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2026-02-04 14:55

#907【海とウェルビーイング part 3】きれいな海岸、砂浜で回復しよう

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【本日の論文】
Hipp, J. A., & Ogunseitan, O. A. (2011). Effect of environmental conditions on perceived psychological restorativeness of coastal parks. Journal of Environmental Psychology, 31(4), 421–429. https://doi.org/10.1016/j.jenvp.2011.08.008

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3月23日(月) とうや先生

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サマリー

このエピソードでは、ウェルビーイングと海の関係について探求し、特に注意回復理論に基づく研究が紹介されています。研究はカリフォルニアのビーチで実施され、ビーチ環境が人々のメンタルヘルスにどのように寄与するかが分析されています。海とウェルビーイングに関するこのエピソードでは、ビーチクリーンの重要性に加え、砂浜や水質、待機の影響が回復感に与える効果が考察されています。さらに、環境の美しさが人々のメンタルヘルスやウェルビーイングに寄与する可能性についても触れられています。

ウェルビーイングの最終回
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究論文をもとに、皆様からいただいたお悩みや疑問などにお答えをしています。
今日はウェルビーイング回の最終回ということで、
海とウェルビーイングの話ですね。ビーチクリーンであるとか、環境配慮行動とかの話をしてみました。
前回前々回をぜひ聞いてみてください。今回は、ボランティアをするとかしないとかの前に、
海とか自然みたいなものがどういう風にウェルビーイングを回復させるかというところを扱った、とても興味深い研究を見つけたので、それを紹介してみたいと思っています。
論文自体は古いんですけど、2011年の論文になります。
ジャーナルオブエンバイアメンタルサイコロジーだった気がする。
そうですね。実は僕も今、1個の雑誌の論文を出していて、通ったらいいなと思って、祈っているところなんですけども。
紹介してみます。
お便りを簡単に振り返りますと、スモールビーチ・ネルミーさんからですね、
日本海側に暮らしていて、ウェルビーイングには海が欠かせないというふうに書かれています。
ビーチ・クリーンの話は昨日一昨日としたので、そっちはまた今日は言いとして、そもそもウェルビーイングって何なのかということに興味があったりとか、
あとは、海っていうその存在がウェルビーイングとどう関わっているかというのは、まさにタイトルにしているような話をしてみたいなと思っています。
アメリカのカルフォルニア海岸公園で行われた実験なんですけど、フィールド実験というか現場で行われる実験です。
実験室とかオンラインとかじゃなくて、本当にその海岸でやる研究、この点は一番最初に紹介した論文と少し似ているかもしれないです。
ただ、ここでは別に何か活動するとかじゃなくて、本当に海岸に来てる人にひたすら声をかけるというめちゃくちゃパワープレイで研究をしていて、
すごいですよね、千何人ですよ。
ちょっとどこ行ったかな、千何人だった気がする、ちょっとどっか行っちゃった。
1153人ですね。2008年からの1月16日から12月15日、大体1年間の期間の中で月に2回ビーチに行ってやると、平日1回、週末1回ビーチに行って合計75回行ったそうです。
このビーチも1ヶ所だけじゃなくて、3ヶ所くらいちょっと規模の違うところに行って、そこに集まる人に声をかけて質問を答えてくれますかというのでやったそうです。
すごいですよね、75回も行けば1150人もデータが集まるのかというね、それは結構興味深いんですけど。
郊外のビーチというよりはカルフォルニアの人が多く集まるような場所なんだろうというふうに想像をします。
