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2025-04-04 14:22

#628 祈りのポーズ (Van Cappellen & Edwards, 2021)

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本日の論文はこちら
Van Cappellen, P., & Edwards, M. (2021). Emotion expression in context: Full body postures of Christian prayer orientations compared to specific emotions. Journal of Nonverbal Behavior, 45(4), 545–565. https://doi.org/10.1007/s10919-021-00370-6

 

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サマリー

このエピソードでは、Van Cappellenによる祈りの姿勢に関する興味深い研究が紹介されます。特に、様々な宗教における祈りの動作の違いや、マネキンを用いた実験手法に焦点が当てられています。また、サウナとマインドフルネスに関する論文が通過し、その研究結果が発表されます。エピソードではサウナの良さや、身体感覚を頼りに過ごす時間の重要性が語られます。

祈りの姿勢の理解
おはようございます、心理学者のじんぺーです。本日も心理学の論文を紹介していきたいと思います。
今日は以前コメントをいただいていた、祈りの話ですね。祈りと身体動作の話をしてみたいなと思います。
コメント自体は、国場さんだったと思うんですけど、いろんな宗教で祈りの姿勢が似てるんじゃないかというね、それは本当にそうだなと思います。それがなかなか興味深い。
で、なんかね、この祈りの姿勢について研究をしている方がいらっしゃって、いくつか論文があるんですよ。一つじゃなくてあって、
アメリカのVan Cappellenさんという、この方がすごい面白い研究をたくさんされていて、その中でも今回はキリスト教の方を対象にした実験なんですけども、
なかなか実験の手続きから、すごくユニークなやり方でやっているなと思いますので、ちょっとその辺楽しんでいってもらえたら嬉しいなというふうに思います。
はい、じゃあ今日は祈りの姿勢の話ですね。先ほども言ったように祈るという動作、これがなかなか面白くて、というのも宗教とかスピリチュアリティとか宗教姿勢とか、そういうものって目に見えないじゃないですか、あと神様とかね。
その中で、やっぱり目に見える身体的な動きとしての祈りの姿勢、ポーズというものが研究対象になり得るわけですよね。まだやりやすそうなというふうに思うわけです。やりやすいと言っても、実に多様な身体動作があるので、なかなかまとめていくのは難しいんですが、とはいえ研究のやり方はいろいろあるであろうと。
例えば、今日紹介するこのバン・カペレンさんの別の研究だと、ヒンディ教とイスラム教とキリスト教の姿勢を比べていたりとか、あとはオンラインで実際に祈るわけではないんですけど、その姿勢をとったことをイメージしてくださいみたいな、そういう教授をして行う実験とか論文もあったりするんですけど、
今回はどうしてるかというと、マネキン、ちっちゃいマネキンみたいなものを実験室で操作してもらって、100人くらいのキリスト教に、書き方としてはキリスト教に理解のある方が対象で来てもらうと。
そのマネキン、ちっちゃいマネキンを操作してもらって、この祈りのポーズをしてくださいというか、これ祈りだけじゃないですね。詳しく行きましょうか。
まず、100人くらいの人に実験室に来てもらうんですけど、一気に来るわけじゃないですよ、一人ずつ来てもらって、このマネキンを使って、まずは基本感情みたいなものを表現してもらいます。
これなんかよくある心理学の、あんまりマネキン使う実験ないけど、喜びとか悲しみとか、感謝とか宗教とか全く関係なく、一般的な感情をマネキンで操作してくださいみたいなことをやってもらいます。
これはこれで面白いんですけど、まずはそれをやりますと。その後に、今度はマネキンが宗教的であるというふうに仮定して、それぞれの祈りの感情を表す姿勢をとらせてくださいと。
