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2025-08-06 13:48

#733【低バッテリー不安】あなたはスマホの充電が何パーセントになると不安になりますか?(Tang et al., 2020)

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【本日の一語】
低バッテリー不安 (Low-Battery Anxiety):スマートフォンなどのモバイル端末のバッテリー残量が少なくなることに対して生じる不安やストレス

【本日の論文】
Tang, G., Wu, K., Wu, Y., Liao, H., Guo, D., & Wang, Y. (2020). Quantifying Low-Battery Anxiety of Mobile Users and Its Impacts on Video Watching Behavior. arXiv preprint arXiv:2004.07662. https://arxiv.org/abs/2004.07662

【8月31日(日) から 「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】
https://aimaikaigi2025.peatix.com

【8月16日(土) から 「『研究』の未来をみつめる―“良き研究者”をめざす若者と科学の行く末に関心をもつ市民の対話」】
https://www.shiminkagaku.org/sciencedialogue_03_20250816/

【8月18日(月) から 「近藤弥生子さんと対談:台湾感性―台湾と日本の美意識の違いに迫る」】

【8月28日(木) から 「業界を超える「学際」で新たな価値をつくる - 京大・宮野公樹氏と探る、研究と社会のこれから」】
https://academist250828.peatix.com/

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

このエピソードでは、スマートフォンの充電が減少することによる「低バッテリー不安」について考察している。研究結果によれば、多くの人々は充電残量が特定のパーセンテージになると不安を感じ、その影響は年齢や性別によって異なることが示されている。

