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2025-06-06 11:36

#243 【金曜日の金次郎】「芋こじ制度」に隠された課題解決のヒント

▼お悩み相談・リクエストボックス
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▼第1回:二宮金次郎ってどんな人?
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▼第2回:あなたの財布と未来が変わる?
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▼第3回:勤労って、本当はどういう意味?
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▼第4回:心に響く二宮金次郎の教え「至誠」ってなんだろう?
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▼第5回:「桜町仕法」から学ぶ、くじけない心の育て方
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▼第6回:江戸時代の金融システム「五常講」ってなんだろう?
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【第7回】ただの勤労少年じゃない!二宮金次郎のスゴい村おこし術「芋こじ制度」とは?

毎週金曜日は、二宮金次郎の本当のすごさをお伝えする「金曜日の金次郎」。

「薪を背負って本を読む少年」というイメージが強い金次郎ですが、本当にすごいのは大人になってから。約600もの村を立て直した、すご腕のプロデューサーだったんです!

今回は、金次郎が編み出したユニークな生活再建術「芋こじ制度」を深掘りします。

✅なぜ「さつまいも」だったのか?
✅お金ではなく「苗」を貸した画期的なアイデア
✅現代のSDGsやセーフティネットにも通じる、驚きの仕組み

常識を覆す金次郎の発想力は、現代の私たちの仕事や生活にも役立つヒントが満載です。
ぜひお聴きください!

次回は金次郎の「学びのヒント」に迫ります。お楽しみに!

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サマリー

このエピソードでは、二宮金次郎の芋こじ制度を通じて農村再生の手法や持続可能な農業の重要性が探求されます。特に、自立を促す支援のあり方と常識にとらわれない課題解決力についても考察されています。

