映画の紹介と背景
こんにちは、ダルマー競馬場です。このポッドキャストは競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
今日はね、一本映画を紹介したいなと思っております。それがこちら。
ランドール・ウォレス監督、ダイアン・レイン、ジョン・マルコビッチ主演、セクレタリアト、奇跡のサラブレットでございます。
競馬をやっていたら一度は耳にしたことがあるんじゃないかというぐらい有名なアメリカの三冠馬、セクレタリアト。
男社会の逆風に負けず強い信念を持ち続けた、セクレタリアトの生産牧場主のオーナーである、生産牧場主?
生産牧場のオーナーであるペニーの夢と希望を描いた感動作でございますね。
ちょっとダルマさんなんで今なんですかっていうところなんですけども、これですね、ディズニープラスで配信され始めたというところでね、気軽に見られるようになったというところでご紹介でございます。
この話、実話なんですよ。
どんな映画かっていうと、アメリカのバージニア州にある競馬の生産牧場を営んでいた主人公のお母さんが、突然亡くなってしまうんですよね。
急遽、家族を連れて実家に帰ることになるんですけど、そこで主人公のお兄さんとお話をするわけです。
いやー、親父ももう年だしさ、ここまでよく頑張ったよ。経営状況も良くないみたいだし、ここでもう牧場を手放してしまおうよと。
俺たち子供たちは馬のことはよくわからないし、経営のこともよくわかんないからさっていう感じなんですよね。
そんな話をしている中、専業主婦をずっとやってた主人公がですね、主人公ペニーがですね、
いやいやいやと、兄さんちょっと待ってと。こんなに思い出が詰まった私の大好きな場所を売るなんてひどくない?みたいな感じになって、
私がやるわ!私やるわ!っていう感じになるんですよね。
で、牧場経営をやり始めるんですけども、もちろん周囲は反対するんですよ。
いやいやいやこんな赤字続きの、ちょっと馬のこともよくわからない、どうやって経営を良くしていくんだという話になるんですけど、
ここで失敗したら家族みんなに迷惑かかるんだぞみたいな感じなんですけども、まあでも主人公の気持ちもわかりますよね。
自分が育ったところで思い出がいっぱい詰まっているところを売りたくない、人の手に渡らせたくないっていうのももちろんあるんですよ。
これね、すごいアメリカ映画にありがちなんですけど、
まあね、自分に、主人公と自分を置き換えてみると、まあやらないよねっていう感じですよね。
ダメだったらなんとかなるなんて考えられないというか、それをなんとかすればいいんでしょっていうその勢いと行動力がすごいなって思いますよね。
いかに自分がこういったところで補助的な考えをしてるなっていう風に思ってるなっていうところを学ばせてもらうんですけど、
まあね、このアメリカ映画にお決まりの、まあ最初うまくいかないんですよ。
でもね、そんなうまくいかないながらも、もうね、私がなんとかするっていう覚悟がありますから、
どんどんどんどん主人公ペニーはね、突き進んでくんですよ。
で、そんな中、家族の反対もありつつ、ようやく牧場経営がうまくいきそうだなっていう時に、
一刀のサラブレットが誕生するんですよ。
それがアメリカのエクリプスショー、まあ年度代表ですよね。
エクリプスショーで唯一2サイバーにして年度代表になったっていう怪物2代目ビッグレット、
セクレタリアが誕生するんですよ。
まあこのセクレタリアとどんだけすごいのかっていうのは、ここでつらつら言わなくてもわかってるとは思うんですけども、
一応ちょろっとお伝えしておくと、
サンカンレースあるじゃないですか。
アメリカのサンカンレース、ケンタッキーダービー、プリークネスステイクス、ベルモントステイクスっていうこの3つのレース、
サンカンレース、すべてレコードで買っております。
で、このセクレタリアとがこのサンカンロードを走ったのが1973年になるんですけど、
セクレタリアトの偉業
ベルモントステイクスを買った時のタイムは50年以上経った。
今でもセクレタリアとがレコード保持してるっていうね、もうとんでもない馬なんですよ。
それだけにとどまらず、もちろん20世紀のアメリカの銘馬100戦、ランキングですね、において2位を記録しております。
1位はですね、初代ビッグレット、万能王なんですけども、
これはアメリカだけの話ね。
20世紀の世界の平地競争場、障害場を除いて平地競争場トップ200の中で2位でございます。
1位はフランスのシーバードですね。
そしてそしてなんと、20世紀のトップアスリートベスト100ランキングに35位でランクインっていうね。
これ何がすげえかって、35位じゃねえかと思うじゃないですか。
これ何がすごいかって、1位マイケル・ジョーだったんですよ。
おえ?人間に勝ってランクインするの?みたいな。
もうね、馬の息を超えたスーパーサラブレットなんですよ。
そんなスーパーサラブレットと共に歩んでいくっていうお話なんですけども、
この映画はですね、もともと1975年に発売されたセクレタリアとチャンピオンの誕生っていう本をもとに作られているんですよね。
