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081.【HPV前編】ワクチンで防げるガンがある【少女の為の予防接種】
2026-06-29 50:34

081.【HPV前編】ワクチンで防げるガンがある【少女の為の予防接種】

予防接種シリーズ最終章 12-16歳女子が定期接種対象である「HPV(子宮頸がん)ワクチン」について2回に分けてお届けします。

「子宮頸がんはワクチンで防げる」——これが世界の常識です。 原因となるHPVは、性交渉を経験すれば誰でも感染しうる身近なウイルス。 ウイルスががんを起こすという歴史的発見から、「VLP」という画期的技術を用いたワクチン開発までのドラマを解説します。

最新の「9価ワクチン」の予防効果や、若年層の死亡者がついに「0人」になったイングランドの劇的なデータもご紹介。 「HPVは女子だけ」という認識を世界標準である「男子も接種」へアップデートしましょう。

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00:22
ようこそ、生命科学の冒険者へ!
プレゼンターのあきです。
アシスタントのとみーです。
このシリーズは、妊婦と子どもの予防接種をテーマにしています。
今回はですね、定期接種最後になりますけれども、
対象年齢が小学校6年生から高校1年生までの女子が受けるワクチンですね。
HPVワクチンについてお知らせをいたします。
前回までは幼児、乳幼児のワクチンだったけど、
今回は急にちょっとお姉さんになってから受けるというものになります。
またちょっと女子だけが受けるっていうですね、
受けることが定期接種で無料で受けれるっていう、
ちょっとまた特殊なワクチンになります。
HPVウイルスですね、
こちらはですね、子宮頸癌を引き起こすワクチン、ウイルスなんですね。
なので子宮頸癌を引き起こすのは女性だけということで、
女子が受けるということになります。
またこのウイルスはですね、性感染症でもあります。
要はセックスをしてですね、
うつってしまう病気になりますので、
そういうセックスをですね、
する前の女子が受けることが理想的なんですね。
それでなんかこの年齢。
この年齢になってるっていう。
きっとそれぐらいはまだ性行為をしていないだろう。
する手前だろうということでですね、
この年齢が受けるということになります。
はい。ちなみに私はこの原稿を読んでないので、
この後話す予定かもしれないんだけど、
これ定期接種の対象年齢が12歳から16歳の女性というだけで、
大人の女性も受けられるし、
男性も受けられるワクチンですね。
慈悲ですね。
慈悲にはなりますが、受けることはできます。
僕は男も受けたほうがいいと思うし、
世界的には男子も受けることが、
定期接種になっている国が結構あります。
そうなんだ。
ちょっとそれは後からお伝えいたします。
この病気はですね、非常に怖い病気なんですね。
っていうのが、子宮頸癌という癌なんですけれども、
イメージ的には癌っていうのは、
お年寄りがかかる病気みたいなイメージがあると思うんですけれども、
なんですが、このHPVウイルスが引き起こす子宮頸癌はですね、
結構若い女性がなってしまうということがありまして、
ちょうどですね、お母さん世代で、
この病気のせいで亡くなってしまうということが結構ありますので、
03:02
海外ではマザーキラーなんて呼ばれるような、
非常に怖い病気になります。
お母さん世代ってどの世代?
