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2025-09-05 21:21

第107回「秋、最初の準備はロイヤルファミリーに学ぶ、サラブレッドの系譜は人の系譜ということを知って見る京成杯AH、札幌2歳S、紫苑SとセントウルS」

【本】ザ・ロイヤルファミリー / 繋がりというか系譜 / ドラマ化される前に / 京成杯AH / 札幌2歳S / 紫苑S / セントウルS

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サマリー

このエピソードでは、小説「ザ・ロイヤルファミリー」を再読することで、家族や継承のテーマについて語ります。特に、競馬と人間のドラマが融合する重要性が考察されます。また、秋の競馬シーズンの始まりに向けてのレース準備についても触れられます。秋の最初の競馬シーズンに際して、ロイヤルファミリーのサラブレッドの系譜と人の系譜が重なることが考えられます。京成杯AH、札幌2歳S、紫苑S、セントウルSに焦点を当て、それぞれのレースの特性や戦略について語ります。

ザ・ロイヤルファミリーの再読
こんにちは、ダルマー競馬場です。さあ今日はですね、再読回ということで、以前第2回で紹介した早見一雅さんの小説「ザ・ロイヤルファミリー」をですね、改めて読みましたので、ここでご紹介させていただこうかなというふうに思っております。
で、ご存知の方も多いと思うんですけど、この本ですね、ついにドラマ化されるんすよね。もうこれは、このタイミングで読み直すしかないということでね、読み直してきたんですけど。
いや正直、この本を紹介する、まだまだ紹介しきれてない本、いっぱい積読なんですよ。積読であるんです。なんですけども、今回、このタイミングだろうということで、再読したんすよ。
えらいでしょ。普通ね、積読からね、読むんですけどね、ここ再読っていうことでございますけど、では、改めて「ザ・ロイヤルファミリー」の紹介でございます。
この本はですね、2019年発行で史上初めて山本修吾朗賞とJRAのバジ文化賞をダブル受賞した小説でございますね。
まあ、ということは文学としても、あと競馬文化としてもトップクラスに評価されたという、まさに競馬小説の金字塔でございます。
競馬小説界の大谷翔平でございますね。大谷翔平でいいのかちょっとわかんないですけど。
で、改めてね、やっぱり読んで思ったのは、この本家族をテーマにしているというよりかは、なんかやっぱり継承って感じなんですよね。
血の継承というか、継承っていうのがしっかり来るなと思ってて、届かなかった夢を子が引き継いで親を超えられるかみたいな、競馬そのもののドラマがですね、人間物語と重ねたりするんですけど。
まあね、この本そういったところの継承の部分と、あと、やっぱね、全部を説明しないんですよ。
これ本当にね、いやもうちょっとここ掘り下げて欲しいなーとか、この人過去どんな感じとかってね、いろいろ気になるところはあるんですけど、
読者の想像力を引き出すような作りになってましたね、やっぱね。
そしてね、特徴的なのが語り口調なんですよね。前編ほぼデスマス調で書かれていて、
例えば、私の目の前に現れました。同じ気持ちなんだったと思いますとか。
最初は正直、あれなんかちょっと違和感あって読みづらいかもなーっていうふうに思ったんですけど、
まあね、主人公なんですよ。主人公の物語なんですけども、軸は主人公じゃないんですよね。
意味わかります?
