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2026-03-04 16:32

#926【引っ越しとウェルビーイング part 1】子ども時代の引っ越し経験は大人になった時にプラスか?

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【本日の論文】
Oishi, S., & Schimmack, U. (2010). Residential mobility, well-being, and mortality. Journal of Personality and Social Psychology, 98(6), 980–994. https://doi.org/10.1037/a0019389

【今後のイベント情報】
4月6日(月) あいまい会議 vol.2
https://aimaikaigi2.peatix.com/

4月16日(木) あいまい会議 vol.3
https://aimaikaigi3.peatix.com/

【今後の対談予定】
3月21日(土) 田中慶子さん
3月23日(月) とうや先生

【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
https://forms.gle/SJA2jVWvn8H75muF9

【他の音声配信プラットフォーム】
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サマリー

今回の「こころとくらしの処方箋」では、リスナーからの引っ越しに関する悩みに応える形で、子供時代の引っ越し経験が成人後の幸福度に与える影響について、心理学の研究論文を基に解説します。研究によると、子供時代に頻繁に引っ越しを経験した人は、特に内向的な性格の場合、成人後の幸福度が低下する傾向があることが示されました。これは、親密な人間関係の構築の難しさや、ソーシャルサポートの不足などが要因として考えられます。一方で、外向的な人は引っ越し経験による幸福度への影響は少ないとのことです。この研究は、引っ越しが幸福度に与えるネガティブな側面に着目したものであり、ポジティブな効果については次回以降で掘り下げる予定です。

