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2025-06-20 14:26

#259 【金曜日の金次郎】二宮金次郎はフェミニスト?

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▼第1回:二宮金次郎ってどんな人?
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▼第2回:あなたの財布と未来が変わる?
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▼第3回:勤労って、本当はどういう意味?
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▼第4回:心に響く二宮金次郎の教え「至誠」ってなんだろう?
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▼第5回:「桜町仕法」から学ぶ、くじけない心の育て方
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▼第6回:江戸時代の金融システム「五常講」ってなんだろう?
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▼第7回:「芋こじ制度」に隠された課題解決のヒント
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▼第8回:AI時代にこそ学びたい、二宮金次郎の教育哲学
https://stand.fm/episodes/684c162bfab15030369c8773

【第9回 金曜日の金次郎】
今回のテーマは「意外な一面?二宮金次郎の女性観と社会改革」

薪を背負って本を読む勤勉な姿でおなじみの二宮金次郎。
しかし、彼が男尊女卑の風潮が強かった江戸時代に、驚くほど先進的な「女性観」を持っていたことをご存知ですか?

✅ 女性にも「実学」を!金次郎が説いた教育の重要性
✅ ただの労働力じゃない!経済的自立を促した真意とは?
✅ 光と影:完璧ではなかった金次郎の思想と時代の限界
✅ 現代のダイバーシティに繋がる、200年前の教え

金次郎の考え方の先進的な部分と、時代の限界の両面を知ることで、現代の私たちが未来を考えるためのヒントが見えてきます。
歴史の意外な一面が好きな方、これからの社会について考えたい方はぜひお聴きください!

ご感想やリクエストはコメント欄へお気軽にどうぞ。
当山(蓮城院)には金次郎さんのお墓もございますので、興味が湧いた方はぜひお参りください。

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サマリー

今回のエピソードでは、二宮金次郎の女性に対する考え方や社会改革への取り組みが紹介されています。江戸時代の家制度における女性の立場を踏まえ、彼が女性教育や女性の経済的独立を奨励していたことが語られています。また、金次郎の思想には時代の限界もありますが、現代のダイバーシティの考え方に通じる洞察が示されています。

