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おはようございます、心理学者のじんぺーです。 本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。
ここ数日、心理学対談や定談が続いておりまして、 3つぐらいかな、今週上がっているので、ぜひ聞いていただけると嬉しいです。
どの方も、今まさに最前線で研究をし続けておられる 心理学者の皆さんです。
関心のあるテーマだけでも大丈夫なので、聞いてもらえると嬉しいです。
ざっくり言うと、本田さんは教育心理学の研究者で、興味の研究者。 辻さんは、発達心理学と言ったらいいのかな。
まあでも認知心理学とかなのかな、本人的には。 自閉スペクトラム傾向の方の音声、知覚困難について、ゆっくり聞きました。
3組目は、白井先生と長峰先生、感情の心理学者なので、3者3様ではあるんですけれども、 面白かったですね。ぜひ聞いていただけると嬉しいです。
その他お知らせいくつかありまして、8月の31日のイベントが特に自分にとっては重要な大きなイベントになって、 自分企画のイベントになっておりまして、ぜひ来ていただきたいなと思っています。
京都で午後から行いますので、一緒に美しさについてじっくりと考えましょう。 お願いします。
その他8月の16日オンラインの講演会で、8月28日は東京で研究のピッチに登壇しますので、 こちらもまたチェックいただけると嬉しいです。
すべて概要欄にまとめておきます。 よろしくお願いします。お待ちしております。
研究の背景と目的
今日の本題はですね、Nature Human Behaviorにのった論文なんですけども、 労働の話です。
労働の話と言っていいのか、休みの話と言っていいのかわかんないんですけど、 タイトルをまず読みましょうか。
もうこれがすべてと言っても過言ではないんですけども、 タイトルが週4日勤務による労働時間短縮は労働者のウェルビングを向上させるというタイトルの論文です。
もうこれで終わってもいいぐらい、結論が書いてある系のタイトルになっています。
週4日勤務ですね。日本だとそういう企業がちょこちょこ出て始めているのかな。 本当に少ないですかね。
海外で言ってもまだまだレアケースなのかなと思うんですけども、 導入を始めている企業の話はたまにニュースになってますよね。
それが心理的に良い効果があるのかどうかというところです。 あるだろうって思うけども、実際にそれをデータ取ってやるっていうのはとても難しいことですし、
今回、141組織の方々、合計が2896名の方々、
あとは、その141組織が週4日制を導入するということで、一つの群なんですけども、もう一つ、12組織というのは今まで通り働くという対象群としてデータを取っているという、
そのあたりもしっかりと実験デザインがなされている研究なんですけど、週4日にするとウェルビングが上がるのかとか、他にいろんな指標を取っているので、それを具体的に見ていきたいと思います。
難しくないですか、普通にこういう研究をするのって。 実際にはこの研究も8週間の移行期間というか再編、
もう今まで5日で成り立っていたところを4日にするってだいぶ大変だと思うんですけど、その8週間くらいかけてやったということですが、
そうやった後にデータを取る。しかも週4日勤務制を6ヶ月やるっていうね。 これはどうやってこんな研究ができるようになったのかという謎なんですけど、
マリッジなデータですよね。なかなかたどり着けないデータかなと思うので、こういう素晴らしい研究になっているのかなと思っています。
ちなみに国も一カ国じゃなくて、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、イギリス、アメリカの各組織だそうです。
やっていることはシンプルで、6ヶ月間週4日勤務をやってもらうんですけど、その週4日勤務が始まる最初に質問していろんな指標を取って、6ヶ月後にもう一回取るみたいな感じです。
結果がさっき言ったように一番大きいのがウェルビンガーが上がったよって話なんですけど、ウェルビンガーって具体的に何なのっていう話をしていきたいなと思っています。
指標が変化があったのは、例えば仕事満足度が上がるっていうこととか、精神的健康、もしくは身体的健康が改善する。
あとバーンアウトですね、燃え尽き症候群も減るっていうのが主要な結果になっています。
もういいこと尽くし、いろんな公式を見てもウェルビンガーがあるというふうに言っていいだろうというところです。
