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2025-05-09 12:24

#232 【金曜日の金次郎】勤労って、本当はどういう意味?

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今回の「金曜日の金次郎」では、二宮金次郎の「報徳思想」から「勤労」をテーマにお届けします 。
「勤労」と聞くと、ただ一生懸命働くことをイメージしがちですが、金次郎が説く「勤労」は、単に労働時間や努力だけではありません。
創意工夫を凝らし、社会の役に立つことを意識し、学び続けることの大切さを語ります 。
現代の働き方改革や副業、スキルアップにも通じる金次郎の「勤労」の考え方を通して、私たち自身の働き方を見つめ直してみませんか? 。  

#金曜日の金次郎 #二宮金次郎 #報徳思想 #勤労 #働き方 #自己啓発 #SDGs
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サマリー

金次郎が示す勤労の意味は、単に労働時間や苦労にとどまらず、創意工夫や社会への貢献、学び続ける姿勢を含んでおり、現代の働き方にも重要な示唆を与えています。彼の思想は、やりがいや満足感を求める道徳的な働き方を促し、自己成長との結びつきを強調しています。

00:05
どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日は金曜日ですので、金曜日の金次郎をお送りしたいと思います。
この金曜日の金次郎というものは、二宮金次郎さん。
小学校の校庭とかにあった銅像で有名な、本を読んでいる姿で有名な金次郎さん。
金次郎さんがどういった方だったかというのを皆さんにお伝えしようという、そういったシリーズでございます。
なぜやっているかというと、私のお寺に金次郎さんのお墓があるからなんですよね。
少しでも皆さんに知っていただいて、いつかお参りに来ていただければなということを、ちょっとでも考えながらお送りしているというわけです。
というわけで、前回は金次郎さんの法徳思想というものの中から、文道というものと水浄というものについてお話をしました。
詳しくはガイド欄の方に先週の放送のリンクを貼っておきますので、そちらから合わせて聞いていただければ幸いです。
その文道と水浄というものは、自分の身の丈にあった生活を心がけて、
そしてそこで生まれた余裕を未来の自分とか他の人のために役立てることということでしたよね。
なんだか今の時代のSDGSなんかにも通じるような、そういう考え方だったということですよね。
金次郎の勤労観
そして法徳思想のもう一つの大切な柱というものが、今回取り上げる勤労というところなんですよね。
勤労という言葉だけ聞くと、皆さんどんなイメージを持つんでしょうかね。
おそらく一生懸命働くとか汗水流して働くなんていうことなんじゃないかなと思います。
もちろんそれも素晴らしいんですけども、金次郎さんの言う勤労というのはそこだけではないんですよね。
長時間働けばいいとか我慢して働けばいいということではないということなんです。
今日はこの勤労の本当の意味を皆さんと一緒に考えていきたいなというふうに思います。
まず金次郎さんの言う勤労ってどういうことなんでしょうかね。
よく勤勉に働くというふうにそんな言い方もありますけども、金次郎さんの場合はただがむしゃらに働くことをさせているというわけではないんですよね。
例えば金次郎さんが荒れ果てた桜町の、私の住んでいる地域なんですけど、桜町というところを復興を任されたときのお話をしたいと思います。
彼はまず徹底的に現状を分析したんですね。市場調査とも言えるかな、言い方を変えるとね。
そして村人たちがやる気をなくしている原因を探って、そしてどうすれば彼らが自ら働いてくれるかということを徹底的に考え抜いたんですよね。
力で抑えつけるんじゃなくて、対話を重ねて信頼関係を築いていったということなんですよ。
これも見方を変えれば金次郎さんの勤労の一つの形と言えるのかもしれないんですよね。
金次郎さんの考える勤労というものは大きく3つのポイントがあるかなと思います。
1つ目は創意工夫を凝らすこと。常にもっと良い方法はないか、どうすれば効率が上がるのかと考えること。
現状に甘んじることなく改善を重ねていく、そういう姿勢なんですよね。
2つ目が社会の役に立つことを意識するということ。
自分の仕事が巡り巡って誰かのためになって、社会全体を良くしていくんだという、そういう視点を持つということなんですよね。
3つ目はよく観察して学び続けるということ。周りの状況の変化に敏感であるということ。
