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【今回の放送内容】
「金曜日の金次郎」第11回!
今回は、誰もが知る「二宮金次郎像」の知られざる歴史に迫ります。
小学校の校庭でよく見かけるあの像、てっきり国が教育のために建てたものだと思っていませんか? 実は、その始まりは国からの命令ではなく、「草の根のパブリックアート」だったんです!
✅「薪を背負って読書」は実話じゃなかった?
✅像の材質や服装、髪型がバラバラな理由
✅日本で最初に小学校に建てられた像は、薪ではなく●●を背負っていた!
あなたの常識が覆る、目からウロコの金次郎ヒストリー【前編】です。 二宮金次郎のお墓があるお寺の副住職が、ディープな世界へご案内します。
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#歴史の裏側
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#雑学
#パブリックアート
#小学校
#お坊さん
#蓮城院
#スタエフ
#音声配信
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今回は、誰もが知る「二宮金次郎像」の知られざる歴史に迫ります。
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✅「薪を背負って読書」は実話じゃなかった?
✅像の材質や服装、髪型がバラバラな理由
✅日本で最初に小学校に建てられた像は、薪ではなく●●を背負っていた!
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サマリー
二宮金次郎像の起源や伝承について、民間主導で広まったイメージや地域ごとの独自の表現の違いが語られています。今日のエピソードでは、二宮金次郎像の不信読書像という象徴的な姿の背景や、その形成過程が探求されています。二宮金次郎の像は明治天皇に愛され、現在も明治神宮に保管されています。この像の背景には地域の特性や個人の想いが反映されており、金次郎の思想が広まる過程が描かれています。
二宮金次郎像の紹介
どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
今日は金曜日ですので、金曜日の金次郎をお送りしたいと思います。
この金曜日の金次郎というのは、三宮金次郎さんのことを皆さんにわかりやすくお伝えするというコーナーです。
なぜお坊さんがそんなことをやっているのかというと、実は私のお寺、蓮城院には三宮金次郎さんのお墓があるということで、
そのお墓前にいつか皆さんが来てくれたら嬉しいなということを願いながらやっているというわけです。
少しでも皆さんの人生に役立つ情報になることを頑張ってお送りしたいと思います。
今日はどんなテーマでお送りするかと言いますと、
二宮金次郎像は草のパブリックアートだったというテーマでお送りしたいと思います。
今日のテーマで誰しもが一度は目にしたことがあるあの像、つまり二宮金次郎像ですね。
皆さんが通っていた小学校の校庭にもあったのではないですか。
もちろん私の住んでいる地域、二宮金次郎さんのゆかりのある地域ですから、当然ながら金次郎さんの像はありました。
どこにでもいる金次郎さんは、いろんな歴史があるんですよね。
いろんな戦いがあって全国の小学校に広まったというところなんですね。
そのようについてのお話をしたいと思います。
このお話の元ネタがあります。
それは山田五郎さんという方です。
すごく知識の深いというか、よくおしゃべりをしている方です。
あの方のYouTube番組で大人の教養講座というのがあるんですね。
そちらで実は取り上げていたんですよ、二宮金次郎さん。
それを私見まして、これはいいお話だと思って、ぜひとも伝えたい。
ということでほぼほぼ、パクってるというと口が悪いんですけども、元ネタはそれですので、内容はほぼ一緒です。
なので私の話がよくわからなかった、あるいはつまらなかったという方は、ぜひとも山田五郎さんのYouTube見てください。
そっちの方がきっと何十倍も楽しいと思います。
とはいえ、私なりに一生懸命伝えますので、できれば最後まで聞いていただければ嬉しいです。
というわけで早速いきたいと思います。
まずですね、皆さんに一番驚いていただきたいポイントというのがあるんですよね。
像の歴史と多様性
私はてっきり、二宮金次郎さんの像というのは、戦前に国が教育のために全国の小学校に設置したものみたいな、そんなイメージがあったんですよ。
