00:04
みなさん、こんにちは。競馬けんぶんろくへようこそ。ダルマー競馬場です。
競馬はギャンブルの要素だけではありません。
競馬はもっともっと深い世界で独自の文化が息づいています。
この番組では、競馬のアートや音楽、文学など、競馬がインスピレーションの源となった文化的作品にもスポットを当てていき、
競馬文化に触れ、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
さあ、第11回目の競馬けんぶんろく、今週も始めていきましょう。
先週の競馬結果
先週は土曜日に東京競馬場でG3アイルランドトロフィー不中品バステイクスが行われ、
一番人気のディビーナが鮮やかに逃げ切り勝ち、
イザビス女王派への優先出走権を手に入れました。
ディビーナは重傷で石灰が続いていたので、今回の勝利でオーナーの大魔神佐々木和弘オーナーも、
お母さんがG12勝場なので、母子の中傷制覇に歓喜していました。
日曜日には注目のG1周果賞が行われ、三冠制覇がかかったリバティーアイランドが早めに抜け出して、
見事四条七峠の品場三冠場を達成と。
いやー、とんでもなく強かったですね。
単勝の最終オッツが1.1倍と圧倒的一番人気に答えての見事勝利。
ちなみに単勝1.1倍になったのが、1984年のグレード制導入以降8度目なんですけども、
周果賞では2002年のファインモーション以来2度目ということですね。
三冠品場を達成した馬たちの中では最も最終戦で支持されたという結果になりました。
それだけファンの方に勝つと信じられていたということもすごいですよね。
グレード制とグループ制の導入
ちなみにグレード制っていうものなんですけど、
頭にGがつくG1とかG2とかG3とかっていうGがグレードのGなんですけども、
これヨーロッパではグループと呼ばれていまして、
日本ではグレード1、グレード2、グレード3、
ヨーロッパではグループ1、グループ2、グループ3という言葉になるんですけども、
最初ヨーロッパで競争馬の価値を分かりやすくするために、
このグループ制、ヨーロッパでいうところのグループ制というところが導入されて、
その後数年後に北米、カナダで同じ意味合いを持って、
グループ制じゃなくてグレード制というので導入がされました。
その後、このGがついたレースを勝った馬が強いという感じで、
分かりやすく言うと強い馬達がどういう馬なのか、
どのレースが勝つと強いのかというのを分かりやすくするために、
このGというのが使われていて、
世界流共通でこのGの意味合いを統一しましょうよという風になったんですね。
ちなみにこのグループ制はアラビア文字で数字が入って、
グレード制はローマ数字で数字が入ります。
ローマ数字って5がVで10がXのやつなんですけど、
日本ではグレード制なんでローマ数字になるので、
Gの後に棒が1本、G1であれば棒が1本、G2であれば棒が2本、
G3であれば棒が3本という形のローマ数字という表記になります。
G1、G2、G3ってアラビア数字で書かれているのは、
グループ制を用いているヨーロッパにだけという風になりますね。
見事3冠品馬が達成されて幕を閉じた先週の競馬会なんですけど、
結構いろんな話題があったんですよね。
アメリカ競馬とシービスケット
私、ダルマーが注目したのは、G12勝場のソングラインとか、
現役最多単位の10勝6勝をマークしているメイケエールが、
アメリカの競馬の祭典、ブリーダーズカップに挑戦されるということが発表されたんですね。
このブリーダーズカップは、2日間で14ものG1が開催されるという、
まさにお祭りなんですけど、
日本競馬からしたら、アメリカの競馬ってほとんど主戦場がダートなんで、
日本は芝がメインになるので、
肝とされていたのがアメリカ競馬なんですけど、
もちろんアメリカにも芝はあるんですけど、そっちではちょこちょこ実績は出していたんですけど、
ダートの方で実績が出ないねみたいな感じで、どうやったら勝てるのかねっていうような感じになってたんですけど、
近年、日本は結構活躍がアメリカの方でしてきてですね、
今回の遠征でもかなり注目が集まっているんですけど、
そこでですね、今週はですね、
アメリカ競馬界の伝説的なスターフォースの生涯を描いた感動作をご紹介したいなと思います。
それが、ローラ・ヒレ・ブレント著、
奥田裕二役、シービスケット、あるアメリカ競馬の伝説、
という一冊なんですけども、
こちらはですね、2003年にトビー・マグワイヤってスパイダーマンを演じた俳優さんが主演で映画公開されて、
アカデミー賞にもですね、7部門にノミネートされたりとか、
日本でも結構話題になった映画の原作となります。
こちらはですね、1938年の世界恐慌の時に、
マスコミを最も賑わせたのは、ルーズベルト大統領でもなく、ヒトラーでもなく、ムッソリーにでもなくて、
新聞がですね、この大きく紙面を一番裂いたのは、足の曲がった小さな競争馬、シービスケット。
馬主はですね、自転車修理工から身を起こして、西部の自動車王となったチャールズ・ハワード。
謎めいた過去を持つ、
寡黙な長居士トム・スミスと、片目が不自由な赤毛農機種レッド・ポラード、そしてこのシービスケットというですね、
飛雲の名馬と男たちの奇跡の物語を描いた作品になります。
このシービスケットはですね、小柄でずんぐり体型で、足は曲がってるわ、性格はおっとりしてるわ、食欲旺盛でいたずら好きだわと、
結構競争馬には向いていない側の馬だったりするんですけどもね、
全体物でいうと昔の黄色ですね、結構愛されキャラ。そんな彼がですね、アメリカ最強の三冠馬、ウォー・アドミラルに挑むというお話なんですけども、