大体30から40の間ぐらいのイメージですね。
で、子宮頸癌を発症して、
治療の成果はなく、亡くなってしまうという方が結構いらっしゃる。
その年代に非常に多い癌になります。
その頃に発症しやすいということですね。
しやすいということですね。
はい。
なぜかというと、
HPVウイルスにですね、
性感染症なのでにかかったとして、
それにかかってですね、
大概の場合は治るんですけれども、
自動的に体内の免疫で排除されるんですが、
稀にですね、残ってしまうということもありまして、
それで大体ですね、
10年から20年ぐらいの間に癌化して、
で、バーッと癌が増え出す、暴れ出すというのが、
大体その世代になるという感じですね。
じゃあ20代で感染して、
10年後とかに発症して、
30代とかで癌がわかるみたいな話か。
そんな感じになることが多いのかなというところですね。
なので割と若い世代で出てきてしまう。
もちろん年取ってから出てくるケースもあります。
で、非常にセンセーショナルというか、
最近のニュースなんですけれども、
2026年6月17日ですね、
ついこの間なんですけれども、
非常にセンセーショナルな論文が発表されました。
ランセットという、とても権威のある医学雑誌に、
その論文が出たんですけれども、
イングランドにおいて、
HPVワクチンを受けた人たちの、
その後というのを調査した結果が出たんですね。
20から24歳の女性ですね、
ワクチンがなかった時代だとですね、
その世代、その人数だとですね、
23人ぐらいはHPVから子宮経がんになって、
それで亡くなるというふうに想定されてたんですけれども、
それがですね、もうゼロ人になったというような、
ワクチンの勝利が科学的に裏付けられたというような、
論文が出ました。
この世代ですね、今20から24歳の女性なんですけれども、
12から13歳の世代でですね、
06:01
大体90%の人たちがワクチンを打っていたという形ですね。
これはイングランドのデータになりますけれども、
そのおかげでですね、
全くこの世代では、今20から24歳の女性では、
子宮経がんは発症していないという形になっております。
亡くなった方は全くいないということですね。
25歳から29歳までの女性なんですけれども、
こちらもですね、かなり良い成果が出ているんですが、
この世代はですね、100%というわけにはいかずですね、
32人お亡くなりになってしまっているようです。
ただですね、この世代の場合は、
全員が打ってなかったんですね。
ちょっと14歳から18歳の段階で、
ワクチンを打ったというような世代になっていまして、
なのでその前にも性交渉があった方なんかも、
結構紛れているのかなというふうに言われています。
なので残念ながらワクチンを打つ前に感染していたケースなんかもあるだろうというふうな形ですね。
いずれにせよですね、かなりの病気を未然に防ぐことができたという形で、
我々というか、ワクチンを推進してきた人たちにとってはですね、
非常に嬉しいニュースになったのかなと思いますし、
公衆衛生的にも非常に良かったのかなというふうに思います。
今の話をもう一回さらえたいんですけど、
HPVワクチンをイングランドが2008年に国を挙げてみんな接種してね、
特にこの年代の人たちみたいなのを始めたときに、
同時にその年打った人たちを追跡調査して論文にしたという感じですね。
イングランドの定期接種がいくつの話なのかは現行には書いてないけど、
12、3歳で打った人たちは定期接種で90%近くの方が打っていて、
その定期接種の年からは漏れているけど、
もう少し上の世代の方でも打てますよっていうので、
打った14歳から18歳の段階でその時点で打った人たちが、
さっき話したお姉さん世代でもワクチンのおかげで
助かった命が複数あるみたいな話ですね。
そうですね、そういうことになります。
ということでイギリスではこのHPVワクチンのおかげでですね、
09:06
非常に亡くならなくて良い命がたくさん出てきたよと、
安全になりましたという話ですね。
HPVとはどんなウイルスかというのをご紹介したいんですけれども、
HPVはヒトパピローマウイルスというウイルスになりまして、
非常にアリフレッシブなウイルスです。
どこにでもいるようなウイルスで、かつDNAウイルスになります。
人間の免疫システムの隙をつくのが非常に上手な
忍者のようなウイルスになります。
性交渉があれば誰でも感染すると言われてまして、
一般的な性交渉は何と問わずあると思うんですが、
経験者の障害の感染率は80%以上あると言われてます。
なので、我々もかかっているかもしれないし、
もしかしたらウイルスを持っているかもしれません。
特にワクチンを打ったことのない世代の人たちはですね、
ワクチンを打たなかった人は持っている可能性はあるのかなと思います。
ウイルス自体は皮膚とか粘膜の傷から侵入するという形で、
ほとんどは性交渉で感染すると。
ほとんどの場合は自然に消えますよという形で、
感染しても90%ぐらいの人は人間の免疫によって
数ヶ月から2年以内にウイルスは自然に体の中から消滅するという形になります。
ただ運悪く、残り10%ぐらいは持続感染ですね。
体内に座り続けてしまうということが起こります。
このHPVは正規でウイルスとして存在するの?
粘膜の擦れで感染するというのは、
例えば濃厚なキスでも感染するのか?
