【本日の論文】
Anderson, C., Hildreth, J. A. D., & Howland, L. (2015). Is the desire for status a fundamental human motive? A review of the empirical literature. Psychological Bulletin, 141(3), 574–601. https://doi.org/10.1037/a0038781
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感想
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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話とか、研究者の暮らしのお話とかをしています。
今日は久しぶりにいただいたお便りに対する論文の話、研究の話をしてみたいと思います。 心と暮らしの処方箋という企画です。
グーグルフォームでお悩みとか、ご相談とか、不思議だなと思うこととか集めていますので、もし何かありましたら気軽に概要欄の方にグーグルフォーム貼ってますので送ってください。 匿名でも大丈夫です。
今日は数ヶ月お待たせしていたので、ちょっと久しぶりで、もしかしたら送った本人も、そんなの送ったかなというぐらいの感じかもしれませんが、お便りを読ませていただいて、それについての論文を、こういう研究があって、
何て言うんですかね、答えになってはないんですが、こういう視点でもこのお便り考えられますよねということを話したいなと思っています。
おそらく、一応フォームに届いているのは10通目ぐらいで、一生くたにして話したのもあるんですけど、それぐらいやっておりまして、過去の企画とかだと、大体3日ぐらいに分けて3本ぐらい論文を紹介したりしていましたので、
今日も正直、明日とか明後日に何を紹介するかは全然決まっていないんですけど、そういう目標でいきたいなと思います。お付き合いいただければ嬉しいです。
すごく難しいテーマで、なかなか心理学で言えることは少ないんですけども、挑戦してみたいなと思います。
匿名のメッセージなので、お名前は捨てておきたいと思います。匿名と言っても名前書いてるので、匿名で括弧で書いちゃうけどって書いて名前書いてますから、まあいいです。匿名でいきます。
悩みというよりは、大きく抽象的な疑問です。前提として自分は宗教をよく理解しているわけではない普通の人です。
様々な宗教で平等や救いを説きつつも、その宗教組織自体にヒエラルキーというか、上下があるような気がしています。
例えば仏教であっても、ブッダ・ギダツを目指しつつ、現実の世界では大僧帳や芸家と呼ばれるような、上?の方から身近なお寺さんのお坊さんまで、如来から天部などまで、上下関係があったり、キリスト教でも神、これも?ついてますね。大事ですね。?をちゃんと読むのは。
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神を頂点に天使にも遺憾があったり、仏教でいえば、ギダツに近いほど偉い?感じなのでしょうか。人間は競争や上を目指すことから逃れられない気がして、もやもやしています。
人と比べるなと言われても、やはり高い目標がある方が、もしやいい生き方なのかと、もやもやしています。
長々感情の垂れ出しの文章ですみません。いつか機会があれば、心理学ではなく宗教者さんへの悩み相談でしたらすみません。ということです。
あと、別件メッセージ、じんちゃん毎日聞いてますよ。というのも聞いてます。ありがとうございます。うれしい。
というので、なかなか難しいですね。自分が研究とか関係なく思うこととかは、また今日の最後か3回目の最後かわからないですけど、しゃべりたいなと思うんですけど、
今日はですね、ステータスの話をしてみたいなと思います。ステータスへの欲求は基本的なモチベーション、動機なのかという、論文のタイトルはそうなんですけど、ステータス欲求は人間の基本的な動機かというタイトルの論文です。
サイコロジカルブリテンという超超超一流学術雑誌に載った論文で、2015年の論文なんですけど、もうね、自分は初めて読みましたけど、千何百回、700回とかだったかな、引用されているらしい、相当インパクトのある知見をまとめた論文だったのかなと。
レビュー論文なので、ざっくりと紹介したいと思います。
まずは、この論文タイトル、ステータスへの欲求が人間の基本的な動機であるかという問いに、この人たちがどう答えているかというと、これね、珍しく、曖昧じゃないんですね、あんまりね。
僕じゃないですよ。この人たちが言うには、イエスであるということです。だから、基本的な欲求であるということ、ステータスへの欲求。
ここのステータスというのが何かというのを、もうちょっと理解しておいた方がいいかなというふうに思うんですけど、これは、この論文では、他者から得る尊敬とか、称賛とか、自発的な服従のことを言うそうです。
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これらは、例えば権力、強制力で人を従わせる。自発的な服従というのは強制的ではないということですね、逆に言うとね。