というか年間400万人来るとか書いてるのはこの一番多いところだというと、みたいなところでアンケートを取っていると。
何を聞いているかというと、ここが今日のキーなんですけど、昨日だったかな、一昨日だったかな。
一昨日でも紹介した簡単に言った回復の話を今日は深掘りしたいと思います。
この回復というのは注意回復理論という理論があるんですよ。
これ結構出てくる。出てくる理論で、この注意って何なのかという話なんですけど、例えば日々パソコン作業ばっかりしてるってね、するとなると注意力が低下してきますよねっていう。
それだけじゃないんですけど広い意味での注意というところで疲労する、そうすると機能が低下するっていうのが言われてるし言われなくてもわかりますよね。
ずっとこう作業してたら注意力が低下していくみたいな。そうなった時に回復が必要になると。
その回復に必要な条件みたいなのがあって、これが元々の理論で言うと4つぐらいに分かれている。
4つぐらいの環境がその注意を回復させるというふうに言われているんですよね。
その4つを簡単に言うんですけど、1つ目が離脱というところで、要求の多いタスクとか仕事場とかね、本当に雑然としている、古いオフィスみたいなイメージですけど、気を散らすものがすごく多いような環境とかね、そういったところから離脱するということが重要。
2つ目は魅了する、ファッシュスメーションの魅了です。
これはその空間が魅力的であるということですね。そのままか。
かつ魅力的なんだけど、ゴジョゴジョしすぎてないというか、これは3つ目の適合性みたいな、ちょっとねややこしいんですけど、これ簡単に言うと環境が秩序だっているみたいなところだと思っています。
あとは自分の求めているものと環境が一致しているというのが大事ってことかな。
この適合性というと、みたいな、もう3つ言っちゃった。
最後は一貫性みたいな概念で、環境と自分が繋がっているぞという、そういったことがある。
ちょっとね、理論なんて分かりにくい。
自分でも読んでてもちょっと分かりにくかった。
4つぐらいの要があるよっていうことです。
簡単に言うと自然とかね、本当に今日やる海岸とか、あとは緑のある空間とか植物とか、よくこういう注意回復理論では言われています。
こういった理論の基盤にして、実際に海に来ている人たちどうなんだということを調べた研究です。
実施された実験とその結果
この研究が面白いのは、この注意回復理論の質問紙に答えてもらうんですよね。
この質問紙ちょっと紹介しますかね。
これでさっきの僕の分かりにくい注意回復理論の説明がもう少し分かる気がする。
例えば、これは逃避の体験である、最初の離脱のところですね。
これは逃避の体験であるとか、ここで時間を過ごすことで日常から良い休息が得られる、
みたいなのを今のその状況どれくらい頭があるかということを回答します。
とても頭がある、全く頭がない、みたいな感じでよくある質問紙。
2つ目の魅了のところですけど、この環境には魅力的な特性がある。
多くの興味深いものに注意が引き付けられる。
この場所をもっとよく知りたいとか、そんな感じ。
3つ目の一貫性のところで言うと、これは逆転項目といって高いスコアをつけていると逆に点数が低くなるみたいなやつです。
ここは混沌としているとか、気を散らすものがたくさんあるみたいな。
たくさんあるっていうのに当てはまるって答えると一貫性が低いってことになります。
ちょっとわかりにくいね。もうちょっともうポッドキャストようにわかりやすいように尺度を作っておいて欲しいんですけど。
最後の適応性みたいなところなんですけど。
ミスった、順番先と違う、適応性のところなんですけど、ここでは好きなことができるとか、
ここに属しているという感覚があるみたいな感じです。
すいません、順番も逆だったし。
まあいいや、こういった注意回復の理論を背景にしていると。
面白いのがですね、客観的な使用をたくさん用いているっていうところなんですよね。
75日行ってるって言ったじゃないですか。
この75日行った日のそれぞれの、例えば気温。
気温ももちろん1月が寒くて8月が暑いみたいなことはあるんですけど、
その行った日がその月の平均気温よりも高いか低いか。
どれぐらい高いか低いかみたいなことをとっていたりとか。
あとは香水量とか風の強さとか。
待機室ってのもありますね。
待機がどれぐらいからPM2.5とかですか、日本で言ったら。
どれぐらい待機がクリアかキレイかっていうこと。
あとは湿度、水質っていうのも。
これは測ったわけじゃなくて、その日で、