そして新しい知識、技術というものを積極的に取り入れて、自分の生活に生かしていくということですね。
金次郎さん自身が若い頃から懐、胸元に書類を忍ばせて、そして寸花を惜しんで学んでいた。
本をいつでも読めるようにして学んでいたというところからですよね。
現代への適用
さて、この金次郎さんの勤労の考え方、現代の私たちの働き方に引き換えてみると、どんなことが言えるでしょうか。
まず最近よく言われる働き方改革。これって単に労働時間を短くしましょうということだけではないですよね。
むしろ限られた時間の中でどうやって生産性を上げて質の高い効果を出すかということが問われているということですよね。
金次郎さんの言うところの創意工夫とか、よく観察し学び続けるという姿勢というものは、まさにこの生産技術向上に不可欠な要素というふうに言えますよね。
最近はAIがどんどん進化しているというところですけれども、そういう時代だからこそ私たち人間というものは、そういった創造性、あとは思考力というものが求められてくるのかなというふうに思うんです。
それから副業とかスキルアップ、それに関心のある方も割と多いのかなというふうに思います。
これも金次郎さんの勤労とつながっているのかなと思います。
複数の収入源を持つということも、新しいスキルを身につけることもある意味では創意工夫の一つなのかなというふうに思います。
変化の激しい現代社会で学び続けることの重要性というものを示しているというふうに言えるんですよね。
自分自身の価値を高めて社会の変化に対応していく力になるというふうに感じられますよね。
そしてやっぱり仕事のやりがい、これはすごく大切なことですよね。
金次郎さんは道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言であるという言葉を残しておりますが、
実際は金次郎さんの本人の言葉ではないというふうに言われておりますが、
彼の思想をよく表しているこの言葉ですよね。
これも勤労とは無関係ではないというふうに読み取れますよね。
ただお金を稼ぐためだけに働くのではなくて、自分の仕事が社会の役に立っている、誰かのためになっているというような実感。
これが大きなやりがいとか満足感になっているということですよね。
例えば、私たちの身の回りにある商品とかサービスというのも誰かの勤労の結果というふうに言えますよね。
その背景にはたくさんの人の創意工夫、あとは社会を良くしたいという思いが込められているというところですよね。
そう考えると日々の仕事に対する見方も少し変わってくるのかなというふうに思います。
金次郎の影響
さて、今日は金次郎さんの勤労のお話をさせていただきました。
皆さんの心に何か響くものはあったでしょうか。
今日の学びをヒントにこんなことを試してみてはいかがでしょうか。
日々の仕事の中でほんの小さなことでもいいので何か一つ創意工夫を試してみる。
自分の仕事が社会や誰かとどうつながっているのか少しだけ立ち止まって考えてみるということです。
あるいは新しいことを学んだりスキルを磨いたりする時間をほんの少しでも作ってみるということ。
ぜひとも試していただきたいなと思います。
今日の学びのポイントをまとめますと、
1つ、仕事観の見直し。
自分にとって働くということはどういうことなのか改めて考えてみるということ。
2つ目、生産性の向上。
創意工夫を凝らしてより質の高い仕事を目指すということ。
3つ目、自己成長。
学び続けることで変化に対応できる力を養うということ。
金次郎さんの言う勤労というものは決して私たちに無理を強いるものではないということです。
むしろより豊かに、より主体的に働くためのヒントを与えてくれるというふうに感じられます。
というわけで、金曜日の金次郎、第3回目は勤労の本当の意味というようなテーマでお送りさせていただきました。
次回は法徳思想の4つ目の特目の最後の1つ、
姿勢についてお話をしたいと思います。
姿勢とは真心や誠実さのこと。
これもまた私たち人間関係とか仕事においてとても大切な心構えということなんです。
どうぞお楽しみにしてください。
というわけで、今日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のお話を聞いて、いいねと思った方、どうぞいいねボタンよろしくお願いいたします。
それと皆さんからのご意見、ご感想、そして金次郎さんに関する疑問とか、
そんな話を聞いてみたいといったリクエストもお待ちしております。
どうぞスタンドFMのコメント欄、
あとは番組概要欄にメッセージフォームを載せておきますので、
お気軽にお寄せください。
では、蓮城院副住職の幸文でした。
ではまたね。
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