コミュニケーションの重要性
はい、こんにちは。夏休みの宿題その11でございます。
今回は、コミュニケーションをする上で気をつけるっていうことというか、コミュニケーションをしていて気づいたこと、彼らが何を気にしてどうなのかと、
それについて我々が思った知見、気づいた知見とか、そのような話をできればなというふうに思っております。
そうですね、よろしくお願いします。
とにかく私たちは、このゲストハウスをやりたくて、やりたくてやって、
一組目がビールをお誘いしたら、来てくれて仲良くもなって、最高の出だしでスタートしたんだけれども、
彼らとの距離感とか、交流、こっちは交流したいからってやってるわけで、自分たちの住まうところにゲストハウス作って、近いところでやってきたんだけども、
全員が全員、別に私たちと交流したいわけでもないし、その辺の距離感も、やりながら積み重ねてきたものってあるよね。
で、その中で気づいたことの一つは、やっぱり分かりやすさ。
彼らにとっての分かりやすさってことの重要性みたいなことを気づかされました。私は。
はい。具体的には。
で、どういうことかっていうと、今ね、世の中はオーバーツーリズムとか言って、わりと観光に来る外国人の態度とかね、
王兵さんみたいな、ずーずーしい人たちみたいなさ、そういうイメージで印象を持っている日本人が多いかと思うんですが、
まあ、報道なんかも面白おかしくそういうようなことを言ったりするし、SNSなんかもそういうような煽りの傾向はあるよね。
あるけれども、けれども意外とあの人たちって、やっぱりその知らない場所であると。
知らない海外の土地であると。あとその日本語もわからないと。文化もわからない。式たりわからない。
この目に見えない漠然とした不安というのは、意外と抱えてるんだなってことに、私はすごく気づきました。
知らなかった。全然。もっとみんな、特にちょっと特定してはいけないんですけれども、アメリカの方とかはもっとずーずーしく、もっとセルフィッシュで、
外国人の不安と文化理解
勇気を持ってるというかね、そういう人が多いと勝手に思ってたんですけれども、意外とそうじゃないし、
あとやっぱり向こうっていうのは、日本人ってコミュニケーションがダイレクトじゃなかったりとか、ストレートじゃないじゃないですか。
でも特にアメリカの人たちはストレートだし、要は言葉に出ない、形にないものは見ないとか見えないんだよね。
生き方として、暮らし方として。ってことはそれをきちんとわかりやすくシンプルにしてあげるってことは、
彼らとのコミュニケーションの中で重要な要素だなということは、だんだんより知って、体感で知っていくんで、
それはちょっと調整するっていうか、気をつけるポイントでしたよね。
意外とこういう時どうしたらいいのかとか、そういう話はよく聞きますよね。
例えばレストランに入って、「すいませんってなんて言うんですか?」とかね。
すいませんってエクスキューズミーぐらいだったら日本人もわかると思うなとかさ。
すいませんってアイムソーリーとかね。
ソーリーってちょっと違うよなとか、エクスキューズミーでいいと思いますよとか。
そういうレベル感で、ものすごいそれでいいんだみたいなね。
やたら細かいこと気にしてる人も多いよね。
こちら側がというか、彼らも彼らでいろいろな情報を入手してきてるからだとは思うんだけれども、
気をつけるポイントって何なの?みたいなところを気にする人はいますよね。
気にする気にする。
例えばわかりやすい例で言うと、神社とか仏閣に行った時にどういった態度でいればいいのかとか、
お参りの仕方も含めて、あとはやっちゃいけないこと。
なんかやっちゃいけないことはやたら聞かれるよね。
そんなこと別にやってもいいよみたいな。
食べ歩きしちゃいけないの?とか。
食べ歩きぐらいだったら、人混みじゃなかったらいいんじゃない?って思うし、
歩き煙草とかも今ダメだけどとかね。
すごい気にしますよね。
そういう意味で言うと、わかりやすさシンプルさをこっちは体現してあげたいと思うので、
例えばゲストが来た時のチェックインの時に、もちろんそのセルフで自分で勝手にというか、
こちらは部屋の鍵の取り出し方とか開け方は全部ガイドとして事前に送るので、
それでなんなくスムーズに入ってもらえればいいんですが、
そのタイミングっていうのは多くの外国人が飛行機もしくは新幹線で移動してきて、
私たちの部屋にたどり着いてくれて疲れてますと。
そこで自力でセルフチェックインできるんだけれども、
ちょっとサポートしてあげたりとか、部屋の簡単なガイダンスしてあげることで、
彼らとの距離感も少し縮まるかもわかんないんで、
もちろん音響性が増しくならない程度で、私はいつもニコニコしてお迎えするようにしてるんですよね。
それも本当最低限のことを伝えるだけ。
Wi-Fiはここに書いてあるよとか、部屋に置いてあるハウスルールに全部情報入ってるけれども、
いつでもコンタクトしてね、みたいなことは必ず言い残すようにしていますという感じかな。
冒頭に出た気にするポイントっていうのは他に何かありますか?