日本ではですね、この映画は劇場公開はなかったんですけども、
2012年にDVD&ブルーレイで発売されていて、
TSUTAYAとかでも当時貸し出しはしていました。
これね、本編も去ることながら、ディズニープラスって特典映像も配信してくれるんですよ。
なんで、未公開映像だったりとか、撮影風景なんかも公開されていて、
本編見終わった後に見るっていう楽しみもあったりして、これも良かったりするんですよね。
このセクレタリアとっていう馬の役はですね、
実際一頭の馬が担当しているわけじゃなくて何頭か出ているらしいんですけども、
その中の一頭はですね、実際セクレタリアと血を引いている馬が出ているっていう馬も含まれていたりとかですね。
ディズニーが作っただけあって、感動系ですね。
心温まる的な。
競馬好きな人に向けてというか、ディズニー好きな人に向けて作ったっていう作品ですね。
なので競馬好きからすると、もうちょっと掘り下げてほしいなって思うこともあるかもしれないですけども、
映画作品としては本当に勇気もらえますし、
ちょっと忙しいからできないわっていうのは言い訳だなって。
自分はこうだっていう信念というか覚悟っていうのを教えてもらうみたいな感じですね。
この映画はですね、3巻を達成したところで映画がおしまいになるんですけどもね、
エンディングも曲も素晴らしかった。
これはね、ぜひ最後まで見ていただきたい。
で、そのセクレタリアートはですね、実際にその3巻を達成した後、
芝のレースをですね、走ってるんですよ。
アメリカってダートが主戦場なんですけども、最後2レースだけ芝を走ってるんですよね。
これ何でかっていうと、
これめちゃくちゃアメリカ人らしいなというか、アメリカっぽいなっていうか、
最後から2レース芝だったんですけど、2番目のレース、最後から2番目のレースがですね、
マンノンウォーステイクスっていう初代ビッグレッドと言われた、
マンノンウォーの名前を冠したレースに出て、
私が2代目ビッグレッドですっていう敬意を表した形になって出走してるんですよね。
で、最後なんてカナダで走ってるんですよ。
えーなんで?みたいな。
しかもカナダのG2なんですよ。
これなんでかなって、ちょっと気になっちゃってね、調べたんですけど、
カナダで一番有名なホースマンって誰ですか?
知ってます?
そう、そう、そうなんですよ。EPテイラーなんですよね。
知らないですか?
EPテイラーさんすげーんですよ。
ニアークティック・ノーザンダンサー・ニジンスキーの生産者。
これだけでもすごいっていうのわかりますよね。
で、このEPテイラーとめちゃくちゃ仲良かったのが、
この主人公のお父さんなんですよ。
で、この主人公のお父さんが生前、すごいテイラーさんからよくしてもらってたと。
いっぱい馬のことであなたからアドバイスをもらいました。
そんな父から受け継いだ牧場で生産したこんなに強い馬がいます。
見てくださいね的な感じで、
カナダに連れていくんですよ。
カナダに連れていくんですよ。
で、これは理由の一つであって、
なんと、そのセクレタリアトを長居していた長居士。
この方もカナダ出身。
そしてなんと、主戦ジョッキーを務めていたロン・ターコット。
この機種がですね、なんとEPテイラーが開いたウィンドフィールズファームで働いていたんですよ。
で、そこでちょっと長居をつけながら働いていて、
すぐ機種免許を獲得して牧場で働くの終わっちゃうんですけども、
これだけカナダという土地からもらった馬と長居士と機種というみんなでこんなに強い馬ができましたよと。
最後引退レース見てください。
主戦ジョッキー、ロン・ターコット、機場停止。
みたいな感じで、機場停止で最後なんと乗れなくなるっていう感じなんですけども、
そんなエピソードがありつつも、カナダで引退レースを行うんですよ。
で、当時G2だったカナディアン・インターナショナル・ステイクスというのに出走するんですけど、
ここで6馬進と2分の1差で勝ってるんですけども、
これがカナディアン・インターナショナルでの最大着差と今でもなっております。
そんなエピソードがあるんですけども。
ちなみにこのセクレタリアトという場名、日本語に訳すと事務局という名前になるんですけども、
映画『セクレタリアト』の魅力
この場名は主人公の牧場で働いていたお父さんの代からずっと働いていた専属秘書の方が提案して名付けられた名前だそうでございます。
この秘書の方がエリザベス・ハムという方なんですけども、
この方が以前国連の事務局でアメリカの外交官の秘書をやっていたことから事務局という名前をつけたそうですね。
このハムがめっちゃいい味出してるんですよね。
本当にいい感じのちょうど間に入るあの薬。
いい感じだな、いい味出してるなって感じですね。
そっちの味じゃない。
ハムだからってそっちの味じゃないんですよ。
薬どころ的な話ですからね。
実際映画見たらわかりますけども、
数々の奇跡と巡り合わせがあってこの主人公のところに来たっていうのがわかります。
それだけでも見ていてドキドキしちゃうし、
チャレンジすることの大切さ、諦めない力であったり、
あとは信じる強さっていうのをしっかりと教えてくれるんですよ。
