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はい、こんにちは。今日はインスタグラムフォロワー様からメッセージでご質問いただいております。
ご質問は、みきや先生は先日動画でHPVワクチン推奨派だとおっしゃっていましたが、
HPVワクチンについて詳しく解説していただきたいですというリクエストなんですけれど、
そうですね、HPVワクチン、子宮頸がんを予防するためのワクチンで、今日本でも推奨されているし、
多くの先進国の中でも推奨されているワクチンなんですけれど、
僕はこのワクチン推奨派ですよね。ほとんどの医者は推奨派だと思うんですよ。
普通にこのワクチンのこと、子宮頸がんのことを勉強すれば、これは世界に進めるべきだと。
このワクチンを進めることによって、子宮頸がんに罹患してお亡くなりになるという方をですね、
ぐんと減らすということができるので、このワクチンは多くの人が接種すべきだというふうに考えるんです、ちゃんと勉強すれば。
ただ日本国内だと一部の人が子宮頸がんに対して反対している、批判している人がいるわけですね。
なので今回そのことについて話しさせていただこうと思うんですけれど、
日本は今ね、年間1万人くらいの人が子宮頸がんに罹患しているって言われてるんですね。
年間約2800人の方が子宮頸がんで死亡されているっていうわけです。
これ先進国の中ではですね、結構多いんですよね。
それなんで多いかというと、やっぱり子宮頸がんワクチンの接種率が低いからなんですよ。
毎年子宮頸がんでね、2800人の女性が亡くなられているっていうのはやっぱりすごく悲しいことで、
こんなことだったらみんなが接種すれば、こうやって悲しい思いをする人が亡くなるんじゃないかって考えている人、医者が多いわけなんですけれど、
この子宮頸がんで亡くなられる日本人の女性って年々増加してるんです。
特に50歳未満の若い女性が亡くなられているのが増加しているので、これすごく悲しいことなんですね。
子宮頸がんの原因というのは、95%以上はヒトパピローマウイルス、HPV、これの感染が原因というふうに言われているわけですね。
この感染というのは主に性的接触です。HPVに感染している男性と性行為することによって、実にペニスを挿入することによって感染しますよと。
これはコンドームつけるとかつけないとかじゃなくて、コンドームつけててもHPV、男性から感染してしまうというものがあるわけなので、
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コンドームつければ大丈夫ですよという問題でもないわけですね。
性交渉の経験のある日本人の女性の50から80%ぐらいの人はHPVに感染しているだろうというふうに言われているわけです。
そのHPVに感染している女性の一部の人たちが数年とか数十年の経過で、がんに進行していくという経過をたどるわけです。
なので女性にHPVに感染させないということが大事なわけです。
なので子宮頸がんというのはですね、多くの女性がワクチンを接種して予防して、なおかつ子宮頸がんのがん検診を多くの人が行うことによってがん検診で早期発見早期治療ができるわけです。
ワクチンの接種を広めることによってがんになる人を減らして、なおかつがん検診を進めることによって早期発見早期治療を
みんながすれば子宮頸がんでお亡くなりになる人というのを、うんと数を減らすことができるわけです。
なのでこれ先進国の中でも日本の中でもですね、ワクチンをみんなが接種しましょうということが推進されているということです。
HPVワクチンというのはですね、基本的に初めて性交渉をする前に接種するということが大事です。
っていうのはHPVに性交渉ですでに感染してしまっている女性に対してワクチンを接種しても
HPVというウイルスを排除するということができるわけじゃないんですよ。できないのであくまで性交渉する前に
接種するということが大事なわけですね。なので若い女性に接種するという方針になっているわけです。
HPVワクチンの接種というのが国のプログラムになっているという国、先進国ではたくさんあるわけですね。
オーストラリアとかイギリス、アメリカ、あと北欧とかだと、そのHPVのですね、感染している人がね、うんと減っているというデータがあるわけです。
それによって子宮頸がんになる人も確実に数が減っていると、そういった国々のですねデータを取ると、例えば新旬子宮頸がんの予防効果に関してはね、
大体86%から88%低下しているっていうね、ものすごい効果を発揮しているわけです。
なのでWHOも基本的にこのHPVワクチンを推奨していて、そのワクチンプラス検診をしっかり行って、なおかつ適切なケアを行えば、
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今世紀中にですね、子宮頸がんの排除が可能だっていうシミュレーションもしているんですね。
そのシミュレーションというのは、HPVワクチンを女性、若い女性の90%接種すると、
なおかつ子宮頸がん検診を70%の女性が2回以上適切に行って、なおかつ適切なケアが行われていれば、子宮頸がんの排除が可能だっていうシミュレーションをしているわけです。
なので基本的に集団免疫っていう言葉も皆さんご存知だと思いますけれど、全ての女性がHPVワクチンを接種しなくても、多くの女性、例えばこのシミュレーションだと90%の女性がワクチンを接種して感染予防するだけでも、それが壁になるので集団免疫になって、
その国、そのグループ全体の感染者を減らすっていうことができるので、100%の人がみんなワクチンを接種しなきゃいけないってわけじゃないんですけど、なるべくたくさんの人が接種することによって集団免疫が完成して、その地域、その国から子宮頸がんに罹患する人、死亡する人を減らすっていうことができるわけです。
