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2025-03-29 10:12

#4 パワークエリに感動し、絶望した話

◆番組概要

経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。


◆Personality:

きりん

外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。

ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。


◆Twitter:

⁠⁠⁠https://x.com/kirin_fpa⁠⁠⁠


◆Voicy:

https://voicy.jp/channel/2732

※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。


※BGM:MusMus

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おつかれさまです。経営企画のたばこ部屋第4回の配信となります。
今日はちょっとマニアックな話になってしまうかもしれませんが、パワークエリの話にしてみたいなと思います。
経営企画の業務として、いろいろとエクセルをいじることってまだまだあるんですね。
この生成AIの時代になっても、まだああいった複雑なことを完全に丸投げできる時代にはまだなっていないわけですね。
となると、経営企画の仕事で本来は中期経営計画とか、事業を改善するためにどういうアクションを取るのかとか、
そっちに本当は頭を使いたいし、時間も使いたいものなんですが、
どうしても毎月やらなければならない月次決算の対応とか業績見込みの作成とか、
そういったルーティンワークで時間が使われてしまうというのが経営企画の悩みあるあるなんですね。
これを時間をどのように生み出すのかというのが一つの論点になってくるんですけれども、
もちろん効率化をするのか、不必要なデータ収集だったりとか、そういったものをやめるかのどちらかになるわけですね。
効率化をするために、このパワーアクエリというものに出会ったんですけれど、これが非常に便利ですね。
これは振り返ると2016年ぐらい、Excel 2016の頃からもう利用できるソフトウェアだったらしいんですけど、
私はその頃まだ全然知らず、2024年、去年ぐらいですね。
去年ぐらいにようやく初めて出会って使い始めたというのがこのパワーアクエリでした。
パワーアクエリというものをご存知でもない方もいらっしゃると思います。
結構Excel得意な方でも、使ってる、使ってないっていうのは、環境によってそういった機能が必要、必要でないって変わるので、
ご存知でない方も多いかなと思いますが、一言で言うとすると、
データの取得とか、変換をしたりとか、結合をしたり、成形したりとか、そういったエクセルをいじる上での処差をノーコードでやることができるアプリケーションのような機能なんですね。
これはもう今Excelの標準機能になっていて、
パワーアクエリの画面みたいなものが実はタブの中にどこかにあるんですけど、それを使うことで今申し上げたようなノーコードの加工ができるようになるというものなんですね。
これノーコードでできるということで、もちろんVBAを書くよりも自由度自体は下がるんですけれども、
その分、非常に直感的にかつ簡単に取り扱うことができるということになります。
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例えば、この列を取ってきたCSVがありますとして、そのCSVをどこかのフォルダに格納します。
格納したCSVのすべてを開いてデータを持ってきますと、それを一つのテーブルに加工しますということをファーストステップでやりますとか、
それをやった後にその列の3番目と5番目のこの特定の列は実はいらないから削除をしようだったりとか、
桁区切りが入っていないからちゃんと入れておこうとか、そういうデータの表示形式を変えておくこともできますし、
ある列とある列を足して割って何とか率を出そうとか、そういう新しいカッタム列の追加とかそういうこともできるんですね。
これらはすべてもちろんVBAでできることではあるんですが、一つ一つちゃんとコードに落として自分で書くってそれもそれで大変ですし、
なんとなく不安というふうにも見えるんですけど、このPower Queryを使えばそういった一つ一つの書作の結果がその都度その都度画面に表示されるんですね。
これが非常にやってて安心というメリットもあります。
そういうユーザーインターフェースが非常に優れているものなので、音がつきやすいんですよ。
よくわかんないなと思ったんですけど、最初は。
音が非常につきやすくて、一冊そういったPower Query関連の入門書を読めば、もう本当に1日2日ぐらいである程度キャッチアップすることができたかなと思います。