はい、感染します。
なので、いわゆるオーラルセックス、
口で相手の性器をなめるような行為のセックスも
特に最近ポピュラーになってまして、
なので、喉にも感染している人はかなりの数がいて、
喉の粘膜ですね。
これが口とか喉のがんに関わっていると言われています。
咽頭がん、口頭がんとか、舌がんみたいなものが
HPV由来のケースもあるだろうと言われている。
言われているというか、実際そうですね。
12:01
それは確定なんだ。
あと肛門関係のがんもHPVが関わっているケースもあります。
肛門を使った性行為をしているケースもあるからね。
ケースもあるので、はい、ということですね。
じゃあ、HPVは子宮頸がんの原因ですっていうのが
私でも知っているぐらいの知識だったけど、
子宮頸がんに限らず、
粘膜系のがんの原因となりうるウイルスの一つだと。
そうですね。
結構航空内のがんに関わっているかもっていうときに、
その研究をしている方のところに僕営業に行ったことがあって。
仕事でね。
仕事で。
HPVがどんな人たちに存在するのかっていうのを
今調べているんですので、
ぜひどんなになってくれませんかっていうので。
逆営業を受けたの?
はい。
で、唾を提供したことがあります。
もし結果を知りたいんだったら、後からお知らせすることもできますっていうので
聞きに行って、僕の場合はその時点ではですけど、
HPVウイルスは喉にいなかったんですが、
同じく一緒に営業に行ってた別の方は喉にいたっていうのが分かりまして、
なのでちょっと今後要注意だねみたいな話はしてました。
また質問で、ごめん説明を全然進めずに質問しちゃうんだけど、
例えば正規にHPVがいる人は、
それはそこで繁殖するから、
例えば喉にはいなかったら、喉にはいないままっていう理解で合ってる?
うん、合ってる。
体の中でウイルスが移動するとかはあんまりないんですかね?
あんまりダイナミックにあちこちに移動しないウイルスで、
なので喉なら喉だけとか、正規なら正規だけっていうことになります。
分かりました。ありがとうございます。続けてください。
ちなみに男子は、例えばペニスに陰形コンジローマっていって、
ブツブツが出るような病気、ああいったのもHPVが引き起こしますので、
がんほど悪くはないですけれども、
見た目は非常にただれたような感じになるし、
いろいろと痛かったり痒かったりあるので、
なので僕は男子も受けるべきかなとは思うんですけどね。
なぜがんを引き起こすのかという、
HPVの発がんのメカニズムなんですけれども、
インフルエンザとかコロナは細胞を破壊して症状、病気になりますけれども、
HPVは細胞の遺伝子を書き換えてしまって、
15:01
HPV自体が細胞のゲノムに潜り込むっていうんですけれども、
細胞の中のDNAの中に自分の遺伝子を入れちゃうんですよね。
それによって壊される遺伝子なんかが出てきてしまって、
それが細胞っていうのは異常な増殖を抑えるために、
がん抑制遺伝子っていう名前で呼ばれてるんですけれども、
とにかく増えすぎないように増殖を制御する領域っていうのがあります。
その領域の部分にHPVっていうのは自分の遺伝子を潜り込ませてしまうんですね。
その結果、増殖を止めるっていうブレーキが壊された状態になってしまいます。
そうすると細胞はブレーキが壊されているので増殖をし続けてしまいます。
老化したりとかすると増殖を止めて死んでもらわないと困るんですけれども、細胞自体もですね。
何か機能が壊れたような細胞が増殖を止めることができなくて、
どんどん増殖を増やしてしまうということで、機能の壊れた細胞ががん化している状態ですね。
それががんとなってしまって全身に転移したりとかして、
あちこちで栄養をよこせとかいろいろな迷惑を起こして、
最終的にその個体をなくしてしまうということになりますので、
ブレーキが壊されるっていうのは非常に厄介なんですけれども、
そういった悪さをしてくるということになります。
HPVっていうふうに、人パピロマウイルスっていうふうに一言で言ってるんですけれども、
実は200種類以上タイプが存在しています。
これらはハイリスク型とローリスク型と、あとほとんどリスクがない型みたいな感じになるんですけれども、
その中でハイリスク型っていうのが子宮頸がんとか中陰頭がんとか肛門がん、あと陰頸がんなんかを引き起こします。
特に数が多すぎるので、数字で呼ばれているんですけれども、
16型とか18型っていうHPVの型は最悪で、