かつ何がその要因になっているかというところで、媒介になっている要因みたいなのも突き止めているわけなんですけど、
いろいろ言ったんですけど、3つですね今回特に効果があったのは、仕事の能力感が上がるってこと、自分はちゃんと仕事できてるなみたいな感覚のことです。
達成感とか自己効力感って言ってもいいかもしれません、が上がること。
もう一つは睡眠問題が減少するっていう、これめちゃよくないですか、睡眠問題が減少する。
あとはもうそれも関連していると思うんですけど、疲労感も減少するというこの3つです。
仕事能力感、睡眠問題の減少、疲労感の減少が媒介用になっている。
具体的に言うと、労働時間が削減することによって仕事能力感が上がり、睡眠問題が解消され減少し、疲労感も減少し、だからこそウェルビンガーが上がる。
労働時間が減少したりとか、仕事満足度が上がったりとか、精神的身体健康が改善するみたいな、そういう関係性になっているということです。
因果関係ということまで強くは言えないんですけど、そういう媒介の要因になっているということは言えるということです。
今後の展望
いいこと尽くしなので、ぜひこういう週4日勤務の企業が増えていったらいいなというふうに思います。
ちなみに、それも最初に言ったらよかったんですけど、平均で5時間、週の働く時間が減ったそうです。
なので、おそらく週4日になった、その1日減った分を他の日に分配していますよね。
たぶん8時間労働をいつかやっていた、40時間だったのを35にするとどうなる?
たぶん9時間弱くらいになるのかなと思ったり、9時間とかになるのかな。
ちょっと増えるという感じですよね。
にしてもやっぱりウェルビンガーが上がるとか、いいこと尽くしなので、
1週間に5時間働く時間を減らすということだったら、なんとかできなくないんじゃないのかなと思ったりする。
そんな簡単なことじゃないかな。
心理的に見るとメリットしかないので、なっていったらいいなというふうに思います。
これどうだろう、仕事のパフォーマンスとかまではこの論文では報告されていないのかなと思いますが、
論文で常にそういう結果とかありそうですけどね。
個人的な予想でいうと、そんなにパフォーマンス変わってない気がしますね。
むしろ上がっているみたいになったら面白いですよね。
ぜひなっていったらいいなと思いますし、もしこれを聞いていらっしゃる経営者の方とか、
そういう意思決定に携われる人は検討していただけるといいんじゃないのかなと思ったりしています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
はい、雑談をしたいと思います。
この間ブルージャイアントというアニメの映画を見まして、面白かったですね。
ジャズ、世界一のジャズプレイヤー、サックスのプレイヤーを目指す方のお話なんですけど、
ずっと見たかったし、公開された時もこういう映画こそ劇場で見たいなと思っていたんですが、
それは叶わず、やっと見れたという感じなんですけど、
なんでこのタイミングで見たかというところですね。
今度パートナー、日本にいた時に学校の先生をしていたんですけど、
その時の教え子の一人が来るというドイツにね。
嬉しいじゃないですか。めちゃくちゃ嬉しい。
ハンブルクが出てくるんですよ、ブルージャイアントに。
映画では出てこないですね。その続編が海外編みたいな感じになっているんですけど、
そのドイツ編のところでハンブルクも出てくるっていうのを聞いて、
じゃあその教え子さんが来る前に見たいなと思って見たという感じです。
面白かった。本当に前評判通りの面白さだし、今漫画で読んでますね、電子漫画で買って。
ハンブルクも出てきてとっても嬉しいなと思っていて、予習はバッチリできたので、
その教え子の方を、聖地巡りほどできるか分からないですけど、
そんなにできたらいいなというふうに思っています。
珍しいですよね、ハンブルクとか出てくるの。
ベルリンとかだったら分かるんですけど、ミューヘンも出てきてたかな。
聖地巡りに慣れしてないので、ブルージャイアント、ハンブルクみたいなの調べても
ちょっとだけヒットするんですけど、あまり情報が載ってなかったので、
僕が見つけた、ここはあそこの場所だよみたいなのがあったら、
ノートとかまとめた方がいいですよね。
せっかくハンブルク情報をそれなりに知っている人が巡るというか、
ここ、あそこだって分かる場所が何個かあったので、
こういうのこそインターネットの海に残しておくべきだなというふうに思って、
今、回るプランを練っているところでございます。