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2026-01-17 13:28

#342 【金曜日の金次郎】きれいごとこそが最強の経済戦略である理由

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お久しぶりの「金曜日の金次郎」です!
2026年一発目の今回は、二宮尊徳(金次郎)さんが発明した金融システム「五常講(ごじょうこう)」を紐解きながら、現代ビジネスにおける「道徳」と「利益」の関係についてお話ししました。

「ビジネスで成功するには心を鬼にしなければならない」
「正直者は馬鹿を見る」

そんなふうに思っていませんか?
実は、160年以上前の日本ですでに、その常識を覆すロジカルな戦略が存在していました。

【放送のトピック】
✅ 経済合理性と道徳はトレードオフではない
✅ 無利子・無担保で村が豊かになったシステム「五常講」とは?
✅ 利子ではなく「感謝(冥加金)」で回る経済
✅ フリーランスの単価交渉&管理職のマネジメントへの応用
✅ 現代社会で「計算高い善人」が最もリスクが高い理由

精神論ではなく、現代社会を生き抜くための「勝つための戦略」としてお話ししています。
ぜひ、日々の仕事や人間関係のヒントにしてみてください。

#二宮金次郎 #二宮尊徳 #ビジネス戦略 #経済合理性 #道徳 #五常講 #信頼残高 #仏教 #お坊さん #蓮城院 #マネジメント #働き方 #金曜日の金次郎
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サマリー

このエピソードでは、二宮金次郎の教えを通じて、道徳と経済合理性の相乗効果を探求しています。金次郎の五条項を基に、現代のビジネスや人間関係において、心からの感謝や信頼が長期的な成功につながることを解説しています。

