1. コウブン和尚の寺子屋ラジオ
  2. #264 「昔の嘘」との向き合い方
2025-06-30 13:20

#264 「昔の嘘」との向き合い方

▼お悩み相談・リクエストボックス
https://forms.gle/mmwtAribqPbMZCxj8

▼ハスノハサイトはこちら!
「昔の嘘について」
https://hasunoha.jp/questions/75209

今回は、20代の女性から寄せられた「中学生の頃についた嘘を今でも後悔している」というお悩みにお答えします。

なぜ人は自分を大きく見せようと見栄を張ってしまうのか?その心理の裏にある承認欲求について解説。そして、その後悔の念は、あなたが「精神的に成長した証」だとお伝えします。

友人にはわざわざ連絡して謝る必要はありません。いつか再会した時に、正直に気持ちを伝えれば大丈夫。 住職自身の心温まる同窓会の体験談を交えながら、過去の行いと向き合い、未来の人間関係をより良くしていくためのヒントをお話しします。

過去の失敗を引きずってしまう方、人間関係に悩んでいる方に、ぜひ聴いていただきたい放送です。

#悩み相談
#人生相談
#後悔
#人間関係の悩み
#自己肯定感
#過去の失敗
#嘘
#お坊さん
#仏教の教え
#スタエフ
#standfm
#ハスノハ
#成長
#誠実さ
#20代の悩み
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5f5a393ff04555115dcb4f8e

サマリー

大学生の相談者は、中学生の頃に同級生に対してついた嘘を後悔するエピソードを語っています。彼は自身の成長と自己承認欲求に向き合う過程を描き、過去を振り返る重要性を強調しています。