主人公が見てきた話を本にしてるみたいな感じなんで、一番近くで見てるのが主人公みたいな感じのスタンスなんですよね。
なのでデスマス調で語ることによって、ちょっと手紙というかナレーションというか、そんな感じでね、物語を進めていくんですけども、
この静かな語り口調があるからこそ、抑揚が生まれるんですよ。
やっぱね、この小説、私前回、以前紹介したときに言いましたけど、一番はレースシーン。
これすごいと思うんですけど、本当にレースの描写はマジで競馬史上、競馬史上じゃない、競馬小説史上屈指だと思います。
文章なのに映像浮かんできますもん。読んでて鳥肌が立つというか。
で、ゴール前も皆まで言わないんですよ。
話さでどうしたとか、どうだったみたいなの言わないで、ゴールに向かっていくにつれて光の中に飛び込んでいく。
ホワイトアウトしていって、どうなったでしょうみたいな感じで読者に委ねてくるんですよ。
競馬って、もちろん答えはゴール盤を過ぎるまでわからないスポーツだからこそ、フワーっとゴールに向かっていって光の中に飛び込んでいくような表現。
こういうのがやりやすかったんだと思うんですけど、これがすごい良いんですよ。想像力引き立てられる感じですよね。
でやっぱね、再読して思ったんですけど、もう少し人物の掘り下げしても良かったかなっていう風には思いますね。
でも逆に、この掘り下げが少なかったからこそ、血の継承みたいな大きいドラマ、継承というか、系譜というか、引き継いでいくというか、それとはまたちょっと違うと思うんですけども。
この血の継承みたいな感じの大きなテーマが前に出てきてると思うんですよね。
で、全部書かない、この全部書かないっていうことがやっぱり実は良くて、この小説、本当に読者の想像力をめっちゃかきたてくれるというか、読者に委ねてくれるんですよね。
どうでしょう?みたいな感じで。あなたの考えはどうですか?みたいな感じなんですよ、本当に。
競馬小説の魅力
でもこれって、あれなんですよね。競馬の世界っぽくないですか?ってちょっと思ったんですよ。僕ら競馬ファンって、当事者じゃないから、競馬サークルにいるわけじゃないから、全部知らないんですよ。
状況で何があったとか、このレースではこのジョッキーをどんな判断したのかとか。
もちろんコメントは出ますけども、人間の言葉じゃないですか。走ってるのは馬じゃないですか。
馬がどんな気持ちだったのかとか、どういうふうに思ってたのかみたいなのは、僕ら想像するしかないんですよね。
もちろん一番近くでやってる人たちもそうだと思うんですよ。本当のところは分からないけども、というところ。
だから想像するじゃないですか。きっとこうだったんじゃないか。この展開だったらこうした方が良かったんじゃないかとか。
この息遣いだったら今もうちょっと苦しいかもしれないとか、もうちょっといけるかもしれないみたいな判断をいろいろするわけじゃないですか。
この想像力こそが競馬の楽しみであると思うんですよね。
あとやっぱその僕らファンですから馬券を買う時もそうですよね。
どんなレースになるのか、誰に勝つのかを想像してその誰かに託すんですよ。
このロイヤルファミリー、ザ・ロイヤルファミリーも同じで、全てを書かないからこそ読者が想像してそれを保管するんですよね。
で、その上で著者が僕の答えはこれですって示してくるんですよね。ページをめくっていくうちに。
それがね、綺麗に想像を超えるんですよ、僕らの。
うわぁ、そっちぃ!みたいな。あ、そういう感じぃ!みたいな感じで。
ほんとね、ページめくってて思わず、おぉーっつって。声出ますからね。
ほんとに。しかもこれあれですよ。一回読んでて、展開も知って結末も知ってんのにまた声出ちゃうっていうね。
結果知ってんのに、スポーツ観戦とかでもう勝つって分かってる試合をもう一回見返して泣いちゃう。
あれと同じ感じですよね。朝田真央ちゃんのオリンピックの演技見ちゃってるみたいな。
どうなるか知ってんのにやっぱり感動するみたいな。あんな感じだと思うんですけどね。
だからこそこの本がドラマ化するんですよ、この本が。だからすげー楽しみなんですよね。
あのホワイトアウトしていくレース描写ってどうやって映像化するんだろう。
もちろん今ジョッキーカメラとかありますし、ドローンとか飛ばして臨場感のあるレースシーンっていうのを描けるかもしれないですけども、
僕らがすごくどうなるっていう気持ちになるようにするのか。こうですってちゃんと示しちゃうのかどうするんだろうとか。
あとはその物語全体のデスマス調ですよね。ナレーションでやるとは思うんですけども、
その独特な語り、あの静かなゆっくりな感じからどう抑揚をつけていくのか。
これは期待しかないですよねということで、ザ・ロイヤルファミリーですね。
