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2025-10-13 07:34

#791【ノモフォビア】スマホがないと感じる不安 (Yildirim & Correia, 2015)

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【本日の一語】
ノモフォビア (nomophobia):携帯電話やスマートフォンが使えなくなったときに感じる不安や恐怖

【本日の論文】
Yildirim, C., & Correia, A.-P. (2015). Exploring the dimensions of nomophobia: Development and validation of a self-reported questionnaire. Computers in Human Behavior, 49, 130–137. https://doi.org/10.1016/j.chb.2015.02.059

【低バッテリー不安の放送】
https://r.voicy.jp/0G9JAW5Lmg1

【他の音声配信プラットフォーム】
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サマリー

ノモフォビアは、スマートフォンや携帯電話が使えない時に感じる不安や恐怖を指す心理的な状態です。このエピソードでは、ノモフォビアの4つの階分類について詳しく説明されています。

ノモフォビアの概要
おはようございます、心理学者のじんぺいです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ取り上げて、論文と合わせて紹介しています。
今日の一語は、ノモフォビアという言葉にしたいと思います。
ノモフォビア、聞きに馴染みがないと思うんですけど、
これは携帯電話とかスマートフォンが使えなくなった時に感じる不安とか恐怖のことを指す心理的な状態です。
ノモフォビアという言葉は、おそらくこの論文とかが一番最初ぐらいなのかなと思う。
やや古い2015年の論文なんですけど、10年ぐらいで1600回ぐらいに引用されていて、
この心理学分野ではなかなか多い。
心理学といっても、コンピューター、サイエンスよりの情報科学的な要素も入っているので、
そういう数字になっているのかなと思うんですけど、
多いパイオニア的な論文なのかなと思います。
ノモフォビアの構造は、いわゆる造語みたいな感じで、
ノーモバイルのフォビアというのは、いろんな恐怖症につく英語ですね。
例を調べておけばよかったですね。
一番メジャーではないかもしれないんですけど、トライアポフォビアとか、
集団、集合体、恐怖症とかはノモフォビアじゃないトライアポフォビアって言いますし、
あとは雷恐怖とか、雲が怖いとかもいっぱいありますよね。
閉所恐怖症、クロストラフォビア、アクロフォビア、高手恐怖症、乗り物恐怖、ベフォフォビア、いっぱいあるわけです。
こういうのの一種でノモフォビアという形態がなくて、恐怖を感じる、不安を感じるような現象です。
これを測るような心理的な尺度を作りたいというのがこの論文になっていて、
今日は大発見があったかというよりは、発見は発見なんですけど、
ノモフォビアを4つの階分類をして測っていこうという研究になっています。
もともとその4つというふうに決まっていたわけじゃなくて、
インタビューをして、その後に大規模な調査をして、この大体4つぐらいのグループに分かれそうだということで、
この論文が導き出した結果になっているわけです。
ノモフォビアの4つの分類
どういう4分類かというのを話していきます。
一つ目が連絡不能というグループ。
これは家族とか友人に即座に連絡を取れなくなることへの恐怖とか不安を指します。
例えば、スマホを通じて常に情報にアクセスできないと不快に感じるとか、
家族や友人とすぐに連絡を取れないと不安になるみたいな質問でなされます。
これが全く当てはまらない1、とてもよく当てはまる7みたいな感じで答えます。
二つ目のグループが接続喪失というので、
SNSやオンラインコミュニティとのつながりが途絶えることへの恐怖を指します。
さっきの連絡を取れなくなるということとはちょっと属性が違うようなグループということが
伝わるんじゃないかなと思います。
例えば、オンライン上の自分、アカウント、プロフィールから切り離されると不安になるとか、
SNSやオンラインネットワークの最新情報を追えなくなると落ち着かなくなるとかいう項目で測られます。
どんどんいきましょうかね。
三つ目が、またこれも少し特徴が変わっているかなと思うんですが、情報アクセス不能というグループになります。
必要なときに情報を調べられない、ニュースや知識を得られないことへの不安。
確かにそれもありますね。
例えばニュースや天気などの情報を確認できないことが不安になる。
スマホから情報を得られないと神経質になるみたいな項目です。
乗り換え案内とかマップとかもそうかもしれないですよね。
結構よくわかるなと思います。
最後四つ目のグループが利便性の放棄というグループで、スマホが日常生活を便利にしていることを失う不便さ、無力感です。
スマホのバッテリーが切れるのが怖いとか、通信容量や料金制限に達したらパニックになるみたいなことが書かれてますね。
どれくらい頭があるかということを聞いていくというような尺度になっていて、いろんな方向が網羅されていていい尺度だなと思いました。
たくさん使われているのでそうだろうなと思うんですが。
どうでしょうね。
ニュースとか情報への恐怖みたいなのは確かにあるかもですね。
あとは財布携帯みたいなのも入ってますしね。
携帯だったら財布を置いてくるみたいなパターンとかあるので、充電が仮に切れたら支払い能力なくなるなとかちょっと怖くなったりするかな、自分だったら。
あとはこれをさらに細かくした低バッテリー不安という現象も以前ポッドキャストで紹介させてもらったので、
概要欄に貼っておこうと思うので聞いていただければと思うんですけど、そういう細かいバッテリー切れへの恐怖みたいなのもあるかと思います。
日本の言及少ないですね。
大体そうなんですけど、どの分野もそうなんですけど。
日本語版がそもそも誰かやってると思うんですけどね、さすがに。
ちょっとパッと見つけた限りすぐは見つからなかったので、ちょっと埋もれてるのか。
そもそも日本人は対象にした研究はあまり多くないなというふうに感じていました。
中国の研究とかはですね、あとはいろんな言語でこの尺度が翻訳されていて、スパニッシュとかもちろんそうだし、トルコとかもありましたね。
いろんな国々で使われているその尺度なのかなと思うので、日本でもどんな研究されているかというのをまた調べてみたいなと、より深く調べてみたいなと思いました。
皆さんはいかがでしょうか。携帯、スマホないと不安になるかどうかね、ちょっと考えてみてもらってもいいかなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
07:34

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