金次郎の女性観と家制度
どうも、コウブンです。 栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
はい、久々の放送となります。3日ぶり、4日ぶりかな?
なんで空いてしまったかと言いますと、 実は私、今日の午前中まで
東京の出張に行っておりました。 出張と言うとちょっと格好つけちゃったんですけど、
研修ですね、研修。 副教師養成所というね。
勉強してきたというわけなんですけど、詳しくは後で放送でお話をしたいと思いますが、
ともかく4日間、缶詰状態で、朝から晩までお勉強ということで、
スマホを触ることもできず、放送が滞ったというわけでございます。
そんな言い訳はさておき、今日は金曜日ですので、 金曜日の金次郎をお送りしたいと思います。
本日で第9回目ですよね。結構やってますね。
いつも聞いてくださっている方、どうもありがとうございます。
この放送は、あの薪を背負って本を読む堂々のイメージの金次郎さん。
実はそれだけではなくて、ものすごい美人はプロデューサーだったんですね。
宮宮金次郎さんといえば。 現代にも通じる知恵とか魅力、そういったものを
そういうところに迫っていく、そういうコーナーなんですよね。
その金次郎さん、実は私が副住職を務めているお寺、燃状院にお墓があるんです。
文骨なんですけど、そのお墓がありまして、そういうご縁があるということで、
この金次郎さんの素晴らしい教えというものを、もっとたくさんの人と分かち合いたいという、
そういう思いでお届けをしているというわけです。
さて前回は、金次郎先生の教えと題して、彼の教育観についてのお話だったんです。
知識を知っているだけでは終わらせず、実際に使えるものにすることの大切さ。
そして、尽きる以前に人としてどう生きるか、という土台がいかに大事か。
そんなお話をさせていただきました。 皆さん覚えてますかね?
そして今回なんですが、ガラッと角度を変えまして、
金次郎さんのもっとプライベートな考え方、
そういったところに迫ってみたいと思います。
本日のテーマは、意外な一面、金次郎の女性観と社会改革、というふうにしたいと思います。
まだまだ男尊女卑の風潮が強かった江戸時代に金次郎さんは、女性の活躍や社会進出について、
一体どんな考えを持っていたのか。 現代のダイバーシティにも通じる、
彼の驚くほど進歩的な一面と、そしてやはりあった時代の限界、
その光と影の両方から金次郎という人物を深く掘り下げていきたいというふうに思っております。
それでは本日も最後まで、どうぞお付き合いくださいませ。
では、金次郎さんが生きた江戸時代というのは、女性にとってどんな時代だったのか、
そこをもう一度確認をしたいと思います。
当時は、武士の家制度というのが社会の基本だったんです。
女性は家に届くという言葉通り、家の存続のために重要な役割を担う一方で、
個人の自由度は大きく制限されていたということなんですよね。
家の外で働くことも、そして学問を収めるという機会も非常に限られていたということなんですよね。
女性教育の重要性
そんな時代の中で、金次郎さんの考えがいかに先進的だったのか、
それを知ると驚くかなというふうに思うんです。
まず一つ目のポイント、驚くべきことに金次郎さんは当時としては本当に珍しく、
女性の教育の重要性を、それはもう強く説いていたらしいんですよね。
しかも彼の言う教育というのは、お花やお茶、そしてお裁縫といったいわゆる花嫁修行的なものではなかった。
なんと読み書きや計算といった実学というものを、女性もちゃんと学ぶべきだと主張していたということなんですよね。
なぜか、それは女性が知性を身につけることで、家計の管理能力というものが高まる。
そうすれば家族の生活が安定をして、ひいては地域社会全体が豊かになると考えていたということなんですよね。
これってね、ただ家のことをやっていればいいという当時の常識からすれば、ものすごく画期的な発想ですよね。
女性を家族とともに運営していく大切なパートナーとして、その能力を高く評価していた、そういう証拠なのかなと思います。
そして金次郎さんのすごいところは、それだけではないんです。
2つ目のポイント、それは女性の経済的な事実を積極的に支援をしていたということなんですよね。
金次郎さんが実際に建て直しに関わった多くの農村では、女性たちが裁縫や布を織る、はた織りといった実用的な技術を身につけて、それが直接家の収入につながることを奨励したという記録が残っているんですよね。
これも単に働き手が欲しい、労働力として見えていたという単純な話ではないんです。
女性が自分自身の力で稼ぐこと、そうすることで自信がつき、家庭内での立場も強くなる。
そして、より主体的に人生を歩んでいける。
金次郎さんはそこまで見据えて、女性のエンパワーメントを自然な形で後押しをしていたということなんだと思うんです。
彼の思想の根っこには、いつもお話をしている積小依頼、つまり小さな努力の積み重ねがやがては大きな偉業になるという考え方があるんです。
金次郎さんは女性一人一人がその能力を輝かせることが村全体の、そして社会全体の大きな力になり豊かさにつながっていく。
そういうふうに心から信じていたんですよね。
金次郎の思想の現代的意義
ただ、ここで金次郎さんを完璧なスーパーマンみたいに言うだけではやっぱりフェアではないですよね。
彼の思想にもやはり時代の限界というものはあったんです。
金次郎さんの考えのベースには、当時の中国から伝わった儒教という思想があったんです。
そのため、基本的には女性は家庭を守って、そして良き母であるべきだという家族感、そういうものを持っていたんですよね。
現代の私たちの感覚からすれば、あれというような、そういうふうに思ってしまう部分かもしれません。
手放しで金次郎さんは完璧な男女平等を唱えていたとは残念ながら言えないということなんですよね。
でもね、歴史上のその人物を見るときに大切なのは、その人をこの現代の価値観だけでさばいてしまうというのではなくて、
その時代の中でどれだけ進んだ考え方を持って、そして行動しようとしていたのかという視点が大切かなと思うんです。
光もあれば影もある、その両方を知ることで、私たちは金次郎という人物をもっと深く人間らしく理解できるんじゃないかなというふうに思うんですね。
では、この金次郎さんの考え方から、今の私たちは何を学べるのか。
今日の学びのポイント、それは多様性の理解と、歴史から学ぶジェンダー感ですね。
金次郎さんの考え方というのは、突き詰めると、生物に関わらず一人一人が持つ能力や個性を最大限に生かすことが社会全体の豊かさにつながるという、
まさに現代のダイバーシティの考え方の原点を示しているというふうに私は思うんですよね。
男性だからこうとか、あとは女性だからこうという、そういうカチコチの役割分担ではなくて、
その人自身が持っている力をどうすればもっと発揮できる社会になるのかなっていうのを、
金次郎さんは200年以上も前にその本質に気づいていたということなのかもしれません。
彼の先進的な部分と、そして時代の限界、その両方を知ることは、私たちがジェンダーの歴史を学んで、
これからの未来をどう作っていくかということを考える上で、とても重要なヒントを与えてくれているはずですよね。
というわけで、今回は二宮金次郎の女性観という、少し意外な切り口でお届けをいたしました。
彼が単なる経済や農業のプロフェッショナルというだけではなくて、
実は社会の在り方についてもすごく深く、そして先進的な視点を持っていた人物だった、
というのを皆さんも感じていただけたんじゃないでしょうか。
さて、次回の金曜日の金次郎、第10回目ですね。
この第10回目のテーマは、「渋沢栄一もリスペクト!金次郎の思想はなぜ現代に生きるのか?」です。
新一万円札の顔、渋沢栄一とか、あとはあのパナソニックの創業者、松下浩之介といったね、
後世の偉人たちがなぜこれほどまでに金次郎さんを敬愛していたのか、尊敬していたのか、
そしてその彼の教えが、現代の企業の社会的責任とかSDGsといった考え方にどう繋がっていくのか、
壮大なテーマでね、金次郎さんの革新、思想の革新に迫ってみたいなというふうに思っております。
どうぞお楽しみにしてください。
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ご感想や、こんなお話を聞きたい、なんていうリクエストもね、コメント欄やメッセージフォームから、
いつでもお気軽にね、お寄せくださいませ。
そして、この放送を聞いて、ちょっと金次郎さんに興味が湧いたな、なんていうふうにね、
思ってくださった方は、ぜひとも、栃木県茂川市の連常院にね、
お気軽に足を運んでみてください。
金次郎さんの和歌の前でね、静かに手を合わせる時間もね、きっと素敵な時間になるのかなと思います。
はい、というわけで、連常院副住職の公文でした。
ではでは、またね。
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