役割分担とおもてなし
彼らが何を気にしていて、何をハードルを下げてあげているのかっていうか。
なんかね、そんなこと気にするんだ、みたいに思うことの。
そうだね、どうかな。
なんかとにかく、食べ物をレストランに入った時に、すいませんとか、そういうのすごい気にするよね。
何て言えばいいの?
ごちそうさまみたいなニュアンスがないじゃない?
ないね。
そういうのってどういうふうに伝えたらいいんだとか。
なんかすごい気にするけど、やっぱり日本語のハードルがどうしても高いから、どう言っていいかわかんないっていうのから、
ありがとうってサンキューとかでも大丈夫だと思うし、
簡単な日本語を知りたいっていう人にはね、ありがとうとすいませんぐらいは教えてあげるけど、
なかなかその辺がどうかなっていう感じだよね。
あとはそっか、すいませんとかエキスキューズミーでいいんだけど、その言葉すらこっちが知らないんじゃないかって思ってる節もある。
そうそう、心配してる。ものすごく心配している。
あと、靴を脱ぐじゃない?靴を脱ぐ風習とか慣習がないと、
例えばうちの寿司レストランに今なってるカウンターのあるバーの部屋は土足なんだけども、
わざわざそこで脱ごうとしてくれたりとかね。
靴OKよみたいになると、すいませんみたいなね。
ソーリーみたいな感じになっちゃったりとかね。
ちょっと萎縮してる?萎縮しすぎてるような。
そのだから調整がまだしづらいんだなーっていうのは感じることがありますよね。
確かに靴脱がなくていい時と靴脱がなきゃいけない時ってわからないよね。
わからないね。
これ慣習でしかないからね。
僕らは自然にやってるというか、その場の雰囲気でそうしてるけど、わからないよね。
だからこの辺のわかりやすさみたいのは割と伝えるようにしているのと、
あと、このショーは一回これで終わっちゃうかもわかんないんだけども、
2人でホストやってるので、そのファーストコンタクト、窓口的なのはやっぱりどうしても私になるのかなと思っていて、
ジュリーが担ってますと。
じゃあなおさんって何なのっていうところのその伝え方っていうのは、
特にお寿司をやり始めてからは工夫してるというか、
そういうところはあるので、ちょっと一旦切って、それは別のでちょっと話したいかなと思います。
このまま続けてもいいんじゃない?
大丈夫ですか?
切った方がスムーズ。
あっちになるのがあるんで。
でもなんかそれ待ってるとあれじゃないですか。
そうですか。
あと5分ぐらいでしょどうせ。
そうですね。じゃあ続けますか。
じゃあ続けると、
役割分担。
役割分担みたいな。
ここは一つの演出なんだけれども、
例えばその朝コーヒーに誘って、
ナイスティミーチューとかって言って、
なおさんが初めてそのゲストに会う。
で私はチェックインの時に会ってたとなると、
彼が寿司職人のなおさんですというような感じで、
私がイントロデュースしてあげて、
そうするとこんにちは、初めましてみたいな感じになるし、
特に私たちのゲストハウスのプロフィールのところに、
これはおもてなしのホストのスペシャリティとして、
彼はワインソムリエであり、
日本酒にも詳しくて、
寿司を握る職人です。
日本文化にも非常に造形が深いですということを必ず書いてあって、
そういう人ですというふうに言った方が、
彼らが分かりやすい。
外国人ゲストへのホスピタリティ
認知しやすい。
スッと入ってくる感じがすごくあるわけ。
だからそれをちゃんとプロフィール読んでくれてるゲストは、
マイハズバンドって言うと、
ワインソムリエの彼ねみたいな感じで、
情報が入ってるから、
そうするとそこに立ってるだけで、
私がちょっとそっとイントロデュースするだけで、
スッと分かってくれる。
すごく彼らの中でも不安がないというかね。
なんだこの大男みたいにならない?
それはどうですか?紹介されててそういう感じを感じますか?