このウォー・アドミラルがですね、お父さんもですね、アメリカで多分どの馬が強いですかとアンケート取ったら、
必ずベスト3に入ってくるマンノンウォーという通称ビッグレッドなんですけども、このお父さんを持つ三冠馬なんてエリート中のエリートなんですよね。
で、そこに挑むこの昔の戦隊物でいうところの黄色のシービスケットが主人公の物語というですね、
もうこの世界大恐慌の時代において民衆の心をつかんだのはですね、もうこういう下から這い上がっていくような男たちの物語だったわけなんですよね。
この本ですね、いいところがですね、結構ありまして、脇役たちは結構スポットを当ててるんですよ。
例えば、シービスケットが暮らしている旧社にやってくるお友達の馬だったりとか、猿とか犬とかっていうところもですね、名前付きで忠実に書かれたりするんですよね。
そしてですね、この本、何よりもすごいのがですね、この物語、実話でございます。
本当のお話を書いた本なんですよね。
もうね、読み始めたら手が止まんなかったですね。
あっかんの521ページ。
もう読書の秋なんで、秋の夜長にもってこいの一冊となっております。
そんなシービスケットはですね、主戦場としていたのがアメリカロサンゼルス東部にあるサンタアニタ競馬場なんですけど、
このサンタアニタ競馬場はですね、日本とも結構縁が深くて、
1959年にハクチカラっていうダービーバーがですね、アメリカに遠征して、
日本競馬界と海外競馬場の交流
ワシントンバースデーハンデキャップっていうのをですね、日本長競馬として初めて日本国外の銃傷を制覇したという場所になりまして、
1995年からですね、大井競馬場との友好交流提携を結んでいて、交換競争っていうのが行われていまして、
大井競馬場ではサンタアニタトロフィーというレースが行われていて、
このレースの日にはですね、このサンタアニタ競馬場であったりとか、
あとアメリカ競馬を紹介するイベントなんていうのも開催されていたりとかですね、
逆に今度サンタアニタ競馬場ではですね、東京シティカップっていうのが開催されていて、
この開催日にはですね、ジャパンファミリーデーと題して日本の文化を紹介するイベントが行われていたりとかですね、
こういう交換競争が行われていると、その向こうのですね、文化とかが紹介されていて行くとですね、結構楽しかったりするんで、
ちょっとこの大井競馬場で開催されているのが確か夏だったと思うんで、
今年はもう終わっちゃってるんですけど、また来年ですね、もし覚えていたら行ってみていただければと思うんです。
そしてですね、このサンタアニタ競馬場はですね、今年2023年のアメリカ競馬の祭典、
ブリーダーズカップの開催予定地となっているんで、
もう遠征する馬出走予定の馬、日本競馬界の新たな歴史の舞台となるかが注目されておりますね。
もう非常に楽しみな場所でございます。場所なのかな?楽しみでございます。
菊花賞 とその出走予定馬
そんな競馬界なんですけども、今週のJRAはですね、土曜日に東京競馬場でG2富士ステイクスが行われています。
行われていますじゃない、行われます。もうダメダメですね。
11月に京都競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ、G1マイルチャンピオンシップの前哨戦となりまして、
今年はですね、NHKマイルカップの覇者、G1馬シャンパンカラーや、
1年7ヶ月ぶりの復帰戦となるステラベローチがですね、エントリーなどしております。
そしてそして、日曜日はですね、京都競馬場でボーバークラシック最終戦第84回G1菊花賞が行われます。
こちらはですね、サツキ賞はソウルオリエンスと、ダービーはタスピエーラと、2等が春のクラシックを分け合った2等がですね、参戦予定となっているんですけど、
2冠場を除く、このサツキ賞、ダービーを制した2冠場を除く、サツキ賞場、ダービー場が揃った菊花賞っていうのはなんと23年ぶりなんですね。
菊花賞ってこのクラシックの中でも3000mっていう結構長丁場のレースだったりするんで、距離適正の問題とかですね、いろんな問題があるんですけど、
近年はですね、他のG1天皇賞だったりとか、あとはもっと短いところに行ったりとか、あとは海外の方に目標にして遠征しちゃう馬達が多かったので、
このサツキ賞場、ダービー場っていうのが揃うことが少なかったんですね。
今年の菊花賞もだいぶ暑い菊花賞になりそうですね。秋で涼しくなってきてるのに暑い。
季節はどこやらっていう感じなんですけども。
その2頭以外にもですね、前哨戦の神戸新聞配をレコード勝ちした里野グランツだったりとか、
その神戸新聞配で里野グランツの3着になったパントムシーフっていう馬に竹豊ジョッキーが起場予定となっております。
この竹豊ジョッキーがですね、菊花賞5賞してるんですけど、
この5賞のうちなんと3賞がですね、神戸新聞配3着馬ということで、その名所のですね、たずな沢牧にも注目となっておりますね。
はい、ババババッとお話しさせていただきましたけども、全然話足りないですね。
全然足んないですね。
なんですけども、今週はですね、こんなところでお開きにしたいなと思います。
またですね、これについて教えてほしいみたいなことがあればですね、
メールフォームからご連絡いただくか、もしくはSNSでハッシュタグ、
競馬見聞録をつけて投稿していただければですね、私だるま探してキャッチさせていただきます。
ちなみに競馬見聞録はですね、競馬が漢字、見聞録がひらがなとなっておりますので、ぜひお待ちしております。
そんなところで今週は以上になります。
それではまた、次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら!