農家さんから言われた印象深い、忘れられない言葉を残しておきます。
みんなも何か印象に残って忘れられない言葉ある?あったら聞きたいな
※編集ミスって、ピキピキ音が鳴るようになっちゃった。ごめんね
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サマリー
このエピソードでは、大学生の頃に農家の女性から受けた言葉が心に残る体験を共有し、農業界における男女の格差や女性の力強さについて語ります。また、集落での農業活動を通じて感じた気持ちや移り変わる農家の仕事についても触れます。農業における男女の役割や農作業の効率性について深い考察が展開され、農業に対する見方や将来への不安が語られ、特に過去の世代の影響が強調されています。
農家の女性からの言葉
農家の嫁で白志望持ちのCHIEです。
アバトークのTOMOMIです。
このポッドキャストは、何でも農学の脳みそで考えてしまう農学系研究者崩れのCHIEが、
時事問題やサブカルなど様々な話題について楽しくおしゃべりする番組です。
北海道あばしりから気まぐれに配信します。
今日は、農家さんに言われた印象に残っていることを紹介します。
おー、聞きたい聞きたい。
まず一つ目、すごい印象に残っているのは、
私が大学2年生の時に、農家でアルバイトをしに行って、
いろんな農家さんとかいるわけだけど、そこでトラクターを乗っているお父さんがいたと。
すごいでかいんだよ、トラクターが。びっくりして、こんな見たことないと。
で、こんなでかいトラクターをすいすい動かしているから、
男の人みんなトラクターを動かせるから、農家の人。
だから、こんな大きいのを動かして男の人すごいですねって言ったの、さらっとね。
そしたらね、農家の隣にいたおばさんが、
こんな動かすのなんて、タイヤの跡をなぞって走ってるだけだと。
こんなのは簡単だと。男ができることは大体女もできるんだと。
でも、子供を産むのは女にしかできないから、あなたはすごいって言われた。
大学2年生の時。すごい極論だよ、今思えばね。
で、聞く人によっては子供を授かれない人もいるだろうから、
聞く人によっては嫌な言葉になるかもしれないけど、
当時の私としては、すごい助けられた言葉でもあるなって思ってて。
トラクターに乗っている男の人が多い中で、
あなたはすごいんだよって。
すごいね。
かっこいいと思って。
それを言ってたシチュエーションは、だって畑で、大きい畑でトラクターがある状態で言って、
影でこそっと言ったわけじゃないんでしょ?みんなもいるような場所でさ、
トラクターでさ、トラクターを運転している男の人もいる前で、農家のおばちゃんは、
おばちゃんって勝手に決めちゃった。
農家のおばちゃんが、
なんも大したことないよ、こんなの。男の人なんかタイヤの跡を追っかけてるだけなんだから。
すごいね。かっこいいでしょ?
すげえかっこいいと思って。
で、今はちょっとわかんないけど、私の大学生の時は、
女子は1000円、男子は時給1300円とか。
あったね。
2、300円違ったの。それが普通だったの。
男が欲しい。
で、女は来なくていいって。いらないとか。
男が欲しいから、男だけ募集。
で、女はいりません。
今は学生の数が少なくなって、男も女も関係なくどうぞってなってるけど、
私の時は女子の働く場所が少なかったから、
だから、そういった環境の中で言われたセリフでもあったから、
これはね、勇気づけられましたね。今でも覚えてる。
集落との関わりと農家の現実
そうだよね。え、ちえちゃんの時あったか?7年差があるけどさ。
私、ここ大学進学で北海道来る時にアパート探そうと思ってみたら、
男性限定とかあったよ。
あったよ。
あったよね。男性限定のアパートみたいな。
納大生限定アパートで、男の子限定みたいな。
あったよね。
あった。今はないと思うけど。
今はさすがにね、そういうの言わないけど。
だから、なんていうか、やっぱり農業大学、農業系のところはやっぱり男の子の方が多いんだなーって。