00:05
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日もお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイトというものがありまして、
そちらに寄せられたお悩み相談文を、私、コウブンが答えるといったものでございます。
はい、というわけで、早速いきたいと思います。
過去の嘘への後悔
20代の女性の方より、タイトル、「昔の嘘について」。
はい、では本文をお読みいたします。
いつもお世話になっております。大学3年生です。
中学生の頃の話です。
当時、いわゆる歌い手が好きだった私は、
同級生によく、ライブに行った、前の方の席だった、などと嘘をついていました。
今となって、なぜそんなことをしたのだろうと、後悔する毎日です。
おそらく、当時の私は、同級生より優位に立ちたいという思いがあり、
金銭的な関係でなかなかいけないライブに行ったと嘘をつくことで、
それを満たしていたのだと思います。
今となり、非常に後悔しています。
中学の頃の同級生の連絡先は知っていますか?
連絡を取るつもりがない。
長らく連絡をしておらず、こちらから連絡しようとも思いません。
ことが唯一の救いです。
どうすればよいでしょうか?
という、過去の嘘についての後悔のお悩み相談ということですよね。
自己承認欲求と成長
私たちは人間関係の中で、少しでも自分に注目してもらいたいという根源的な欲求があります。
自己承認欲求という言い方をしますが、
私たちは一人じゃ生きられないからなんですよね。
必ず誰かの支えとか誰かの助けで私たちは生きていますから。
だから他人から注目を受けるというのが基本的な欲求、原始的な欲求といったらいいのかな、
というところに組み込まれているのかなと思うんですよね。
赤ちゃんがお母さんから何かを求めるときには泣きますよね。
やっぱり無意識というとちょっと変か。
自然的にそういうふうな仕組みになっているんでしょうね。
誰かに頼るというためには自分に注目してもらう。
自分という存在を知ってもらいたい。
それが中学生になってくると皆さんいろんな興味を持ちますから、
その中でどうやったら自分の所属しているメンバーというか親しい友達の中で注目してもらえるかって考えたときに、
時に嘘をついてしまう。
ちょっと話を盛りすぎてしまうということもありますよね。
もちろん私にもそういう経験はあります。
さすがにライブに行ったという嘘はないですけども、
大なり小なり、小さな嘘、大きな嘘がきっとついてきたし、これからもきっとちょこちょこそういう場面があるのかなと思います。
というわけで、この方は今大学生で中学生の頃ですから5、6年前の話ということですよね。
それを今でも後悔している。
普通って言っちゃうとちょっと語弊はあるかもしれませんが、忘れてしまう人の方がほとんどだと思うんですが、
ところがきちんと今でも心に留めて、そして後悔をしている。
よっぽど自分の中で、自分の中の価値観というか倫理観に反することだったんでしょうね。
だから後悔をしている。
でも少し見方を変えると、それだけ精神が成長したというふうにも見れますよね。
中学から大学まで5、6年の間に様々な経験をして、
自分の行ってきたことが、自分の中である程度価値観というものがある程度の方向性というものができてきたというのもありますし、
良いことと良くないことの区別というのがだんだんつくようになってきたというところで、成長している確実にね。
そこをまずは認めていただくというのは大事かなと思います。
この方はすでに過去の行いに対して後悔をしているということですので、
過去に行った良くない行動があったということ自体はきちんと認識しているし、それに対して反省もしているということですので、
同時に自分がそれだけ成長したんだ、そういうことを考えられるような人間になってきたんだということも、ぜひとも認めていただきたいなと思います。
謝罪と人間関係の構築
友達について、中学時代の友達と連絡先は知っているが、連絡は取っていないということですけれども、わざわざ誤りに行く必要はないと私は考えます。
ただ、いつかね、例えば同窓会のような時であったり、あとは地元だったらひょんなことで会うことってありますよね。
スーパーで買い物していたら会っちゃったりとか、コンビニとかで会っちゃったりとか、その時に堂々と。
過去に行った良くないことは、もしタイミングがあったら、嘘をついてしまったんだよね、もしその時気分が悪い思いをしたんだったらごめんね、素直に謝るということさえすれば何も問題ないんじゃないかなと思います。
話は少し逸れてしまうかもしれませんけど、私の思い出なんですが、私は同窓会、30歳ぐらいの頃だったかな、ちょっといくつの時だったか覚えてないんですが、
同窓会があったんですね、中学生時代の。その時久しぶりに会った友達がね、いきなり謝ってきたんですよ。ごめんなっていじめちゃってって言ってたんですよ。
確かに私の中でも、暴力的まではいかないにしても、少し当たりが強いなという思いではあったんですけど、そんなに覚えてなかったんです。
印象はあまり良くはなかったんですけど、だからといって恨んでるとかそういったことは全くなかったんですけど、ただね、相手の謝ってきた方、ごめんなって言ってきたんですよ。
あの時ね、中学生時代の時にいじめちゃったよねって言っててね。
だから認識は全然違うんですよね、私とその友達、仮にA君としましょう、A君の認識と私の認識全然違うんですよね。
でも、よくは覚えてなかったんですけど、ただ、そういった謝ってくれたという事実、向こうがね、覚えていて、中学時代の私との関係を覚えていて、
そしてそれに対して反省して、勇気を持って謝ってくれたという事実、とても嬉しかったんですよね。
許す許さないとかってそういう問題じゃなくて、シンプルに嬉しかったんです。
きっとね、謝るまでに多少なりにとも葛藤はあったと思うんですよ、この相談者さんと一緒でね、後悔というのかな、反省というのか、あったと思うんです。
で、それを乗り越えて謝ってくれた。その行動に尊敬に値しますよね。それですごく嬉しかったというわけですね。
だからこの相談者さんもきっとね、周りの友達、おそらく嘘をついてたって分かってたと思うし、
今現在ね、あんまり気にしてないというか、覚えてないっていうのはほとんどじゃないかなと思うんですけども、
だからといって、やっぱりほったらかしにするんじゃなくて、出会った時に、再会した時に、
逆行だったねって中学校の時、自分がまだまだ少しでも見え張りたくてさって、正直な気持ちで話していただく。
それだけでね、きっと友達は嬉しいと思います。怒る人はたぶんいないんじゃないかな、今さらね。
それで怒ってたとしたら、それはそれでしょうがないじゃないですか。
現在お付き合いもないんですし、それはそれで関係性はそこまでだったんだと。
かえったら諦めがつくというわけですよね。
もしも向こうも覚えていて、素直に謝ってくれた、逆にありがとうね、みたいな展開になることだってきっとありますし。
であれば、きっと今まで抱えていた後悔というものはなくなって、より良い人間関係、その友達との人間関係が築けるんじゃないかなというふうに思います。
答えになったかな。ちょっと自分のことで、何だろう、思い出話で熱くなっちゃってね。
ご相談者さんの回答に対して的確だったかどうかちょっと自信はないんですが。
ともかく、反省をしているんですから、あとは謝るだけです。
ただそれは出会った時で十分です。
その自分の行動を具体的に変えること、謝るという行動に思って変えること。
そうすることで、きっとこの相談者さんが抱えている後悔というものはゼロにはならなくても軽くはなると思います。
というわけでどうぞ、再会した時は謝る、それだけ頭に入れてお過ごしくださいませ。
きっと昔のことをきちんと覚えていられているこの相談者さんですから、その誠実さが伝わると思いますので、どうぞ頑張ってください。応援しております。
というわけで、今日のお話はここで終わりたいと思います。
本日のお話を聞いていいねと思った方はどうぞいいねボタンよろしくお願いいたします。
また、今回のようなお悩み相談、あるいは人生相談、リクエストなどあればコメント欄、あるいはフォームの方からお寄せいただければ必ずお答えいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
というわけで、連常院副住職の幸文でした。ではでは、またね。
13:20

コメント

スクロール