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2024-07-11 14:23

ep.38 『関心領域』と気持ちいい距離感の話

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#雑談 #podcast #movie #GeekAct #関心領域 #東京最低最悪最高! OCです。 先日『関心領域』を見てきました。 「薄々気が付いているけど無視している。」「そもそも見えていない。」といった自身の周辺に起きていることに対する意識について、非常に印象付ける作品でした。 そんな、意識や事象に対する距離感について考える中で、「東京の距離感が居心地がいい」といった距離感の話から昨年話題になった『東京最低最悪最高!』に触れます。 - 関心領域 https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/ - 東京最低最悪最高! https://bigcomics.jp/episodes/a9da5512e2b25

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このボットキャストは、ギークなお二人が興味深い技術や熱中していることについて語る番組です。
ホクです。
ゾイです。
今回はですね、5月の24日に公開になった 『関心領域』ですね。
こちらを見てきたので、こちらの作品について話したいなと思います。
はい。
かなり興味深い作品だったなぁと感じてまして。
この作品なんですけど、第二次大戦のポーランドアウシュビッツ収容所の、
壁一つ隣り合わせた家に住んでいるルドルフ・フランス・フィルディナント・ヘスの家族の生活、
というのを書いた作品です。
はい。
この作品の特徴の一つは、作中で説明らしい説明というのは本当にないことだなぁと思ってます。
はい。
アウシュビッツ、その壁一つ隣のところで住んでるんですけど、
アウシュビッツで起こられてることに関して、あまり思い巡らせるようなことはなく、
当然の生活の一部みたいになってる、その生活自体を描いてる作品になってますね。
はい。
特にこのアウシュビッツで起こられてることっていうのを思いを巡らせてないっていうところで、
その様子が強く描かれてるところが、
さっき名前を挙げたルドルフ・フランス・フィルディナント・ヘスの奥さんなんですけど、
住んでる家とその生活を維持することにしか興味がない、
妻のヘイト・ウィヒ・ヘルスの様子っていうのはかなり印象に残ります。
はい。
あいた収容所の隣に家があるんですけど、結構大きな庭も抱えてて、
その庭をこの奥さんが全部整備してるんですけど、
隣で行われてることと比較すると余計にコントラストが際立つみたいなところがありますね。
不印にいろいろ、今から見て異常だとしか思えない様子っていうのがさも自然に描かれてるってことで、
かなり印象に残ったなと思ってて。
例えば、家族の住んでる家にお届け物みたいなもので服が届けられるんですけど、
収容された人間から収奪した毛皮のコートを自然に自分のものにする奥さんとか、
さっきも挙げた壁の向こうを比較して描かれる綺麗に整備されてる庭とか、
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子供の相手をしないベビーシッターっていうのもいて、
奥さんと子供が完全に部屋を分離して寝てるんですね。
海外の文化的に日本と結構違うところはそこかなと思ってて、
しっかり部屋が分離されてるんですけど、
その上でベビーシッターがいて子供がすごい泣いてるのに一切相手しない。
多分おそらくベビーシッターはもともとポーランドの人なんですよね。
結局ベビーシッターとして雇われてるけど、その奥さんの子供だけど、
相手はそもそもしたくないみたいなところがすごく際立つと。
そういった様子が描かれていて、最後にある展開で急にカメラが変わってですね、
現在のアウシュビッツの様子っていうのを原始する幻を見るような演出があるんですけど、
ここがかなり印象に残ってます。
現在のアウシュビッツって博物館というか見学できるスペースみたいなのがあって、
当時の物品とかが並んでるコーナーがあるんですけど、
そこを実際に劇中で映画の1シーンとしてそのシーンを映すみたいな感じになってます。
その当時の様子と、じゃあその後何十年経ってからこういう風になったね、
みたいなところのコントラストっていうのも印象に残ったかなと思ってます。
関心領域ってタイトルでどんなものを見せられるのかなって、そもそも思ってみたんですけど、
具体的な語話表現っていうのは描かずに、どれだけの行為が二次大戦期に行われてて、
それを見てみぬふり、もしくは無視したのか、
そしてそれが普通になった状況っていうのが描かれてたなと思います。
逆にまた無視できなかった人間っていうのも描かれてたなというところですね。
こういった作品を見て自分の中で考えた思ったみたいなところなんですけど、
自分の中にも関心領域が見えたものっていうのはあって、
例えばなんですけど、隣の部屋から子供の泣いてる声聞こえるけど、
これは大丈夫か、通報かとかってひととり考えて、
いや、うん、収まったからやめようみたいなのとか、
日頃から屋外からちょっと叫び声聞こえるんですけど、
なんかおかしい人いるなと思って何もしなかったりとか、
ある程度慣れて気にも止めなくなってる部分はあると思うんですけども、