なんかそんな気はしません?だって小学校に設置してあるし、どこにでもあるし、なんか国がこれを作れって言ったんじゃないかって思いますよね。
ところが、そうじゃなかったらしいんですよ。
そうではないという理由の一つに、実は統一規格というのはないんですよね。
つまりそれぞれの学校で、それぞれの金次郎さんなんですよね。
材質もいろんなものがありますね。銅、銅というのはブロンズですね。
ブロンズだったり、あるいは石造だったり、あるいはコンクリートというのもあったりもするそうですよね。
他にも背負っているものが違う。
一般的なイメージだと薪だと思うんですけれども、銅像とかになると芝なんですよね。
芝っていうのは芝生とかの芝じゃないですよ。細い枝、あれを芝って言うんですね。
桃太郎でもおじいさんは山に芝刈りにって言いますよね。
あれ実は芝刈りと言っても、あわおうとした芝を手入れに行ったわけじゃなくて、小さい枝を拾ってきたんですよね。
それを芝って言うんですよ。私もあまり知らなかったんですけれども。
ともかく細い枝、小枝を芝と言いまして、それを背中に背負ってきたというわけなんですよね。
それが銅像の場合は、ブロンズ像の場合は芝が多い。逆に石像の場合は木が多いということらしいんですよね。
そんなわけで、そのような違いがあるというわけです。
他にも服装、よく見ると結構違うみたいですね。
和服というか着物かな、といえば、羽織ったら膝ぐらいまでの長さであるはずなんですけれども、
下からズボンみたいなものが入っていたりとか、
あとは髪型がちょんまげみたいなものを言っているものがあれば、そうじゃないものだったりとか、
すごく様々なものがあるらしいんですよね。
そんな感じで、規格が統一されていないという事実、これはまさに国が上から言ってきたものではないという証拠の一つになるんじゃないかなというところですよね。
伝承とイメージの広まり
あとは三宮錦二郎さんの像といえば、薪を背負って本を読んでいる姿というのが思い浮かびますよね。
これを不信読書像と言うらしいんです。不信読書像、ちょっと言いづらいですよね。
あまり覚えなくていいことなんですけれども、一応説明しますと、不は不可能とかの不。
信は寝るという字ですね。読は読む。書は書くという字。そこに銅像とかの像を。
簡単に言うと、寝ずに読み書きをしましたよというような像ですね。
働きながら本を読んでいたぐらいですから、寝るままを信じて勉強したんだと。
そういう姿を描いたものが三宮錦二郎さんの像なんですが、実は実在の三宮錦二郎さんが本当にそんなことをしていたという証拠はないらしいんですよ。
このイメージがどうやって広まったのかと言いますと、これは実は三宮錦二郎さんというお弟子さんがいっぱいいるんです。
将来すごく活躍しますから。その素晴らしいメソッドと言ったらいいのかな。
三宮錦二郎さんのメソッド、これは習いたいという人がたくさんおりまして、要は弟子ですね。弟子がいっぱいいたんです。
その弟子の一人に富田さんという人がいるんですが、その富田さんが師匠の錦二郎さんのことをいろいろまとめた本を書いたんですね。
いろんなお話とか、あとはそのメソッドとかまとめたものを、それを法徳記だ、法徳記という本があるんです。
そこの中に薪を取りに行く道中で本を読んでいたという話が記されていたということなんですけども、
実はこれ、富田さん自身が幼少期を想像で書いたんだというふうに後で証言しているらしいんです。
つまり富田さんのイメージでは、きっと錦二郎さんだったらすごく努力家だからこんなことしてたんじゃないかなということをちょろっと書いちゃった。
そしたらそれを読んだ別の人が、ああそうなんだ、じゃあこういう姿かなということで差し絵にしたらしいんですよね、その法徳記を。
印刷か何かしたのかな、ちょっとそこまではわかりませんが、差し絵に書いた絵がまさにあの姿だったんですね。
それをさらに別の人が宣伝のイメージの映像、ビジュアルとして二宮錦二郎さんの不神読書像の姿を書いたらしいんですよ。
今イメージキャラクターみたいになっちゃったんですよね。
イメージキャラクターという形で宣伝の差し絵に使われたものですから、それが広まってしまったということなんですよね。
努力しますとか勉強しますとかいうそういうメッセージをつけて商品を売りたかったということですよね。
つまり民間主導であのイメージって広まったんですよ。
国が推進したんじゃない、民間が錦二郎さんのすごい人だから、そのすごい人のイメージをきっと少年時代はこうだったのかなと思った人がいて、
そしてそれを読んだ人がきっとこういう姿に違いないという絵を書いて、その絵を見た人がこれはお店の宣伝に使えるということで広告にイメージキャラクターとして載せたというわけなんですよね。
