声の基礎と響き
声と体のチューニングルーム、魂とOSを整えるラジオへようこそ。声はあなたの存在そのものが現れる。声を整えることで心と体を調律し、人生を整える。本質ボイストレーナーのしおんです。
今日のテーマはですね、ちょっといつもよりも意識の話ではなく体を使った実践的なお話、声についてしていきたいと思います。
通る声、響く声、体と空間、そしてベクトルの関係、これをお話ししていってみたいなと思います。
声質で通りやすい通りにくいとかありますよね。あるんだけど、別に持ち合わせた声質だけが全てじゃないっていうのも皆さんわかりますよね。
通る声って具体的にどんなことを想像しますか?音量が大きいこと?じゃないですよね。
例えば、小学校とか中学校の先生とかは通る声をされていることが多いですね。
本当にね、教員をされている方って毎日が発声トレーニングっていう感じなので、いい声をしていらっしゃる方がめちゃくちゃ多いです。
なぜって、特に年の若い子たちを教えている先生たちって、子供の声って高いですよね。
で、そこのワーってなっている中で、自分の声がさらに聞こえなきゃいけない。音量だけでっかくても言葉は通じないので、しかも喉潰れていったら叫んでも声聞こえないしカスカスになってしまうし、
喉に負担のない形で相手に伝わりやすい声をね、届きやすい声、通りやすい声っていうのをもう多分先生方は日常生活の中で無意識にトレーニングして見つけてらっしゃるんですよ。
で、私昔企業に勤めていた時に、いろんなところにセミナーをしに行っていたんですけれども、新しく入ってきた同僚の方にセミナーの仕方とかをお伝えするような、ロープレだったりあるいはOJTだったりでね、一緒にセミナー会場についてきてもらって、私のセミナーしているのを聞いてもらったり、
あとは社内プレゼンの中でね、実践していただいてとかっていうのをやってたんですけど、結構ね、1日3回セミナーやるとか、週に10回20回セミナーやるとかも多かったので、始めるうちにね、喉が痛くなる方がいらっしゃったんですよね。
で、声も音量が小さいので頑張って張り上げてしまうとすぐ喉を痛めてしまって、どうやったらいいですかねって相談されたこともあったんですよ。
でも当時は全然ボイトレとかもしてなかったし、ただ単に、なんとなく楽な、届きやすい声で喋るっていうのを感覚的に私がやってた時期なんですけど、
で、その時にお伝えしてたのが、歌歌う時と同じ感覚ですよって、喋り声と思って喉で頑張りすぎるとすぐ潰れちゃうから、歌歌ってるつもりで若干裏声混ぜたりとか、あとは声の音域、音程を高くして、
その当時は大人の男性とかが多いような、あるいは女性もいたりしても、獣医療の現場だったからね、すっごい可愛い声で喋るというよりはワンワンワン大きい声が鳴っていたり、男性の声が響いていたり、女性の声だとしても看護する方のね、
ちょっとこう、動物をなだめるようなね、まかり間違っても興奮させるような声を発する環境ではないところで、だったので、あなた自身はそことちょっと音程を変えて、トーンを変えて、違う周波数の音を鳴らすことで、あなたの声って届きやすくなりますよみたいな話をしたりね、してたんですよ。
だからね、つまり大きく出せば人に聞いてもらえるわけじゃないんですよね。
自分が誰にどんなふうに届けたいのか、どのぐらいの距離が空いているのか、距離が空いているとしてどういう言い方をすれば聞こえやすいのか、どういう角度でお話をしたら聞こえやすいのか、
そういったところでね、結構物理学的なところも含めて、響き方、伝え方、そのベクトルを考えてやるっていうのも結構重要なんですよ。
セミナーと発声トレーニング
そういうふうにね、自分で位置とか音の高さとか、そういうものを選んでいくのもそうだし、あとはね、体の中にもいっぱい空洞ってあって、そこって共鳴空なんですよ。
共鳴する空洞ね、穴って書くんですけど、共鳴空なんですよ。
私たちは体の内側から声帯を使って、その震動で音を発しています。
そして舌を使ってそれを言語っていう形でね
あの声帯に鳴らすだけだったら
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ↓
みたいな音しかならないんですよ
これに舌の動きを唇の動きを合わせることで
アイウエをかきくけっこサシッセソ
そういうふうに音を発生できているわけなんですけれども
舌の位置、生体から口までの間の陰甲頭空、陰頭甲頭の陰甲頭空、あと鼻空もそうだし、胸空もそうだし、あとは頭蓋骨の中のね、頭蓋空とかもそうだし、
あと私たちの口の中には、ベロの上にね、口の中の天井がありますよね、軟膏骸って言うんですけれども、その軟膏骸を上に引き上げることで、口腔の体積を増やすことができたり、共鳴するスペースを広げることができたりとか、いろいろあるわけですよ。
骨伝導って言って骨でも伝わっているし、いろんな声って振動なので、周波数なので、その振動が空気に伝わって遠くに届いていくんですよ。
