結構心理学の話をするときに注意しないといけないのが、
結構古い論文だと、割と再現性、一回面白い結果が出たとしても、それが再現できないというパターンがたくさんあって、
マシュマロテスターとかすごく有名ですけど、あれが再現できなかったとかね、
よく聞く効果なんだけども、教科書とかにも載っている効果なんだけども、
それが実際大きなサンプルサイズでやったときに再現できなかったとかね、
別の文化でやったときに再現できなかったとかって話がよくあるわけなんで、
この1985年の論文もすごく面白い結果なんですけど、
これが今どうなっているかというのはちょっと正直そこまでは調べられていないので、
それは注釈付きで聞いてもらえればいいかなと。
ただこの視点を加えるという意味では、
これを紹介したらいいんじゃないのかなと思っている、そんな感じです。
前置きがなくなりましたが、
自己複雑性と感情の極端さというタイトルのついた論文です。
まず自己複雑性というのが何なのかというところなんですけど、
自分の役割という面もあるし、あと性格という面も、
これ実は2つの実験の中でちょっと違うんですけど、
どっちもその自己複雑性の定義には入っているそうで、
いろんな自分がいるということですね、めっちゃ簡単に言うと。
役割の話でいうと、学生としての自分、友人としての自分、
家族の一員としての自分、親にとっては息子である自分とかね、
社会のこういうコミュニティのリーダーとかサブリーダーとしての自分みたいな、
そういった役割という面もあるだろうし、
あとは性格でいうと想像性の高い自分、外向的な自分、
一方で内向的なところもあるみたいな、
そういった複雑さがある人もいれば、結構それが一貫しているというか、
1つ、もしくは1つじゃないんだけども、
割とこの1つのグループにまとまるとか、
1つじゃなくても2つしかないとかね、
そういう複雑さの代償というかグラデーションがあることは、
なんとなく理解していただけるんじゃないかなと思います。
これを測る、どうやって測るかという話も結構面白いので言いますと、
それと感情の浮き沈みみたいなところで、幸福感が高まりやすいかどうかとか、
逆に不安が高まりやすいかとか、欲打つ状態が高まりやすいかどうか、
みたいなことを聞くような研究になっております。
実験2つあるんですけど、大体同じような結果かな。
さらっとどっちも言えたら嬉しいなと思います。
1つ目が大学生59名が参加している実験室の実験で、
どうやって自己複雑性を測るかというところなんですけど、
これは特性のカード、さっき言った例で言うと、性格の方に当たります。
怠惰とか社交的とか創造的とか、そういう特性のカードを33枚使うと。
この33枚を自分自身を表すものをピックアップして、
グループ分けをさせるというような課題を行ってもらうそうです。
これがちょっとややこしいですね。
自分に当てはまるものを選ぶということじゃなくて、
そのカードを使ってグループ分けしてもらうと。
そのグループをいくつか作って名前をつけてやるんですけど、
1つのカードを別のグループに使ってもいいというのも結構面白いところかなと思います。
こうすると何がいいかというと、
自己複雑性が低い人、わかりやすい例で言うと、
自己複雑性が低い人というのは、本当に良い悪い、
良い時の自分と悪い時の自分みたいな感じで、
想像性も社交性も外交性も全部この良い方に入れたりとかして、
一方で悪い方にはタイだとか、ちょっとケチだとかそういうのを入れる。
今適当に言ってます。
そんな複雑性が低いパターンもあるだろうし、
高い人で言うとグルーピングをうまいこといろいろと使い分けて、
同じ形容詞なんだけども別のとこにも入れてみたいなふうにできると、
そういうふうに自分を認知しているというパターンもあり得ると思います。
それでわかる。
簡単に言うとバランケテル具合が高いほど、
自己複雑性が高いということです。
それをやってもらった後に、
簡単な認知課題みたいなのに取り組んでもらって、