自虐風自慢の定義と研究背景
おはようございます。心理学者のじんぺーです。
心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学のキーワードを紹介しながら、
最新の研究知見に触れていきたいというふうに思っています。
今日の一語は、自虐風自慢という言葉になっております。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。
8月、イベントがたくさんありまして、31日の京都でのあいまい会議2025、
8月の16日オンラインでトークがあるのと、28日は夜から東京で、
こちらも研究のピッチイベントです。
自分自身が話すのは5分とかだけなんですけど、
おそらくお話できる時間があるかなと思いますので、
東京近郊の方は会いに来ていただけると嬉しいなと思っております。
これらのイベントについては、詳細と申し込みを概要欄にまとめておきますので、
ぜひチェックしてください。
よろしくお願いします。
それでは、今日は自虐風自慢という言葉について紹介していきたいというふうに思います。
英語だとHumble Bragging。
Humbleというのは謙虚で、
ブラッキングというのは自慢というかひけらかすみたいなことだと理解しています。
これはその名の通りなんですけど、
自虐に見せかけて実は自慢になっているよねということがあると思うんです。
これについて調べた、特にSNS、インスタグラムのセッティングを使って実験を行っているという研究になっています。
2025年サイコロジオブポピュラーメディアという雑誌に載った論文です。
まず、自虐風自慢というのは、これまでも研究があって非効果的であると、あまりやらないほうがいいよというふうになっていた。
実験と評価の結果
ただ、これまでの研究、TwitterXのようなテキストベースのプラットフォームを想定していたということで、
今回はそれをインスタグラムのようなプラットフォームを想定して、画像プラス一言みたいな感じで提示するということをしています。
参加者は365名のインスタグラムユーザー、普段使っている人ということなんですけど、
この人たちに本当に適当にネットで集めた画像とあとは一言、
そうやってインスタグラムの投稿っぽくして、それについて、例えば誠実性であるとか好感度とか、
あとはフォローしたくなるかどうか、いいねしたくなるかということとか、あとはナルシシズムについて聞いていたりします。
条件が3つあって、まずは自虐風自慢という条件なんですけど、これは例えば女性の画像があったとして、
モデルに間違えられて退屈したみたいな、ちょっとよくわかんないけど、というふうな一言を添えられていると。
2つ目が自慢の条件で、これはモデルに間違えられたみたいな、ただの自慢ですよね。
最後3つ目が不満の条件で、ただ退屈って書いてあるだけの投稿です。
自虐風自慢がモデルに間違えられて退屈している、自慢の条件がモデルに間違えられる、不満の条件が退屈である、
という、こういうふうな例ですけど、キャプションをつけてたくさんの人に評価してもらうということをしました。
どれが一番好感度を上げるのか、下げるのかと言った方がいいかな、今回の場合は下げるのかということを検証した研究になっています。
結果で言いますと、先行研究の、Twitterとかの研究と同じように、自虐風自慢をすると好感度、あと能力の評価、誠実さの評価が最も低くなるというような研究結果でございます。
ナルシシズムの得点は一番高くなる。
あとは行動意図、投稿へのいいねとかフォロー意図というのも、この自虐風自慢が一番低くなるということで、
基本的には良いことがありませんというのが、先行研究と同じく今回の結果になっています。
一見効果的に見えるかとかって書いてるんですけど、別に効果的に見えないですけどね。
実際にお受け手に不快感を与えると、特に他者を見下しているとか、不誠実であるとかいう印象につながりやすくて、ナルシシズムのイメージを強化する。
ために、あとは結果としてエンゲージメント、いいねしたりとかフォローしたりみたいな行動に対しても悪影響があるので、もうやらない方がいいよということです。
自虐風自慢の影響と注意点
特に発信者とかインフルエンサーの方とか、SNSを使ってマーケティングを考えている、広報を考えている企業とかは気をつけた方がいいよと。
企業とかでやることはないと思うんですけど、確かに見なくはないですよね、こういう自学してるっぽいけど自慢したいんだねみたいな。
SNSでもあるだろうし、そうじゃなくてもあると思うんですけど、よく聞く、自分の周りにそんなにいないかもっていうか、自分が意識してないだけかもしれないですけど、
自分のパートナーが連絡が多くて困ってるみたいな、ああいうのも実際には別に困ってないんだけども、自学風っぽくしてのろけるみたいなこともあるのかなと思うので、あんまりやらない方がいいよということでございました。
今日は自学風自慢という言葉で心理学の研究に触れてみました。
ぜひ周りの人とかにこういう話をしていただけると嬉しいなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
神平でした。心を込めて雑談をします。
先週末日曜日にですね、日本人の方々とまた会っておりまして、初めましての方々です。
ハンブルク2000人くらい住んでるって言ったかな、ちょっと忘れちゃった。1000から2000みたいなそれくらいの幅で、数万人みたいな日本人のコミュニティはないんですけど、それくらいいて、
昨日は子供が生まれる前からオンラインでつながっていた。
月に1回とか2月に1回とかのペースでズームしていた人たちがいて、
例えば自分たちが今年の4月に息子が生まれたんですけど、
その2ヶ月前の2月に男の子が生まれたご家族とか、僕たちより1ヶ月後に生まれたご家族とか、
妊娠・出産とか子育てに関する情報共有をするコミュニティがあって、その方々と会っていました。
結構お仕事をされている、お父さんがお仕事されているっていうパターンが多いので、
平日とかの集まりとかだとあまり会えない人とかもいるんですけど、
昨日、一昨日かはお父さんたちもたくさん来ていて、とても楽しい時間でした。
お母さんが日本人でお父さんはドイツ人ってパターンもあるし、もちろん日本人のお父さんの方もいらっしゃったりして、
とても楽しい時間でしたし、彫刻家の方とかいらっしゃったんですよ。
それもすごい楽しい、アーティスト活動でドイツに来るって本当に大変なことも多いと思うんですけど、
そういった限られた時間だったのでもっと聞きたいっていう感じなんですが、
そういう人とも出会えてとても楽しかったなというふうに思います。
やっぱりある程度、ハンブルクとかドイツはそういう街多いんですけど、
日本人のコミュニティがあるぐらいの都市が外国であってもいいなというふうには、
自分ぐらいの外界経験値的には、もっと経験者の方とかで言うと別にそういうのなくても生きていけるという人もいるかと思うんですけど、
自分は会った方がすごく安心だなと思うし、楽しいなと思っていました。