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2025-08-03 11:53

#275 禅に学ぶ日常との向き合い方:一期一会(いちごいちえ)

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今回は皆さんに覚えていただきたい禅語の第2弾として、有名な「一期一会」という言葉を深掘りしてお話しします。

「一期一会」のルーツである茶道の精神から、この言葉の本当の意味を紐解いていきます。

退屈に感じる毎日の仕事や、当たり前のように会っている友人との時間。 それらもすべて、二度と繰り返されることのない、たった一度きりの出会いなのかもしれません。

さらには、最近話題のChatGPTなど生成AIとのやりとりも、実は「一期一会」と言えるのでは…?という、ちょっとユニークな視点でも語ってみました。

この放送が、皆さんの日常をより豊かに、そして大切なものとして捉え直すきっかけになれば嬉しいです。

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#仏教 #禅 #禅語 #一期一会 #生き方 #マインドフルネス #丁寧な暮らし #お寺 #蓮城院 #コウブン
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サマリー

このエピソードでは、禅語「一期一会」の意味とその重要性について紹介されています。この言葉は、出会いや瞬間の大切さを思い出させ、人生をより意識的に生きることの重要性を強調しています。

禅語の紹介
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で福住職をしております。
今日はですね、皆さんにぜひ覚えていただきたい禅語ということでお送りしたいと思います。
禅語、禅の言葉ですね、禅の言葉。
禅の言葉、たくさんいろいろあるんですけども、ほとんどの禅の言葉というのはですね、答えをビシッと言っているような言葉ではなくて、
どこか人生のヒントになるような余白をたっぷり残したような、そんな言葉でございます。
なので、結構解釈、それぞれいろんな人がいろんな解釈をしますから、受け止め方次第によって意味が結構変わってきてしまうんですが、
私なりの解釈した言葉というのをご紹介しつつ、皆さんはどういうふうに受け止めて、
それを受け止めたものをどう人生に生かすのかということを提供したいなということでございます。
この禅の言葉、皆さんに覚えていただきたい禅の言葉、第2弾ですね。
前回は却下諸古という言葉をご紹介いたしました。
これは足元を振り返るというような意味ですけれども、足元を振り返って何をするかというと、
自分の生き方を見つめ直しましょうということですね。
自分の行い、雑に行動していないのかというところを振り返りましょうということですね。
なぜなら、いい加減な横着したような行動というのは、自分の人生を良くない方向に向けてしまうから。
だからあなたが今行った行動というのは、あなたの人生にほとって本当に良いものかどうか、
そういったことをきちんと確認しましょうというのが、これが却下諸古です。
詳しくは前回の放送を聞いていただければと思います。
概要欄の方に貼りますので、どうぞそちらからご興味のある方、聞いてくださればと思います。
一期一会の深い意味
というわけで、今日はどんなお言葉を紹介するかと言いますと、
一期一会という言葉ですね。
これは有名な言葉ですので、聞いたことあるという人もたくさんいるかなと思います。
というか、ほとんどの人は知っているんじゃないかな。
昔、フォレストガンプという映画がありましたね。
これだいぶ古いので、もしかしたら年齢が高めの人しかわかんないかもしれませんが。
フォレストガンプという映画があったんです。
その中に、その副題なのかな。
一期一会というふうにあったんですね。
私はそれで知りました。一期一会という言葉。
その時は人生一度きりみたいな、そんなふうに受け止めたんですけれども、
実はもうちょっと捉え方としては深く捉えるのが適しているような言葉だったというのは後で判明するんですけれども、
ともかく、フォレストガンプの副題にある一期一会という言葉は、
人生一度きりだからそういった出会いがあるんだよと、
一度の出会い、一回一回の出会いみたいな、そういったふうに感じておりました。
この一期一会という言葉の起源は何かというと、お茶で有名な千利休さんだそうです。
正確には千利休さんが言ったわけではなくて、その後の井井直介さんというお茶で有名な方なんですけれども、
その方が書物か何かに残して広めたそうなんですが、
ただ思想としては千利休さんから始まったそうです。
茶道ですね。お茶といえば茶道。茶道とも言いますね。
どちらもね、リューハリオという言い方が違うらしいんですけれども、茶道でも茶道でもどちらでもいいんですが、
ともかくそのお茶ということを行うときに、一期一会の精神が大事だよということなんですよね。
それはどういうことかというと、私たちの人生というかこの世界、私たちが生きているこの世界というのは常に移ろい変わっていく。
だからこそその一瞬一瞬というのがもう一度きり、その一瞬が大事なんだよ、大切なんだよということを言っているんですね。