20代から30代の若い女性の子宮頸がんの大部分がこの2つの型に占められるという形になります。
ローリスク型っていう6型とか11型っていうのが、
仙頸ゴンジローマとか皮膚の異母なんかを作り出すような、がんは起こさないっていうようなやつなんですけれども、
これもさっき言った通り、生殖器に異母ができるという形なので、
ペニスとかチツに異母ができて見た目も悪いですし、痛かったりとかしますし、
18:03
こういったのもなくした方がいいよねっていうのは当然だと思います。
とにかく非常にたくさんHPVには型があるんですけれども、
現在日本では急化ワクチンといって、
そのうちの主要な病気を起こす9つの型をカバーしているということで、
これは非常に強力な防御策になるという形ですね。
1つ、2つだけを抑えているというわけではないですよということになります。
ここで今までの回を聞いていただいたりとか知識を持っている方だと、
ちょっと疑問がわくと思うんですけれども、
1回かかって治るということがほとんどなんだったら、
みんな免疫持っているんじゃないの?というふうに疑問を持たれるんじゃないかなと思います。
例えば日本農園の場合は、1回かかって治る人がほとんどで、
その時に免疫もついちゃうんです、みたいな話をさせてもらったと思うんですけれども、
HPVはそうはいかない、ちょっと特殊なウイルスになります。
こいつは忍者みたいな感じなんですね。
血管にこのウイルスは入っていかないウイルスになります。
通常のウイルスは血管の中に入り込むので、
体内の免疫部隊、白血球などに見つかって、
倒された後に非常に強い抗体が作られて、それが記憶されます。
なので、次また入ってきた時には、その記憶からすぐに見つかって、
殺されてしまうということが起こるんですけれども、
HPVは結果のない皮膚とか粘膜の表面の非常に浅い部分だけで増殖をするというような、
非常に賢い戦略を使うんですね。
なので、免疫に記憶されないということになります。
あまりそこら辺にいる免疫のシステムに対しては記憶が残らないので、
退治されたとしても、また感染した時に、
前に来たやつだなみたいな感じですぐ倒してくれるということが起こりにくい病気なんですね。
なので、HPVというのは記憶されないというところが非常に厄介な病気ですので、
ここでワクチンが効果を発揮するということが言えます。
これ質問なんですけど、
肩がいっぱいあるから、これにはかかって自然免疫で治ったけど、
こっちの肩の時は対応できなかったみたいなパターンもある?
パターンもあります。
例えば、16型にかかって1回目は自然免疫で対応できたけど、
21:04
もう1回また16型に別の感染経路で例えばかかった時には、
自分の免疫が記憶されてなくて、
かつ抵抗力が落ちてたから定着しちゃうみたいなこともある?
あり得ます。
いろんなパターンが考えられるんだけど、
とにかく覚えてくれてないというのは結構厄介かなと思います。
はい。
ワクチンの場合は筋肉注射で、
直接血液の免疫細胞に対してウイルスを暴露させますので、
やべえ奴来たということで記憶してくれるということになります。
なので、普通の感染では記憶されないものを
ワクチンを使って免疫に記憶させることができるので、
非常にワクチンが有用な病気になります。
HPV自体は血管に入らないけど、
ワクチンを血液に送り込むことで、
浅いところで増殖したHPVに対しても働けるんだ。
そうですね。
体ってすごいわ。
そこら辺はあまり記憶されないはずなのに、
なぜか血液中で免疫に教え込んでやったら、
今度は皮膚とか粘膜表面にだけ存在しているところに対しても
反応してくれるんだよね。
これはなかなかすごいシステムだなと思うんですけれども。
はい。
こういった形で非常にワクチンは有用だよというところですが、
そもそもこのHPVがなぜがんを引き起こすのかという、
子宮頸がんになる病原体がHPVだということを
見つけた話をしたいと思います。
はい。
今、私たちはウイルスががんを引き起こすというのは
結構常識になってきているんですけれども、
もちろん生活習慣とかでなる病気というのも
皆さんご存じかなと思いますけれども、
昔はウイルスががんを引き起こすというのは
ちょっと信じられていなかったというか、
がん自体が感染症だということが信じられていなかったんですね。
なんですけれども、
子宮頸がんはどうもおかしな特徴がありまして、
性交渉の経験がない女性、修道女の方なんかには
ほとんど見られない病気だということが分かっていました。
24:02
