メッセージありがとうございます!本当に嬉しい。
これからも紹介していきたいです!
渡辺めぐみ『生きがいの戦略 農業労働とジェンダー』有信堂、2009年。
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考える農みそは、月2回金曜日に、17時からPodcastにて配信しております。
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サマリー
このエピソードでは、農業における性別役割について考察されており、特に女性が担う「細かい仕事」の重要性が語られています。また、渡辺恵の研究を通じて、男女の役割分担に潜む意図や課題についても考察されています。
農業における役割と性別
農家の嫁で白志望持ちのCHIEです。
何でも農学の農みそで考えてしまう私が、日々の生活で感じたことや学んだことをアーカイブしていくポッドキャスト番組です。
今日から私一人で収録しています。
今まで一緒に収録していたTOMOMIさんが新生活を迎えて新しい職場に移ったということで、
今までと生活スタイルが変わりまして、一緒に収録するってことが難しくなってしまったんですね。
でも、ポッドキャストの配信は続けていきたいなと2人とも思っているので、それぞれで頑張って配信していこうということで一人ですが、
お話ししていきたいと思います。
今日は第11話で言った心に刺さっている言葉、農家として生きるということ、この回でいただいたお便りを読みたいと思います。
スポーティファイのコメントでメッセージいただきました。
名前の英語がちょっとわからないんですけれども、名前の後ろの方にCOWってついているので楽の加算なのかなと思います。
メッセージありがとうございます。
草刈りをするために農家になったのではない、の言葉は重たいですね。
私も農家の一人ですが、そんな人生は我慢できないです。
私は楽農家なので、実際の仕事では草刈りすることはないのですが。
うーん、なるほど。そうだよね。
最早か、どっちかと言えば機械でね。
あと、男性はトラクター、女性は草刈りの思い込みは捨てた方がいいですね。
今の時代、女性でも結構トラクターに乗れる方いるし、やればできるのだと思います。
ただ、女性がトラクターに乗ったら、男性は草刈りになるのだとしたら、
トラクターは難しいから、女性には無理だよ、という設定にしておいた方が、男性には都合がいいのかもしれませんね。
何事も思い込みに縛られることを捨てた方がいいなと考えさせられる、今日この頃です。
ありがとうございます。
そうですね、前回お話ししたのは、私が農家の奥さんたちと話してて、
すげー引っかかってる言葉があります、という話をしましたね。
いつも草刈りやってる畑が綺麗な奥さんが病気で倒れて、その時に言った言葉が、
私は草刈りのために生まれてきたんじゃない、といったセリフですね。
とても響いております。
これをね、自分の中でどう解釈していったらいいというか、
どう噛み砕いてね、これからの農業に従事したらいいのかなっていうのは、まだ結論出ないんですけれども、
かといってね、草取りをやらなくていいかって言ったら、そうじゃなくて、草取りだったりとか、
あとは芋の収穫が終わった後に、芋拾いするとかだったりとか、そういった女の人がやる仕事ってありますけど、
それが重要じゃないって言ったら、そうじゃないし、
偏ってるのが問題なのかなとも思うけど、
でもやっぱり、逆にね、毎日私トラクター乗りなさいよって言われても、
細かい仕事の意義
子供を産んで、それやれって言われても無理かなって思うから、
ただただ草と刺さるっていうだけっていうか、そういう表現になっちゃうんですけど、
で、楽の丘さんからメッセージいただきましたが、
今の時代、女性でも結構トラクター乗れる方いる。
そうなんですよね。北海道でもね、北海道広いですからね。
結構トラクターガンガン乗る地域もあれば、
私が今住んでいる地域は全く女の人トラクター乗らないんですよね、とかとか。
そういう地域性みたいなのも実はあったりするんですけどね。
で、技術的にトラクター乗れないかって言ったら、
時代的にはそうじゃなくなってて、
トラクターっていうのも、今ね、すごいよ。
GPSついてて、ボタンピッて押したら、真っ直ぐ走るんだよね。
ほんとすごい。これ見せてもらったけど。
真っ直ぐさ、ピーって走って、ハンドルが勝手に動くんだよ。
すごいでしょ。
最初登録しとくんですね。真っ直ぐ走るルートみたいなもの。
で、ボタン押したら、もう手を離してね、
ハンドルが勝手に動くの。
で、真っ直ぐ進んでくれるんですよ。
すごいよね。
っていうね、機械化も結構進んでるから、
できなくはないというか、もう変わらないんだよね。
誰が乗ってもね、そういう時代になってきたんですね。
でもやっぱり、トラクターっていうのは、男性がメインで乗りますね。
で、これ、男の人ずるいって言ってるわけじゃなくて、
男の人もね、ずーっとトラクター乗るじゃないですか。
そしたらね、どうなるかって言ったら、ずーっと揺れてるでしょ。
でね、地になる人が多いんですよ。
これ、お互い身を削ってるというか、
女の人はね、広い畑でずーっと草取りしてね、
草取りだけずっとして、遠天館の中もやってる人いますけど、はい。
で、農業の知識っていうのも増えないで、
ただただ、広い畑を練り歩くっていう女の人と、