映像化ももちろん楽しみなんですけど、
本だからこそ味わえる衝撃っていうのがやっぱりあって、ページをめくる体験の中でやっぱりおーっていう声が出る小説なんで。
秋の競馬シーズンの始まり
ドラマを待ってる間にぜひもう1回読んだことある人はもう1回ですし、読んだことない人は本で読んでいっていただきたい。
そういう小説でございますので、ぜひご一読おすすめでございます。
いやもう本当にね、読書の秋とか言いますけど、秋の準備にはもってこいの作品だと思うんですよね。
これからね、大きいレース秋にもありますし、国内外問わずね。
そういったところにね、思いを馳せるというか、想像を膨らませる準備にもなりますしねということで、なんでこんな準備準備言ってるのっていうと、そうなんですよ。
もう今週からですね、夏競馬がそろそろ終演を迎えて秋競馬がスタートするということでね、今週のJREでございます。
今週もですね、参上開催でございまして、開催場所が変更となっております。
4階中山、4階阪神、2階札幌となっておりまして、土曜日に中山競馬場でG3、慶政杯、オータムハンデキャップが行われ、札幌競馬場では農林水産省商店G3、札幌2歳ステークスが行われます。
そして日曜日には中山競馬場でG2、シオンステークスが行われ、阪神競馬場ではG2、セントールステークスが行われます。
ということでね、4月3週目の佐月賞の週以来久々の40賞ということで、多いですね、多いですね。
順に見ていきましょう。まずは慶政杯、オータムハンデキャップでございます。
今年で70回目を迎えますG3のハンデキャップ競争でございます。
1956年にオータムハンデキャップとして創設されて、1959年に現在の慶大電鉄から寄贈賞を受けて、慶大杯、オータムハンデキャップに会賞となります。
この時は東京競馬場で開催しておりました。
なんですけども1980年に中山競馬場にレースが移設されるんです。
なんですけども名前は慶大杯のまま。電車が乗り入れてないのに寄贈だけを続けてるんですよ。
その18年後、ようやく1998年に当時東京競馬場で行われていた、これも逆なんですよ。
慶政杯3歳ステイクスと寄贈を入れ替えて、現在の慶政杯、オータムハンデキャップに至ると。
逆にこの慶政杯3歳ステイクスが慶大杯2歳ステイクスとなって今続いてると。
ということで、もっと早く家帰りできたでしょみたいな。
両方ともわかんない。中山競馬場行くのって慶大戦でしょとか、東京競馬場行くのって慶政戦でしょみたいな。
ちょっとわけわかんない感じになっちゃうんですよね。
コース自体は中山競馬場の外回り、芝1600mですか。
基本的には内枠前目が有利だと思います。
おにぎりみたいな感じで、1コーナーポケットっていうんですかね。
あの辺からスタートしてスッと回ってくる感じなんですけど。
直線も短いですし、うちらち沿い走って最後ぐいっと前に出る的なのがいいんじゃないかなというふうには思ったり。
高成績を収めてるような感じはしますけどね。
開幕周ですけど、Bコース仕様ですし、ハンデキャップ競争なので、何を重視するかにもよるとは思うんですけども。
客室とか、ハンデなのか、枠順なのかっていろいろ考慮する要素はいくらでもあると思うんで、枠順出てからしっかりと予想していきたいなというところですよね。
続きまして、札幌に再ステークスでございます。
秋の競馬レースの準備
今年で60回目を迎えます、農林水産省商店のG3競争でございます。
すごい甘髪なのか、イントネーションおかしくなってるのか、よくわかんない感じにしたけどね。
農林水産省商店のG3競争でございます。
1966年に北海道山西ステークスとして創設され、創設当初は札幌競馬場って芝コースがなかったので、
1968年までは砂コース1200m、
翌69年から74年までは左回りのダートコース1200m、
75年から右回りのダートコース1200mとなりまして、
90年からようやく右回りの芝コース1200mで行われて、
97年に芝コースの1800mとなり、現在に至るということでございます。
うよ曲折ありすぎみたいな感じですね。しかも洋芝でございますけども。
基本的にはさっきも言いましたというか、ずっと言ってますけども、
札幌のこの距離は前目の馬が有利だと思うんですよね。
ただ、後ろから行く馬も意外と突っ込んでくるイメージなので、
ここ組み合わせ難しいなと思うんですけども、一番人気があんまり勝たないイメージなので、
絡めつつもみたいな感じだと思いますけど、本線は別に持っておくのがいいのかな、みたいな。
もちろん馬の能力とか、いろいろ見極めながらの判断になるかと思います。
そして、日曜日のシオンステイクスでございます。
