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2025-11-23 15:07

#834【バーンアウト】テレワークが医療従事者の燃え尽きを減らすかもしれない (Mohr et al., 2025)

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【本日の一語】
バーンアウト (burnout):仕事の慢性的な負荷によって、感情的な疲弊と仕事への冷淡さが生じ、心身のエネルギーが枯渇した状態のこと

【本日の論文】
Mohr, D. C., Elnahal, S., Marks, M. L., Derickson, R., & Osatuke, K. (2025). Burnout trends among US health care workers. JAMA Network Open, 8(4), e255954. https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.5954

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サマリー

医療従事者のバーンアウトの状況は、コロナの前後でどのように変化しているかを探っています。また、テレワークがバーンアウトの軽減に寄与する可能性についても考察されています。このエピソードでは、テレワークが医療従事者の燃え尽きを減らす可能性についての研究が取り上げられています。医療従事者への感謝の念や、バーンアウトとレジリエンスの関係についても語られています。

バーンアウトの定義と研究概要
おはようございます。心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では心理学の専門用語を毎日論文と合わせて紹介しています。
今日の一語は、バーンアウトという言葉です。聞きなじみのある方も多いと思いますが、最新の、今日は医療従事者の方の論文を紹介したいなと思います。
まずバーンアウトを一言で言っておきましょうかね。 仕事の慢性的な負荷によって感情的な疲弊と仕事への冷淡さが生じ、心身のエネルギーが枯渇した状態のこと、というふうに定義をされています。
コロナ前後でデータを取っていて、なかなか興味深い発見もあるかなと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです。
簡単にお知らせをさせてください。今日の夕方5時から生配信したいと思いますので、お集まりいただけると嬉しいです。
緊急報告や対談を1週間にわたって連続でいくつかしたので、その振り返りや今後対談したい企画など、そういう話をしたいなと思っています。
今日の論文は、「米国医療従事者によるバンアウトの推移」というタイトルの論文です。具体的には2018年から2023年くらいの5年間くらいデータを使っています。
データ数がすごく多くて、一番多い時で16万人以上の方からデータを取っています。
注目ポイントとしてはコロナを挟んでいるので、コロナがどういう影響を与えたかということと、
16万人というデータが取れると、場所や勤務形態、デパートメント、医療従事者といっても職種があるわけではないかと検討しています。
バンアウトについては、すごくシンプルな質問を使っていて、2つだけです。
自分は仕事で燃え尽きていると感じるということに対して、全く感じないというところから、ほぼ毎日感じるというふうに答えるという質問です。
もう1つは、この仕事のせいで自分の感情が硬直化しているのではと心配するという質問です。
これもやや気なずみがないというか、バンアウトの1つの特徴として、人間じゃなくなっていくように感じる自分のこと、冷淡さという言葉もあったんですけど、そういう側面を測っている。
この2つを用いて、バンアウトありかなしかということを判断する。
これらを週に1回以上経験している人がバンアウトありというふうにカテゴライズされて、月1回とか感じるけど、それ未満の人というのはバンアウトなしというふうにここで便宜的に判断するということです。
それによって何万人の中で何パーセントがそのバンアウトありと答えたかということがわかるという研究の計画になっています。
コロナ前後のデータ比較
他にも、例えば職種はもちろんそうですし、COVIDがあなたに与えたストレスみたいなことも聞いたそうです。
これは2020年以降に聞いていると。
それがとても高いとかめちゃくちゃ高いとか全然ないよというふうに答える感じです。
その他面白いので言うと、どれぐらいテレワークをしていますかという、こういう働き方の側面もデータとして取っているので、どういう効果があったかというのを一緒に見ていけたらと思います。
いくつかあるんですけど、まずはバンアウトの年ごとの推移みたいな話をできればと思うんですが、
2018年、コロナの前が30.4%の方がバンアウト、それでも高い感じがします。
ちなみにこれは大役軍人の医療局のところでデータを取ったみたいなので、もしかしたら一般的な病院とはちょっと違うところもあるかもしれません。
それでもね、医療行為自体は変わらずやっていると思うので、高い。どうなんでしょう、日本とかもそうなのかな。
30%って相当高いですよね、3人に1人みたいなところ、コロナの前でも。
これが2022年、コロナの真っ只中、2022年ってちょっとワクチンとか出ている時ですよね。
この時が39.8%になったそうです。
だからコロナが2020年からじわじわと広がってきて、ストレスとかももちろん高まったりとかして、
2022年にこの5年間の中ではピークを迎えたと。
その次の年の2023年には35.4%まで下がったという風にはなっているんですけど、
これはいずれにせよ依然として2018年よりも高い状態になっていたというのが結果です。
だからコロナはそれなりに落ち着いていたわけなんですけども、高止まりしているということですよね。
コロナ前の水準には戻っていない。
そのままコロナ前の水準も高いんで何とも言えないけども、
コロナのこの2022年のパンアウト、ピークより下がったけど全然下がりきっていないというのが、
職種別のバーンアウトの状況
これはメインの結果ですね、大事な点かなと思います。
職種によって違うよという話を今度はしたいんですけど、
プライマリーケアなので一番最初に見てもらう人ですよね、
地域のお医者さんとか。