金次郎の教えの背景
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日はですね、土曜日なんですが、金曜日の金次郎をお送りしたいと思います。
はい、すいません、またもやサボってしまいました。
というよりかは、2026年になって、おそらくこの金曜日の金次郎は初収録ですね。
はい、だいぶ長いこと放置してました。
だめですね、そんなことではね。
今年以降はね、毎週放送できるよう頑張りたいと思います。
はい、それはさておき、この金曜日の金次郎というのは、
二宮金次郎さんのことを皆さんに分かりやすくお伝えするといったコーナーです。
はい、なぜそんなことをお坊さんがしているのかと言いますと、
私のお寺、蓮城院には二宮金次郎さんのお墓があるということで、
この放送を通じてですね、少しでも皆さんに二宮金次郎さんのことを知っていただき、
そしていつか私のお寺までお墓参りに来てくれたら嬉しいなということで、
このような試みをしているというわけでございます。
五条項と経済戦略
はい、ということで早速行きたいと思います。
本日の金曜日の金次郎テーマはですね、
きれいごとこそが最強の経済戦略である理由ということでお送りしたいと思います。
はい、突然ですけども、皆さんは心のどこかでこんなふうに思っていませんか?
ビジネスで成功するためには心を鬼にして利益を追求しなければならないとかね、
他にも道徳とか人助けを優先しているといつまでもお金持ちにはなれない。
つまり経済合理性、お金儲けと道徳、良い人であることというのはトレードオフの関係にあるといった思い込み。
正直に言うと私自身もそんなふうに感じている部分というのはありました。
正直者がバカを見るのではないかといった不安なんです。
でもその常識というものが160年以上前の日本で既に論理的に否定されていたとしたらどうでしょうか?
ということで今日は二宮金次郎さん、二宮孫徳さんとも言いますけれども、
二宮孫徳さんが発明した金融システム五条項を紐解きながら、
綺麗事こそが現代において最強のビジネス戦略であるといったお話をしていきたいと思います。
精神論ではありませんので極めてロジカルな勝つための戦略。
偉そうなことを私も語っておりますが、これは自分に言い聞かせるためにもこのようなことを話しているということでございますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
さてまず五条項とは何か聞いたことありますか?あんまりないですよね。
でもこれは簡単に言えば江戸時代の終わり頃に金次郎さんが作った困窮する物資とか農民とかのための金融システムということなんですよね。
現代でいうところの信用組合のそういったものの先駆けなんじゃないかなというところですね。
このシステムには金融の常識を覆すような驚くべき特徴があったということなんです。
それは無利子無担保。すごいですよね。
普通に考えれば利子を取らずに担保もなしでお金を貸せばやっぱり貸す側が損をしていずれ資金が枯渇して破綻するんじゃないかなと思いますよね。
これは言ってみれば経済合理性の欠如というふうにも言えるんじゃないかなと思うんですけども、しかし五条項はどうなったかと言いますと破綻するどころか資金はどんどんどんどん増えていって、
そして村全体が豊かになったそうなんですよね。
なんでそんなことが起きたのか。
ここに明王が金という仕組みがあったんですよね。
明王が金、これはちょっと言葉だと難しいですよね。
明王は名副を祈るの名という字ですね。
そこに加えるに金って書いて明王が金とそんなふうに読みますね。
これはどんなシステムかと言いますと、契約上の利子はゼロということなんですよね。
でも借り手は返済するときに元本に加えて明王が金と呼ばれるお礼を自発的に上乗せして返したということなんですよね。
強制された利子というものは払うのは苦痛ですよね。
搾取みたいにも感じたりしますよね。
でも苦しいときに助けてもらったことへの自発的な感謝というものは払うこと自体に喜びを感じるということなんですよね。
金次郎さんはお金のやり取りの中に金利という数字ではなくて感謝という感情のエネルギーを組み込んだ。
そしてその結果契約で縛るよりも緩やかに高いリターンを生み出したということなんですよね。
リターンというのは回収率と増殖率みたいなところですね。
ともかく増えていった。みんなちゃんと返済したし、そのおかげでどんどんお金が増えていったということですね。
でもそれは昔の村社会の話でしょうというふうに思う人いますよね。
私も最初はそう思いました。
でもこれは現代の私たちの仕事にこそそのまま当てはまる話ということなんですよね。
具体例を2つ挙げてみたいと思います。
まず1つ目、フリーランスや副業における単価交渉の話。
クラウドソーシングなどで他よりも安くしますとかそういった価格競争をして消耗することってあるかと思うんですけども、
ご条項の視点でこれを変えてみると言うとどうなるか。
単に安売りをするのではなくて、あなたのプロジェクトを絶対に成功させたいから、再三度返しでここまでやります。
といった過剰なまでのコミットメントを見せるということなんです。
これが現代の無理し勝ちつけということですね。
すると相手はどう思うか。
ここまでやってくれるんだったら次はあなたにお願いしたい。
単個挙げてでもあなたがいいというふうにうまいこと言ったらなるんじゃないかなと思います。
このリピート指名とか他への紹介といったものが、現代の名画金ということなんですよね。
新規顧客を獲得するコストというのは高いんですけども、リピート維持のコストというものは低いですよね。
結果として道徳的に尽くす方が長期的には圧倒的に儲かるという仕組みなわけです。
2つ目、リーダーや管理職におけるマネジメントの話。
部下がサボらないように細かく監視をしたりとか、ガチガチのルールを作ったりとか。
これは組織にとっては莫大な監視コストというふうに言えますよね。
御上校は無担保だったんです。その代わりこいつは裏切らないという信頼を担保にしたということなんですよね。
現代のチームでも同じですよね。日頃から腹を割って話し合うこと。
それは心理的安全性を確保するということですよね。
部下を信じて任せるといった道徳的な振る舞いというものは、実は管理コストの削減という最強のコストカットということなんですよね。
信頼関係があれば上司が見ていなくても部下は自律的に動くということなんです。
つまり道徳的であることというものはマーケティングの戦略としても組織マネジメントとしても経済合理性が高い。
ということなんです。
道徳とビジネスの関係
ここまでは道徳は儲かる、そんなお話をしてきましたけれども、
ここで一つちょっと意地悪な視点、重要な釘を刺しておかなければならないということなんですが、
これを聞いて、なるほど、じゃあ儲けるために表面だけいい人を演じればいいんでしょうと思った方いませんか。
結論から言います、それは現代において最もリスクの高い自殺行為ということなんです。
なぜなら、現代は高度な相互監視社会ということなんですよね。
SNS、チャットのログ、口コミサイト、私たちの行動というものは常に誰かに見られて、そして記録をされているということなんですよね。
下心のある親切とか、計算された誠実さというのは、現代人の鋭い嗅覚と、あとはデジタルの記録によってすぐに見抜かれるということなんですよね。
誤情報を行っていた時代には、いもこじという徹底的な話し合いで嘘つきが排除されるような制度がありました。
そのように、現代のネット社会でもメッキは一瞬で剥がれてしまいます。
一度でもあの人は偽善者だ、口先だけだというレッテルが剥がれてしまうと、それがデジタルタトゥーとなって残って、そしてあなたの信用スコアは崩壊する。
ビジネスの土台そのものが消えてしまうということなんですよね。
だからこそ、逆説的なんですが、尊徳感情を完全に捨てて、本気で相手のためを思うということしかないんです。
計算高い偽善というものは、バレた瞬間に最大の不才になるということなんですよね。
馬鹿正直であることのリスクよりも、計算高いことのリスクの方が現代ではずっと高いということなんですよね。
いかがだったでしょうか。
今日の結論なんですが、経済合理性と道徳は対立するものではありません。
むしろ道徳というのは、道徳という強固な土台があるからこそ、経済が摩擦なく高速で回転する。
この2つは相乗効果を生む、車で行ってみれば両輪ということなんですよね。
金次郎さんの教えから、私たちが今日からできることというのは、目の前の仕事や人間関係において、一度尊徳感情のスイッチを切ってみるということなんですよね。
これをやったらいくら儲かるかとかではなく、これをやったら相手がどれだけ喜ぶかということを基準に行動してみる。
その行動はすぐにはお金にならないかもしれません。
でもそれは銀行預金よりもはるかに確実にあなたの信頼残高として積み上がるということなんですよね。
そしてあなたが本当に困ったとき、その残高は必ずお金以上の価値を持ってあなたを助けてくれるということなんです。
人とのつながりなくしては、私たちの生活を豊かにすることは難しいですが、ぜひともそんな視点で今日の仕事に向き合ってみていただければと思います。
ということで、今日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のようなお話、また聞きたいなという方は、どうぞコメント欄あるいはフォームの方からリクエストよろしくお願いいたします。
また人生相談やお悩み相談なども受け付けておりますので、どうぞご検討ください。
ということで、連常院副住職の幸文でした。ではまたね。
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