はじめに:心とくらしの処方箋の再開と今回のテーマ
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究論文を元にしたりして、
皆さんのお悩みや疑問などに答えていきたいなと思っております。
そんな企画をやってたんですが、ちょっと休んでました。
心と暮らしの処方箋という企画を、今日から3日か2日か分からないですけども、
数日間撮ってみたいなと思っています。
概要欄のところにお悩みを寄せていただくGoogleフォームがありますので、
興味を持った方はぜひそちらから、普段こういうことを疑問に思っているとか、
今これに悩んでいるとかということを寄せていただけると嬉しいです。
匿名で大丈夫です。
今日は少し前にいただいていた、2月の初旬なのでもう1ヶ月ぐらい経ってしまったんですが、
いただいていたメッセージに、研究からはどういうことが言えるのかということを、
いろんな角度から話してみたいと思っています。
答えるようなお話をと言ったんですけども、
アンサーを出すというよりもレスポンスを出すというようなイメージで聞いてもらえると嬉しいです。
結構悩みのところから飛躍があったりとか、ちょっと発想を転換させたりしているので、
直接悩みに答えるということはそんなにできていませんが、
こういう視点もあるんだということを少しでも持ち帰ってもらえると嬉しいなと思って話しております。
今日のお話は引っ越しの話をいただいています。
ちょっと名前も書いていただいているんですけど、
名前を言わない方が話しやすいなということをちょっと気づき始めていて、
ちょっと言わないでおきましょう。
書いていただいて、多分読んでもいいということだと思うんですけど、
ちょっとあえて読まずにいきます。
おそらく聞いてくださっていると思うので、私だと思って聞いてもらえると嬉しいです。
リスナーからの引っ越しの悩み
関東に引っ越しました。
メッセージ読みます。
関東に引っ越しました。
同じ会社ですが異動となり、仕事内容も変わりました。
当然関わる人も変わりました。
家族のサポートをするために選択したことですが、
長く住んだ過去20年土地からの異動で友人、ママ友と離れてしまい、
友人が近くにおらず気軽にお茶などできなくなりました。
わりと人見知らせず飛び込んでいけるタイプですが、
そのなりに寂しさを感じています。
まだ仕事も慣れておらず余裕はない日々です。
引っ越し後ウェルビングを高めていくにはどうしたらいいかアドバイスをお願いします。
というところでお便りを寄せていただきました。ありがとうございます。
研究紹介:子供時代の引っ越し経験と成人後の幸福度
いつ引っ越したんですかね。
結構タイミングとしては年度変わるタイミングでもないし、
あるか、そういうことはある気がしますね。
自分もわりと引っ越しはしてきているのかな、どうだろう。
岩手から関西の方に出てきたりとか、京都からニュージーランドに住んだりとか、
今ドイツに住んだりとかしていて、なかなか難しいですよね。
特に最初は。
何もルールが変わったりとかすることもたくさんあると思うので、
少しそういう生活は想像できます。
今日は2回か3回くらいでいろんな話をしてみたいなと思うんですけど、
今日は割と直感的に、引っ越し経験とベルビーングみたいなことを調べた論文を紹介してみたいなと思っています。
大人になってからの引っ越しというよりは、子供時代に引っ越した、
転勤族とかという言葉があったりしますけど、
親の仕事の都合で何度も引っ越すということをしている人たち、子供たち、
大人になってからどうなのかということを調べた論文です。
だから直接大人になってからの引っ越しという言葉ではないんですけど、
概要として引っ越しとベルビーングについて考える一つのきっかけになれば嬉しいなと思っています。
大石先生という日本の心理学者で世界で活躍している人が何名かパッと思いつくんですけど、
そのうちの一人ですね、シカゴかな、今どこにいらっしゃるんだろう、
シカゴにいるようなイメージなんですけど、
リーナーさんというベルビーングの第一人者みたいな研究者の方とずっと一緒に研究されている、
日本の第一線の研究者の方が、ちょっと古いです、2010年に出した論文です。
子供時代の転居回数が成人後の幸福度だと、面白いのが死亡率というね、
どう影響しているかということを調べた研究になっています。
なかなかベルビーングは自己報告の尺度とかで答えることはできるんですけど、
研究方法と調査対象
こういうちょっと客観的な指標、死亡率みたいなことも扱っているのが興味深いところかなと思います。
どういうふうにやったか。
アメリカの成人7108名を対象に10段調査をしています。
10年間にわたって追跡調査をする。
開始当時20歳から75歳だったということです。
10年間にわたって調査をすると、最初例えば75歳から参加した人が、
85歳最後のアンケートに答えるときはそういう感じになるんですけど、
中には亡くなってしまう方がいらっしゃったりとか、
もちろん80歳とか高齢者にならずとも亡くなってしまう方は7000名もいると、
どこかにはいるんですけど、そこをデータとして使うということをしています。
それはでも副次的かな、どっちかというと。
シンプルにウェルビング、生活満足度であったりとか、
心理的な幸福感、ポジティブな感情をどれくらい感じやすいか、
みたいなことを指標にしています。
子供時代の引っ越し回数は結構面白くて、触れ幅がすごかったんですって。
何回だったかな、0回から60回の人もいたみたい。
でもこの0回から60回ってなると外れ値ですよね、簡単に言うと60回が。
なので分析上のテクニックというか一工夫として、
11回以上の人たちはもう11回というふうに記録してやったそうです。
そういうふうに計算すると平均1.98回、子供時代に引っ越しをするという感じだそうです。
研究結果:引っ越し回数と幸福度の関係
1.88回か、その調整後。2回弱くらいかな、いずれにせよということのようです。
子供時代のことを思うと自分も0回だな、中学生くらいまでのことかな、という感じなんですが、
あとは性格も聞いていて、外交生・内交生みたいなところがどう関わるかというのを、
ビッグファイブというよく使われる性格の尺度で聞いているということです。
お便りくださった方も、割と人見知れ合わせず飛び込んでいけるタイプですが、
これもなかなかいいキーワードだなと思いますね。
結果いきましょうか。
メインの結果でいくと、全体的な傾向ですね。
