですよね、それだけでも行こうかなーとか今ちょっと思いました。
うんうんうん。そんな気がしますね。
いやー、本当に考えさせられることが、考えようと思えば多い映画っていうのがね、本当に印象的でしたね。
まあ、これを見てどう、行動が変わるかまではちょっとわかんないけど、
まあけどなんかこう改めて言語化できてなかったことが、僕言語化できたことができなかったことが言語化できるの大好きなんで。
すごいあの最初前編からそうですね、やっぱ快感を感じてました、えおもさんの。
快感を感じるんですよね、こうなんかこう自分の中でのこうね、なんかモヤモヤしたやつがこうスッと通って、それが言葉になると。
まあまあ自己満ですけど。
いやーでもやっぱりあの映画からちゃんと何かを感じ取ろうとしてね、えおもさんが能動的に考えた結果が今のね感想なんで素晴らしいですし、
やっぱりムカリッツの思想ってある意味そういうところなのかなみたいなのも思うんでね、
こう自分たちが目に見えないものっていうテーマでこう作ったものでこういろんなことを感じてもらうわけじゃないですか。
この映画も本当にだから、言葉を選ばずに言うとこの映画作品としての未完成さとか、面白くなさって直球にすいません言ってしまったらあれですけど。
面白くないよね、ストレートに面白くないよね。
まあそこはすいません、はっきりと。でもそこで面白くなかったなって思って終わる人にはなんか開かれない扉がちゃんと提示されているんですよ。
それは多分ムカリッツの料理もこの映画も多分そうだと思うんで。
やっぱり皆さんすごいこう掴みに行く気持ちで、扉を開ける気持ちで見てもらいたいものですよね、これは。
確かに確かに。確かにそれあるな。そこ結構あるな確かに。
現代アートとか美術館見に行った時に僕は何も感じれなかったら自分のせいだと思うんですよ。
でもそうですよ、だってそんなわけないんですから。
そう、自分のせいだと思って体調が悪いのかメンタルが悪いのか、そもそもそこの引き出しがなかったのかなんだのかっていうのを考えるんですけど、
そういう意味では結構健康指標にも使えるんですよね、美術館に行くことって。精神衛生の指標にも使える。
けど多分普通のコンテンツだと面白くなかったら面白くないアニメが悪いみたいな感じになるんで。
そこをコンテンツへの向き合い方みたいなところも面白いかもしれない。
すごいもったいないことなんですよ、絶対に感じ取れなかったものとかをそのままにしたりとか、美味しくない、面白くない。
ありますよ、本当に稀に考えられてもない面白くないものとか、考えられてもないただ美味しくない料理とかもありますけど、
多分多くの映像作品とか、良い大人が良いプロフェッショナルがたくさん集まって作っているものって絶対何かがあるので、
やっぱり感じ取ろうと思う姿勢は絶対にあった方が人生が豊かになりますし、味が決まってない料理を美味しくないっていうことは簡単ですけど、
なんで味を決めてないんだろうって、そんなのだってプロの料理人が作ってるんでね、意味があるはずなんで。
マジで専門学生の時はそんなんで思ってたけど、恥ずかしくなるよね。
恥ずかしい。本当に僕らはやっぱり塩分至上主義で生きてきたじゃないですか。
塩決まってないだけで足切りみたいなね。
塩決まってない、はい美味しくない。火入れが良くない、はい美味しくない。すごくもったいないんですよね、本当に。
今それに気づけてるっていうことがやっぱり幸せなことなんでね。
当時から分かりたかったって思うこともある反面、いろんなことを経て今がある方がやっぱりよりリアルというか。
なので当時の感覚を恥じることはないとはもちろん思うんですけど。
まあ確かに。けど恥ずかしくなるよね。
恥ずかしくなることはない。今その時のおかげで今があるのは、その時の反骨精神みたいな。
もっとこうすればよかったみたいなのがあるから今より感じ取ろうと思ってる。
なりますけど、恥ずかしくはあります。
まあけどそのステップが絶対重要だったのは間違いない。
間違いないです。絶対に必要なステップだったんで。
でも本当にやっぱ分かった気になってた時期がありましたからね。
けどそれを純粋に分かった気になって、全力で見るというか。
それがまた1年後恥ずかしくなって、
やっぱこれをさ、何やっても思考が行き切った段階で自分の素直な表現をするというか
感想を述べるとかもそうかもしれないけど、みたいなことをしてると
人としての成熟が遅そうだなと思ってて。
その時自分が信じることをひたすら素直に反応し続けることによって
自己成長とフィードバック
