夢への疑問
どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
はい、今日はですね、お悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
ハスノハというお坊さんがお悩み相談に答えるウェブサイトがありまして、
そちらに寄せられたお悩み相談を、私、コウブンが答えるというものでございます。
というわけで、早速いきたいと思います。
30代の男性の方はですね、タイトル、夢で見た行動はするべき?と、質問形ですね、最後。
お世話になっています。いつもお答えいただきありがとうございます。
おかげさまで、母との関係が良くなった気がします。
先日、旧友にメッセージを送る夢を見ました。
その子は女の子で、結婚もしていて、子供もいます。
その子に今更ながら、メッセージを実際に送りたい気持ちになっています。
しかし、前回も同じようなことがあり、夢を見たら、
夢を見たから行動した結果、母と喧嘩になりました。
お告げではないですが、最近、夢を見るとその行動をしたくなる衝動に駆られます。
どうしたらこの気持ちと付き合えるのでしょうか?
実際に旧友に手紙を書くのはいいことなのでしょうか?ということでございます。
夢の心理と科学
こういうお悩み相談ですね。
夢についてなんですけれども、仏教の視点でいうと、
夢というのはどちらかというと、そんなに心の作用の一つであって、
現実ではないよねというような捉え方をしていることが多いですよね。
文献によっては、例えばどこどこの宗派の解説は、
こういうお告げがあって、夢でお告げがあって行動したから、
それで人々が救われましたみたいな、そういう伝説的なお話は確かにあるんですが、
けど、夢についてという言及というのはあまり仏教ではそこまでしないにしても、
そういった心の作用であるというような見方をする。
なので、仏教的に言うと、あくまでもこれは心の作用だから、
そんな夢で見たことを気にする必要はないというのが結論になってしまいます。
とはいえ、そんな程度の答えで終わりってなっちゃうと、
それはせっかく放送している意味もありませんので、私なりの考えをお答えしていきたいと思います。
まず夢について。まず夢って不思議ですよね。
私ももちろん人間ですから夢を見ます。
どういう夢があるかなって思い出そうとするんですが、
あんまりよく覚えていないっていうのが、それがまた夢の特徴ですよね。
私が今思いつくというか思い出したというか、どういう夢を見たかなということを考えると、
振り返ってみると、自分が車を運転していて、
例えば事故をしてしまうようなそんな夢を見るんです。
でも、はってその瞬間に起きて、そうすると、私は車の運転席で寝ているんですよ。
だから、車の運転中にちょっと眠気があって、休憩がてらコンビニとかで休んでいて、
いつの間にか寝ちゃって、その時に寝ちゃっている間に事故の夢を見ると。
起きたら事故をせずに、よかった、自分の車だっていう安心するみたいなそんな夢を見ることはあります。
たぶん、おそらく不安だったんでしょうね。
運転中、この眠気は危ない、事故をしてしまうかもしれないというような焦りというか危機感というかね。
そういったものを心に抱えた状態でやっと休憩をして、
実際に眠りに入った時に、おそらく車での仮眠は浅い状態でしょうね。
深く寝るっていうのはあんまりないのかなと思うんで。
浅い状態の方が夢は見やすいというようなことも言われてますから、
私の持っている感情というのが出てきたのかなというようなふうに思います。
だからそんな夢を見たのかなと。
というようなね、私の経験であったとそうなんですよ。
つまり夢っていうのは、自分の心の作業というものが思っていたこととか、感情とか、その日の出来事とか、
そういったことが反映されやすいというのが多いのかなと思います。
科学的に夢ってどういうことかというのを調べた。
科学的にはどういうことなのかなということを私調べたんですが、
どうやらね、やっぱり記憶の頭の中の記憶の状態というものを整理する結果が夢として現れるらしいんですよね。
しかもその浅い眠りの時、いわゆる眠睡眠というやつですよね。
眠睡眠の状態の時に頭の中の記憶を整理するために脳が整理する作業をしている。
その結果、副作用として夢が現れるということらしいんですよね、その科学的な見解だと。
つまり頭の中の状態というものを少しでも楽な状態にするために、