子供時代に頻繁に引っ越しを経験した人ほど、大人になってからの生活満足度や心理的幸福感、感情のバランス、これらが低いという結果です。
引っ越しを子供の時にたくさんすると、簡単に言うと大人になった時のウェルビングが低くなるという結果だそうです。
興味深いですね。なぜなんでしょうかね。
なぜという話は軽くしたいと思いますが、
もう一つ、性格による影響の違いというのも、これが大事かな、むしろ。
外交生・内交生の役割というのが顕著に出てきたということです。
結果の考察:内向性と外向性の違い
内向的な人、子供時代の引っ越し回数が多い。
内向的な人に関しては、子供時代の引っ越し回数が多いほど大人になってからの幸福度が優位に低下した。
これはさっき言った通りですよね。
一方で、外向的な人というのは、子供時代の引っ越し回数と幸福度との間の負の関係というものは見られなかった。
なので、たくさん引っ越しをしたからといって、全員が全員、幸福度が下がるということではなくて、
外向的な人というのは別にそうはならない。
バッファーのように記念をすると書かれていますけど、ということのようです。
どうでしょうかね。
なんとなく、そうかもなという感じですよ。
結構意外だなと思ったりしますけどね、僕はね。
なぜ内向的な人で引っ越しが幸福度を下げるのかというところなんですけど、
ちょっと想像できるかな、この辺はね。
内向的な人というのは親密な対人関係の質、人間関係の質の低さが幸福度の低下に直接的につながっているというふうに示唆されるということです。
だから、ちょっと仲良くなのに時間がかかったりとか、そもそも新しい土地に行って仲良い人を見つけられないとかってなると、メルビーが下がりますよね。
外向的な人というのは新しい環境に行ったとしても容易に人間関係を構築できるために引っ越しを繰り返しても人間関係の質が損なわれにくいという考察ですね。
そうだよなと思いながら読んでました。
せっかく死亡率という話をしたので、これも言うんですけど、
今後の展望と宣伝
7,108名中、10年間のうちに亡くなってしまった方というのは400名くらいだったというふうに書いていたと思います。
結果がこれも有意に出ていて、子供時代に頻繁に引っ越しをした内向的な人は、そうでない内向的な人に比べて死亡リスクが高い。
より若くして亡くなりやすいということですね。
それが分かったそうです。
死亡率にも影響する。
いろんな複合的な要因というか、メカニズムはあると思うんですけど、引っ越した内向的な人。
例えばソーシャルサポートが得にくいとか、地域の関わりが薄くなって孤独感が高くなってとか、いろんな理由があるかもしれないんですけど、
いずれにせよこういうある程度大規模なデータで見てみると、その死亡率というのにも影響を与えていたというのも興味深い結果だなと思います。
あ、ここに書いてた。
調査対象者のうち421名が10年間で死亡したと書いてますね。
という結果でございました。
結構引っ越しがネガティブに効いてくるというね。
初回これでいいのかという感じですけど。
そうなると引っ越しのポジティブな効果みたいなのも気になるところだなと思うんで、明日とかはそういうの探そうかな。
一旦ね、この大石先生の論文というのも個人的に読んでみたかったし、たくさん引用されている論文なので、
ひとつね、きっかけにはいいんじゃないかな。
あとは内向性・外向性という個人差もすごく影響するよというのも確かにその通りだなと思いながら読んでおりました。
そういう研究があるんだなと思ってもらえると嬉しいです。
また明日以降も引っ越しとかね。
あとは何だろうね、このお便りを読んでみて。
新しい仕事になれるというところもあるかな。
ウェルビンを高めていくためにアドバイスお願いしますなんで。
何かしらそういうことも言えたらいいですけどね。
今日の論文だと何もアドバイスできないですもんね。
ちょっと考えてみます。
また聞いてくださると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。
心を込めて。
本編は終わりました。
ちょっと宣伝をさせてください。
最初に言うのを忘れていましたが、
3月になりまして、
改めてね、月曜ぐらいにいつも言いたいなと思っているんですけど、
引き続き研究のサポーターを募集しています。
月々、330円から私の研究と、
あとはコミュニティも運営しているんですけど、
そういった活動に寄付みたいな形になっちゃうんですけども、
何かね、有益なリターンがあるというよりは、
応援していただくと、
研究にご支援いただくという形になるんですけども、
もし、私になっている美しさとかね、
芸術とか文化とか、
そういった研究に少しでもね、
何かしたいという方がいらっしゃれば、
そういう仕組みを用意しておりますので、
ぜひ調べてもらえると嬉しいです。
概要欄にそのリンクもあります。
アカデミストというプラットフォームでやっています。
そこで330円入れていただいた方が参加できる
ディスコードのコミュニティ、
ディスコードってチャットでね、
やり取りしているところがあるんですけど、
日々ね、結構活発に動いていますので、
もし興味があれば、
研究者がそばにいるクラッシュというね、
そういうのを体現するような、
いつでも陣兵衛が何か言うというね、
そういうことをやってますので、
ぜひ遊びに来てください。お願いします。
あとはイベントが4月にいろいろとありまして、
今リリースしているのが、
4月の6日、月曜日の夜、
これは東京でやります。
田中恵子さん、
ボイシーのパーソナリティでもおなじみの恵子さんと、
灰陣の前澄まどかさんと、
言葉の美しさについて語ろうイベントをやります。
4月の16日は今度は京都に移動していただきまして、
移動していただくというか、
京都の関西近辺の方は、
こちらも夜ですね、平日なんですけど、
夜に色ですね、日本の伝統色、
日本の色の美しさ、
あとは染色をお仕事にされている高松仕事さんと、
そういった色の美しさについて語ろう会を開きますので、
ぜひ遊びに来てください。
日本にはたまに帰る、
こういう場所を作っていく、
なかなか基本はドイツを拠点にやっているので、
あまり数は多くないので、
ぜひピンと来た方、予定が空いている方はこちらもチェックしてください。
概要欄にどちらもリンク貼ってあります。
タイムテーブルとかも貼っていますので、
ぜひ見てみてください。
よろしくお願いします。
16:32

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