すごいですよね。平面のイラストでイメージというものが広がった二宮錦二郎さんの像なんですが、
でも私たちがよく知る3Dの像というのはそういう姿ですけど、それはいつ誕生したのかというと、
二宮金次郎の像の歴史
それは1910年頃と言われております。明治の43年ですね。彫刻家の岡崎さんという方が初の錦二郎さんの像というものを作ったと言われております。
岡崎さんという方は実は上野の西郷隆盛さんの像も手がけた方なんですね。
とにかく日本の近代彫刻師に名を残すようなすごい彫刻家、芸術家ということなんですよね。
彼の作品だと高さを約50センチ、小さいですよね。小さな銅像を制作して、そして展覧会みたいなものに出品したと言われているんですね。
その像を当時の明治天皇が大変気に入って買い上げて、そしてご自身の机の上にずっと置いていたということなんですよね。
急に芸術家から天皇家へとすごい展開があってきましたよね。
現在もこの像というのは明治神宮の宝物館に明治天皇のご愛用品として収蔵されているということなんですね。
二宮錦二郎さんの像、天皇に気になり、そして今でも宝物として置かれている。すごいですよね、これってね。
明治天皇は二宮錦二郎さんの思想というのを深く尊敬していたと言われているんです。
そのためこの像を大変気に入られたということなんですよね。
その岡崎さんが作られた初の3D像というものが誕生してから、そして明治天皇の愛用にも広まった。
となるとここから全国に像が広まったのか、というふうに思いますよね。
ところが話はそう単純ではないんですよね。
現存する小学校に設置された二宮錦二郎の像の中で一番古いものは、
1924年、大正13年に愛知県豊橋市にある小学校に建てられたものだとされております。
これは岡崎さんが像を作ってからさらに14年後ということなんですよね。
この豊橋の像というのは先ほどにも触れましたけれども、材質がなんとコンクリート製なんですよね。
そして、背負っているものは薪ではなくてビクなんですよね。
ビクって知ってますか?お魚を入れる籠ですね。竹で編んだ壺みたいなものの籠ですね。
それをビクって言うんですけれども、それを背負っているらしいんですよ。
なぜビクなのかと言いますと、それは像が建てられた当時の地域というのが漁村だったんですよね。
子どもたちが家のお手伝いとして魚を売りに行くというのがリアルな姿だった。
その地域では、働くといえば魚を売るということ。
働く姿を象徴している金次郎さんだからこそ、薪じゃなくてビクの方が伝わるということなんですよね。
山がないから、薪広いと言われてもピンとこないということなんですよね。
地域の事情に合わせてビクを背負うという、そういう姿が非常に面白いローカリゼーションですよね。
ローカリゼーションというのは地域化ですね。その地域に合わせたということをローカリゼーションと言うんですけれども、そういったことが行われた例なんですよね。
この像は国や文部省がここに立てなさいと指示したものではないんですよね。
その小学校の出身者で二宮金次郎さんの思想を尊敬する実業家の方、その方が個人的な思いから寄贈をしたというものなんですよ。
実は日本最古の金次郎さんの小学校の像というのは寄贈したものだったんですよね。
このように国の統一規格ではなくて、個人の思いとか地域の特性というものが反映された、まさに草の活動から生まれたもの。
これが金次郎さんの像なんですよね。
そしてこの像が立ったからといってすぐに全国に金次郎像のブームが起きたというわけでもなかったということなんですよね。
地域との関係
というわけで今日はこの辺にして終わりたいなと思います。
また来週はこの続き、どうやって全国に広まったのかというお話をしていきたいと思います。
というわけで今日のお話を聞いてよかった、面白かった、ためにやったという方はぜひともいいねボタンよろしくお願いいたします。
それと今度はこういうお話を聞きたいというようなリクエストあるいは人生相談みたいなものもあればどうぞコメント欄の方に記入していただければと思います。
ちょっと名前が載せるのが嫌だなという方はフォームの方も用意してあります。
そちらをご利用していただいて送っていただければ私の方で必ず返答いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
というわけで今日はこの辺で終わりたいと思います。
練状院副住職の幸文でした。ではではまたね。
17:41
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