性交渉を経験した、セックスを経験したことがある女性にだけ
発生する病気だということで、
これは性感染症なんじゃないかというふうに考えられ始めます。
これを解明したのがドイツのウイルス学者の
ハロルド・ツアー・ハウゼン博士という方になるんですけれども、
彼は1970年代の半ばに
性感染症の代表の一つのウイルス、
単純ヘルペスウイルス2型っていうのが
この病気を引き起こすんじゃないかというふうに
医学界の中では言われ始めてたんですね。
HPVではなくて別の…
子宮経がの原因になるものは単純ヘルペスウイルス2型っていう…
別のウイルスじゃないかというふうに言われ始めてました。
ハウゼン博士はこれはちょっとどうもおかしいんじゃないかな
というふうに思ってたんですね。
ただ、医学界がこのヘルペスウイルスが犯人ではないか
というふうに思ったのが、状況証拠が一致したということで
子宮経がの患者さんを調べると、
がんのない女性に比べてヘルペスウイルスの抗体を持っている確率が
圧倒的に高かったということと、
当時の未熟な技術でもこのヘルペスウイルスは
試験管内で簡単に増やせるという形で
顕微鏡で観察しやすいというような非常に分かりやすいウイルスだったので
これがちょっと疑われたということです。
いろんな研究者がヘルペスウイルスが犯人だろうということで
その証明にやっきになっている中で
このハウゼン博士だけは
ちょっとこれ見つからないんじゃないかということで
他のものを探し始めます。
当時は、ただの寮生の胃部を作るウイルスとして思われていた
HPV、ヒトパピロマウイルスが犯人じゃないかなということで仮説を立てて
そこからその証明に乗り出すということをいたします。
ただ、このHPVなんですけれども
試験管内で人工的に培養することがどうしてもできないウイルスだったんですね。
この当時の技術だとですね。
どうやって証明すればいいかというのがなかなか悩みます。
なんですが、1975年に私が生まれた年になりますけれども
27:04
イギリスのエドウィン・サザン博士という方が
これはすごいこの当時強烈な技術だったんですけれども
特定のDNAの断片をピンポイントで検出することができて
サザンブロッド法という方法を開発します。
これはちょっとなかなか難しいDNAの実験というか
ちょっと説明が難しいDNAの実験なんですけれども
長いDNAの鎖を、まず制限酵素という酵素を使って
ブツブツにブツ切りにしてあげます。
まず患者さんの組織からDNAを取ってくるんですけれども
それでブツブツに制限酵素で切ってあげて
電気エドウという技術を使って
長く切れた鎖と短く切れたDNAを
電気エドウという技術を使って
短いのから順番にずらっと出るというものの中で
並べてやるということをするんですね。
そこにDNAなので、DNAというのは2本鎖で
GはCに、AはTにひっつくという性質があるので
AT、G、Cと並んでたらその逆にひっつく鎖を作ってやって
それにRIといって放射線で標識しておいてあげて
それをDNAの方にさらにひっつけてやるということをして
どこかにHPVのウイルスが患者さんのDNAの中にいるのであれば
釣ってくるという言い方をするんですけれども
そこにひっついて、そこでRIの標識が
X線フィルムでどこにRIがいるのかというのを見てやるんですけれども
そしたらそこにHPVウイルスがいたぞというのがわかるという
そういう手法で多分今聞いてる人ほとんど
ちんぷんかんぷんだと思うんですけれども
とにかくそういう手法が発見されたんですね。
これは当時、今だとすごく簡単に単純にDNAシーケンサーという技術を使って
DNAの配列を見てやればいいじゃないかと思うんですけれども
当時はこのDNAシーケンスが非常にお金がかかる
それから時間もかかる技術だったので
全くそういうことができないので
とにかく大量にあるDNAの中から目的のやつがいるかいないかを
見つけるためのこのサザンブロッド法というのが
よく使われたんですよね。
これを使って博士はイボの中から取ってきたHPVのウイルスのDNAを使って
30:11
子宮頸がんの組織から取ってきた患者さんのDNAに
ひっつけてみるということをしたわけです。
そうしたところ
イボから取ったHPVのウイルスのDNAが患者さんのDNAのある部分に
ひっついたんですね。ひっついてそこでピカッと光ったということで
それが見えたということで
ついに捉えたぞということになります。
さっき申し上げた通りHPVは200種類もあって
ちょっとずつ型が違うんですよね。