だからその一瞬を大切にするがゆえに丁寧に向き合いましょうというのが、これが茶道、茶道の精神ですね。
なのでこれは禅の言葉というよりかはもちろんお茶の言葉というふうにも言えるのかなと思いますが、
ただその根底にあるのは、茶道というのはもともと禅宗の、人材宗の流れを組んでいるそうなんです。
なので禅の思想というのは大いに入ったものなんですね。
なのでちょっと禅語として紹介させていただいているんですが、そういうわけなんですよ、一期一会ね。
そういった奥深い言葉です。皆さんもこの言葉を聞いてハッとすることはあるんじゃないでしょうか。
日常生活への応用
例えば会社に勤めている人、毎日毎日同じようなルーティンを繰り返して飽き飽きしちゃっているというところはあると思うんですが、
ただよく考えてみると毎日同じように行っているルーティンもそれも一回一回違うんですよね、厳密に言うと。
その日に出会った人も違うでしょうし、その日に出会う仕事でいうんだったら数字であったりとか、どういった業務内容とかもそうですよね。
そういったもろもろ、よく見ると一回一回全て違います。
だからこそその一回一回をしっかりとやらなければならないというのが一期一会というふうに捉えられるかもしれません。
また人の出会いも同じように、仕事でもプライベートでもまた明日も会えるなんて思っちゃうことは多いですけれども、実際はそうではない。
もしかしたら大切な友達で明日遊ぶ約束をしていても、その日のうちに事故に遭うかもしれない。
それは自分かもしれないし分かりません。そんなことはどこの誰にも分からない。
だからこそ今目の前で出会っているのであればその一瞬は大事にしましょうということですよね。
そんなふうにそこまで考えて日々を過ごす人はいないと思うんですが、
ただこの一期一会という言葉、その示すところはつい私たちが忘れがちな日常が当たり前である。
自分の人生はずっと続くとか、仕事というのは日々同じものの繰り返しで退屈であるとか、そういったところを今示す言葉なんですよね。
偉そうには言っていますけれども、なかなかそこまで意識を回すのは難しいことです。
これが一期一会という言葉でございます。
ちなみにですけれども、最近私は思ったことがあるんです。
というのはAIってありますよね。生成系AI。
チャットGPTとか、あとは最近だと画像ですね。
イラストだったりとか動画だったりとか、そういったものもプロンプトと言われる言葉を使っていろんなものを作ることができますよね。
あれって実はどういう仕組みかというと、そういった言葉を用いて、その言葉に関係することを過去のデータから参照して、そこから確率論でこういう言葉というのがこの言葉の来た場合は返すことが多いというのを割り出したものを出力しているだけなんですよね。
画像で言ったら、犬といえばこういう画像とか、猫といえばこういう画像とか、そんなふうなものを出力しているだけに過ぎないんですね。
言ってみれば、毎回毎回同じものが出るわけではなくて、その時その時その確率論で、これがふさわしいとものを出力しているだけであって、100%同じものというのは出ないんですよね。
これもある意味、ある意味、一語一例と言えるのかなと思います。
ですので、思ったように出ないなというふうに思う方、出力が、GPTの返答が何かイマイチだなと思う方、それはそういう出会いだったんだというふうに捉えて、楽しむというのがいいんじゃないでしょうか、そういう姿勢がね。
より自分が望むような形、100%はコントロールできないけれども、こういった流れの方に行きたいなという場合は、よりどういうふうに質問したら、どういう会話をしたら、ちゃんとGPTは答えてくれるんだろうかという考えながら、会話を楽しむというのが正しい姿かなと思います。
これは何もAIだけではなく人間も同じですよね。
人間だって同じ言葉をかけたのに、同じシチュエーションで同じ言葉をかけたのに、毎回同じ答えが返ってくるわけではありませんよね。
当然ながら、その日の体調、その日の気分、その日の環境、いろんなものに左右されて答えというのは変わってくるんですね。
そのようにして、私たちの日々のご縁というのは刻々と変わるし、その都度変わっていくものですので、そういうものだと受け止めて、そしてその一回一回というのはもう二度とないんだから、その一回を大事にするという心意気で捉えていければ、人生も少しずつ豊かになるんじゃないでしょうか。
というわけで、今日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のようなお話、もう一回聞きたいなという方、あるいはこんなお話を聞きたいなという方、そういったリクエスト、また人生相談ですね。
こういうお悩みがあるんですけど、保生さん答えてくださいとか、そういったことがあれば、ぜひとも概要欄にあるお悩み相談リクエストのフォームというのがありますので、そちらから投稿していただければと思います。
また、コメント欄からでも多いに結構です。
そちらの場合だと、自分の名前が他の方に見えてしまうのが嫌だなという方がいらっしゃると思います。
そういう方の場合はフォームを使っていただければと思います。
というわけで、今日のお話はここで終わりたいと思います。
連常院副住職の幸文でした。
ではでは、またね。
11:53

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