大事なのはね、ベクトルが結構揃っていることだったりします。私は昔、イタリアのマエストロにレッスンをつけていただける機会があって、その方はコロッセオとかオペラハウスとかで歌うようなオペラのマエストラだったんですけど、
ステージから5階の一番後ろの席までマイクなしで声が届けられる人だったんですよね。そのマエストロが言うには、フォルテで出すから、フォルテッシモで出すから伝わるわけではない。自分の声はピアニッシモだったとしても、その5階の一番奥まで伝わるんだよ。
なんでだと思う?それは周波数がいろんなところに飛んでいなくて、ものすごくピンポイントの振動がブレないように、本当に1本の線で5階の奥まで届くような意識で声を出すんですって。
そうすると、実際に多分声の振動もベクトルが1本ぐらいの本当に細い線で届くらしいんですよ。だから収束していかないっていうのかな。他のところに、他の周波数にベクトルに行ってブレて消えていくエネルギーがないので、ずっと1本線で遠くに届けることができるんだよって。
私はその話を聞いて、なんて難しいことを言うんだと思いましたし、ただ物理の波動の法則とかそういうことを考えたら、言ってることは理論的にはわかるけど、実際自分の体でどうやったらいいかわからない。
その時は思いましたし、今もそれが自分でできるとは思わないんですけど、そういう法則、結構科学的にやってるんだなっていうのは、その時にすごい理解したところではあります。
なので、歌を歌う時っていろんな響きが入っている倍音の多い声にするといろんな方が心震わされるっていうので、倍音のある声がいいよって言いますよね。
声音と身体の調整
今のね、振動1つっていうのと倍音とはまた違う話になってくるんですけど、声を届ける方向性っていうのをもう定めてしまいましょうっていうこと。
これはね結構いろんなところで言えると思います。プレゼンテーションもそうだし、セミナーをする時って全員に届けるようにって話すと、みんなが聞かないんですよ、結局。
この人に伝えよう。反応してくれる人を見つけて、目星をつけて、この一人に届くようにお話をしよう。
ただ目線はいろんな方に行くようにZ型でね、ジグザグしながらいろんな方の目を見ながら話すといいよっていうのは手法としてありますし、歌を歌う時もみんなに届けたとやっぱ届かないんですよ。
この人に届けたい。具体的にそこの会場にいる人をピンポイントで設定しちゃってもいいけど、心の中にこの人に届けたいんだっていうたった一人の人をイメージしてその方のために歌うっていうだけで、
感情や声のベクトル方向性っていうのはめちゃくちゃ定まって、そこに共振する人に届いていくんですよ。
だからね、その物理的なね、ベクトルだったり、どっかに反射するっていうそういう角度の問題だったりもするし、体がね、声出してる時絶対どっか振動してますよね。自分で触ってみてどこが震えているかっていうのも。
頭が震えている人もいるし、鼻が震えている人もいるし、胸が震えている人もいると思います。
震えているところ、一番振動が多いところはあなたが今、共鳴を多く使っている共鳴空ですね。
何の説明もなくいきなり共鳴空とかいう単語を使っちゃってますけど、気になる方はね、ググってくださいね。
体震えるって言ったじゃないですか。筋肉ゴリゴリだと細胞とか筋肉とかの震えって固まってしまっている分、
ふにゃふにゃの脱力した良い状態の体に比べると固くなっちゃう。震えが小さくなっちゃう。
だからね、もし筋膜がガッチガチ、筋肉がガッチガチっていうことになってくると、そこはこれまでにも話してきたように筋肉ほぐしましょう、筋膜ほぐしましょう、ストレッチしましょう、脱力しましょうっていうことにもなりますし、
そうやって体と物理的な法則のもの、心辺の振動、両方を意識して、しかも感じながら声を出すということができれば、
より豊かに、より体に根差して、体の反応を自分で味わいながら声を鳴らすっていうことができるようになるし、
声を鳴らすっていう感覚がわかったら、喋るときも歌うときも全部それを応用できるようになってきます。
骨、骨伝導、あと呼吸の通し方とかね、体幹の連動ですよね。
肋骨、背骨、あと骨盤。
音を出す方向性、それ意識するだけでね、本当に声の伸びって変わるんですけど、
先日もね、ちょっとレッスン体験してくださった方が、高音を出しづらいっていうふうにおっしゃってね、
アドバイスさせていただくのはいつもあるんですけど、高音を出そうと思うときに、上に意識を向けるとですね、
上に上がっていくって意識を持っていくとですね、大抵喉が閉まるんです。
そして首もキュってなって肩も上がって、声が出しにくい体の状態になるんですよ。
で、大事なのは骨盤で支えること。
声を通すための体の使い方
上半身はもうブラブラできるぐらい脱力して、音を高い音を出すときに支えに使うのが下半身のみ。