なのでイボの型とがんを引き起こすHPVとは
DNAの配列が全く同じではないというところで
これを70%ぐらいあっていればひっつくぐらいの実験条件を作り出したんですね。
100%マッチしないでも患者さんの中のHPVのDNAが
もし存在したとすれば100%一致しないでも70%ぐらい一致すれば
ひっつくという条件を使って実験をして
そこで釣り上げることに成功したということになります。
そのおかげで最初は初期の子宮頸がんの組織から取ったDNAから
HPVの16型を釣り上げまして
また別の患者さんからはHPVの18型の遺伝子を釣り上げたという形で
これが原因だという形で証拠が出せたということになります。
実験の話でなかなか難しかったと思うんですけれどもそんな感じですね。
このツアハウゼン博士が突き止めたHPVが子宮頸がんの原因だよというところで
もう一つバイオ系の細胞の実験をされる方なんかは非常に有名な細胞がありまして
ヒーラー細胞という細胞があるんですけれども
ヒーラー細胞というのは1951年にアメリカで子宮頸がんのために亡くなった
31歳のヘンリエッタ・ラックスさんという方なんですけれども
この女性は5人の子供のお母さんだったわけなんですが
31歳という若さで子宮頸がんで亡くなっていました。
33:00
このヘンリエッタ・ラックスさんの頭文字を取ってヒーラー細胞という細胞なんですけれども
このヘンリエッタ・ラックスさんの子宮頸がんの組織から
初めて無限に増殖し続ける人の細胞というのが取られたんですね。
シャーレ状で培養し続けることができる細胞ですね。
これはヘンリエッタ・ラックスさんは亡くなってしまったんですけれども
バイオの実験では革命的でして
人の細胞というのは外に取り出してきたらすぐ死んじゃったりして
なかなかバイオが難しかったんですね。
あと正常細胞というのは50回ぐらい増殖すると増殖が止まってしまうという形で
永遠に使い続けられることができる細胞株というのが
その当時はまだなかったんですが
この病気のおかげで
そういう人の細胞というのが無限に使える細胞というのが
初めて出てきたという形で
いろいろな細胞に対して薬をかけたりとか
人間の細胞の中でどういったことが起こるのかというのを
実験でシャーレ状で見ることができるようになったという形ですね。
さっきのHPVがブレーキを壊してしまう
細胞増殖を止めるブレーキを壊してしまうから
無限に増殖しちゃうというのを
逆手にとって研究に生かそうみたいな話ですね。
そういった形で逆手にとって研究に生かせる細胞というのが
取られたんですけれども
このヒーラー細胞を使ってですね
このヒーラー細胞自体は子宮経眼ウイルスに
かかっているのかどうかというのを
このツアーハウゼン博士は実験して
このヒーラー細胞にも
HPVの遺伝子が組み込まれているということを
見事に証明することができました。
ちょっとヒーラー細胞を紹介したかったので
こんな話も挟んでみたんですけれども
ただこのヘンリエッタさんですね
亡くなってしまって非常にかわいそうなんですが
彼女の体から取られた細胞というのは
今でも我々の実験に使われているということになります。
我々のというか生物科学者のですね
私は関係ないんですけれども
科学者で広く使われている細胞という形になります。
ということでですね
この子宮頸癌は
ウイルスによる感染症であるということの
証明をしましてですね
それで2008年にこの功績を称えて
ノベル賞を取られることになります。
36:03
今まで癌というのは
ウイルスとか感染症で広がるような癌というのは
ないだろうと言われていたのが
ハロイドハウゼン博士の発見によって
ウイルスによって病気になることがあるということが
初めて知られたということですね。
ちなみに細菌が引き起こす癌というのも
最近はわかっていて
ヘリコバクタピロリが引き起こす胃がんは
細菌が引き起こす癌というのがわかっていますよという感じで
癌も結構感染症から出てくるということが
最近は知られています。
いよいよ発見をもとに
HPVワクチンを開発しようという話になってくるんですけれども
これまでのワクチン開発というのは
主に生ワクチンですね。
ウイルスの毒性を極限まで何回も何回も掲題して
病原性が非常に少なくなったものを
ワクチンとして打つという話を何度かさせていただきましたけれども
そういう生ワクチンタイプですね
麻疹とか風疹のワクチンなんかがこれに当たりますけれども
生ワクチンタイプか
それか不活化ワクチンですね