祈りの感情ってこれね、なかなか日本語訳そのまま難しいし、ちょっとね、基礎教について知っている人じゃないとなかなか難しい分類もあるかもしれないんですけど、日本語訳そのまま読んでいくと7つの祈りの感情ですね。
まずは一般的な祈りですね。一般的な祈りをそのマネキンで表現してくださいとか、告白、コンフェッション、賛美、悔い改め、感謝、礼拝、あとは神への怒りというこの7つの姿勢をとらせたということです。
このとらせた姿勢、マネキンを正面からと、あと横からの写真を撮って画像解析したりとか、あとはまた別の300人ぐらいの一般の方にこれはどういう姿勢だと思いますかみたいなことを評価してもらったりするっていうことをして指標にするというね、これめっちゃ面白くないですか?
こんなやり方あるんだっていうね。画像解析もめちゃくちゃ単純にやるとそんなに難しいことしてないと思うんですけど、正面から写真を撮るじゃないですか。毎回同じ距離で同じ画角で撮るわけなんですけど、撮った時にその画像にどれぐらいそのマネキンの表面というか、そのマネキンがどれぐらいの面積を占めているかみたいなことを画像解析で計算できるのでそれを使ったりして、
先ほど言った7つの祈りの種類によってどう違うかということを比べていたりします。全部は紹介なかなか難しいんですが、結果をこう一部抜粋して紹介していくと、例えば祈りと礼拝、これね、一般的な祈りはプレイ、プレイヤー、礼拝がウォーシップって言うんですけど、
これらがどう違うかっていうふうに比べている。これ結構くっきりと分かれていて、祈りの姿勢をトラストしてくださいというと、下向きで祈りの手、祈りの手というのは手を合わせるあれですね。いわゆる本当にいろんな宗教で見られる手を合わせる祈りの手。
手を合わせてかつその手が上を向く、胸の前あたりで組ませるみたいなのがまさに祈りの手なんですけど、それが祈りを表現してくださいと言ったときにはよく見られた。73%でその祈りの手が見られて、71%くらいで下向きだったということが分析としては明らかになっています。
あとは前傾姿勢、深いお辞儀とか。あとは床の上にいるかというので、ひざまずいたりしているのもよく見られたそうです。これがまず祈り。一方で礼拝の方、礼拝を表現してくださいってやると上向きの、頭が上向きになるっていうことが50%以上あったそうで結構多い。祈りに比べるとよっぽど多い。
あとは腕の位置が横に広がったりとか、上に伸ばしたりとかしているようなものが多かった。あとは後ろに反るような姿勢が3分の1くらいあったみたいなのもすごい面白いし、面積ですね、先ほど言った客観的な指標としての面積も礼拝の方が倍くらい大きかったというので、祈りの方がより縮こまる感じになる。
礼拝は手を広げたりするので、面積も大きくなるっていうことがとても面白い対比として出ているかなというふうに思います。
文化的視点の考察
紹介遅れたんですけど、論文、Journal of Nonverbal Behaviorという論文で多分皆さんアクセスできると思うので、もしよかったらツー1のところにいくつか代表的な姿勢の写真が載ってますので、それ見てもらうとだいぶイメージしやすいかなというふうに思います。見れなかったらすいません。
あとはちょっと細かいのでいいかな、よかったら論文を読んでみてください。
一般的な喜びの感情と比べていたりとか、神への怒りというのもなかなか面白くて、これは祈りの手のポーズが唯一出てこなかったそうです。
他の礼拝とか感謝とか悔い改めとか、どの表現でも手を合わせるという祈りの手が出ていたんですけど、この神への怒りというところだけは出てこなかったみたいなところも結構面白いなというふうに思います。
ちょっと雑多なのでこれぐらいにしておこうと思います。
招き音を使ったということと、あとは画像解析をするとかいうのも面白いし、祈りの種類がいろいろあるというところも、さらにそこに違いが明白に現れているというところがとても面白い実験だなというふうに思って紹介をさせていただきました。
どうでしょうね。やっぱり文化的な違いがある。
日本だと仏教、神道とか、もちろんキリスト教の方もイスラム教の方もおられるわけなんですけど、
でもね、文化を超えて手を合わせるという姿勢がどれくらい現れるのかみたいなこととかは、このマネキンを使ったらいいわけですよ。
神道の方に祈りのポーズを撮らせてくださいって言ったら、多分手を合わせるでしょうね。
仏教の方でも手を合わせるでしょうね。
そうですよね。まずそれは明らかにしたら一つ面白いですよね。
さっきも言ったけど、この研究者は、名前全然覚えられないな。