その1年後にはその1年前の自分が恥ずかしくなって、また学びが増えると。
けどこれを自分の感想とか素直にいうことをためらっちゃうと
誰かに不吉くないとか言われたりするわけじゃん、絶対に。
けどそれをためらっちゃうと自己主張がないので、フィードバックももらえないから
そこも気をつけたいよね。
そうですね。
難しいところだけど。
素直になった方がいいです。
それが間違ってたとしても素直になってフィードバックをもらうと。
じゃないと進めないというか変わらないというか。
すごい停滞する。大人になるとやっぱり停滞してしまう時間が気をつけないと増えるので。
そうだよね。やっぱり慎重になるからね。分かってくるがゆえに慎重になるから。
昨日銀座のレカに行ってきたんですね。料理長が変わって。
僕の一個下から30とかですよ。本当に若口してあんな老舗のレストランに料理長になって。
本当に立派に仕事をされていて結構感動して。
食べ終わった後に料理全品の感想をクソ長文で送ったんですけど。
エロくまえさんと一緒に行ったんですね。編集のライターのお仕事をされている方なんですけど。
皆さんに言うと、山尾さんはよく仕事を一緒にされているのでね。
エロくまえさんが杉田シェフの料理を食べた時の感想として、
彼の時間と自分の時間の過ぎ方の差をすごい感じて恥ずかしくなったみたいなのを言っていて。
例えば同じ1ヶ月とかなのに、同じ2年とかなのに、自分はこんなに変わってないのに、
彼の中での2年がこんなにも濃密で、こんなにも成長するんだみたいなのがすごい。
フードフィーローズで見てるからね。
ポップアップを今まで何回も食べてきての今なので、ポップアップも段階を減るごとにすごい変わっていって。
今こんなにもレカで活躍をしていて、その時間の濃密さみたいなのにすごい驚いてたんですよ。
同じ時を過ごしているはずなのに、みたいなことをおっしゃっていて。
やっぱりそれは本当に、六枚さんはやっぱりあそこまでの素晴らしい仕事をされていて、ライターさんとしてすごい有名ですし、
やっぱりそうなってきた時の進みにくさとかもすごいあるじゃないですか。
人に聞いたりする機会も減るし。
指摘してくれる人も減るしね。
だから当然のことだと思いますし、大人になるってやっぱそういうこと増えるよなとか、六枚さんとの話にすごい思ったんですけど。
映画ムガリッツの感想
やっぱり杉田シェフは多分30歳での料理長っていう経験とかもね、本当にすごい重荷だし。
でもやっぱり常連のお客さんとかからいろんな正直なダメ出しとかも受けるんですって。
そのソースが重くないとダメだみたいなのを。
やっぱりその悔しさとかもあるけど、ある意味そのプライドを持ちつつちゃんとでも柔軟にしっかり意見を取り入れて、
自分をずっと意識して更新し続けるっていうのをやっているから、同じ時間でも成長をすごいスピードでしてるんだろうなっていうのを感じました。
いいですね。またその時の話、詳しくお聞かせください。
ゆっくり話させてください。
この次回とかにしましょう。
全品の話をさせていただきます。
じゃあちょっとひとしきり話したんで、ぼちぼちもう残りの政権時間も1分ということで。
1分短い。あと5分あればあとちょっと話したいことがあるぐらいなのに、僕がまたいつものごとく脱線をしてしまいました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。またレカンの話はしましょう。
ゆっくりさせてください。
はい。
ではお疲れ様です。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
本日も幕内ラジオをお聞きいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
映画ムガリッツの感想、後半ということですね。
前半はムガリッツの概要の説明をして、そこから映画の初巻みたいな話をして、その後に清藤シフと僕のそれぞれの感想を言い合うみたいな回になりました。
もしまだ前半見てない方は聞いていただけると嬉しいです。
もしこんなことを話してほしいとか、気になるトピックがあれば、私ヤボモとか清藤シフのDMなどにお答えいただけると嬉しいです。
あとポッドキャスト気に入ってくれた方は、いいねやフォロー、高評価ぜひお願いいたします。
それではまた次回お楽しみください。バイバイ。
39:05

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