これは本当に画期的なもので、それをやることで毎月の月次多行とか、
毎回また同じ作業をやるのが面倒くさいなということがあれば、大体同じ作業はそうやって型化することができるので、
Power Queryを回すだけで数分、数秒とかで完了するような作業にできてしまうというものなんですね。
Power Queryとか、今は生成AIもありますけれども、そういった新しいツールとか、新しい言語を書いて何とかするとか、そういうのってこの時代本当に便利になりましたよね。
ちなみに、Power Queryも後ろでもちろん言語が回っていて、これm言語というものらしいんですけど、
列を追加するときだけ、Power Queryで何か新しいカッタム列を追加するときだけ、エクセル関数のようなものを書く必要があるんですね。
例えば、この8桁の文字列から左4桁だけ持ってきて、年を表したい、2025年なのか2024年なのかという年形式の表示にしたいのであるとしたときに、
例えばエクセルだとleft関数使うじゃないですか。
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なんですがm言語にはleft関数がなくて、適当パッドスタートだったかな、そういう別の関数があるんですよ、m言語には。
それを一つ一つ一から勉強して覚えることもいいんですけど、もうめんどくさいじゃないですか。
やらないといけないんでしょうけど、それはもう今の時代ですね。
本当はこういう処理をしたいんだけれども、どうしたらいいかなというのは、生成AIに聞いてみれば、そのm言語で書き直してくれるというのは普通にしてくれるので、
わざわざ新しい関数を覚えなくても使いこなすことがすぐできるというのはそういう背景もあったりします。
こういう非常にありがたいパワークエリなんですけれども、デメリットもやっぱりあるなというのが、このタイトルになっているパワークエリに感動して絶望した話の絶望部分なんですけれども、
もちろんパワークエリ、今申し上げたように非常に使いやすい、使えるものなんですが、チームで働く上でどうなのっていうのはちょっとあります。
これはまずはやっぱり俗人化の問題ですね。
パワークエリでいくらノーコードでっていうふうに分かりやすいものであったとしても、そのパワークエリ上の設定、一つ一つの処算についてちゃんと追ってレビューしてくれる人がいないと、
自分しかそのパワークエリを修正することができなくなってしまうというのは、やっぱりVBAとか他にも起こる問題ですけれどもあるなと思います。
なので業務ってどうしても年度が変わればアップデートするとか、裏のインプットされる側のデータの持ち方が変わるとかってよくあるわけですが、
それに対応して当然パワークエリ側も回収しなければならないんですね。
それをメンテナンスできるのがやっぱり自分だけになってしまうというのは、このパワークエリを使う上での一つの問題点といいますか、これはチームで働く上での難所かなと思います。
今言った通りですね、元となるデータの形式が変更になるとかすると、平気でやっぱりエラーが入っちゃうわけですよ。
これは生成AIではないので、そのあたりの柔軟性のようなものがそんなにないので、この列が存在しませんとか、この列の型が異なりますみたいな固いことは言ってくるわけですね。
そういうときにしっかりどこがエラーの源なのかということを特定して修正をするわけなんですけれども、それがまためんどくさいわけですね。
もちろんそれ分かってしまえばここかって感じで直すことはできるんですけれど、それを直している時間があるんなら元々やってた手作業でやった方が今月に関しては早かったなとかそういうことも起こってしまうわけで、
オペレーションが頻繁にコロコロ変わってしまう組織ではあまり向かないのがこういったVBAでも自動化の難点なのかなと思ったりもします。
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もう少しもともこもないことを言ってしまうと、自動化をするということ自体実は危なさをはらんでいたりするなというふうに感じました。
例えば、パワーグレって回してしまえばもう数秒で終わっちゃうわけで、これって何のためにこの作業をやってたんだっけということを忘れてしまうみたいなデメリットが実はあります。
数回だったらいいんですけど、9ヶ月ぶりにエラーを入ったとかになってしまえば、これなんだっけ、どういう処理をそもそもしてたんだっけみたいなことをそもそも読み解かないといけないみたいな時間まで発生して、
結構それが厄介だったりするので、こういった自動化って本当に使いどころだなというふうに思ったりもしたという、そんなデメリットのお話もさせていただきました。
今日はパワーアクエリの話、ちょっとマニアックでしたけれどもさせていただきました。
それではまたお会いしましょう。お疲れ様でした。
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