あなたは終身雇用制?ジョブ型雇用?
字幕つけてみたけど、多分もうやらない。疲れた!!
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サマリー
日本の雇用形態の起源は農村に由来し、特に戦後の経済成長期には農村から都市への人口移動が重要な役割を果たしています。就寝雇用や年功序列制度は、このような背景から形成されたと考えられています。日本の雇用形態は、長年の伝統に基づいた就寝雇用的な特徴や年功序列的な側面があります。このエピソードでは、これらの雇用形態が農村に起源を持つ可能性や、欧米の労働市場との違いについて考察がなされています。
日本の雇用形態の背景
皆さん、こんばんは。農家の嫁で白志望持ちのCHIEです。
何でも農学の脳みそで考えてしまう私が、日々の生活で感じたことや学んだことを、農学系の研究と合わせて紹介していくポッドキャスト番組です。
皆さん、日本の典型的な雇用の形っていうのは、何を思い浮かべるでしょうか。
すいません、突然、突拍子もなく、こういう話してるんですけど、この雇用の形っていうのが、実は日本の農村の形、農業の形と関わっているんじゃないかっていうのを、今日は考察していきたいと思います。
それでは参りましょう。先ほども言いましたが、日本の典型的な雇用みたいなのってあるじゃないですか。皆さんの共通認識として。
例えば、年効序列制とかね、就寝雇用制、あとは、ぱっと思い浮かばないかもしれないけど、企業別組合ができるとか、いろんな組合ができたりしますよね。
こういった、労働環境、雇用の仕方、その起源みたいなものを考えていったら、実は農村と関わっているんじゃないかという話なんですね。
一見すると、全然関係ないような話ですよね。だって、農家の人っていうのは、自営業でやってるし、で、雇用されてる人っていうのは、労働者であり、立場が違いますよね。
そこで、まず、就寝雇用とか年効序列みたいな形が、本格的に始まったのは、いつだと思いますか?考えたことないですよね。
これね、調べたらね、大正期ぐらいにはあったらしいんだけど、本格的に日本中に広まったのが、戦後らしいんですよ。
で、だいたい1950年ぐらい、高度経済成長期ぐらいですね。それぐらいに、この日本らしい雇用形態っていうのが、日本全国に広まったらしいですね。
で、もしかしたらね、皆さんもね、今、就寝雇用みたいな形で雇用されてる方もたくさんいると思います。
うちのお父さんもね、就寝雇用の年効序列だったね。もう年だからさ、仕事やめてますけど、今ね、変わってきてるとはいえ、身近じゃないですかね。
戦後の経済成長と人口移動
で、本格的に生まれたのが、戦後だと言いました。で、ここでね、私は農家とか農村とかね、そういうのを研究してたんで、農家ではどういう変化が起きたかなってことを見ていきたいんですね。
まずはね、戦後から作られたって言ったじゃないですか。で、その戦後を考えてみたいんですけど、戦後ね、敗戦しましたよね。
はい、皆さんご存知の通りね。で、農村には過剰人口という形で、あふれるんですよ。仕事がないの。働く場所がないっていう状態が起きるんですよ。
で、1950年から65年までのね、その農村の農業人口がどう都市に流れていったかっていう、そういったデータがあるんですけど、それを見ていくとですね、
1950年から65年まで、だいたい高度経済成長期ぐらいですね。うん、高度経済成長期の前半ぐらいかな。その時は、次男三男の流出っていうのが、だいたいその流出人口の50から60%ぐらいだったらしいです。
で、この流出人口っていうのを丁寧に説明すると、農村を離れる人口ってことですね。そんなね、言葉通りじゃないかと思うんだけど、違う例が出てくるんですよ。
1970年から85年になると、実は長男も出稼ぎに行くんですね。でも長男っていうのは農家をついてるじゃないですか。でなると工場とかに通うんですよ。っていう、そういった人たちの労働者が増えていくんですね。
そういった流れがあります。最初は次男三男が高度経済成長期を支えた人たちとして出ていく。で、その後に出稼ぎとして週末通うとかね。そういった形で長男、経営者、経営主っていうのが出稼ぎに行くといった流れがあります。
で、ついでに言うと、今日はこの就寝雇用制の起源を話すのでね。今のことを言ってもあれなんですけど、今はね、もう通いとかそういうのじゃなくて、高齢者がやって子供は継がないっていう流れになってきてますね。はい、そういった流れですね。農業人口。
で、高度経済成長期。企業側は人がいっぱい欲しいわけですね。労働者がたくさん欲しいとなると、農家の次男三男をうちに引き寄せたいってなるわけですよ。ってなると、より農家に受け入れられやすい雇用形態にしていくわけですよ。
で、農家っていうのはね、例えば継いだらほとんど一生続けられるでしょ?農家って。で、やっていけばもしかしたら土地も増えていくかもしれないし、やっていけば技術が上がって収量が増えるかもしれないから、長く続けていればどんどん儲かるようになりそうじゃないですか。
そういった雇用にして、農家の次男三男っていうのをこっちもいいぞーっていう形で引き込んだわけですね。その都市部の方に。そういって農村の人口っていうのが都市の方へどんどんどんどん流出していきます。これが就寝雇用性、年功序列性の起源になるわけですよ。
農業と雇用の変遷
だから、今ね、皆さん働いて当たり前のようにお仕事されてるかもしれないけど、そのお仕事の雇用の形っていうのは、実は農村をベースに作られたと言ってもいいと思います。
