不動産売却前の準備
こんにちは、河野翔です。
このチャンネルでは、行政書士・宅地建物取引士としての仕事や、日常の中で、相続や不動産、事業について考えたことを言葉にしています。
今日は、不動産を売ろうかなと考えたときに、多くの人が一度は悩むテーマについてお話しします。
今回のテーマは、不動産屋に売却相談に行く前に知っておくべきこと、です。
不動産を売るとなると、とりあえず近くの不動産屋さんに行ってみよう、という方も多いと思います。
ただ、何も準備せずに行くと話がどんどん進んでしまって、後からちょっと違ったかも、と不安になることも少なくありません。
今日お伝えしたい結論はシンプルです。
不動産屋さんに行く前に、たった3つだけ整理しておくだけで、相談の質は大きく変わります。
その3つというのが、1つ目が相場感と権利関係、2つ目がお金、つまりローンや税金、費用の話、3つ目が売却条件、いつまでにどんな形で売りたいのか、という部分です。
まず、なぜ事前整理が大事なのかという理由からお話しします。
不動産屋さんはプロなので、もちろんいろいろ教えてくれます。
ただ、前提条件がわからないと、どうしても一般論の話になりがちです。
売り主さんが何を優先したいのか、価格なのか、スピードなのか、住み替えなのか、ここが曖昧なままだと提案もぶれます。
結果として、売り主さん自身が流れに乗せられてしまって、後からそんなつもりじゃなかったとなりやすい。
それを防ぐための準備だと思ってもらえるといいかなと思います。
では、具体的に1つ目、相場感と物件情報の整理です。
ここでよく誤解されるのが、相場を完璧に理解しなければいけないという思い込みです。
そこまで必要はありません。
国のデータや不動産ポータルサイトを使って、大体この辺りはいくらくらいで売れているんだなという価格のレンジを持っていくだけで十分です。
自分の中で、3000万円前後なのか、2000万円台なのか、これだけでも大きな違いがあります。
それから、物件の基本情報です。
所在地、面積、築年数、間取り、最寄駅、前面道路、マンションなら何階か、これを一度紙やメモアプリに一覧にしておくと、不動産屋さんとの会話がとてもスムーズになります。
併せて、権利関係の確認です。
当規模を見て、名義が誰なのか、住宅ローンの定当権が残っているのか、共有者がいるか、この辺りを事前に把握しておくと、
後の話が早いです。
次に二つ目、書類とお金の整理です。
売却の相談でよくあるのが、書類がどこにあるかわからないというケースです。
全部揃っていなくても大丈夫ですが、一度ちゃんと探したという状態を作っておくことが大事です。
売買契約書、図面、固定資産税の通知書、リフォームの資料など、見つかったものを一箇所にまとめておく、
これだけでも印象がだいぶ変わります。
それから建物の状態です。
雨漏りや設備の不具合、過去の修理やリフォーム履歴、いいところも悪いところも正直にメモしておくと、後のトラブル防止につながります。
お金の面では、住宅ローンの残高確認が重要です。
今、いくら残っているのか、売ったときに還債できるのか、金融機関の残高証明などで一度確認しておきましょう。
合わせて、売却時にかかる費用のイメージです。
仲介手数料、当期の費用、場合によっては即量費、細かい金額は後でいいので、何にお金がかかるのかを知っておくだけで安心感が違います。
3つ目が、売却方針と条件の整理です。
ここが一番大事かもしれません。
いつまでに売りたいのか、いくら以上で売れたら満足なのか、価格優先なのか、スピード優先なのか、住み替えの場合は先に売るのか、先に買うのか、借り住まいは必要なのか、これらの条件につながります。
いつまでに売りたいのか、いくら以上で売れたら満足なのか、価格優先なのか、スピード優先なのか、住み替えの場合は先に売るのか、先に買うのか、借り住まいは必要なのか、このあたりは不動産屋さんに行く前に家族で一度は話しておくことをお勧めします。
相談時のポイント
共有名義や相続した不動産なら、全員が売却に同意しているか、連絡は誰が窓口になるのか、ここを後回しにすると必ずどこかで止まります。
ここでよくある反応として、どうせプロに任せるんだからそこまで準備しなくてもいいのでは?という声もあります。その考え自体はすごく自然だと思います。
ただ、今日お話しした準備は専門知識というより、自分の考えを整理する作業です。主導権を不動産屋さんに渡すか、自分で持つか、その違いが結果に影響してくるというイメージです。
最後に不動産会社に行ったときに聞いてほしいポイントです。査定価格については必ず根拠を聞いてください。近隣の事例なのか、それとも別の根拠なのか、販売活動の内容や販売までの想定期間、売買の契約の違いについても遠慮せず質問して大丈夫です。
そして最初に、今日はまだ相談段階で売るかどうかも含めて検討していますと伝えること、これだけで無理な話の進み方を防ぎやすくなります。
まとめです。不動産屋さんに売却相談に行く前にやるべきことは、知識を詰め込むことではありません。相場感と権利関係、お金の整理、売却条件の整理、この3つだけで十分です。
これができていると相談は怖いものではなくなります。
今回はここまでです。この内容が少しでもあなたのお役に立ったら嬉しいです。