1. ”心理学に触れる” 一日一語
  2. #624 懐かしさを感じやすい人..
2025-04-01 12:03

#624 懐かしさを感じやすい人は友達が多い (Huang & Chang, 2025)

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本日の論文はこちら
Huang, K.-J., & Chang, Y.-H. (2025). The past that ties us together: Nostalgia strengthens social networks. Cognition and Emotion. https://doi.org/10.1080/02699931.2025.2451313

 

プレスリリース
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-03-25-0

 

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最近取材頂いたエナゴさんの記事
https://www.enago.jp/academy/dr-jimpei-hitsuwari/amp/?utm_source=prtimes&utm_medium=pr&utm_campaign=academist-interview-20250319

 

サマリー

ノスタルジア、つまり懐かしさに関する心理学の研究が紹介されます。特に、ノスタルジアを感じやすい人々は多くの友人を持ち、友人関係を維持したいという動機が高まることが明らかになります。この感情はポジティブな面とネガティブな面を併せ持つビタースウィートなものであり、社会的なつながりの重要性にも焦点が当てられています。

ノスタルジアの概要
おはようございます、心理学者のじんぺーです。 本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。
本日は、ノスタルジア、懐かしさの話をしていきたいと思います。 ノスタルジア、懐かしさとほぼほぼニアリーコールで考えてもらってもいいんですが、
これを違うよって言ってる研究者もいらっしゃいますが、ここでは同じように捉えていきたいと思います。 このノスタルジアっていう感情というのは、なかなか面白くて
ビタースウィートな感情であるというふうによく言われています。 ポジティブともネガティブとも言えない感情ですね。ビタースウィート、ほろ苦いような感情
だということです。多めにポジティブだというような研究結果は多いものの、そこにはちょっとネガティブなエッセンスも含まれているというのが、とても面白いところかなというふうに思います。
もう少し具体的に言うと、懐かしいってどういう感情かというのをご自身の体験とかで振り返ってもらったらいいのかなと思うんですけど、
過去のことを思い返しますよね。思い返した時に、それは楽しかった出来事を思い返す時とかに
楽しいというポジティブな感情もあるものの、その過去というのは取り戻せない。 もうやってこないということがネガティブな、ちょっとビターなところなのかなというふうに言われています。
回復できない喪失感というふうに言葉も論文に出ていて結構面白いなと思うんですけど、そういう感情です。
今回はそのノスタルジアっていう感情を感じやすい人が
友人関係、友達の数というふうに言うとわかりやすいので、今日はそうします。親しい友人の数とどう関係しているかということを調べたような論文になっております。
ぜひ聞いていってもらえると嬉しいです。 よろしくお願いします。
ノスタルジアと友人関係
今回の研究、京都大学のプレスリリースを友人の研究者が教えてくれてすごい面白いなと思ったので紹介しています。このプレスリリースが多分
日本語、京都大学のページから出ているし、飛ぼうと思ったら論文にも飛べますので、このプレスリリースのページにも貼っておこうと思います。興味あったら詳しく読んでみてください。
ノスタレジアという感情、ビタースウィートという特徴をお伝えしたんですけれども、社会的な繋がりを持たせるような感情であるということもよく知られています。
例えばノスタレジアを感じると、ちょっと社会にいい行動をしようかなと思う。そういう行動を促進したりする、みたいなことが言われていたりしますし、今回の研究で言うと親しい友人の数と、
あとはその関係を維持したいという動機とどう関連しているかということを調べた研究になっています。
方法と結果を簡単にお伝えして、何でかという話も最後にちょっと明けしたいなと思います。研究3つに構想されているんですけど、大きく分けて2つでいこうかなと思います。
まずは調査みたいな話で、これはアメリカのデータなんですけれども、ノスタレジアを感じる頻度、感じやすいかどうかということと、
あとは親しい友人の数と報告してもらったりとか、あとは関係を維持したいかとか、関係を広げていきたいか、みたいなことを聞いたりしていますというような研究で早速結果をお伝えしながらいくんですが、
これは予測どおりですね、ノスタルジアを感じやすい人というのは関係性の維持をしたいという動機が強くて、かつ関係性を維持したい人というのが親しい友人の数が多いというような研究結果ですね。
これは媒介になっていて、だいたいそういう流れであると、ノスタルジアから維持の動機が高まり、維持の動機が高まると親密な友人の数が大きくなるというような研究結果になっていて、
そのノスタルジアの社会的な行動を促進するような効果がここでも見られたのかなというふうに思います。
研究のもう一つですね、今度はオランダでやった研究の方なんですけど、これは長期の縦断的なデータを使っているというような研究になっていて、因果的な関係がちょっとだけわかるような研究になっています。