男の子優遇なんだなーみたいなことは思ったし、
高校までってさ、基本的に平等だったわけよ。扱いが。男子も女子も。
でも、大学入ってからガラッと変わったみたいなのを大学1年生で体験して、
で、ちょっと落ち込んだところに言われたこのセリフっていうのは、
女子に生まれてよかったなと思ったし、今子供を産んでるわけだから、すごい誇らしく思ってるよね。だからね。
女にしかできないことをやっていると。
産んでない人がね、すごくないって言ったわけじゃないですよ。
その当時の、私の仕事がなくて、頼られないっていう、生活にも困るっていう状況を
勇気づけてくれた言葉として、今も心の支えではあるかなって思って、かっこいいと思うよね。
そうか、大学2年生ね。ちえちゃんは大学1年生の時に居酒屋さんでバイトしてね。
1年で辞めてね。ちょうど大学2年生というと、
ホタテバイトや農家バイトで、一時産業のバイトで生活費を稼ごうってシフトしてた時期か。
そうだね、確かに。
だけど、男の子が欲しいって。
そうそう、いらないって言われていた時期だね。
なかなかバイトに入りたいけど入れない。
そうだね。
って思ってたところに、なんも男の人なんて大したことないんだよって言ってるおばちゃん。
かっこいいね。
かっこいいでしょ。かといってね、時給が上がるわけでもないし、
女のね、求人が増えるわけでもないんだけど、
でも心の支えとしてはすごい印象に残っておりますけどね。
かっこいいなーって。
そう、だから北海道の女の人強いなって思ったエピソードでもあるんだけど、
はいはいはい。
で、もう一つ、とはいえみたいなものもあって、
最近かな、私は今子供が5歳だから、
農家の嫁になって5年経つわけですけれども、
同じ集落の中の人がいて、60近いんですけど、
去年あたりに農耕息で倒れたと。
で、今も車椅子生活なんですけど、
子供もいないから、
農家を辞めると。
年だしね。
旦那も60近いし。
っていうので、農家を辞めるからみんなで今までね、
集落の人たちで今までありがとうという会を開いたわけですよ。
で、その人は、
まあ、
集落の活動とかにも献身的に動いてた人で、
もう名前を出せば、他の人もみんな、この地域の人はね、
みんな知ってるみたいな。
農家の人はみんな知ってて、
すごい明るくて気さくな人だったんですけど、
その人がね、こぼした言葉がね、
まあ印象に残っててね、
農家で女の人の仕事と言ったら、
昔はトラクターに乗って一緒にやってたけど、
今はだんだん機械化が進んできて、
もう草とリーフぐらいしかないわけですね。
へー。
そうそう。この地域はだよ。
だけど、草取りの量が半端ないわけよ。
どんどん農地が広がるから。
だから、もう毎日草取り。
でも、その人は真面目だからめっちゃやってた。
綺麗。いつも畑が綺麗だった。
だけど倒れた。
で、その時に言った一言。
私は草取りのために生まれてきたわけじゃない。
って涙をこぼしながら言ったんですよ。
つらいよ。
いや、そう思ってたんだなーって。
年をとって、任される仕事が草取りだけになって。
うん。振り返ると草取りだったと。
農家の今までの仕事は。
で、農家を辞めることになったと。
草取りの人生。
草取りの人生
草取りのためだけに生まれてきたわけじゃない。
草取りのためだけに生まれてきたわけじゃない。
草取りの人生。
草取りのためだけに生まれてきたわけじゃないと。
だからこれからはね、車椅子に乗ってるんだけど、
いろんなとこ行ってみたいとか言ってたし。
うん。話を戻して申し訳ない。
あの、集落の活動に献身的にって言ってたじゃん。
うん。
集落の活動って何?
集落で一緒に環境整備とか。
お、花植えたりとかってこと?
そうそう。その管理だったりとか。
あとは、集落と農協の女性部活動っていうのがあって、
その連絡係的なのもやったし。
テレビとかでよく見る青空満天レストランとかあるじゃん。
うん。
とか言うと、そこのJA何々の女性部の皆さんが
生産者が考えたレシピをとか。
ああ、うんうんうん。
なんかあんな感じのイメージであってる?