ずーっとトラクターに乗ってて、お尻が地になるっていう男性とね、
なんかね、もっと上手くいかないかなとは思いますけどね。
うん。極端なのよって。
何事にも思い込みに縛られることを捨てた方がいいなと、
考えさせられる今日この頃ですと、メッセージいただきましたが、
本当にそうなんだよね。
うん。
で、ちょっとこのメッセージいただいたときに、
私がね、拍手論文で取り上げた研究を思い出したので、
ちょっと紹介したいなぁと、思いますね。
著者渡辺恵さん。本のタイトルが、
生きがいの戦略。農業労働とジェンダー。
はい。これ専門書なのでね、めっちゃ高いの。
4,000円プラスジェンダー。
うん。
これ読んでね、私は自分の研究ちょっと考えたというか、
最初は労働とか、労働時間ってやってたけど、
もっと深くまでやらないとダメだなって思ったのがこの研究ですね。
この研究では、女の人たちの労働について、
研究しているんですけれども、
女の人の労働を何に担当してますかっていう感じで聞くんですね。
そしたら、細かい仕事は私やって、
今日の仕事の指示とか、そういうの大まかなのは、
お父さんがやるよっていうことが言われることが多いと。
だから女性ってのは細かい仕事っていうのを任せられることが多く、
細かい仕事は、細かい作業は女の人が適しているんだっていう風に言われることが多いってことですね。
なんだけど、時たまね、男性にもこの細かい仕事っていうのを使うことがあると。
それは、例えば農薬とかね、計量するときに、
農薬とかの細かいものっていうのは、
お父さんにやってもらって、あとは私がやりますって、
いう風に話す時もある。
で、この時の細かい仕事っていうのに違いがあるなっていうのを気づいた著者が、
その後、この細かい仕事に隠された意図みたいなものを深掘りしていくっていう研究ですね。
で、結論としては、細かいっていう言葉が女性の仕事と関連づいて言われる時っていうのは、
細かいけど、特に経営上大きい損害を与えない小さい仕事っていうのを女の人がやって、
細かい判断がその後の経営の良し悪しを大きく変えるっていう仕事は、
男性がやるっていうことがわかったって書いてあるんですね。
これは結構、威厄して言ってますけど、
経営上重要なポイントと結びついてるか否かで、男女の役割分担っていうのが変わっているって考えてるんですね。
なるほど、なるほど。
よく言いますよね。細かい仕事っていうのは女の人がね、決め細かいからね、目につくんだって。
だから女の人が向いてるからって言うんですけれども、
その細かいの意図は、たとえその細かいやつを1個2個見逃したところで、
大した経営の大きな判断ミスにはならないからやらすってことでしょ。
農薬のメモリとかちょっとミスったりすると、その後の苺だったらね、苺の栽培っていうのを大きく揺るがす、
女性の精神的負担
その細かい作業は男性っていうところが違いますよと。
おー、攻めるなーって。
で、次にね、牛屋さんのことも研究してて、メッセージいただいた方もラクノカさんだと思うんですけれども、
牛を育てるときに子牛って出てくるでしょ。子牛を育てるのは女性がやることが多いって。
なぜなら、子牛の世話は女性に向いている。女性は産む性であるからね。
出産子育てっていうのを経験する性別であるからこそ、子牛の世話っていうのは女性に向いているんだよ。だから子牛の世話は女性にやらすと。
なんだけれども、実際女性に聞くと、多くの試行錯誤が必要だったと。
その過程でたくさん子牛が死んでしまうことも少なくなかったんだよって。
だからね、女の人はね、たくさん子牛を殺してしまったと表現して悔やんでいると。
多くの女性は情報を集めて、子牛の世話っていうのを努力して勤めてきたと。
でね、結果だけ見たら、ほら、女性は子牛の世話っていうのは向いてるじゃないかって思われるんだけれども、
その女性に向いているっていう言葉を使うことでね、今までの女性の精神的負担や頑張りを覆い隠して無にしてしまうじゃないかって書いてあるの。
なるほど。言ってしまいがちだよね。
これはさ、六次産業家とかさ、そういうのでも言えるんだけど、六次産業家って結局ね、女の人が料理するみたいなことが多いわけよ。
それで女性の活躍だ、なんたらって言うんだけど、結局それって女の家事ができるっていうステレオタイプに基づいた押し付けで、
で、結局評価っていうのが、ほらやっぱり女の人向いてるんだって言って、努力を覆い隠すっていう。
なるほどねって。いや、よくあるよね。ある。これは男女に限らないのかもしれないけどさ、
そういったカテゴライズしてこの人はこれに向いてるからとかさ、そういったもので相手の努力を覆い隠すって瞬間結構あるよね。
で、農家女性には特に多いじゃないかっていう研究ですね。皆さんどう思いますか?
そういったご経験あるかな?
もしね、またいろんな経験あったりとか、いろんなね自分のお話とか経験談っていうのをお聞かせいただければ、
私と一緒にいろんな本紹介もするから、それで一緒に考えていきたいなと思います。
そろそろ終わりのお時間となってまいりました。考える脳みそが面白いと思った方は番組への高評価フォローお願いします。
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一緒に農学の脳みそで考えていきましょう。
それではまたね。
13:26
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