低バッテリー不安の紹介
おはようございます。心理学者のじんぺーです。
心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では心理学の一つのキーワードを取り上げて、
それに関連する論文を毎日紹介しています。
今日の一語は、低バッテリー不安。
英語だとLow Battery Anxietyという一語になっています。
問題に入る前にお知らせをさせてください。
8月のイベントがたくさんありますというのを連日告知させていただいています。
31日には京都で私が企画しているあいまい会議2025というイベントがありまして、
そちらにぜひ遊びに来ていただきたいなと思っています。
オンラインでもチケットがありますので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
あと、あまり告知できていなかったことで言うと、
8月の18日にボイシーパーソナリティの近藤彩子さんとお話しすることになっております。
時間が夜なんですが、9時からになっています。
前半は彩子さんのチャンネルで、後半がこちらになると思いますので、
ぜひ声を届けてライブで来ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
今日は低バッテリー不安という言葉について紹介してみたいと思います。
まずこれが何かということなんですけど、そのままじゃそのままなんですけど、
スマートフォンなどのモバイル端末のバッテリー残量が少なくなることに対して生じる不安やストレスのことを
低バッテリー不安と言います。心当たりのある方も多いのかなと思います。
研究結果の分析
今日のタイトルは、あなたはスマホの充電が何%になると不安になりますか?という風にしたんですけど、いかがですかね?
自分は最近、半年くらい前にスマホを買い替えて結構バッテリーが持つようになったので、
あんまりこういう不安はないんですけど、ちょっと旅行中とか海外に行ってる時とか、
どこで充電つぎできるかわからないみたいな時にはややソワソワするなというのはあります。
これがどういう確率で、比率でそういう不安を持つ人がいるかということと、
あとは年齢別とか、あとはパーセンテージ別とか、生産とかを調べた研究になっています。
2020年の論文なんですけども、2000人超、2000人くらいの中国人の方を対象にした調査研究になっていて、
充電頻度とかモバイルバッテリーの利用頻度、あとは低バッテリー不安の評価などを聞いています。
これでは何%で充電しますかということとか、何%で動画を中断しますかみたいなことを聞いてこの指標にしているそうです。
計算モデルみたいなものを作って、人は何%くらいで充電をするのかとか、動画を中断するのかみたいなことを研究しています。
調査値はすごくシンプルなので結果に移りたいと思うんですけど、低バッテリー不安を抱えている人、
バッテリーが少なくなると不安を感じるという人は91.8%、92%くらいほとんどの人がそういう不安を感じているということがまず一つ重要な新しい発見として出てきました。
あとはそのモデルを作ってみると不安の上昇カーブみたいなのが立ち上がられてくるんですけど、スマホの充電が20%切るとその不安が急上昇すると、
さらに10%以下になるとそこからさらに急上昇するということで、10%以下になったら83%以上の人が不安を感じるというふうに結果としては出てきたそうです。
動画中断に関しては10%を切ると49.6%が動画を中断するということのようです。
ここからも結構面白くて年齢による違いがありますと、若年層、18歳から35歳という層に聞いてみるとバッテリーが40%とかでも不安を感じる人が結構多いんですけど、
逆に10%以下の極端に少ない状態だと高齢層の方が中断率が高い、動画を読めたりとか不安を感じやすいということで、
若者の方が早く急上昇するのが早いというか、いっぱい使うからなのかもわかんないですけど、感じるんですけど、低い10%以下みたいな時には高齢層の方がということです。
感情と研究の考察
あとは性別による違いも有意差があったみたいで、女性の方が男性よりも早く充電を開始する傾向が見られたということのようです。
これはどうしてでしょうか。ちょっとそこまで絵まで描いてなかったのかな。
なかなか精査を考察するのは難しいんですけど、今回はそういう結果だったということです。
これにはいろんなバックグラウンド、年齢とかの影響があって面白いんですけど、もちろんスマホの使い方も違うだろうし、
使用頻度、若者とかで言うとほとんど全部の時間、暇な時間というか空き時間というか、ほぼ全部の時間にスマホを触っているということがあると思うので、
早くに不安を感じるというのもわかるし、精査に関してはちょっと読み直してきたんですけど、あまり考察はないんですが、
ノモフォビアという、これもまたいつかキーワードとして今日の論文にだいぶ関連することなので紹介したいなと思うんですけど、
ノモフォビアって、ノーモバイルフォービア、フォービアってなんちゃら恐怖症みたいな英語の時に後ろにつくんですけど、
スマートフォンがない状況とかで恐怖とかを感じるという、そういう症状があって、それが女性の方が多いということとかは先行研究を引いて説明がされていたりしたんですけど、
女性の方が多い、早く充電を開始するという今回の結果に対しての考察としてはそれが一つ言えることかなと思います。
これについてはまた別の論文とかで、ノモフォビアの方がより知られた現象かな、低バッテリー不安ってもう、
これも本当に最後ちょっと余談というか、これ言いたかったことなんですけど、
低バッテリー不安という言葉を今日は紹介するというか、面白いなと思って紹介をしているんですけど、
自分が研究しようとは思わないというか、別に低バッテリー不安という言葉を使わずとも、それ不安ということでいいじゃないかというね。
別に新しい言葉を使わなくても研究はできるんじゃないかというふうなことを思うので、自分はその低バッテリー不安みたいな言葉には別に使わないと思うんですけど、
いや分かんないな、いずれ使ってたら恥ずかしいので訂正します。
でも不安という言葉で説明ができることなのかなというふうにも思いますし、不安に関してはたくさん研究がなされてきているし、
進化適応的、人が生き延びていくとか、あとは例えば外敵から逃れたりとか、自然災害から予防するというか、避けるためにこういう感情とかが発達してきたということがよく言われていて、
感情ってだいたいそういうふうな機能があるんですけど、不安もまだ起こっていないことに対して早期にアラーム機能みたいな感じで、
作動させておくことによって、例えば草むらの茂みとかでザワザワって動いたみたいな、別にそれは天敵というわけではないかもしれない、
ただ風が吹いただけかもしれないんだけども、そこに不安を感じると早くにその天敵じゃない可能性が高いんだけども、
そこに対処できる、逃げたりとかすることができるという意味では、生き延びていくために必要な感情であるというふうに言われることが多くて、
そんな研究の蓄積があるわけなので、不安という言葉で研究するのがいいのかなと、もちろん低バッテリー不安って不安っちゃ不安なので別にいいんですけど、
個人的な研究感というか、と最後話させていただきました。
ぜひバッテリー何パーセントで不安になるかということは教えていただけると興味深いんじゃないのかなと思いますし、
次外に出かけている時とかにスマホの充電がなくなってきたら、今日の研究とか思い出してもらえると楽しいなというふうに思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい1日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。
今日も雑談したいと思います。
ドイツ生活で、昨日もしゃべったんですけど、日本人の友人っていうのはとても心の支えになるなと思うんですけど、
友人といっても年上の方がほとんどかな、本当に同い年みたいな人はいない。
年上っていっても35歳とか5歳上10歳上みたいな人たちが多いような気がするんですけど、
研究者の人以外もたくさんいらっしゃるわけですよね。
そこで話していてすごくいいなと思ったことがあって、
引っ越しをするわけじゃないですか、日本からドイツに来ると。
しかもそれは会社の都合というか、会社からあなたドイツに行ってくださいというか、
もちろん手挙げてというパターンもあると思うんですけど、どっちもあるというか、どっちが多いんだろう。
手挙げてのパターンが多いのかな。飛ばされるということはそんなにないのかなと思うんですけど、あると。
そうなった時に引っ越しの手続きとかをやってくれるというか、お金が出るのか、手当てみたいなのが出て、
例えば家具、ベッドとかを送ってもらったみたいな言っている人がいたんですよね。すごいなと思って。
同じドイツに来たといっても、僕がたびたび話しているように、サバイバルですよ。
その方たちもサバイバル要素はもちろんあると思うんですけど、なんか羨ましいなと思っちゃいましたね。
守られている感覚がもしかしたらあるんだろうなというのはあったりとか、ビザが取れませんとなっても別に、
その人たち、従業員の方の責任になることってあんまりないと思うんですよね。
もちろん家がないってこともほとんどないと思う。探してもらえるんだろうなって思ったりとか、
その辺ちょっともうちょっと聞いてみようかなと思うんですけど、研究者って守られてるなって思いましたね。
比較するのは良くないけど、現象としては面白いですよね。
会社の社員さんとして来るか、もちろん研究者といっても雇われて来る人とかはもうちょっと負担とか少ないのかなと思ったりするんですけど、
なかなか衝撃的な話を聞かせていただいたなというふうに思います。
ドイツとか海外にいないと、そういう駐在の方とかの話を気軽に聞けるってこともないと思うので、
今のうちにそういう人ともいっぱい出会って、自分が経験してこなかった話とかをたくさん聞かせてもらおうかなというふうに思っています。
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