ここでもやはりノスタルジアを感じる頻度、感じやすいかどうかということと、あとは親しい友人の数、これは相談できる人がどれくらいいるかということで聞いているみたいなんですけども、それを比べているというような研究になっています。
そこでも同じような結果ですね、ノスタルジアを感じやすい人というのは友人の数が多いというようなことだそうです。これも結果がそういうふうに出た。
面白いのが、この縦断的なデータというのは、さっきも言ったように因果的な関係がちょっとだけ分かるというふうに言われているんですが、分析できるというふうに言われているんですが、逆の因果関係は出なかったというのがとても重要なことかなと思います。
具体的に言うと、今回見られたのはノスタルジアというのが親しい友人の数を予測していた、ノスタルジアを感じやすい人が親しい友人の数が多かったという研究結果で、友人の数が多いからノスタルジアを感じやすくなっていたというこっちではないということですね。これはすごく重要なことかなというふうに思います。
感情の影響とつながり
なぜかというと、ここが重要なのかなというふうには思うんですけれども、最初のビタースウィートのところでも言ったように、回復できない喪失感というのが伴うことが多いですよね。
このもう戻れないとか失ってしまったらもう取り戻せないということを意識するということは、今ある関係を守ろうと、今この重要なつながりを維持しようと思うようにつながっていくということが考察としてなされています。これも納得感のある説明かなと思うんですが、どうでしょうかね。
あとは、ノスタルジアというのは、社会的な連結、結びつき、つながっているという感覚とか、愛されているという感覚を喚起するということが研究で知られていたりします。
ノスタルジアということ、懐かしい思い出を思い出してくださいと言うときに、あまりネガティブなことは出てこないような気がするんですよね。
例えば、卒業式のときかもしれないし、家族と小学校のときに遊んでいた思い出かもしれないし、家族とか友人とか親しい人というのがそこには含まれていることが多くて、
ノスタルジアを感じると、そういう愛されているなとかつながっているなという感覚を喚起しやすいということが言われていたりします。
こういうのが関係維持の動機につながっていて、それが友達の数が多いと維持されるというような研究結果につながっているんじゃないかというような考察かなと思います。
自分的には納得感のある説明かなと思うんですが、どうでしょうか。伝わっておりますでしょうか。
はい、というわけで今日は、ノスタルジア、懐かしいという感情が友人の数と関係しているよと、特に増やすよということを研究ベースで紹介させていただきました。
懐かしいという感情は僕は結構好きで、ビタースイートとは言ってもやっぱりいいものじゃないですか。どうですか。
あとは、ノスタルジアを研究している長峰さんという方と2度ほどこのボイスでも対談させていただいたので、ぜひお話し聞いてもらいたいんですが、
名残惜しいという感情もちょっと似たようなところがあるのかなと思いますが、混合感情、ポジティブとネガティブが混ざったような感情であるというふうに言われている、
名残惜しいという感情は、これもまた興味深い、近いようでまたそれも違う属性を持っているのかなと思うと、
そのあたりは割と僕の好きな感情ですね。好きだし研究したい感情であったりするかなと思います。
懐かしいという感情はぜひ皆さんも堪能していただけると、今まさに卒業シーズン、別れの時期、
言っている間に入学式とか出会いの季節になるわけなんですけども、懐かしいという感情を愛おしく思ってもらえたらいいのかなと、
懐かしいという感情を愛おしく思うというよりも、つながりですね、友人とか家族とかそういうつながりを愛おしく思ってもらえるといいんじゃないのかなというふうに思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい1日にしていきましょう。
じゅんぴあでした。心を込めて。
最後、雑談をします。
前回じゃないや、ちょっと前にお願いをさせていただいていたチラシと名刺の話をさせてもらいたいんですが、
何名かの方に本を入力いただいて本当にありがとうございました。
まだもう少し待とうかなと思いますので、もし興味ある方は概要欄のほうをチェックしてもらえると嬉しいなと思います。
その中で、自分がこれまで出会ってきたというか、
おさえなっているつながりっていろいろあるなというのを感じていて嬉しくなったという、そういうお話でございます。
初等教室の里子さんもそうですし、あとクークちゃんとかね、友人に配るよというふうに言ってもらったりとか、
あとうちの実家の父と母もね、周りに配るよとか、いいのかどうかわかんないですけど、
結構学校関係とかも知り合いがいるので、さすがに学校におくとかはできないと思うんですが、
地域の学校とかで配るよと言ってくれたりとかするのはすごい嬉しいなというふうに思っていたり、
大学の時の先輩がバンガローを運営してるんですけど、そのバンガローにおいて果たしてそこに人平のことに興味のある人が現れるかどうかというのはわからないですが、
なかなか面白い人が集まる人なので、より多くの人に届いたらいいなというふうに思っております。
ぜひそういう繋がりとか、ピンと来た方、特にお金とかもかかりませんので、こちらで送料とかも負担させてもらえますので、
当然なんですが、気軽にフォーム打ち込んでもらえるととても嬉しいなというふうに思います。
5分とかでも大丈夫です。大丈夫なはず、どの印刷会社に頼むかまだ決めてないんですけど、多分大丈夫だと思っています。
何卒よろしくお願いします。
12:03

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