ジャスタウェイの誕生と成功
こんにちは、ダルマー競馬場です。このポッドキャストは競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
今日も一つ本を紹介したいなというふうに思っております。もうね、羨ましき一発をぶち当てて持ってるといってもね、穴がしうすじゃない感じの方の本で、
馬主になって初めて走った馬が世界一になったっていうね、とんでもない馬主の波蘭万丈の1640日間を書いた著書でございます。それがこちら。
大和屋赤月長、ジャスタウェイな本でございます。
ご存知、日本初のワールドベストホースランキング1位となったジャスタウェイと共に歩んだ馬主、大和屋赤月さんの著書でございますね。
著者の大和屋さんは東京都出身で、本業はですね、脚本家をされているんですね。
もうね、早々たるアニメのシリーズ構成だったりとか脚本手掛けられていて、またね劇場版アニメの脚本とかもやられているので、アニメ好きの方からするとね、かなり知名度がある方なんじゃないかなというふうに思っております。
そんな大和屋さんなんですけどね、もうね、子供の頃から競馬が大好きで、アニメでね、競馬にまつわる事柄をいくつも散りばめたりとか、逆に自分が持っている競争馬にね、ジャスタウェイなんてね、銀玉に出てくる見た目ちょっとひわひな感じのね、キャラクターの名前とかをつけちゃったりするっていうね、もうね、すごい方なんですけども、
もともとね、お父さんも脚本家で、ルパン三世とかね、怪物くんとかパーマンとかの脚本を書かれていたそうでございます。そんな著者なんですけども、競馬が好きすぎて、もうね、一口馬主を始めたんですって。
で、あのー、一口馬主やるぞー言って入会したのがシャダイエースホースっていうね、いきなりみたいな感じなんですけど、出資を始めて2年目にですね、出資した馬がハーツクライっていう馬でございますね。そうそう、ハーツクライっすよ。ハーツクライみたいな。
もうどうやったらそこにたどり着けるのみたいな、もうそれだけで結構思ってるんですけども、で、そのハーツクライに出資しているんで、まあなんかね、一口馬主で出資馬が勝つとね、抽選で口取り式って言って勝って写真撮るじゃないですか。
集合写真みたいなのにね、一緒に写れる権利みたいなのが抽選で当たったりするんですけど、その権利が初めて当たったのがドバイのレースっていうね、それだけでもすげーなっていう感じなんですけども。
で、そのドバイのレースを勝ったその年の暮れに喉鳴りって言って全命傷でですね、引退しちゃうんですけども、なんかちょっと納得できなかったというか、なんかちょっとモヤモヤしたまんま、引退するんだけどもちょっと不完全燃焼みたいな気持ちを持ってらっしゃるんですって。
で、その引退お疲れパーティー的なところでも勢いで一言どうぞって言われて言っちゃったのが、もうこうなったらハーツの子供でリベンジするしかありませんって言ってね、もうたからかに言っちゃったがもんだから、その場にいたもう馬主になります?みたいな感じのね、もうその関係者の方々がもう、じゃあ、じゃあ、じゃあ、じゃあって言って。
あれよ、あれよという馬に個人馬主になってしまって、ハーツクライの子供、ジャスターウェイに出会うんですけども。
このジャスターウェイっていう馬がですね、あの簡単にご紹介しますと、世界一になったっていうのが2014年、なんでも11年前なんですけども、お父さんが先ほど言ったハーツクライ、お母さんがシビリという馬。
車代の白老ファームの生産場で2010年のセレクトサイルで1200万円で落札されて、生涯戦績が22,006勝。
ジャスターウェイのことを知っている方からすると、6勝しかしないんだみたいな感じなんですけども、その中で6回勝っている中での主な勝ち倉はですね、なんと5回が10勝っていうね、6分の5、ほぼじゃんみたいな、ほぼ10勝みたいな感じなんですけども。
天皇賞だったり、さっきのドバイのレースだったり、安田記念っていうね、G1を買っております。
G2は中山記念、先週ありましたね、中山記念だったりとか、あとアーリントンカップをね、買ったりしております。
で、獲得タイトルはですね、ワールドベストホースで、2014年にワールドベストホースを取っていって、JRAの最優秀4歳以上ボバーもですね、2014年に獲得しているというところでございます。
で、そんな馬なんでね、引退して初ボバになるわけなんですけども、最初はですね、車代スタリオンステーションで併用されていて、現在はですね、木高のブリーダーズスタリオンステーションで併用されております。
現在16歳ですね。代表参加はですね、テオレーマ、ダノン・ザ・キッド、マルター・フェンサー、ガストリック、ヤマニングルスでございますね。
大器と呼ばれて、なかなか大きいところ勝ちきれない、そこめっちゃ強いんだみたいな感じの馬たちばっかりだったりするんですけどね。
そういう個性のある3個残しております。
で、このワールドベストホースランキングっていうのはですね、年間で1位になった馬、日本の馬はですね、ジャスターウェイとイクイノックスしかいないんですよ。
それだけでも結構ね、ヤバい馬だなみたいな感じなんですけど、そのヤバい馬のオーナーだったのが、この著者の山戸屋さんでございますね。
