若者の集中力と記憶力の低下
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス、進行役の水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。今回も気になる教育ニュースをお届けします。
今日はアメリカからの話題です。情報源はサイエンスデイリーで、掲載日は2025年11月2日。
テーマは、若者の記憶や集中力の低下が深刻化しているというものです。
で、若者が記憶力や集中力の低下で困ってるって本当ですか?なんだか高齢者の話みたいですね。
そう思いますよね。でも実際には、アメリカでは18歳から39歳の人も約1割が、集中できない覚えられないと感じているそうなんです。この10年でほぼ倍増しています。
そんなに増えてるんですか?原因は何なんでしょう?勉強とか仕事のストレスとか?
それも一因ですが、研究によると、経済的な格差や教育レベルが深く関係しているようです。年収が低い層、学歴が低い層ほど、自己申告で認知の問題があると答えた割合が高いんです。
へえ、脳の健康も社会的な格差に影響されるってちょっとショックです。
まさにそこが研究者の注目点でした。例えば年収3万5千ドル未満の人では約12%が認知の問題を報告していて、収入が高い人も3倍ほどになるそうです。
そんなに差があるなんて、教育の影響も大きかったんですよね。
その通りです。高校を卒業していない人では14%が記憶や思考に困難を感じていましたら、大学卒業者は3.6%ほどと差がはっきりしていました。
教育を受けることで生活の質だけじゃなくて、ママの健康まで違ってくるんですね。
そうなんです。教育を通して思考する力や情報処理の習慣が身につきますし、ストレスコントロールや自己管理の面でも大きいんです。
でも自分で記憶が悪いって申告するわけですよね。実際の脳機能低下とは別なんですよね。
いいところに気づきました。研究者もその点に注意していて、これは自己報告のデータなので、実際の医学的な認知症や障害ではないんです。
ただし、こうした悩みの増加は健康リスクのサインともいえます。
日本でも最近、集中力が続かないとか、物忘れが増えたっていう若者が多い気がします。スマホの使いすぎとかも関係あるんでしょうか。
教育と健康の関係
可能性はありますね。情報型の中でマルチタスクが増えると、記憶の定着が浅くなったり、周囲が分散しやすくなったりします。
それって私にも心当たりがあります。メッセージを返しながら課題をしていると、どっちも中途半端になっちゃいます。
まさにそれです。教育現場でも集中力を取り戻すために、デジタルデトックスや深い学びを取り入れる動きが出てきています。
なるほど。生徒にもスマホを使いながら勉強しないように言っている先生がいますけど、意味がありますね。
ええ。若い世代の脳の健康を守るには、テクノロジーとの付き合い方を学ぶメディアリテラシー教育も大事になってきます。
他にも睡眠とか生活習慣も関係してるんですか。
大いに関係します。睡眠不足や栄養の偏り、運動不足などは記憶や思考力に直結します。
教育現場でも学力だけでなく生活リズムの支援も欠かせません。
そう考えると、学校の朝の会とかって単なる挨拶じゃなくて生活を整える時間でもあるんですね。
そうなんですよ。学習以前に脳が働く状態を整えるという視点が大切です。まさに教育と健康がつながっている例ですね。
アメリカの研究だけど、日本の現場にも通じる話ですね。格差とかストレスとか他人事じゃないなと思いました。
ええ。こうしたデータを通して、教育が健康にどう影響するかを見直すきっかけになりますね。
今日の話を聞いて、私もスマホとの距離の取り方を見直したいなと思いました。あと、睡眠も大事にします。
いいですね。無理せず自分の脳を大切にする意識を持つことが何よりです。
皆さんも今日はゆっくり眠ってくださいね。
ということで、今日の教育カフェテラスはここまでです。最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
次回も教育と健康のつながりをテーマにお届けします。
それではまた次回もお楽しみに。さようなら。