という理由で、僕らは子宮頸がんワクチンを推奨しているわけなんですけど、ただ皆さんご存知だと思うんですけど、日本国内ではHPVワクチンの接種があんまり進んでいないんですよね。他の先進国では積極的に進められていて、多くの人が接種しているのに、日本は接種が進んでいないんです。
これ何でかっていうと、これも皆さんご存知の人多いと思うんだけれど、過去に日本でHPVワクチンを接種した女子、その人たちに多様な症状が起きたっていうことをマスコミが報道したからなんです。
その時の多様の症状っていうのは、慢性の痛みとか、関節痛、頭痛、めまい、慢性的な疲労とか、運動障害とか、不眠とか、集中力が低下するとか、歩けなくなるとか、下呼吸になるとか、月経不順になるとか、皮膚が荒れるとか、記憶力が低下するとか、計算ができなくなるとか、そういった多様な症状を発症してしまったと。
HPVワクチンを接種してからそういう症状が出てしまったっていう人がいるっていうのをマスコミが盛んに報道して、このワクチンは極めて危険なものであるっていうふうに報道してしまったんですよ。
それに対して、ちゃんと後からデータを取ってるわけなんですけれど、12歳から18歳の女子に対して、どれくらいの割合でこういった多様な症状が出たかっていうと、10万人中20.4人っていうことは、だいたい5000人に1人の割合で、HPVワクチンを接種した後にこういった多様な症状が起きてしまったっていうことなんですけれど、
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結局、後々調査しても、HPVワクチンとこういった多様な症状との因果関係っていうのは認められなかったわけです。これは日本国内だけじゃなくて、世界中でもそういうことになってるわけなんですけれど、
結局、こういった多様な症状、5000人に1人の人がそういった症状が起きたわけなんですけど、こういった多様な症状、原因不明の症状ですね、慢性の痛み、運動障害、めまい、頭痛、不眠、歩けなくなる過呼吸とか、関節痛、記憶力が低下するとか、月経不順とか、皮膚が荒れるとかっていうのは、
誰でもっていうわけじゃないんですけど、だいたいこういう症状って原因不明で起こる人って一定の確率がいるわけですよ。5000人に1人の割合でHPVワクチンを接種した人が起きたわけなんですけど、HPVワクチンを接種してなくても、何にもしてなくても、特に何にもしてなくても、こういう症状はだいたい5000人に1人くらいの割合で起こるわけですよ。
なので、HPVワクチンを接種した人たち、そういうグループと接種していないグループを比較しても、そういう多様な症状が起きた人たち、有意差はなかったんです。
なおかつ、HPVワクチンを接種して、こういった多様な症状が起きた人たちをある程度フォローアップできてるんですけど、そのうち73.7%の人は症状が消失、または軽快したと。
20.5%の人は不変だと。
5.8%の人は悪化したということなんですけど、
こういった多様な症状というのは、僕ら医者として、普通にいろんな患者さんを昔から診察してるんですけど、大学病院にいたときとか、入籍病院とかにいたときでも、いろんなカーでいろんな患者さんを接してるんですけど、原因不明でこういう症状が出るってことは時々あるわけなんですよね。
なので、HPVワクチンを接種した後、こういう症状が出たとしても、HPVワクチンのせいではない可能性の方が、この有意差がないというデータを見ると圧倒的に高いわけですよね。
もちろんHPVワクチンを接種してこういった症状が出た人は本当に不幸で可哀想だと思いますし、そういった症状が出た人がHPVワクチンの因果関係が100%絶対ないとは言い切ることはできないんですけど、データだけ見ると有意差がないわけです。
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なので、日本だけなんですよね。こういう風にHPVワクチンを接種すると、運動障害とか不眠とか、めまいするとか、そういった苦しんでる女の子がたくさんいますよっていう風な風に風潮されてしまったので、それで日本だけ先進国の中で接種が遅れてるっていうのは、これすごくもったいないっていう感じなんですよね。
なので、僕の中ではHPVワクチンの接種は推奨すべきだと思います。多くの人が若い時に接種して、できれば男性の方も若いうちに接種するとメリットがたくさんあるので接種していただいて、それプラス子宮頸がんの検診も併せて進めていって、日本国内で子宮頸がんで亡くなる人ゼロにできたらこんなに素晴らしいことはないかなと思います。
今でも年間2800人の方が亡くなれて、本人も悲しいし、家族の方、友人の方、周りの人も本当に悲しい思いをしているわけなので、ぜひ子宮頸がんで亡くなる方は撲滅できたらいいなと僕は願っております。
男性も接種するのはメリットあるんですけど、それは当然女性と同じで若いうちに接種すべきですよね。できれば性行為する前に。それによって陰頭がんとか陰経がんとか肛門がんとか腺型コンチローマの予防になります。こういった病気もHPVが原因で起こることが多いからですね。
ということでございます。今日本の子宮頸がんワクチン、HPVワクチンの接種率って1回目の接種率が大体15%ぐらいなんですね。国が推奨しているので、公費で無料で受けることができるんですけど。
ちなみにこの接種は2回から3回必要なんだけど、1回目接種率が15%ぐらいなんで、まだまだ低いので多くの人が接種して集団免疫を得て子宮頸がんで亡くなられる方をゼロにできたらいいなと僕は願っております。という動画でございました。ご視聴ありがとうございました。