本質と自己の存在
心と体のチューニングルーム、魂とOSを整えるラジオへようこそ。
声にはあなたの存在そのもの、あなたの在り方が現れています。
本質ボイストレーナーの神尾しおんです。
今回は、本質を声を通して外に出す練習、ということについてお話をしていきたいと思います。
噛んじゃった? お話をしていきたいと思います。
本質って何?っていう話なんですけれども、本質っていうのは、
そうですね、あの、瞑想とか禅の中で言うと、神我とか、魔王になる事故って言われたりするものなんですけれども、
前回のお話で話した赤ちゃんというものでもあると思います。
何の前提もなく、何の規則もなく、何のジャッジもなく、ただただあるがまま、存在するがままのあなたそのもの。そんな感じ?
でね、本質っていうもののパワフルさってすごいんですよ。
私たちは、そのままでは生きていけないっていう学習をしてね、周りから助けてもらうために、周りとうまくやっていくために、
いろんな条件づけを自分に課して、今の自分を作り上げています。
それは、ある面から見て、とっても合理的に生きやすくなる方法だっただろうし、
あるいは別の面から見ると、自分らしさを失うような、あるいは隠すような選択だったかもしれません。
そういうふうに、いろいろ自分の存在を装っている、お化粧して、私たちは外に出ていますね。いろんな人と関わっていると思います。
そんな、本質にいろんな色づけをして、意味づけをして、私たちは生きている。
その意味づけ、色づけ、お化粧を全部取り外した時にどうなるのかなっていうお話なんですけど、
私の装いが何だったかっていうと、長い間、好きのない強い女性、あるいは強い人間、
誰の助けも借りず、誰にも迷惑をかけず、一人で生きていける強い人間、バリバリと戦う女性、
歌と自己解放
そういうふうな形で、安らぐというよりは戦うっていう自分で社会を生き抜いてきた、そんな過去があります。
でもそんな中で、私自身は感情が邪魔になったし、体の反応も邪魔になったんです。
強い女、できる女、キャリア、キャリアウマになりたかったわけじゃないけど、
出世するのが当たり前でしょっていう前提で仕事を振ってくるトップに対して、そこに強く反骨する気がいもなかったから、
言われた条件のプラスギリギリのところを出すぐらいで、そこそこの結果を出して、
期待されすぎもせずかといって評価を下げられもしないギリギリのラインで自分を保って生きていこう、そういう戦いをしてたんですよ。
なので風邪になった時、あるいはお腹が痛くなった時、それって仕事をしていく上では邪魔だったし、
この仕事したくないとか、あの人嫌だなって思うような感情もすごく邪魔だったから、
全部を私の強い女で生きるための敵、邪魔、そういうふうに決めつけてねじ伏せて生きるっていうことをやっちゃったがために、
心身共にある時ポキッと折れてね、バーンアウトしてた限界を超えてしまいました。
そんな時に私を回復させてくれたのが歌でした。
歌っていうのはありのままの自分じゃなくていい世界なんですよ、逆説的なんだけど。
歌の世界の中の自分として表現できるんだけれど、でもありのままの自分を乗せてもすごく安全な世界なんです、ツールなんです。
歌う瞬間だけ解放して、歌い終わったらまた社会の中の仮面をかぶった私に戻って、あなたに戻って、ってすることが全然普通に受け入れられるツールなんです。
ただ音程やリズムを合わせるだけのものではなくって、感情だったり、自分の奥深くにある思いだったり、
普段は出さない方がいいかなって大事な引き出しにしまっているそういうものも、声っていう振動に乗せて、歌詞っていう言葉に乗せて伝えられる装置なんですよね。
長い間、長い間、漬物石を乗っけて押し込めてきた感情とか、流さずにダムのように溜め込んでいた涙とか、そういったものを歌の世界で音に声に乗せた時に聞いてくれた人たちの中にも共鳴が起きて、