おそらくどこかの政府の人か市役所の人かわからないですけど測って、
それが公のデータになってるんでしょうね。
それを使ってどういう日により注意が回復しているかってことですね。
集まった人のということをやってます。
気温と回復感の関係
なるみんさんがこういった水質のこととかにも興味があるっていうのは、
お便りには書いてなかったけどよく知っているので、
この水質ってのはなかなか面白いところかなと。
ビーチクリーンとはまた別で思います。
結果に行きたいと思います。
ざっくりいきますね。
気温の影響からいきます。
月平均より1.6℃以上高い日というのは、
回復感が約30%低下するそうです。
その月の平均より暑いと低下する。
ちょっと意外かもしれない。
これは気候変動の話とかを絡めたいような論文なので、
気温上昇が心理的効果を減少させる可能性を示したみたいなことが書かれています。
潮の密域も取っていて、
これがなかなか大きい影響を与えていると書いていましたね。
寒潮時の方が満潮時よりも回復感が高い。
寒潮の時ですね。
引いている時が回復感が高い。
この考察結構面白くて、
満潮時は砂浜面積が減り、
混雑が増すためと考察されているそうです。
すごいですね。
なかなか興味深い。
確かに人多いんでしょうね。
待機室の影響というと、
良好な待機室の日は回復感が3倍以上高い。
そうです。
これすごい効いてますね。
空気が切れかどうかというのがとても重要であるというのが分かります。
他の要因に比べても影響が強いような感じがします。
水質の影響。
健康的と知覚された水質は回復感を78%向上させた。
これもなかなかですね。
知覚されたと聞いているのは客観的な数値というよりは、
回復の質問以外にもその人たちが主観的に思う水質の綺麗さとか、
待機の綺麗さとか。
ちなみに待機は客観的な指標と主観的な指標はどっちも効いてたというのは面白いですけど、
水質の方は自分たちが思う綺麗だなって思ったときに
回復感が増しているという結果だったそうです。
こんなところですかね。
何が効いているかというと、
水質大事そうだし、待機質大事そうだし、
塩はひいているときの方がいいし、気温はちょっと寒い方がいいという結果ですね。
ビーチクリーンの意義
なかなか分かりにくいね。
水質とかの話を無理やりするのであれば、綺麗な方がいいわけですよ。
なのでね、もしくはビーチクリーンしてね、
そういったところももしかしたら関係している。
海の綺麗さとか。
そうじゃないにしても、ゴミがたくさんある砂浜か、
そうじゃない砂浜かで言ったらない方がやっぱり、
今日の回復の話から言っても雑然としてない空間、
混沌としてない空間というのがすごく重要であったりとか、
魅力的な場所であるということとかすごく重要なので、
ビーチクリーンの意味はね、そういった意味でも、
今回はお便りの中ではやる人のベルビーンが楽しいでしたけど、
そのビーチクリーンを行うことによって、
出来上がるというか、
作られる砂浜の姿とか海の姿というので、
いろんな人のベルビーンを支えてる、
あげてるっていうのじゃないかなというのは思いました。
そんな感じですかね。
なかなかね、でもビーチクリーンして、
でまたね、流れてきてっていう、
イタチごっこみたいなところで、
なかなか大変なのも知ってるんですけども、
でもやっぱりこう、その地域の人のね、
ベルビーンに寄与しているんじゃないかなということを、
想像をして聞いていました。
お便り読んでました。
チャー論文も読んでました、それで。
ちょっとでも参考になれば嬉しいなと思います。
ベルビーンの話すのはそういったとすれば、
回復とベルビーンはイコールではないんですけど、
回復感が高まるとベルビーンが高まるみたいなことは、
容易に想像できるというか、
そういうことは意図して、
論文の構成とかもされているのかなと思うので、
直接的にこれがベルビーンというふうにはね、
あまり言わないかなと思うんですけど、
回復力が高いということは、
メンタルヘルスにも影響があるだろうというのは、
当たり前のように言われているかなと思いますので、
それはちょっとね、最後補足しておきます。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日は今日もいい一日にしていきましょう。
ちんぺいでした。
心を込めて。
14:55

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