著書の内容と馬主の視点
で、このさっきほどのね、お疲れさんパーティーで、馬の死になるって宣言して2頭目に購入した馬が、初めてデビューまで行って、でなんと世界一になってしまうっていう、これがジャスターウェイなんですけども、まさにサラブレットドリームをね、やってのけてしまうわけなんですよ。
本当にね、羨ましい限りでございますね。
まあまあまあまあ、ジャスターウェイと山戸屋さんのご紹介はそのぐらいにしておいて、肝心の本の内容なんですけども、全部で5章構成になっておりまして、
2011年の馬主デビューするところから2015年にジャスターウェイがね、引退するまでのことが書かれているんですけど、まあ面白い。
もうやっぱりね、ただね時系列をバーって並べてるだけじゃなくて、脚本家さんでしかもそのぶっ飛んでる系の脚本をね、書かれる方なんで、アニメのコメディ会を見てるかのような流れをですね、読めるんですよ。
基本的にはもうね、乾杯してる。ジャスターウェイって大体乾杯してるっていうね。馬主さんってそうなんすねーってちょっと勘違いするぐらいなんですけど、しかもねめっちゃ楽しそうにね、飲んでるんですよ。学生の飲み会のごとくね。
そういったところもね、えーそうなんすねーって思ってたら、たぶんこれってジャスターウェイっていう強い馬を持ってるらしく紹介的な話であったりとか、あとは負けてもね、残念回的な感じのものがあるんだなというふうには思ってるんですけどね。これは想像なんですけども。
まあこの本って、でもその強い馬を持ってる馬主さんの著書なんで、自慢話を読むっていうわけではないんですよ。ちゃんとね、こういうやりとりがあって、こういうローテーションが組まれていってますとか、こうやって案状が決まっていきましたっていうのが馬主の視点から語られてるのが面白いですよ。しかもコミカルにね。
で、馬主さんなんですけども、もう何十年もやってますみたいな感じじゃないんですよ。初めましてよろしくお願いしますみたいな感じの初心者の馬主さんがやられてるんで、最初の方とかあるんですけど、馬主なのに馬主エリアに入れないとか、さっき買ったときの集合写真の段取り知らないとか、こういう失敗談とか経験談とかを多く書かれてるんですよね。
で、これを読むとね、あ、そういうこともあるのかと思わせてくれるわけなんですけども、もちろん馬主っていうのは厳しい審査基準があって初めてなれるんで、大体の人って言っちゃあれですけども、一口馬主になるのが精一杯だったりするわけですよ。私たち一般庶民からするとね。
なので、個人馬主になるっていうのはもうめちゃくちゃハードルが高いんですよ。またね、今年審査基準も変わりましたし。言うたらもう本当にね、普通に稼いでる人たちが洗いざらい失敗も成功もお笑いにして伝えてくれるのがこの本なんですよね。
で、この本を読んで初めて知ったのが、それはそうだよなって思ったんですけど、競争馬、現役の競争馬に保険かけられるんですよ。えーそうなんだ、まあ確かにって思うんですけども、これ全然思いつかなかった領域というか、言われてみて初めてああそうだよなみたいな感じですけども、読んでね。読んで初めてそうなんだって感じですけども。
いやーそういうね、初めて知ることもあるし、結構ね読んでて勉強になることがあったっすね。読み進めていけばね、もっとね、いろんなこと書いてありますね。
で、でもですよ。これが一番真理だなって思ったのは、一番最後にまとめとしてね、書かれていたその総括的なところにあるんですけども、僕は馬主になるとね、高校生の頃から言い続けてきたと。
続けることの重要性
それだからこそギリギリでもいいから馬主になれたと。普通の会社の社長でもなることが難しいJRAの馬主にギリギリなったんだと。もちろん人生すべてうまくいってるわけではない。
ねたみややっかみもあるし、成功したからこそ巻き込まれるトラブルっていうのもある。でもめげることなくずーっと馬主になるっていうことを言い続けてきたと。どれだけのことを犠牲にしたかはわからない。それでも叶えるためにやってきた。そしたらこんなに幸運なことに巡り合えたと。
続けることの大切さっすよね。馬主さんの本を読むと絶対持ってるのが競馬に対する愛情と情熱。そして絶対こうするんだっていう信念の強さ。これがあると思うんですよね。
もちろん世の中の何パーセントしかいないぐらいの稼ぎを生み出している人たちですから、並大抵のことではないとは思うんですけども、それでも俺らとは違うからって言って諦めて、やめて、知った気でいるっていうのとはまた違うんだなと。そういうのをまざまざと見せつけてくれるんですよ、この本。
なんでもうこれを読んで、まあ悲観的な意見を言う人もいるかもしれないんですけども、僕は単純にすごいいいなと思ったし憧れたし、勇気づけてもらえたっすね。こんな世界がある、こんな楽しい世界が自分たちが知ってる競馬とは違う競馬が存在してるっていう、それだけ楽しい世界がこっち側にもあるんだよっていうのを教えてくれるっていう。
本当にね、楽しみ方っていうのは人それぞれって言いますけども、まさにそうだなと。
まあ楽しいとかね、間違えてるとかっていうんじゃなくて、こういう視点もね、あるんだっていうことを知るにはね、最高の一冊だなというふうに思いましたので、お時間のある方ぜひご一読おすすめでございます。