一緒に泣いてくれたり、一緒に何かその世界の景色を見てくれたり、本当はやりたかったのに諦めてたってことに気づいた、前に進むねってそんなあったかい言葉を言ってくれた人もいました。
その言葉がどれだけ私の力になったか、そして私の歌がその人の何かの背中を押すことができたっていうこと自体が、本当に私の生きる力になったし、こんな私でいていいのかな、こんな私で生きてていいのかなってすっごい思ってたんだけど、
そんな自己否定の塊みたいな私を歌が、歌を通して一緒なんだねって、お互い生きていこうねって、そういうふうに思える時間を作ってもらえた。
すごく歌って安全な装置なんですよね。前にも言ったかもしれないけど、言葉を直接ぶつけると相手にとって鋭い刃になることがあるけれども、歌詞という言葉を借りて、その歌の背景っていう世界観を借りて、私たちは自分にとって必要な情報だけ、必要な情感だけ、必要な共感だけを心の中で受け取ることができます。
すごく優しいツールです。歌うことで、歌を聴くことで、心の蛇口を少しずつ開いていく。その練習をたくさん私はしてきましたし、聴いてくださった方も、じゃあ自分も歌でそんなふうに解放されてみたいって、歌うことを始めてくださいました。
感情と本質の再発見
感情を抑えることは、心の蛇口を閉めること。蛇口を閉めるっていうのは、心の水道に、体の中の水道に圧力をかけること。パンパンに、もし圧力が上がってしまったら、それを一気に解放すると、どう制御していいのかわからないぐらいのエネルギーになることがあります。
その時はね、結構本当に翻弄されるかも。混乱してしまうかも。びっくりして、どうしていいかわからなくなるかも。そこに行く前に、まずは安全な領域で少しずつ、声を使ってガス抜きをするっていうことも、ぜひやってみませんか。
歌ってね、そのためのすごく優れたツールなんです。装置なんです。安全装置なんです。
声を通すことっていうのは、自分の中にある、自分の体一本通ったその通路、ホースの中にある本質、そういったものを外に出すということ。
私たちは、普段ね、社会で生きていく時に、自分の感情を抑えたり、体の不調を隠してしまったり、抑えてしまったり、自分の体の中側から起きていることを敵にしてしまうがちです。邪魔にしてしまいがちです。
でもね、本当はそこにこそ、自分の一番の味方がいるんですよね。今出したいんだよ、今しんどいんだよっていうのをお知らせしてくれている、私たちの一番の味方がそこにいるんですよね。
感情の波を否定せずに扱い方を知るっていうこと。それは本来の自分を生きること、本質の自分を外に出すこととめちゃくちゃつながってます。
そのために、ぜひ無理が来る前に歌を使って、自分の声、自分の感覚とストレートに出会ってほしい。それが声を通して人生を整える、本質と出会うということです。
今日も聞いてくださってありがとうございました。こんなふうにね、本質と出会うっていうのは、いろんな人によって違う反応だと思う、違う出来事だと思うんだけれども、少なくともものすごくエネルギーをくれるし、元気をくれるし、喜びをくれるものだと思っています。
そして、力だけじゃないよ、すごい安心感とか、めちゃくちゃ癒される感覚とか、本当に自分が必要としているものに浸れる時間でもあると思う。なので、ぜひね、一緒に歌ってください。
歌というものを通して、自分の中にある感情や体の反応と出会ってみてください。そんな時間をこのラジオを通してもお届けできたら嬉しいなと思っています。
ということで、今日も改めまして聞いてくださってありがとうございました。このラジオでは今後も構造や仕組みの話とともに、こういったね、人間らしさ、私らしさ、あなたらしさ、そういった本質の話もしていきたいと思います。感想やご質問があれば、ぜひメッセージお寄せくださいね。
本質ボイストレーナーのしおんでした。それではまた次のアップデートでお会いしましょう。