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お疲れ様です。経営企画のたばこ部屋シーズン2の第15回目の配信です。 パーソナリティのきりんです。さて、コンサルからの経営企画のキャリアという形で、今日はお話をしようかなと思っていまして、
私自身がコンサルを8年ほどやって、その後事業会社に移ってという形で、今経営企画というところにいますけれども、正確にはFP&Aみたいな感じでやっていますが、
コンサルから経営企画というキャリア、結構よくあるパスだと思うんです。それがどういう形で向いているのかだったりとかいう話をしてみたいなというところでして、
いくつか分けて話すと、ハードスキルとソフトスキルとそれぞれあるかなと思いますが、
まずハードの部分で言えば、中期経営計画を作るとか、事業計画を作るとか、新規事業作成もそうですね。そういったところでプロジェクトのテーマとして非常によくあるもの、
特に戦略コンサルと言われるコンサルであればよくテーマになるようなものについて、既に経験があるという意味では非常に有意だなと思います。
これはもちろんそうで、それ以外のいわゆる業務改善コンサルだったり、ITコンサルだったりという、ドメインを具体的に絞ってそこに深く関与するような、
より実務を深く改善していくようなコンサル担当の方もいらっしゃると思いまして、そういう方もコンサルティングファームでの経験は非常に経営企画として生きると思います。
むしろふわふわとした戦略論を掲げるだけではなくて、具体的に業務を詳細まで理解して変えていくことができるという意味では、そちらの方が向いているんじゃないかなというふうにも思ったりもします。
そういう何の経験が生きるのかということでいえば、別に業務領域生きる生きないってそんなないと思うので、自分の強みはどこにあるのかという話だけだと思いますが、
より一般的な話でソフトスキルの方にいけば、インプット、プロセス、アウトプットというのがいわゆる仕事のフレームワークとしてよくあります。
それに則って少し考えてみると、コンサルティングワークでよくあるのは、まず情報をちゃんと取ってくるという意図並みですね。
インプットの部分、それは本を読むかもしれませんし、レポートを買うかもしれませんし、これが一番よくある価値の出し方という意味では、コンサルしか取ってこれないような情報、一時情報、
街行く人にインタビューをするかもしれませんし、どこかのサービスを使ってアンケートを設計して、それで情報を取ってくるようにないアンケートを作って情報を取ってくるだったりとか、
あるいはエキスパートインタビューという言い方もしますかね。業界に明るい方、ビザスクとかああいうサービスを使いながら情報を聞き出してくる、インタビューをするみたいな、そういうインプットスキルがあるかと思います。
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これ非常に役に立つわけですね。会社の中に入って、事業会社の中に入っても今の業務がどうなっているのかをきちんとマニュアルにまとめきれている会社ってそこまで多くないと思うんです。
あったとしてもそれが陳腐化しているとか古くなっているとかそういうこともあるので、まず現状どうなっているんだっけっていう話をしっかりと人から聞き出す、文章から読み取るみたいなところは非常に生きるスキルだと思います。
プロセスに移ると、これは本当にそうですね。いわゆるロジカルシンキングとかいろいろと言われている本でいっぱい書かれていますけれども、考える力、構造化する力、あるいは情報がないのであればこうじゃないかなと思って一旦進めてみるみたいな仮説思考だったりとか、問題がいろいろと複雑に絡み合っているけれども、要はまとめるとこの3つの問題に区分されますねみたいな、
そういう論点思考だったりとか、そういうプロセッシング力と言いますか、考える力みたいなところはもちろん生きるところだと思います。これがフレームワークとしてなのか考え方のプロトコルとして、コンサルのときに培ったものが生きない職場というのは逆にないと思うんですよね。
どういう職場であっても基本的に組織で働く上では非常に重要な力だと思います。デザイナーとかちょっとまた別かもしれませんが、着想とかをちょっとまた構造化してとか、そういう論理の世界じゃないところもあると思いますが、今回経営企画という話ですので、そういったプロセッシング力は非常に生きるかなと思っています。
仕事はやっぱりインプットしてプロセスして、それはそこまでは自分でできることなんですけれども、人を動かしていく必要があります。人を動かすっておこがましい言い方ですけれども、いろんな方に協力を得て、その方々に時間を使って投下していただいて、ちゃんと業務を変えていただくとか、新しくやっていただくとか、いろんな協力を得る必要がありますよねと。