バン・カペレンさん。
この方の先ほど言ったようにキリスト教とイスラム教、ヒンドゥ教というのを比べているんですけど、
でもそこにやっぱり仏教とか神道とか入るのが日本っぽい題材なのかなというふうにも思うので、
やってみたらいいですよね。
ちょっと実験数で実験しないといけないので、すぐにはできない手続きかなと思うんですが、
やってみても面白いかなというふうに喋ってて思いました。
興味ある人はぜひそういう実験とか研究もしてみてください。
全然アイディアは使ってもらっても大丈夫です。
別に僕だけが思いついているわけでもないと思うし。
はい、そんなことを思ってました。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
神平でした。心を込めて。
はい、最後雑談をさせてください。
サウナ研究の進展
まだVCで報告できてなかったんですが、雑談というか報告ですね。
できてなかったんですが、先日論文がまた一つ通りまして、
サウナの論文、たまに紹介させてもらってたんですけど通りました。
ありがとうございます。
サウナとマインドフルネスというタイトルがついている論文で、
マインドフルネスとどれくらい関係あるかちょっと怪しいところもあるんですが、
でもマインドフルネスを含めた身体感覚とか、
あとは美的な感受性みたいな話もちょっとだけ結果が出ておりまして、
それは発表しました。
まだ出版はされてないし、
あれかな、公読してないと読めない雑誌だと思うので、
ちょっとね、なかなか読めない。
でもあれか、プレプリントは公開してるか。
なのでぜひ読んでいただければなと思っておりますし、
ボイスでも紹介しようかな、正式に出版されたら。
と思います。
これで晴れてサウナの研究をしているというふうに名乗れるかなと思います。
サウナ好きなんですよ。
ドイツに来てもサウナ。
最近は行けてないですけど、
行けてないというのも子供がいつ生まれるかわからないので、
サウナ行ってる暇じゃないだろうというので。
サウナは何がいいかってやっぱり、
スマホとかデジタルを配して数時間ね、
本当に今日の論文じゃないですけど、
身体をね、身体感覚だけを頼りにその時間を過ごせるというのは
すごいいいとこだなと思うんですけど、
そうも言ってられないので、
今後数週間は行かないでおこうというふうに。
生まれてからも行けないかな、ちょっとお預けなんですが、
サウナ好きなんですよ。
研究したいなと思って研究して、
なんと論文もこの度出せそうなので、
本当によかったなと思ってます。
これから予定はないんですが、
サウナの研究もどんどんやっていきたいんですよね。
サウナを実験室に作って、
統制した状態で研究できたら最高だなと思うんですけど、
それはなかなかすぐにはできないので、
論文執筆の意欲
サウナをやっていらっしゃる、
運営している社長さんとかも知り合いにいらっしゃるので、
何かコラボできないかなっていつもお話ししたりしているので、
ネクストステップはそんな感じかなというふうに思っております。
これで今年3本目かな、アクセプトされたの。
なかなかテンポが良くて、
とても嬉しいなと思っております。
そうだね、俳句の研究が日本と今回サウナで。
昨日そうだ、本当にすみません、だらだら喋ってますが、
語学の論文も初稿を完成させて、
1万1千字くらい言ったかな、最終。
1万1千字というのは英語で書いたので、
1万1千ワーズ、ちょっと多すぎですね。
僕そのレベルの論文は読む気しなくなっちゃうんですけど、
ちょっと今回は気合入って、
なかなか対策ができそうだなと、
ボスたちに今見てもらっているので、
これも近々、論文投稿できたら嬉しいなというふうに思っています。
1つね、子供生まれるまでに、
この語学の論文を形にしたいなと思っていたので、
投稿まではまだ行っていないですけど、
後のやり取りとか投稿手続きは、
その合間を見つけてできなくないかなと思うので、
ひとまず集中して書き切れたことができたので、
良かったなというふうに思っています。
これからも自分の他の方の研究面白いので紹介するの大好きなんですけど、
自分の研究もどんどん出していけるように頑張りたいなと思うし、
皆さんに楽しんで読んでもらえたら、
英語だと言い訳しないと思うので、
自分の口で説明したいなというふうに思っております。
これからも頑張ります。
14:22

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