その後にもし重症だったら専門何々科に行ってくださいとか、
もっと大きい大学病院に行ってくださいとか、
そういう診断をする一番最初のお医者さんというイメージでいいと思うんですけど、
そのプライマリーケアをする人、お医者さんが一番高かったということです。
2022年には57.6%ですよ。
半分以上の方がパンアウトを報告していたということです。
本当にありがとうございますという気持ちしかないんですけど、
途中で脱圧の良くないかな。
コロナの時のお医者さんとか医療従事者の方のことを思うと、
今でも感謝というか尊敬の念を抱きますね。
今そういう気持ちに久しぶりになってますね。
ありがとうございましたという感じです。
他にもこれは面白いのが、
歯医者さんですね、歯科医とメンタルヘルス精神科医、
あとは介護職とかリハビリテーションの職種が
特にパンアウトの増加率が高かったということです。
これはもうまさにコロナの影響を考察してるんですけど、
全部は紹介できないですけど、いくつか紹介すると、
例えばメンタルヘルスわかりやすいですよね。
明らかにロックダウンとか人に会えないとかね、
自分の趣味がなくなったみたいなので、
メンタルヘルスの疾患を抱える人が増えて、
爆発的に増加したって書かれてますね。
メンタルヘルス職への需要が一気に増えたというのがあります。
アメリカでもスタッフ補充が追いつかないって書いてますね。
日本でも多分そうだと思います。
歯科医でいうと、
初期に診察停止があって、制限があった後に、
お医者さんって、もちろん今すぐ痛くて行くよっていう人もいると思うんですけど、
そういう人ばっかりじゃないじゃないですか。
定期検診とかケアみたいなね。
そういう人たちが一旦止まったわけですよね。
コロナの一番最初の時に。
それがやや緩和されてきて、
需要が高まっていった時に、
またメンタルヘルスと似てますけど、
爆発度が高いですよね。
一気に流れ込んできた。
いろんなお医者さんが、
職種というかいろんな科があって、
そういう人たちってコロナであっても、
需要が止まるわけじゃないじゃないですか。
差し迫っていることだとすると。
歯医者さんは一回止まっても、
止まってもいいよ、言い過ぎだけどね。
歯の痛さすごい知ってるので、
そんなの無理だと思うけど、
テレワークと医療従事者
イメージとしてはそんな感じです。
爆発度が高かった。
あとは、歯の治療でマスクができないので、
感染リスクが特に高い。
そういうプレッシャーとかストレスが
あったんじゃないかというふうなことも
書かれていたりして確かになと思いますし、
リハビリとかも体力低下によるとか書いてます。
職種による違いも興味深い結果かなと思いますし、
あとは最後ですね。
働き方の話で言うと、
テレワークをしている職員というのは、
一貫してワンアウト、
あとはコロナのストレスも低かったというのが
興味深い結果かなと思います。
特に週3日以上テレワークをしている。
週3日というと結構大半って感じですよね。
これも興味深い結果かなと思います。
なのでこういう論文があると、
もちろんワンアウトは減らしていきたい。
どうしたら減るかって考えたときに、
1個のヒントになるかもしれないですよね。
テレワークがとか。
バンアウトと感謝の念
もちろんそういう医療従事者って言っても
範囲が広くて、今回はだから、
例えば研究をしている人とか、
技術者の方とかね。
メンタルヘルスに関しては結構
オンライン診察とかがあったりとか、
そういう人たちもいるわけなんですけど、
でもまだまだ厳しい部分もありますよね。
実際に見てもらわないととかね。
予防接種もそうだろうし、
ワクチン注射したりとか血液取ったりとか、
いろんな身体を介する関わりがあるので、
なかなかテレワークみんなってのは
難しいと思うんですけど、
でも1つヒントになるような
研究結果かなというのは思えますかね。
お医者さん、しかもアメリカの研究なので、
イメージつきにくいところもあると思うんですけど、
途中で言っちゃったんですけど、
お医者さんとか、
医療従事者の方への感謝というのはね、
これ一生忘れない方がいいですね。
コロナの時は特にそう思ったし、
あの時のことを、
あの時の恩をって感じでしたね。
ずっと胸に置いて
いられないなと思うわけなんですけど、
そうじゃなくてもね、
コロナ関係なくね、
そういう方のおかげで安心してね、
自分の仕事ができたりとかしているな
というふうに感じますので、
それを伝えるための論文ではないと思うけども、
自分はそういうことも受け取ったかな。
そうですよ、論文を読んでいても、
こういうね、
エモーショナルなことを思うというか、
受け取り方はいろいろあるわけですよ。
新しい知識を得たっていうのはもちろんあるけど、
そうじゃなくてもね、
感謝とか尊敬の念とか出てきますね。
パンデミックとかはね、
これよく言われる話ですけど、
コロナは一旦落ち着いてはいますけど、
次いつこういうことになるかわからないので、
日々考えていきたいし、
こういう研究が蓄積されていくのも
とても大事なことかなと思っています。
今日はバンアウトという言葉を
医療従事者の方の研究で紹介しました。
医療従事者の方だけじゃないですね、バンアウトね。
この間、教育を良くしたいという企業を
している小谷さんとお話しましたけど、
学校の先生もそうだし、保育士さんもそうだし、
公務員の方とか、警察の方とかね、
本当にいろんなところであると思いますので、
いくつかの職業を言ってしまったんですけど、
それも関係なく、
普遍的に見られる現象かなと思いますので、
一緒にこれからも勉強していきましょう。
長いね、最後ね。
レジリエンスという言葉も以前に紹介してますけど、
レジリエンスという言葉もバンアウトと一緒に出てくるので、
合わせて勉強していけたらと思います。
バンアウトを感じても立ち直るということもそうだし、
そもそもバンアウトを感じにくくなるような、
そういう柔軟性、回復力、抵抗力みたいなのをね、
レジリエンスの大きな概念としてあるかなと思いますので、
勉強してすぐ身につくことでもないけども、
勉強するのは大事かなと思ってます。
ぜひこれからも聞いていただけると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
陣平でした。心を込めて。
15:07

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