金次郎と芋こじ制度
どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日はですね、金曜日ですので、金曜日の金次郎をお送りしたいと思います。
この金曜日の金次郎というのは、二宮金次郎さんのことをご紹介する、そういうコーナーですね。
二宮金次郎さんといえば、本を読みながら、教説を働きながら勉強する、みたいなね、そういうイメージ。
勤労とか勤勉とか、そういう風な分に皆さん認識があると思うんですけれども、実はそうじゃないんですよ。
本当にすごいのは大人になってからなんですよね。
どうすごいかというと、なんと荒れていた農村を建て直した。V地回復したという。
しかもそれを約600もの市町村、村をね、建て直したんですよね。
すごいですよね、その数字だけ聞いても。
そんなすごい二宮金次郎さんのことを少しでもお伝えしたいということで、このコーナーを始めたというわけでございます。
というわけで、今回で第7回ですね。7回目、結構やってますね。
前回は金次郎さんが作った金融システム、江戸時代の金融システム、五条項についてのお話だったんですよね。
この五条項というのは、ただお金を貸すというわけではなくて、道徳と組み合わせてみんなで助け合うようなそういう仕組み。
お金を貸すだけじゃなくて、人と人とをつなげる、そういうものが五条項というシステムだったんですね。
そんな五条項。今回は、今週は金次郎さんのそういった村起こしの技、村起こし術の中でも特にユニークな制度、それをご紹介したいんですよね。
それが芋こじ制度。変な名前ですよね、芋こじ。芋をこじる。
芋というのはサツマイモとかのあの芋です。それをこじる。
こじるというのはこじ開けるという言い方をしますよね。
ちょっとね、硬いものを棒状のものを突っ込んで、そしてあてる。やや強引にあけるもの。
それをこじると言いますけども、芋同士をぶつけてこすり合わせて汚れを取るという。
これを芋こじと言うんですよね。その芋こじという名前をつけた制度なんですよね。
農村再生の視点
なんでこの芋こじという仕組みが必要になったかと言いますと、当時の農村では本当に深刻な事情があったんですよね。
金とか年貢とか。特に天気のご機嫌次第でお米が全く取れなくなったりとかするとね、農民たち、農家さんたちの生活というのはあっという間に立ち寄りがなくなっちゃうんですよね。
明日の食べ物にも困るという状況。そういったことってね、決して珍しくなかったというふうに言われてるんです。
金次郎さんはそんな人々を一時的に助けるだけでは本当の解決にはならないというふうに考えたんですよね。
大切なのは農家の皆さんが自らの力で再び立ち上げられるようになるような仕組みが大事だと思ったんですよね。
そこで目をつけたのが、さつま芋ということだったんですよね。
芋こじ制度。その仕組みは結構シンプルなんですよね。さっき言ったさつま芋。
さつま芋の苗を農家さんに貸し付けて、秋に収穫してできたさつま芋の一部で塩栽をしてもらう。
というのが芋こじなんですよね。シンプルですよね。
そこにはポイントがいくつかあるんです。なぜさつま芋だったのか。
これはさつま芋というもの。お米が作るというのが難しいような、そういった痩せた土地。
それでも元気に育ってくれて、たくさんの実の量をもたらしてくれるという非常に強い作物なんですよね。
いわば食糧団の村にとっての救世主みたいな、それがさつま芋なんですよね。
そしてもう一つの大きなポイントとしては、お金ではなくて苗という原物を貸し出したということなんですよね。
これは結構画期的なんじゃないかなと思うんです。
これなら借りた農家さんも、たとえ手元にお金がなくたって確実に次の年のための生産の種を手にすることができるということなんですよね。
種を手に入れるにもお金がかかりますから。それがなくていきなり種が手に入るということなんですよね。
しかも返済もとれたさつま芋でOK。これが天候に左右される農家さんにとって無理のない計画が立てられるということなんですよね。
能力に応じた負担というフェアな考え方というものが根底にあるということなんです。
しかもこの芋こじという制度は金次郎さんがやれというふうに一方的に押し付けたトップダウン的な制度ではなかったと言われているんですよね。
どういうことかというと、村人の農家さんの中からリーダーを選んで、そしてみんな主体となって協力しながら運営をしていったということなんですよね。
やらされているというのではなくて、自分たちの力でこの場所、この土地、この村を良くしていくんだという人々のやる気を引き出す民主的な側面を持っていたということなんですよね。
この芋こじという制度は江戸時代のお話なんですが、こうして紐解いてみると今の私たちの社会が抱える問題解決にもヒントがあるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
私が思ったことは3つあるんですけど、1つ目は持続可能性というところですね。今SDGsという言葉をよく聞きますよね。
環境に優しくて将来にわたって続けられるような仕組み。厳しい環境でも育つ作物を選んで限りある土地を有効活用するこの芋こじという考え方は、まさに持続可能な農業の先駆けと言えるんじゃないかなと思うんですよね。
2つ目としてはセーフティーネットの在り方なんですよね。お腹が空いた人に魚を与えるのか、魚の釣り方を教えるかというようなお話、皆さん聞いたことあるんじゃないかなと思うんですけども、金次郎さんの場合はさらにその先を行って釣り竿そのもの、つまり自立をするための手段を貸し出したというところなんですよね。
これは単にお金を給付する、貸すだけじゃなくて、その人が再び自分の足で立ち上がることを信じて応援する、そういった現代の社会保障や生活支援を考える上でとても大切な視点、そういったものがあるんじゃないかなと思います。
3つ目、固定観念にとらわれない課題解決力というところですよね。お金がないならお金を貸すというわけではなくて、食べるものがないなら作物を育ててもらおうというような発想の転換。問題の本質はどこにあるのか、それを解決するために本当に必要なものは何かというところ。
学びの重要性
常識や当たり前を一度疑って柔軟なアイデアを生み出すことの大切さ、これは芋こじの教えが伝えてくれているところだと思います。
さて、今日のまとめをお話ししたいと思います。三宮金城さんのユニークな生活再建術芋こじから、私たちが学べるポイント3つお伝えしたいと思います。
1つ目、ユニークな課題解決と発想、常識にとらわれず問題の本質を見極める力。2つ目、持続可能性、その場しのぎではない未来につながる仕組み作りの大切さ。
そして3つ目、未来につながるセーフティーネット、ただただ助けるだけではなくて、相手の自立する力を引き出す支援のあり方ですよね。皆さんの生活やお仕事の中でもこの芋こじの発想というものが何か新しいヒントになるかもしれませんよね。
では次回ですが、村おこしや金融システムといった実践的なお話をしたんですけれども、少し視点を変えまして金次郎先生の教えに迫ってみたいと思います。
テーマは、現代にも通じる学びのヒント。金次郎さんは子どもたちや大人たちに学ぶことの大切さというものを一体どのようにして伝えたのか。
彼の教育館から現代の私たち自身の学び直しにも役立つヒントというものを探っていきたいと思います。ぜひとも来週もお付き合いくださいますようお願いいたします。
金曜日の金次郎第7回目いかがだったでしょうか。
今日の番組の感想とか、あとは金次郎さんのこんなお話を聞いてみたいといったリクエストがありましたらぜひともコメント欄でお知らせくださいませ。
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それではまた来週の金曜日にお会いしたいと思います。ここまでのお話は連常院副住職の公文でした。ではまたね。
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