週刊賞トライアルですね。今年で10回目を迎えますG2競争でございます。
G3となった2016年を1回目とカウントしているんですけども、創設自体は2000年。
4歳貧乏限定特別選として創設されて、2着までに週刊賞の優先出走権を付与していました。
週刊賞トライアルとしてレースができましたよということですね。
で、2016年にG3に格上げされ、2着までだった優先出走権が3着までに拡大。
週刊賞馬およびG1海外G1ウィナーを多数排出し、
前哨戦としての競争内容が充実していることからG2に昇格して現在に至る。
2023年だったかな、G2に昇格した。
近年ここまでしっかり成長してきた競争ってあんまないんですよね、レース自体。
特別選からスタートして、ちゃんと受賞格付けもらって、さらに1個上まで行く。
そもそもあんまレース自体が成長するってないとは思うんですけど、ちゃんと役割を果たしてるっていうことですよね。
ここ最近はやっぱりね、もう直行直起ですみたいな使い方が多くて、
なかなかステップレースを使って、実力場がステップレースを使って本番に臨むみたいなあんま無かったりすると思うんですけど、
もうしっかりとここからG1ウィナーだったりね、週刊賞馬を多数排出して、すごいレースですね。
コースはですね、中山の芝2000mで行われますので、春に散々言ってきた、得意なやつ探しの旅でございます。
もちろん内枠先行勢が有利なんですけども、中山の芝2000mって条件だけで見ちゃうと、冬の開催時期があったりとか、
あとは良い賞がやたらスローペースでいただかれてることが多かったんで、あれ良いドン系のレースかなと思いきや、
セントウルステイクスの分析
4画5番手以内で先行抜け出しワッショイ系だったりするんで、
ワッショイって言いたいだけなんですけどね。
先行場と上がりの早い馬と適正がありそうな馬を組み合わせるか、
もしくは多くを兼ね備えている馬を時空馬にしていくのかというところでね、ワッショイしていきたいなという風に思っておりますね。
そして最後、セントールステイクスでございます。
今年で39回目を迎えますG3競争でございます。
ご存知の通りセントールはギリシャ神話のケンタウロスのことでございまして、
これね、ケンタウロスって読み方いっぱいやんすよね。
ケンタウロスなのか、ケンタウルスなのか、セントールなのか、セントーなのか、サントールなのかみたいな。
その国の言葉によっていろいろな言い方があるんでね。
神話ですからね、どうやってできたかっていう諸説もあったりしますね。
レース自体は1987年に創設されて、2017年から大阪杯がG1になったじゃないですか。
あれ2017年まではずっと産経大阪杯だったんですよ。
産経新聞が寄贈してたんですけど、このG1になることによってこの寄贈をですね、産経新聞がセントールステイクスに変更して、
番組名はセントールステイクス、一応産経賞セントールステイクスという名前でございます。
コース自体は半身の内まわり、1200mですか。
前につけてHere we go!なんですよ。
Here we go!したいんですけど、ただそれだけじゃなくて。
これもね、後ろからしっかり刺してくるんですよね。
これは既視の皆さんも重々承知しているところですよね、陣営の方々もね。
調べたらね、セントールステイクスね、上がり最速で勝ったっていう馬はですね、近年だとタワーオブロンドンぐらいだって。
こういったところを頭に入れて検討していきたいなと思ってますよね。
上がり最速でも勝ち切らないっていうことは、四角どの辺にいた方がいいのとか。
まあね直線も短いですからね、どの位置でどのペースで流れてみたいなところが結構重要なんじゃないかなという。
思っておりますということで、今週も皆様に。
この馬のさ、親父めっちゃ好きでさ、めっちゃ思い出ある馬の子供だからさ。
まあちょっとやっぱ応援馬券じゃないけどね、買ってみたんだよ。
そしたらさ、当たったんだよね。
なんか縁というか、繋がりというかね、なんかそういうの感じちゃうよねっていうぐらいの。
会心の敵中があることをお祈りしています。
そして最後になりますけども、この番組への感想・質問などありましたら、
メールフォームからお連絡いただくかコメントもお待ちしております。
そしてこの番組がいいなと思っていただけたら是非番組のフォローもよろしくお願いいたします。
ということで、今回も最後までご拝聴いただきありがとうございます。
また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。
21:21

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