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今回は、覚えておきたい禅語シリーズをお届けします。
テーマは「冷暖自知(れいだんじち)」。 冷たさも温かさも、自ら味わって初めて知ることができるという意味です。
スマホ一つで何でも検索できる便利な世の中。
私たちは行ったことのないお店の味や、会ったことのない人の性格を、ネットの口コミだけで「知った気」になっていないでしょうか?
サウナの「ととのう」感覚が言葉だけでは伝わらないように、 AIが水の化学式を知っていても、喉を潤す美味しさを感じられないように。
痛みも喜びも、検索結果ではなく「自分の肌」で感じることの大切さについてお話ししました。
観客席からの評論家ではなく、人生というグラウンドに立つ当事者でありたいあなたへ。
📮 お便り・リクエスト募集中 放送の感想や「こんな話が聞きたい」というリクエスト、人生相談やお悩み相談もお待ちしています。
コメント欄またはレターからお気軽にどうぞ!
#禅 #仏教 #冷暖自知 #マインドフルネス #人生のヒント #お坊さん #コウブン #サウナ #ととのう #実体験 #メンタルヘルス #悩み相談 #栃木県 #蓮城院
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stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5f5a393ff04555115dcb4f8e
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サウナの「ととのう」感覚が言葉だけでは伝わらないように、 AIが水の化学式を知っていても、喉を潤す美味しさを感じられないように。
痛みも喜びも、検索結果ではなく「自分の肌」で感じることの大切さについてお話ししました。
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サマリー
このエピソードでは、冷暖自知という禅語を通じて、体験によって得られる真実や人生の知恵について考察されています。インターネットの情報に依存する現代社会において、実際の体験がいかに重要であるかが語られています。
冷暖自知の意義
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で、福住職をしております。
今日はですね、皆さんにもぜひ知っていただきたい禅語のシリーズをお送りしたいと思います。
禅語というのは、座禅の禅に言語の語と書いて禅語。
つまり、禅の言葉ということです。
この禅語の特徴としては、その言葉自体が答えというよりかは、どちらかといえば人生のヒントみたいな形のものが多いというのが特徴です。
なので、これはぜひともお守りのように大切にしていただいて、心の片隅にとどめていただいて、
そして自分がピンチの時、迷った時なんかに活用していただければなということでお送りしているというわけでございます。
というわけで早速いきたいと思います。
ところで皆さんは、行ったことのないお店、これから始めていくお店、あるいは旅行先の旅先にあるお店、
そういったところの味とか、会ったことのない人の性格というものをネットの口コミとか、
ニュースなんかを見て知った気になることってありませんか?
スマホ一つで何でも検索できる、現代の世の中。
実はすごく便利ではあるんですけれども、その便利が故に私たちが持っている本来の大切な力、
というものがもしかしたら読まれているかもしれません。
そこで今日のテーマは霊談辞児という言葉、これを皆さんにお伝えしたいなと思います。
霊談辞児はどういう字を書くかといいますと、冷たいという字と温かいという字と自分の知という字に知識の知ですね。
つまり冷たさと温かさは自ら知るということですね。
この言葉が教えてくれる人生の手触りというものを取り戻すヒントになればなということでございます。
さてこの霊談辞児という言葉ですね。
由来は昔の中国の偉いお坊さんの逸話にあるんです。
簡単に話しますと、ある時一人の弟子が悟りを開いたお師匠さんに向かってこう尋ねたんです。
師匠、仏教の奥義、あとは悟りの境地があるとすればどうか私にも教えてください。
すると師匠はこんなふうに言ったんです。
秘密なんてないよ。それは例えばあなたが水を飲んだ時その水が冷たいか温かいかは飲んだあなた自身にしかわからないのと同じだ。
これが霊談辞児の語源というふうに言われているんですね。
体験の重要性
水が冷たいとか温かいとかは説明を聞いてもわからない。
自分が飲んでみて初めてわからない。
当たり前のことなんですけれども、ここには言語やデータでは決して伝わらない。
体験が独、体験だけが持つ真実というものは解かれているということなんですよね。
この感覚は例えるなら、現代の私たちの身近なところで言えば、昨今のサウナブームがまさにそうなのかなと思うんです。
最近よくサウナで整うという言葉を聞きますよね。
暑いサウナの部屋に入って、そして冷たい風呂に入って、外気浴をする。
そうすると脳がリラックスして、なんだかすごくポワンとする。最高の気分になる。そういうやつですよね。
でもこの整うという感覚。サウナに入ったことない人に言葉だけで100%伝えるって難しいですよね。
医学的に血管が収縮と拡張を繰り返して、自律神経が何みたいな説明をしたところで、
ジュワッと広がるような幸福感みたいなものは伝わらないと思います。
あるいはサウナ嫌いの人に水風呂は16度が一番データ的に最適なんだなんてことを数字を見せたとしても何の意味もないですよね。
実際に自分が裸になって暑さに耐えて、そして冷たい水を浴びて初めてわかる。そういう世界なんですよね。
外から見ている人には絶対にわからないようなそういう感覚。これこそがまさに禅で言うところの霊談自治ということなんですよね。
最近はAIが進化してどんな質問にも答えてくれますよね。私も大好きだから毎日毎日使ってます。
でもAIは水はH2Oですという知識は持っていますけれども、のだがが渇いた時に水を飲むおいしさという感覚はできないんですよね。
痛みとか喜びとかもAIは本質的にはわかっていません。
私たちは今ともすればスマホの画面越しに世界を見て、そして安全な場所からコメントする評論家になりがちですよね。
でも検索して手に入れた知識というものはあくまでも水の温度を知っているというだけで水を飲んだわけではないということですよね。
人生においても悲しみとか苦しみとかという、たとえるなら冷たい水、これを飲むこともありますよね。
逆に成功とか喜びという温かい水というものを飲むこともありますよね。
大切なのはそれをネットの情報とか他人の評価として処理するというわけじゃなくて、自分自身の舌で肌で直接味わうということなんです。
転んで痛い思いをした人、失敗して冷汗をかいた人だけが持てる実感こそがAIには絶対に真似できないあなただけの宝物ということなんですよね。
というわけで今日は冷暖自治という禅語をご紹介いたしました。
どうか皆さん、観客席からヤジを飛ばすような評論家ではなくて、グランドに立って汗をかく自分の人生の当事者であってほしいなと思います。
冷たいも暖かいも全て自分の栄養にして、この一度きりの人生を味わい尽くしていただきたい。
今日はここで終わりたいと思います。
今日のような話、また聞きたいなと思った方はぜひともコメント欄あるいはフォームの方からリクエストをしていただければなと思います。
また人生相談やお悩み相談など、そういったものを送っていただいても結構です。
必ずお答えいたします。
というわけで念状院副住職の幸文でした。ではではまたね。
09:02
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