強制的に人を従わせるような力を持つのは権力であり、ここで言うステータスとは違う。所属感というのも水平的であり、ステータスというのはより垂直的であるので違う。
収入とか学歴という、SESという社会経済的な指標がありますけど、そういった数値で測れる値というのは、またステータスとはちょっと違って、ステータスと言っているけどね、SESもね。
ここで言うステータスは、周囲からの評価を伴っていることなので、そういう絶対的な数値とかということともやや違うそうです。
なったときに、なんでこのステータスへの欲求というのが基本的欲求と言えるのかということを膨大なデータですよ、もう引用文献の数とかエグいことになっていましたけど、
先行研究を見ながら答えているんですけど、4つの条件を設定したそうです。その4つが満たされたら基本的欲求だよねというふうに言えるということです。
その4つを先に言うと、条件1つ目、満たされないと長期的に苦しむこと。
2つ目、獲得のために様々な行動を引き起こすこと。
3つ目、他の欲求の派生ではないこと。
4つ目は、文化、性別、年齢を超えて普遍的であることだそうです。
もうパッといきますけど、1つ目の条件、満たされないと長期的に苦しむ。
なので、喉が渇いたりとかご飯を食べたくなったりとかって、もう満たされないと苦しむじゃないですか。
だからああいうのが基本的な欲求の重要な要素なわけなんですけど、ステータスに関してもそういう研究がたくさんあって、
ステータスが高い人ほど幸福度、自尊心が高く、ステータスが低い人ほど鬱、不安、心血管疾患。
感染症リスクが高いということ。
これらは収入や学歴だけでは説明できないそうです。
収入や学歴というのの効果を抜いた上でもステータスの効果が残るというので、
この満たされないことによる苦しみがあるというので、条件1は満たされているというふうに言っているそうです。
こういう条件を設定して基本的な欲求と言おうとするのは結構面白いなと思いました。最初に言うべきだったけど。
2つ目の条件、獲得のために様々な行動を起こすというので、
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これは能力を磨いたりとか、寛大に振る舞ったりして地位を上げようとするという行いを引き起こす。
これは研究もある、すみません一個一個先行研究紹介できないんですけど、あるだろうし、
別に先行研究なくても周りの人が見ていたらそうだよねとわかるかもしれないです。
あとは地位の高い環境を選んで脅かされると強く怒ったり攻撃するというのも研究で知られているそうです。
どういうふうに研究したか気になるけど。
条件3つ目、他の欲求の派生ではないということで、これはただ好かれたいだけというようなことでは説明できない。
つまり好かれることの効果を抜いたとしてもステータスの効果は残るみたいな話です。
4つ目の文化性別年齢を超えてというところは、123カ国の調査で同じパターンが出るという研究があるそうです。
すごいね、123カ国って。
おそらく日本も含まれているでしょう、というところがこの条件4つ目を満たされているという根拠です。
ただ普遍的というふうに言い切れないところもあって、何が尊敬されるかというのは文化によって違っていて、
アメリカは結構能力主義だけども、中南米はウォームというか温かいというようなことを重視するみたいな文化差はもちろんあるということだそうです。
なので満たされないと苦しむ、いろんな行動を引き起こす、他の欲求の派生じゃない、結構普遍的であるというのが説明できるために、
ステータスを得ようとする、そういった動機は基本的な人間の動機であるということだそうなので、
今日の最初のお便りに戻りますと、基本的な人間の動機ですよというのが今日の1つのメッセージかなというふうには思います。
それはもしかしたら宗教者であっても、あまり付け加えるとあまりに宗教者が多すぎて、宗教問わず多すぎてあれなんですけど、
なかなか言葉を選んでしまうんですけど、宗教者であっても人間は人間とかって言い出すと、そうじゃない宗教とかもあると思うんですよね恐らく競技的に。
なのでなかなか難しいところなんですけど、そういう宗教の話を一旦置いておいても、そういった人間の動機、欲求があるというのは面白いなと思うし、
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この人たちがそう言っているだけであって、おそらく1700何件の引用の中には違うよと言っている人たちもいると思うので、
そのあたりも合わせて考えておいてもらえるといいかなという曖昧さの調整を最後に行いまして、今日はそれでいこうかなと思います。
明日はどうしようかな、もうちょっと宗教の話をしてみたいなという気持ちはありつつも、おそらくダイレクトで答えるような論文はもちろんないはずなので、考えます。
シンプルに宗教者、それも宗教によってだいぶ違うだろうけれども、その人たちの平等に対する信念とかそういった研究とかがあればすごく面白いなと思うので、少し探してみたいと思います。
ないかもしれない、ない気がする。頑張ります。
また明日、明後日とできたら、今日が水曜日でしょ、デーモクキンと話せたらと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
チンペイでした。心を込めて。
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