大量に培養したウイルスを薬品ですね
ホルマリンなんかで殺した後に
それをワクチンとして使うという
生ワクチンか不活化ワクチンかどちらかが
今までのワクチンとしては主流だったんですけれども
HPVワクチンは
人間の設計図を書き換えて癌を起こすという
極めて特殊なDNAウイルスだったので
もし生ワクチンの手法で万が一ウイルスに
先祖返りしたりとか
不活性化ワクチンの殺菌が不十分で
生きたウイルスが体内に入ってしまうと
癌を予防するために打ったワクチンが
癌を引き起こすということになりかねないなということで
なかなかワクチンを作るのは大変だなという
考えがありました
それが1990年代に
VLPという技術が出てきまして
これによってブレイクスルーで
ワクチンを作ることができたんですけれども
これがどういった技術かといいますと
これはオーストラリアの
イアン・フレイザー教授という方とか
あとアメリカの国立がん研究所の
ジョン・シラー博士ですね
39:00
こちら2つの独立したチームが
それぞれ同時にたどり着いた結論なんですけれども
VLPというのは
ウイルスですね
ウイルスライクパーティクルですね
というようなもので
ウイルスのような粒子というふうに訳せるような
単語の頭文字でVLPなんですけれども
これはどういったものかというと
HPVの外側の殻ですね
ウイルスの外側を
タンパク質の殻が覆ってますけれども
これはL1という
たった1種類のタンパク質なんですね
これを遺伝子組み替え技術を用いて
L1タンパク質だけを試験管内で
大量に作らせてみたところ
これが特に何をしたわけでもないのに
このタンパク質が出来上がると
それぞれ1個1個個別だったL1タンパク質が
自動的に組み上がっていって
ウイルスの殻の形になったんですね
大量の三角形の折り紙があって
それが勝手に組み合わさって
球になったみたいな
そんなことが起こったんです
これは見た目はウイルスなんですけれども
ウイルスの殻の中に
ウイルスの本体であるDNAは入ってない
空っぽのウイルスが出来上がったということになります
これワクチンで使えんじゃんと
要はDNAが中に入ってないので
この殻を体内に打ち込んでやったにしても
DNAがないので不栄養がないんですよね
ということで
これワクチンで使えるんじゃないのかということで
実際やってみたというところ
非常に免疫の覚えが良かったんですよね
ということで
このVLPの技術を使って
製薬企業はどの方をターゲットにするのかという形で
ワクチンの開発競争が始まります
最初はニカワクチンという形で
16型と18型は非常にハイリスクのパターンの
2つが製品化されまして
その後さらに16型、18型に加えて
6型とか11型も追加して
4科のワクチンというのが作られます
どんどん時代を経ていて
2014年には9科のワクチンへと進化していきます
ということで
現在では
42:00
9科のワクチンですね
9個の方に対して対抗できるワクチンというのが
一般的になりましたよというところですね
こちらは完全に遺伝子改変で作ることができて
従来の日本農園とかポリオでご紹介したような
マウスの脳を使って作られるとか
サルの腎臓を使って作られるとかというような
そういったワクチンでなく
完全にワクチンの製造工程というのは
非常に安全性が高く
動物の生態組織を使わずに遺伝子組み替えと
かなり高度な生成を行って作られていますので
非常に安全性は高くなっておりますよということになります
このHPVワクチンですね
日本と世界の現状をご紹介したいなと思うんですけれども
日本と世界におけるHPVワクチンの制度は
対象となる性別と
接種の手軽さの面で
今でも結構大きなギャップがありまして
日本もようやく最近積極的
鑑賞の再開とか
最新ワクチンの導入
この9巻のワクチンを使うというような形の
大きな前進をしていますけれども
世界標準から比較すると
まだちょっと遅れている部分があるのかなというところで
日本の公的制度をご紹介しますと
現在では定期接種ですね
女子は公費で無料で受けられますよという形です
これは小学校6年生から高校1年生の女子が
9巻のワクチンを無料で受けられます
あとキャッチアップ接種というので
過去9年間打ち逃した世代というのがありました
1997年から2008年生まれの女性ですね
1回HPVを定期接種になったんですけれども
それがいろいろな副反応がやばいのではないかということで
これはまた次回ご案内したいと思うんですけれども
そういった時期がありまして