それは非常にやりやすいですよね。
よかったね。
ただのデクの棒がぼーっと立ってても、
権威が与えられているようなところがあるので、
それは戦略的に我々はそうしてるってことなんですけれども、
もちろん彼らにとっても分かりやすさがあるので、
この人はこういう人だと。
この人はこういう人だから、
寿司を握ってる人で、
ワインソムリエで日本酒にも詳しいってなれば、
その人が勧めるお酒は絶対いいに決まってるとかって分かりやすさだよね。
分かりやすさ。
ヒントとなったってわけじゃないんだけども、
寿司を提供し始めた頃に、
たまたまなんだけれども、
これはニューヨークで、
今ロンドンでアーティスト活動をしている
セラミックアーティストが来たんだよね。
彼が来て、
セラミックの営業を彼はやっぱりしてるわけよね。
だから会った瞬間、
何やってんの?みたいな。
僕はセラミックアーティストなんだ。みたいな感じで。
セラミック?何?ポタリー?みたいな。
うちの夫もやってたんだよとか言って。
なおさんは陶芸にも、
一時期すごく熱心にやってた頃があって、
作品がたくさんあるわけですよ。
うちのレストランでもその食器を使ってるしね。
うちの夫は寿司職人だし、
ポタリーアーティストだし、
すごく話が合うはずだよとか言ったら、
そうなのか!イエーイ!みたいな感じで。
絶対その寿司食べるに決まってんじゃん!みたいなノリになって。
実際彼と彼の親友である、
彼もデザイナーでね。
ちょっとエッチの効きすぎた感じのスキンヘッドのね、
デザイナー君と二人で寿司を予約してくれて、
たまたま誕生日だったんだよね。
なんだったら誕生日お祝いしようよみたいな感じで、
わりとウェルカムしてあげたら、めちゃめちゃ気に入ってくれて、
その端置きにもなる醤油寿司みたいな小皿を、
たまたま持ってきててね。
それ持ち込んでたよね。
店にね。
それで自分のインスタのための写真とか撮って喜んでましたけど、
やっぱりそのきっかけ?
とっかがりみたいなものを、
ちゃんと情報として複雑じゃなく、
シンプルに与えておくことで、
どうぞっていうね。
彼らにとっての道筋を開いてあげるっていうかね。
玄関をオープンにしてあげることで、
認知をしやすさ。
ウェルカム感を演出しているみたいなところが、
我々なりの工夫かなって思うんですけど、どうでしょう?
なるほど、そうですね。
だから、
ウェルカムしてあげるっていうのは、
何でもいいよっていうわけでもなく、
オールオッケーじゃなくてね。
かといってこっちも、
彼らが求めてないものをどんどん与えたりするわけでもなく、
彼らの気にしているポイント、
それなりにこの国を、旅行しているこの国を、
リスペクトしようというつもりもあるわけだし、
その気持ちに沿って、
分かりやすく文化を教えてあげたり、
気にしているのであれば、
やっちゃいけないことはここであるというのを説明しつつ、
でも快適に過ごせるような分かりやすさを提供しつつ、
その中で、僕らホストとしてやっているので、
ホストとしての我々の分かりやすさみたいなものも、
きちんと情報を整理して提供してあげて、
彼らがとっつきやすいようにしてあげているとか、
そういったいろんな意味で、
何でもかんでも分かりやすいから何でもOKってことでは絶対ないので、
ある一線を越えないレベルで、
かつ分かりやすく快適に過ごす方法というのを、
何となく示唆してあげながら、
コミュニケーションを取るということを、
これも誰かに言われたわけじゃないんだけど、
何となくいろんな人と、何人のゲストと接しているの?
サービスの工夫と顧客の反応
何百人?
数百人。
数百人だよね。
数百人の外国人と日々接しているって培ってきたものって感じかな。
そうですね。
何でもいいんじゃないんだよね。
私たちが高評価を、いいレビューを、
ゲストハウスだったりとか、
寿司レストランでいただけるのも、
そういうところの工夫があったからこそなのかなと感じるものもあるよね。
やっぱり自分たちのスタンスも示しているつもりだし、
シンプルに分かりやすく。
おのずとそのレビューを見た人たちが集まってくるので、
おのずと、そこでセレクトされているような気がしますね。
フィータリングされている。
以前、ただ飲み会をやりたい日本人のゲストはもう来なくなったっていうことも、
自然と集まってくる人たちが醸成された雰囲気が、
このゲストハウスに宿ってしまっていて、
私たちもそれを発していて、
そこでセレクトされて、
その人たちが書いたレビューを見て、
まだそういう人が集まってくるのかなという感じでは感じますね。
はい、感じますね。
じゃあ、そんな感じですかね。
はい、ありがとうございました。
そんな感じでした。ありがとうございます。