そういう場合にちゃんとしゃべる、プレゼンテーションみたいな話だったり、そのために資料を作って、その資料をちゃんとわかりやすくパッと見てわかるような形で書くだったり、せっかく考えた内容をわかりやすくドキュメントに落として、それで演技をちゃんと上げるとか、形にする力、アウトプット力というところももちろん経営企画として生きるものだと思います。
こういういわゆるポータブルスキルと言われるものですよね。ソフトスキル、インプット、プロセス、アウトプット、それぞれありますけれども、こういったものは当然生きてくるものだと思います。
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そういういわゆる総合格闘技的な要素を提するのが経営企画の仕事ですので、そういうところが経営企画とコンサルというのは似通っている部分が多いのかなというふうに、今数年働いてみて思うところでございます。
ただ、コンサルから少しジャンプが必要、飛びがあるようなところもあると思ってまして、それはやっぱりコンサルタントとしての参画と事業会社の当事者としての参画というところで結構差があると思います。
いくつかあるのが、まずはコンサルであれば、コンサルのチームがあるんですね。外部からの形成されたこのチーム、自分たちのチームでやるんだっていうのがあるんですけれど、スコープもありますし、期間もありますし、一応の使える予算とかもすでにあるみたいな状態なんですけれど、
事業会社の中で放り込まれて、自分が経営企画の担当として何かプロジェクトで動こうとするときは、11回目の配信でも言いましたけれども、一人ではやっぱりいろいろとできないわけです。
いろんな部署のいろんな方に協力を得て巻き込んで、頼ってプロジェクトになるものを形成していかないことをいけなければならないというシーンも多いですと。そこがまずコンサルとの大きな違いなので、人に動いていただくためにっていう目的が結構いろんなところでついてきたりします。
ここは頭の中でスイッチを切り替えていく必要があります。もちろん頼って、もちろん当然そのプロジェクトに関わってくれるものであるみたいなスタンスでいくと、大怪我をしてしまう領域ですね。気をつけないといけない。
そうやって人を巻き込むためには、論理じゃそんなに動かないっていうのもやっぱりこれ経営企画と言わずとも事業会社というか人としてという話にもなりますけれども、論理以外のところで人を動かすっていう発想もちゃんと持たなければいけません。
いくら頭で必要性をわかっていたとしても、目先、私は忙しいのであるっていうものだったりとか、その方にとって本当にやりたいかどうかって感情の部分でもあったりするんで、そういうこともちゃんと含めた協力依頼だったりチーミングみたいなところは意識しなければいけません。
やっぱり今やっている業務を変えるっていうことだけでもですね、なんでそんなことしなきゃいけないのかだったり、やる必要ってあるのか、効果は本当にあるのか、失敗したらどうするんだ、いろいろあるわけですね。
そういうところでうまく人に理解をしていただくために、そこでこうから論理で勝負してしまうと喧嘩にしかならないというのはこれは気をつけたほうがいいところですね。コンサル出身者あるあるなんですけれど、論理で人を言いまかしてしまうとかっていうのはもう事業会社では封印したほうがいいと思います。
もう一つあるのが、コンサルであればスコープが結構明確に定義されていたと思います。いつまでにこれをどういう成果物で納品するとか成果物がないにしてもスコープは明確に切っているのが通常のプロジェクトですから、そこに頼ればいいんですが、経営企画として一個人として働く場合はですね、その役割が割とふわっとしてます。
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ふわっと与えられた課題についてどうなればそれがゴールなのかみたいなところは定義されないこともあるんですね。なのでそこを自分で考えて自分の役割を自分で定義しなければいけませんというところが一つまた違うところかもしれません。
事業会社経営企画に限った話ではない部分がいろいろと多く出てきましたけれども、そういう形でコンサルから経営企画のキャリアに飛び込もうとされる方がもしいらっしゃればですね、この事業会社特有の文化といいますか考え方みたいなところは一つご参考いただければと思います。
はい、これからもいろいろとですね、経営企画の感じたところは発信していこうと思いますので引き続きよろしくお願いいたします。はい、今日は以上にいたします。お疲れ様でした。