まあね、紛れもなくね、とんでもない運を持ってるのは間違いないとは思うんですけども、それをね、こうやって馬券を買ってるのに使ってる場合じゃないと。
馬券当たって運で当たったわみたいな感じのことに使ってる場合じゃなくて、まあまあまあでもね、そういうふうには思ったんですけども、私たちはうまく買えませんので、馬券を買うしかないっていう感じなんですけどもね、というところで、今週のJRAでございます。
今週だけですね、2場開催なんですけども、来週から3場になるんですけども、今週はですね、中山と阪神開催となっておりますね。
土曜日に中山競馬場でG3、ローレル競馬場賞、中山ヒンバステイクスが行われて、阪神競馬場ではG2フィリーズレビューが行われます。
そして、日曜日に中山競馬場でG2ホーチハイ弥生賞、ディープインパクト記念が行われます。
フィリーズレビューもですね、ホーチハイフィリーズレビューという感じの番組名となっておりますね。
大河賞と佐月賞の各トライアルがですね、開催されるわけなんですけども、多分一番おもろいのは中山ヒンバステイクスさんじゃないかなというふうに勝手に思っておりますね。
もちろんどのレースも面白そうなんですけどもね。
中山ヒンバステイクスのローレル競馬場賞というのはですね、アメリカのメリーランド州というところにあるローレルパーク競馬場との交流競争になります。
このローレルパーク競馬場というのは昔、ワシントンD.C.インターナショナルというアメリカでブリーダーズカップが始まるまではですね、
アメリカの最高峰のレースとして行われていたレースでして、これがですね国際招待競争だったんですけども、
日本からはですね、タケシバオーだったりスピードシンボリとかが遠征してたんですよね。
あと目白武蔵とか。結構昔のレースで1994年に廃止されてしまったんですけども、それまでの世界最高峰のレースを行っていた競馬場との交流競争になっておりますというところでね。
さてさて、馬券検討の方はいかがでしょうかというところでございます。
中山品馬ステイクスはですね、中山競馬場の芝1800mのハンデ線。
急坂下からスタートして一周回ってくるコースなんですけども、まあまあ先週の中山記念に引き続き同じような注目の仕方でいいんじゃないかなというふうには思っているんですけども、
弥生賞ディープインパクト記念の戦略
こちらはね、ハンデ線なのであんまり重たい金量を背負ってたりすると、なかなか馬券検内には入りづらいというデータはあるんですけども、一概にそうなのかというところではあるんですよね。
なので、しっかり展開予想をした後の馬券検討の方がいいのかなというふうには思っておりますけども、金量が軽いからといって競馬場はできないなというところはありますかね。
そしてフィリーズレビューなんですけども、こちらは阪神内回り1400mなのでね、フィリーズレビューってね、急にここだけえ?みたいな馬が突っ込んできたりするんで、そういう馬を見つけなきゃいけないんですけども、そういう馬を見つけられたら大体勝つだろうっていう話なんですけども。
スタートしてからコーナーに入るまでの距離が結構長いんで、枠ジャンとかあんまり気にしなくていいのかなっていう気はしてますけどね。
なんですけども、スタートが決まらないと結構引きずっちゃうっていうようなイメージありますので、スタートが馬そうなというか、スタートで後手を踏まなそうな馬、しっかりと自分のポジションを取りにいける馬を中心に見ていきたいなというふうには思っております。
そして、やよいしょ、ディープインパクト記念なんですけども、こちらもですね、フィリーズレビューと一緒で、最初のコーナーまで距離があるんで、スタートだけね、後手を踏まなければというところなんですけども。
まあ、やっぱり例年見てるとそこまでペースっていうのは速くならないようなイメージではあるんですけども、もちろんそういうメンバー構成じゃないっていうのもあると思うんですけども。
なんですけども結構ね、前面にいらっしゃるお馬さんたちが粘る粘るっていう感じのイメージがね、結構あるんですよね、やよいしょってね。
しかもサツキショーではそんなことないのにみたいな、ここだけめっちゃ粘るなみたいな感じなんで。
まあちょっと前面の馬と、あと極端に後ろだと届かないので、出遅れちゃうと結構難しいのかなっていう気はしてますけどもね。
その辺、乗ってる方々がどういう判断をされて、どういったところで上がっていってとかっていうのをね、考えながら予想するのもまた楽しかったりしますけどね。
あとはね、あんまり荒れないイメージですね。
というところで今週も、あれ?ずっと馬券買い続けてたら当たったよみたいな。続けるってやっぱ大事だねっていうぐらいの会心の的中があることをお祈りしています。
というところで最後になりますけども、この番組への感想・質問などありましたらメールフォームからご連絡いただくかコメントもお待ちしております。
そしてこの番組がいいなと思っていただけたら是非番組のフォローもよろしくお願いいたします。
はい、というところでまた次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。