私の場合は下に指しに行けって言うんですけどね。
自転車の空気入れて、カシュッ、カシュッ、カシュッっていうときに下に指しに行くじゃないですか、エネルギーをね。
そういう感じで自分の音を地面に足の裏に、地面掘りに行くような感覚で下に指しに行けというふうにお伝えするんですけど、
そうすると大抵皆さんね、すぐね、高い音の出し方っていうのを体感していただけるようになります。
高い声出したいな、高い音を歌ってみたいなって思う人はね、
自分でやってみて良くなるかどうかちょっとお約束はできかねますけれども、
やってみてもいいんじゃないかなと思いますね。
すっごい長く話しているぞ。
声が通るってどういうことっていう話なんですけど、
声が通る体にしていきましょうっていうことです。
胸郭、筋肉ね、小胸筋とか、強さ、乳突筋とか、鎖骨周り、胸周り、あと脇ですね。
この辺のところをリラックスして、肋骨が伸び縮み、ちゃんとできるような状態にしていくこと。
横隔膜しっかり下げて、呼吸を深く入れること。
そして支えは腹の下、骨盤の中、丹田と呼ばれるところ。
へそ下3センチとか言われるけど、女性はもっと下でもいいです。
乳骨の辺りとか、その辺りのところを意識していただいたら、
より分かりやすく、力を入れやすくなるんじゃないかなと思います。
音ってね、整体で鳴らしてるけど、どうやって前に出してるか、外に出してるかっていうと、呼吸なんですよ。
吸いながら音を出すこともできるし、吐きながら出すこともできる。
でも呼吸してないと音って外に伝わっていかないですね。
だから呼吸の流れがすごく大事なんです。
通る声を作るには深く、しっかり息を吸って、
呼吸に乗せて音を出す。
そうすると通りやすくなります。
だから息が浅いとか、緊張してて喉詰まってるとかっていう方は、やっぱり声が通りにくくなるんですよ。
これはメンタルの問題でもあるけど、物理の問題でもあるんです。
なので、全部関連してるよっていう話ですよね、結局ね。
自分の体の中の空間、空洞というのもしっかり使い、
そして自分の周りにある外のお部屋とか空間、それを使うということも大事だし、
そして声をね、空気を振動させている波なので、呼吸もしっかり意識していきましょう。
前に伸びるのか、下に寄さすのか、遠くに飛ばすのか、上に登らせるのか、
いろんな意識の仕方で声の飛び方って変わってくるんで、
いろいろ実験して試してほしいなって思います。
このイメージを変えるだけで体って本当に反応するんで、
自分がどういう意識でやった時、どういう感覚でやった時、本当に声が伸びるのか、声が届くのか、
ぜひ実験してみてほしいなと思います。
ということで、今日ね、いろいろ実践的なことをお話しして、いろいろ話が飛んじゃったし、
声に意図を載せる
言葉で言うだけではなかなか体感に落とせないかもしれないんですけど、
実際私の目の前に来ていただいたら、あなたの体の使い方とか声のどこを使って響いているのかなとか、
そういうのも見ながらお話しさせていただけることもあるので、
もし興味があったら、プロフィール欄にあるLINEの公式アドレスからとかにメッセージをいただけたら、
実際のレッスンについてのご案内させていただいたりしております。
ということで、これまでは心の安全性、体の安全性、そういうものを土台にして、
声が響く前提条件を整えていきましょうねっていうお話をさせていただきました。
今日はいきなり実践のお話になっております。
歌う時も話す時も、今日お話しした内容はとても参考になると思いますので、
何か改善したいことがあるとか、気になっているポイントがあるという時には、ぜひやってみてください。
ということで、声が通る響くっていう言葉、声のデカさでは全然ないですよって。
体の使い方、空間の使い方、意識のベクトル、そして呼吸のベクトルです。
ということでした。
ただただいい声で前に飛ばせばいいかっていうと、
やっぱり声には意識の方向性っていうものが載っている必要があるんですよね、人に届くには。
一番最初に言ったように小学校の先生とかが子供に伝える時って、
これを聞いてもらわには困るというのがあって、これを聞かせたい、これを聞いてほしい、指示に従ってほしい、
そういう気持ちがあって、だから聞いてくれるように話してますよね。
歌う時はいろんな思考性、方向性があると思います。
痛みを分かち合いたいのか、幸せを分かち合いたいのか、
共に泣きたいのか、あるいは崇高な祈りを届けたいのか、
痛みを癒したいのか、いろんな方向性がありますね。
声に自分の意図を載せる、感情を載せる、そんなことが表現というものにつながってきますので、
その辺の話もね、いずれしていきたいなと思います。
今日めっちゃ長くなってしまいましたが、お役に立てたらと思います。
あなたの声があなた自身に優しく空間と人の心に届きますように。
ということで、ありがとうございました。またお会いしましょう。
詩音でした。