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それが普通になって関心領域で描かれてるような領域がさらに自分の中にある、
気にも止めないみたいな状態があるとすると、
ここで話題に挙げたことよりもさらに認識できてないみたいな話があるわけなので、
一層難しさみたいなのは感じますね。
これ普通になっちゃったっていうところで気に止めなくなってるからと。
この状態だったら自分は気づけないだろうなというところがあります。
気がつけないっていうところで、
例えばなんですけど、違和感を持った時に健全に指摘してくれる相手みたいなのがいれば認識を改めるってことはできるかなと思うんですけど、
自分の知人とかの話とかを聞くにですね、
家族の中で決定的に見解が違って修正できないみたいなケースってのはよく聞くので結構厳しいんだろうなと思っています。
作中だと妻のお母さんが泊まりに来るんですけど、
そのお母さんは途中でアウシュビッツの方を見て、何度も見てみたいなシーンがあって、
その後急に家を立ち去るっていうシーンも描かれてて、
指摘してくれる人がいればいいっていう理想もありつつ、
分かり合えないと思って距離を取るしかないのかなっていうのを改めて感じましたね。
どうですか?自分が普段日頃から薄々感じてるけど無視してることないですか?
まあ、普通というか、現代も昔も変わらなくある話じゃないかなとは思いますね。
絶対自分にもあると思いますし、あるのが普通なんじゃないかなとは思いますね。
映画の中でどういう描写とかがあってみたいなのは、自分は具体的に見てないみたいなんですけど、
あるのが普通だし、
今回の題材が結構極端な例なんで、気にするのも分かりますけど、
そこまで深刻に考えなくてもいいかもなみたいな印象はありますね。
逆に普通のことだからこそ怖いと思うところなのかなっていうところもありつつですかね。
たぶん全部のことに気を配って、おそらく望ましい行動を取り続けることは不可能だと思うんですよ。
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そもそも望ましい行動ってそれまでの積み重ねで選択されるものなんで、
そこまでに積み重ねているものが違うと、取る選択肢が変わっちゃうじゃないですか。
この辺は難しい話だなと思いますね。
そうですね。あんまり映画がどうこうって話じゃないですけど、
自分はどっちかっていうとある種の無関心さがある方が嬉しくて、
いわゆる東京に出てきたみたいなところもあるんで、むしろそういうのが助かったりする方かなとは思ってますね。
あーなるほど。
全てに関してアンテナが張ってるっていうよりは、
必要なところにだけ、例えば友人関係だったりとか職場だったりとか、
必要なところにだけ関心領域が広い。
逆に言うと同じアパートとかに住んでても、会ったら挨拶するけど、
特に世間盲視したりするわけではないぐらいの関係の方が個人的には心地よかったりします。
それに言うと関心領域が地方の方が広い気がしますね。
それこそ実家から電話かかってくると、あの家の誰々がっていう話もよく上がるじゃないですか。
東京行ってそれほぼないですもんね。
ないですね。友達のぐらいまでですもんね。
そうですね。やっぱり居心地が良くてっていう話はありますよね。
なんか去年か今年ぐらいにも、東京で働いてる女性が地元の福岡に行って、
数日過ごして帰ってきて、やっぱり東京の方が最高だみたいな話を書いてた漫画があって、
ちょっとバツってたと思うんですけど、
やっぱりその時上がってたのは、理解できる人と理解できない人っていうのがはっきり分かれてたなと思って、
あの反応を見てて。
その辺は今生きてる環境とかどういう方が望ましいと思ってるのかっていうところが結構強く効いてると思いますね。
確かに東京の方が居心地いいんですよね。それで言うと。
日頃感じるのはあれですね。スーパーに行って、あの人どこに住んでる人だなって思わないっていう。
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まあまあまあ。
ありますよね。
あんまり地元でも思ったことはないですけど、言わんとしてることは分かります。
たまに実家行った時びっくりするのは、車あるじゃないですか。車。
で、駐車場にあって、親に乗っけてもらって、たまたま駐車場行った時に、あそこ誰々のとこのやつだねって話があった時にすごいなって思いましたね。
そこ関心ないじゃないですか。正直。
まあ、状況とかにもよると思いますけど。
道が狭かったりとか、あとは車の止め方でどうだみたいなのを見たりすることもあるんで。
あとはまあその見る頻度が、同じものを見る頻度が高い。
ああ、なるほど。
スーパーに行っても顔なじみの店員さんとかできますけど、その後がないじゃないですか。
コンビニにバッタリ行った時に別のスーパーの店員さんにバッタリ会うってことはないじゃないですか、東京だと。
そうですね。
特定の一個の物事をずっと見続けることがないっていう。
その人に関することをずっと見続ける機会がないんじゃないですかね、東京は。
ああ、なるほどな。
まあ、人も含め情報量が多いから、一個一個気にしないで住んでるかな。
はい、というわけで今回は関心領域を見てきた感想から、自分たちの生活で気にしている領域みたいな話をしてきました。
まだ公開が続いている映画館もあるかなと思うので、興味があるなと思った方はぜひ行ってみてはどうでしょうか。
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