まあ、それは結構進んでるけど、
うん。
でも、それも任意だから参加するのって。
任意なんだけど、
農業における男女の役割の考察
集落で誰かしら出ないと連絡取れなくなるから、
そう、ただ一人出てたんだよね。
農協の女性部とかも。
うん。
だから農協関係のそういった役員というか。
ほうほうほう。
まあ、全部奉仕作業だよね。
うんうんうんうん。
まあ、いろんなとこ出てくれてたってことかな。
なるほどね。誰かがやらなきゃいけないけど、
っていうような仕事を進んでやってくれるような人で。
そうそうそう。
だからね、私みたいに会計が嫌だとかね、
ブツブツ文句言わないってことですよ。
ああ、なるほどね。そんな人が。
そうそうそうそう。
ね、自分とは違いますよ。
ずっと草取りしてて、ダメだなとね、仕事熱心で。
うん。
と思ってたら、最後の最後で、
私は草取りのために農家になったんじゃないと。
うん。
なんか考えさせられるよね。
これからの農家というか、これからの農業のことも、
なんか考えさせられるというか。
次の世代というか。
実際にちえちゃんは今農作業していて、草取りばっかりしてるって思うの?
思う。
やることって言ったら、草取りだけだよ。
もう、私がやることは。
他のことはもう機械がやってくれてるからってこと?
うん。
人間に残された仕事が草取り?
人間がやるから。
女は機械触れないから。
機械で苗植えたりとか、収穫も機械でやったりとかするから。
うん。
変に女が生えると邪魔ってことでしょ?
うん。
草取りの時は、草がいっぱい生えるから。人手がいるから。
その時だけ召集されて、女も。
というか、自分家で管理しなさいよって仕事だから。
うーん。
みんな、他の人が文句言わないっていうか。
うんうんうん。
じゃあ、綺麗に草取りできてる畑もあれば、ぼうぼうに草生えてる畑もあるっていう理解もある。
そうそうそうそう。そういうこと。
お家の差が出るのね。そこは。
へー。
それはだから、最悪やってもやらなくてもっていう世界ではある。
はー。
家事と同じだよね。
お家の家事の一つなんだね。
だからさ、家事もさ、掃除しなくても生きていけんじゃんっていう。
うんうんうん。
でも、この掃除を完璧にしようと思ったら、大変でしょっていう。
そういうレベルかな。
うーん。
っていうのが、草取りになるかな。
だから、男はそういう重要じゃない仕事はやんないわけよ。
うんうん。
重要じゃないって言ったらあれだけど。
うん。
そういうことを聞いて、なんというかな、これから自分はどう生きていくかなっていうのを考えさせられるよね。
うん。
という、以上です。
なんか深いね。
だから、両方全然真逆のことが今残ってるんですね。印象に。
農業と過去の影響
これはあれかい?ジェンダーの男女さんなのかい?視点としては。
なんかどういう視点で見ればいいのかなーと思って。
農業の作業効率のための、なんか。
まあ、そうでもあるんじゃない?
今、当事者として働いてる知恵ちゃん。
うん。
研究者でもあり、年配の農家さんの言葉を聞いて、これからの国会堂の農業の在り方とか、
うん。
自身の将来とかキャリアとかにも思いを馳せていると。
まあ、そうだね。まあ、いろんな視点で考えられるよねってことじゃない?ちょっとぼやっとして申し訳ないけど。
ジェンダーの視点で考えることもできるし、農業経営の近代化とその弊害について考えることもできるし。
なんかこうさ、頭の片隅に残しておきたい言葉だよね。
そうだね。
なんかその、どの視点で考えるといいのかなっていうのを、なんか5年後にその言葉を引き出しから出してみたときに、
また違う感じ方もするような気もするし。
そうだね。
まあ、でも農家をずっとやってきて、最後の言葉。重いよね。
それがこの一言に集約されてる感じもしたんだよね。
不の部分というか。
農業始めた時の背景とかもあるだろうしね。
うん。そうね。
農家やる人はね、男の人は農家をやるって言って入ってくるけど、女の人は旦那と結婚するために来てるわけだからね。目的が違うからね。
なんか分かる分かる。分かるって言葉は使っちゃいけないんだけど、青森県出身とかだとやっぱ関東県と違うのも、北はさ、貧しいのよ基本的に。
70代とか80代とかの年配者の言葉っていうのもさ、やっぱ貧しい時代を生きてきた。で、頑張ってその土地で根付いてきたっていうのだから、言葉の重みが違うよね。
うちのおじいちゃんおばあちゃんとかもそうだけど、なんかそんなことも考えちゃった。
聞きながら。
そっかー。
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