眠睡眠の時は脳が働いているということなんですよ。
睡眠って基本的には体を休めるような状態だとは思うんですけれども、
脳も頭の中の記憶とかを整理をして、その後の活動をするときに記憶を取り出しやすく、
頭の中で出来事を順序立てて、とにかく記憶を取り出しやすいように整理をしてくれているということなんですよね。
そこまで考えると、そういったことが科学的ではそういうことなんだよとか考えるとか、
あとは仏教ではあくまでも心の作用であって、いわゆる現実ではないよねというような考え方もあるということを諸々考えると。
現実との区別
この方の子どももいる女性に対して手紙を出すべきか、連絡を取るべきかということに対して、
私からするとあまりよろしくはないんじゃないでしょうかと、やめといたほうがいいんじゃないでしょうかというのが結論というか私の考え方ですね。
それはそうですよね。だってこの方は男性ですから異性にあたるわけですよ。
相手は女性でしかも子どもがいる。おそらく結婚をしているということだと思うんです。
その結婚している女性に対して一切メッセージを送ってはいけない、そんな決まりは確かにないんですが、
給与というふうに書かれている通り、普段はお付き合いがない。
そういう状態の人がいきなり手紙とかメッセージが来たらちょっと怖いというのは正直あるんじゃないかなと思うし、
相手の方にとっても少し迷惑として受け止めてしまう可能性はあるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
あんまりいい答えではないなと今しゃべりながらちょっと思っていたんですけれども、
ただ私だったらちょっと控えるかなというふうに思いました。
でもこの方はそういう衝動に駆られてどうしたらいいのというふうにどういうふうに考えたらいいんですか、
どういうふうに受け止めたらいいんですかというふうに悩んでいる部分もありますので、
これはやっぱり先ほども言ったようにあくまでもこれは生理現象。
体の基本的な、人間の体が備えている生理現象の一部であるその結果なんだというところを少し頭に留めておいて、
その上でその夢に出てきた出来事、きっとこの方にとってその救急とのつながりというのは何か大事なものなんでしょう。
だから大事ながらゆえにどういうふうに扱っていいのかという部分をよくよく考えて行動すればいいのかなというふうに思います。
絶対メッセージを出してダメだということではありませんが、ただあんまり良くはないからというのも同時に思うので、
もしどうしてもその方とメッセージを交わしたいのであれば、
例えばどういうつながりかわかりませんが、
例えば同級者であったのであれば同窓会のような場面で出会ったときにお話をしてみるとか、
というような自然じゃないかなと思うんですよね。
なんだかあんまり良くないアドバイスですね。
喋っててそう思いました。
ともかく夢の中の出来事というのは現実ではないですよね。
そこをしっかりと受け止めた上で、参考程度にするにしても、これは絶対にこうじゃなくてはいけないと思う必要はありません。
あくまでも自分はなんでこういう夢を見たのかなというようなきっかけ程度でいいんじゃないかなと思います。
少しぐらいは参考になったでしょうか。
というわけで今日はここで終わりたいと思います。
本日のようにお悩み相談、人生相談、リクエストなどありましたら、
概要欄の方にフォームのリンクを設置してありますので、そちらからお悩みとメッセージを送っていただければ必ずお答えします。
またコメント欄の方でも結構です。
そちらの場合だと自分のアカウント名とかが表示される可能性がありますので、
そちらが嫌だという方はどうぞフォームの方を利用していただいて、
そこは大丈夫ですという方はコメント欄でも大丈夫です。
いずれにせよお答えしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それとお知らせいたします。
8月の24日に私のお寺れんじょう院で百鬼夜行というちょっとした会談のイベントがあります。
どうぞご興味ある方は概要欄の方にそちらにホームページ、ランディングページかな、そういったものをご用意してあります。
そちらから見ていただいて、ぜひとも参加していただくとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
というわけでれんじょう院副住職の幸文でした。
ではまたね。