1回定期接種がやめられてしまうというような時期がありました
その期間にワクチンを受けられなかった女性に対して
キャッチアップで受けられるようにしようというのがありまして
これがしばらくやられていましたけれども
これは2026年の3月31日をもって終了してしまいました
なので今キャッチアップ接種はできなくなっております
45:01
あと男子ですね
国レベルでは男子への定期接種ですね
無料で受けられるということは日本では行われておりません
ただ男性の疾患ですね
さっきも言いましたけれども
喉とかのがんの予防とか感染拡大防止のために
東京都をはじめとする全国の多くの自治体で
独自の費用を出して一部女性をしてという形で
男子にも打たせましょうということが急速に広がっている形になります
これあれですね
HPVが主に子宮頸がんの原因となる
陰等がん、口頭がん、絶顔がんとか
訪問でとかっていうことももちろんあるけど
主に子宮頸がんのことが多いから
女性だけ打ちましょうっていう話になるんだけど
結局性行為で打つとすると
女性同士男性同士の性行為ももちろんあるけれども
基本的に男性が媒介になっているケースが
ものすごく多いであろうということですよね
うん、女子だけ止めたら
とりあえず全体が止まるだろうっていうので
やっぱりワクチンもお金がかかるんで
なので最初はそういう考え
特に危険性が死ぬことが多い
子宮頸がんを防ぐっていう意味でも
女子だけでいいだろうっていうのが
考え方としてはあったんだけれども
男子も受けるべきだよねっていうのが
最近の考え方の世界主流になってきているのかな
っていう感じですね
日本もそれに徐々に自治体の方からお金を出して
追いつこうというところが
になってきていると
ただ国の制度としてはまだ男子を無償で受けれるよ
っていう形にはなってないよってところですね
世界では男子も国費で打つっていう形で
そういったジェンダーニュートラルという考え方が
進んでますよっていう形で
現在ではイギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダなど
世界100ヶ国以上でも女子だけでなく
男子も打つという形になってます
これは男子でも病気になるからっていうこともありますし
あとは社会全体としてウイルスを占め出すための
集団免疫を達成させようという考えもあります
あと世界では日本の場合だと個別接種で
病院とかにその土地になったら行って
病院で打ってくださいねっていう形になってますけれども
イギリスとかオーストラリアなんかの場合は
学校でも集団で接種してしまおうという形で
学校にもうお医者さんが来て
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みんなにバンバン打っていくというような
やり方をとっているみたいですね
これも90%以上が接種を受けている理由になるのかな
という形になります
ということなので
僕はこれぐらいしてもいいんじゃないかなとは
正直思うんですけれども
僕は子供の頃は結構学校に
お医者さんが来て予防接種を受けるって
よくありましたけどね
というところで
日本はHPVに関しては世界から
いろいろなワクチン
ちょっと世界から遅れている部分あるな
というところなんですけれども
HPVは非常に遅れちゃっているんだが
今だんだんと世間の空気も変わってきたな
ということになりますよ
というところですね
ということで
HPVは
病気がどういうふうに見つかってきたのか
というところ
それからワクチンがどういうふうに
作られてきたのかというところを
お話しさせていただきましたけれども
自治会になりますが
なぜこんなに日本では
HPVが遅れてしまったのかというと
ワクチンが世界に対して
後人を追っかけるような形になってしまったのか
というところを
ご紹介したいなと思っております
今回のHPVの話は2回に分かれる
2回に分けます
その2回目の方は
この放送の次の回じゃなくて
次の次の回になります
なりますよっていうことを言ったのね
次回は科学系ポッドキャスの日の
7月回に参加したいので
7月は科学系ポッドキャスの日は
工業高校農業部の方から
アルコールについて何か届けてください
ということなので
それを配信したいと思っております
ということで以上になります
ありがとうございました
ありがとうございました
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