2時間くらいなんで、
本当に土曜日の予想が終わって日曜日までちょっと暇だなっていう時に見ていただけるとちょうどいいんじゃないかなっていう風に思うんですけど、
あとはやっぱりディズニーなんで子供と一緒に楽しめるんですね。
今言ったチャレンジすることの大切さであったり、諦めない力であったり、
信じる強さっていうのを子供と一緒に体感するのもいいんじゃないかなって思ったりしますし、
時代背景もすごい良いんですよ。
70年代なんでクラシックカーとかね、
当時のファッションとかで、
今日すげーオシャレだなみたいな、新聞記者めっちゃオシャレじゃんみたいな感じで、
そういうところも楽しめたりするんでね。
もうね、ぜひおすすめでございますというところで。
今週の競馬情報
さてさて、競馬の合間に見る映画が決まったところで、今週のJRAでございます。
今週からですね、2回中共開催がスタートしますので、
今週は中山阪神中共の参上開催となっております。
土曜日に阪神競馬場でJG3、阪神スプリングジャンプが行われ、
日曜日に中山競馬場でG2スプリングステイクス、中共競馬場ではG2金庫ショーが行われます。
スプリングステイクスってね、あんまりクラシックに直結するみたいな感じはあんまりないんですけど、
構想する馬はもちろんいますけども、どっちかというとG1馬を多く配出している、
クラシックじゃないところのG1馬を多く配出しているようなイメージなので、
まあ出世レースですよね、最近。
なのでG1馬を探しに行く旅みたいな感じのもいいかもしれないですね。
で、金庫ショーですよ。
プログノーシスのね、3連覇がかかっておりますというところで、
過去に3連覇やった馬っていうのがタップダンスシティなんですけども、
この馬が2003年から2005年まで達成していますね。
あとは、3連覇ではないんですけど、連覇はですね、
ヤマカツエースが2連覇しておりまして、
3連覇がかかった2018年は4着破れてしまっているというね。
まあね、2018年の金庫ショーってめっちゃえぐいメンバーだったんで、
その中でも4着っていうのはね、やっぱり強かったなというふうに思うんですけど、
このヤマカツエースがですね、ちょうどね冬の時期から春の時期に、
金庫ショーがね、移行したタイミングでの連勝だったんで、
金庫ショーを走って半年後にもう1回金庫ショーを走ってるんですよね。
あのー、金庫ショー、有馬記念金庫ショーっていう、
休み挟んでないのにそういうローテーション組んでたりとかっていうね、
結構面白かったりするんですよね。
そしてまあ今年のプログノーシスはどうかというところでございますけども、
馬券検討の方はいかがでしょうかというところでございます。
まあ、スプリングステイクスはね、3週連続中山柴選80勝なんで、
まあ今回最低はどういう感じなのかっていうのは、
もう皆様ご覧の通りなんじゃないかなというふうには思っております。
逃げ馬の後ろあたりにつけられたら、
ぐんと上位に入る可能性が上がるんじゃないかなというふうには思っておりますけどね、
というところでございます。
そして金庫ショーですよ。
まあね、外回したらいけないって結構言われてるんですけど、
逆の見方すると前が止まりにくいっていうのもあるじゃないですか。
内を回った馬が止まりにくいのかなっていうふうには思うんですけどもね、
しかも開幕週ですしっていうところもね、
あいまってこれは前目の馬かと思いきや、
ちょっとですね、JRAのホームページ見に行ったところ、
1回中強競馬終了後、
痛みが大きかったゴール前から1コーナーにかけての
約560平方メートルの芝の張り替えを行いましたと。
その後、コース全周内側に両芝の追加阪神を行い、
約3週間、保温効果のあるシートで養生しておりましたが、
3コーナーから4コーナーの内柵沿いを中心に、
部分的に旋回剤までの痛みが残っていますと。
これはもしかして必ずしも内がいいわけではないのか?
みたいなふうに捉えられることもあるので、
こういったところも織り混ぜつつも、
ぜひ馬券検討にお役立ていただきたいなと思っております。
というところで、今週も勇気と感動を人に与えられてしまうぐらいの
会心の的中があることをお祈りしております。
そして最後になりますけども、
この番組への感想・質問などありましたら、
メールフォームからお連絡いただくか、
コメントもお待ちしております。
そしてこの番組がいいなと思っていただけたら、
ぜひ番組のフォローもよろしくお願いいたします。
いやー、というところでね、
もうスプリングステイク3月中旬ですよ。
もうね、今月末、あと2週間もすれば高松宮記念ですから。
やべー、めっちゃ早えー。
というところでね、はい。
来週はですね、フラワーカップ、ファルコンステイクス、
阪神大商店、愛知ハイター、40章なんですね。
ここで勢い付けてね、
またですね、来週の競馬に向かえるように頑張っていきましょう。
映画セクレータリーアートもぜひおすすめでございます。
というところで、また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。