おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ取り上げて、最新論文と合わせて紹介しています。
今日の一語は、ソーシャルジェットラグという言葉です。
ソーシャルジェットラグというのは、平日と休日で寝る時間、起きる時間がずれることで、体内時計と社会生活のリズムが合わなくなり、
慢性的な時差ボケのような不調が起こる状態を指しています。
そもそもジェットラグというのが時差ボケのことですね。
それが日常生活で、別に海外に行ったりしなくても起こっているのではないかと調べているような論文です。
それを引き起こすのが何かということを調べています。
パーソナリティの研究なので、人の性格に焦点を当てたりしています。
あとは最近自分も何度か取り上げているソーシャルメディア、スマホの良くない使い方、問題のある使い方みたいなところも焦点が当たっているので聞いていただければと思います。
1000人ぐらいを対象にした調査が行われていて、何がソーシャルジェットラグ、あとは不眠症を引き起こすかということを調べています。
さっきも言ったように特に興味があるのが、スマホの問題のある使い方、あとは先延ばし傾向ですね。
これを2つ分けて聞いていて、より一般的な先延ばし、仕事もそうだし、学校の宿題とか予定を先延ばしにしてしまうという、
ジェネラルな人の特性としての先延ばし傾向を聞いているのと、あとはもうちょっと状況にフォーカスを当てた寝るのを先延ばしするという、そういう尺度も併せて聞いています。
あとはよくある、実はビッグファイブじゃないんですよね、これがビッグファイブにプラスイッチしたみたいな尺度があって、それはあまり今日は詳しくは説明しないんですけどあります。
特に関係があったのだけ紹介したいというふうに思います。
どこからいきましょうかね。
なかなか複雑なモデルみたいになっているので、図があれば一瞬で説明できるんですけど、言葉で説明するのはやや難しいんですが、特にソーシャルジェットラグとか、今日はそのあたりに焦点を絞って話したいなと思います。
まず、ソーシャルジェットラグをどうやって測るか気になりません。
ソーシャルジェットラグの測り方はせっかく今日一語として取り上げたので紹介したいんですけど、結構シンプルでしたね。
定量的に平日の中間睡眠時刻ですね。
これは就寝と起床の真ん中で測ります。
例えば、最近の自分だいぶ変だと思うんですけど、分かりやすく8時に寝て4時に起きるとするじゃないですか。
分かりやすいですね。
8時に寝て4時に起きると、睡眠の中間時刻は12時ですよね。
真ん中だから。
平日のこの時間、皆さんもぜひ見てみてください。
休日はもしかしたら10時まで起きてて、
6時まで寝てるというふうに、
8時間睡眠はキープすると中間は2時になるわけですね。
この平日の中間睡眠時刻と休日の中間睡眠時刻の差分がソーシャルジェットラグの数値。
自分は土日とかないというか、ほぼ一緒なんですけど、
仮にさっきの例でソーシャルジェットラグを測るとすれば、
2時間というふうになります。
休日は深夜2時、平日は12時というふうになると2時間の時差があるというので、
これがソーシャルジェットラグです。
皆さんはいかがでしょうか。
これが高くないほうがいいわけです。
リズムが整っていくので。
どういう人がこれを悪化させるかというところで今回調べてるんですけど、
予測通りというか仮説立てた通り、
まずはこの就寝ですね。
就寝時の先延ばし。
だから寝る時間を先延ばしにする人っているじゃないですか。
そういう人がソーシャルジェットラグを起こしやすいと。
当然というのは当然なんですけど、そこに有意な関係性があったということのようです。
その就寝の先延ばし傾向、
ベッドタイムプロクラスティネーションですね、先延ばし。
これを予測するのがジェネラルな、より一般的な先延ばし傾向。
例えばお仕事のこと、これあれですかね、尺玉あった方がいいですかね。
例えば数日前にやるつもりだった作業をようやく取り掛かることがよくある。
やらなければならない仕事を始めるまでに時間をかけてしまう傾向がある。
みたいな人は寝る時の先延ばし傾向も強いというような感じです。
あと一つが、もう尺度が多すぎて行ったり来たりしてるんですけど、
スマホですよ、今度は。
ソーシャルメディアですね。問題のあるSNS仕様というのが、
睡眠の先延ばし傾向も予測する。
でもこれは有意な結果はないので、これはあまり気にしなくていいか。
特にジェネラルな先延ばし傾向が予測したということです。
このジェネラルな先延ばし傾向というのをどういう性格が予測するかというところまであるので、