で、余談というか、これは確証がないから言えないんだけど、ゴールデンウィークってあるじゃないですか。あれさ、田植えの時期と被るんだよね。あれってさ、農家の人口を雇用したいから、農家の人口をどんどん労働者に引っ張っていきたいから、でもさっき言った通り、農家の長男とかね、そういう人たちはやっぱり離れられないわけ。
で、そうなると、とりあえず田植えの時期っていうのを休み、祝日にして、雇用していくって形にしたのかなとかって思うんだよね。でもね、これめっちゃ考察だよ。全然載ってないの。調べてもね、出てこないんだよね。でも私はね、そんな気がするんだよね。
まあ、いいでしょう。すみませんね。これはただの憶測です。はい。でもね、その意図があったか否かは置いといて、ゴールデンウィークの時期って田植えするよね。で、うちら北海道でもゴールデンウィークの時期ってめっちゃ忙しいんだよ。うん。これはたまたまなのか、意図的なのか、どうなんでしょうか。はい。すみません。話が逸れましたが、次に行きたいと思いますね。
先ほどね、私、当たり前のようにね、長男が通って、それで手稼ぎに行きましたよって言ったでしょ。これって実は日本とかアジアの特徴なんですね。アジアの資本主義への発展の特徴なんですよ。今度ね、欧米の農村どうだったのかっていうのを考えて、それをじゃあどういった雇用になるのかっていうのを考えていきますね。
欧米の農業ってね、まず稲じゃないからね、お米じゃないから、麦なんですね。麦とあとは畜産かな。特に注目したいのは農業革命の後なんですね。農業革命っていうのは農業の技術っていうのがすごい向上する時期みたいに思ってくれたらいいんだけど、詳しく話すとこれはちょっとずれちゃうから言いませんが、肥料だったりとか機械だったりとか、そういうのが発展して、
農業の麦の収量が爆発的に上がったっていうのが農業革命なんですね。これが16世紀から17世紀ぐらい。でね、この時期に、この時期にというかこの後に、今までね、麦育てたんでしょ。そこにね、羊を育てたい人、羊を売りたいっていう人たちが、そこを奪っていくんですよ。その土地を囲い込みって言います。
高校世界史とかだと、エンクロージャーとかって習うんですかね。私高校の時、理系だったからちょっと全部世界史やってないからわかんないっていう言い訳をしちゃうんだけど、エンクロージャーって言って、その土地を囲い込んで、その土地にいる農家っていうのを追い出すの。で、この追い出された農家っていうのは都市部へ出て、労働者になっていくわけですね。
これをね、本源的蓄積とかって言うんだけど、その労働者っていうのが増えていくきっかけ。労働者が増えていくってことが本源的蓄積で、そのきっかけがエンクロージャーでしたよっていう流れ。これ日本の農村と全然違いますよね。資本主義の発展の仕方が。
だからね、欧米っていうのは、労働者になるって言ってなると、許可離村がスタンダードです。これ漢字で言うと、許可、家をあげて離れる村って書いて、一家全員でその村を離れるっていう形での離農の仕方っていうのが一般的です。
だから、ここに用がなくなったら一家全員で出ていく。用がなくなったらクビにする。つまり、成果主義、ジョブ型雇用。これ外資系のイメージですよね。成果主義とかってね、最近になっていい意味で割と使われますけど、その自分の能力に見合った形のお給料とか、自分のスキル、能力を十分に活かせるところにパッと入れるみたいな。
でもこれ逆を返せばね、その企業に自分の能力が合わなくなったら切り捨てるっていうことと表裏一体じゃないですか。そのプラスとマイナスが表裏一体の雇用形態ですね。
どっちがいいとかじゃないんだけど、でもその欧米的な働き方っていうのはこういうことなんですよ。基本的には農家を辞めるとか仕事を辞めるっていうのはもう全員クビさよならっていうのが根底にあるから雇用形態もこうなっていくの。
日本はお米ですから、稲っていうのはずっと続けるってことに重要性を持たすんですよ。だから細々でも続けていくっていうことが重要。だから就寝雇用性。ずっと続けていくためには徐々に上がっていってほしい年功序列性。こういった思想になるわけです。
これが日本らしい雇用になったってことですね。ちなみになんだけど、日本の雇用形態って特殊だと。アジア的なんちゃらとかって人は覚えてない。特徴的なんですよ。欧米とまた違うんだよね。資本主義の始まり方っていうのが。
農村との関連性
特に長男は片手間でお仕事をしていくの。これのことを半プロって言ったりするんですよ。半分プロレタリア、半プロ。そんな専門用語もあったりしますが。それが日本の労働雇用の特徴です。
皆さん、自分の労働環境どうですか?今どういった形で働いているでしょうか?就寝雇用性とか年功序列性っていうのは、割と最近悪く見られがちですけど。それは悪いところもあるんだよ。でもメリットデメリット両方あるからね。
それは冷静になって判断してほしいなって思うんですけど、皆さんの働いているその雇用の仕方っていうのの起源っていうのは農村にあったかもねってことで、私は都市にいる人も農村にいる人もなんとなく農学っていうのを感じていただけたらいいなっていう思いでやってるところもあるので、今日はこんな話をしてみました。
それでは、そろそろ終わりのお時間となってまいりました。考える脳みそが面白いと思った方は番組の高評価フォローお願いします。
今日はね、農学をわかりやすく解説みたいな感じでしてみました。
私はあとね、家族の話とかそういった話も農学に限らずね、哲学系とか社会学系とかそういうのの文献とか合わせて考察していくっていうのが結構好きなんで、これからもそういった配信していきたいなと思います。
それではまた来週お会いしましょう。またね。
13:08
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