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2025-08-14 13:36

#742【自己決定理論】自律支援がもたらす学力と心の成長 (Vasquez et al., 2016)

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【本日の一語】
自己決定理論 (Self-Determination Theory):人は、自律・有能感・関係性という3つの心理的欲求が満たされると、自らやりたいという内発的動機づけが高まり、より良く成長できるという理論

【本日の論文】
Vasquez, A. C., Patall, E. A., Fong, C. J., Corrigan, A. S., & Pine, L. (2016). Parent autonomy support, academic achievement, and psychosocial functioning: A meta-analysis of research. Educational Psychology Review, 28(3), 605–644. https://doi.org/10.1007/s10648-015-9329-z

【8月31日(日) から 「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】
https://aimaikaigi2025.peatix.com

【8月16日(土) から 「『研究』の未来をみつめる―“良き研究者”をめざす若者と科学の行く末に関心をもつ市民の対話」】
https://www.shiminkagaku.org/sciencedialogue_03_20250816/

【8月18日(月) から 「近藤弥生子さんと対談:台湾感性―台湾と日本の美意識の違いに迫る」】

【8月28日(木) から 「業界を超える「学際」で新たな価値をつくる - 京大・宮野公樹氏と探る、研究と社会のこれから」】
https://academist250828.peatix.com/

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

サマリー

このエピソードでは、自己決定理論に基づく子どもの自立性を育む教育法が、学力や心理的健康に与える影響に関するメタ分析の結果が紹介されています。特に、心理的健康やモチベーション、自効感の向上が強調されており、自立性を尊重する教育方針の重要性が語られています。

自己決定理論の概要
おはようございます、心理学者のじんぺーです。
心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学のキーワードを一つ取り上げて、それに関する論文を一つ紹介しております。
今日の一語は、自己決定理論です。
昨日に引き続き、今日もVCのハッシュタグに乗っかろうかなと思っておりまして、
子どもの自主性を伸ばすというタグがとてもいいなと思いましたので、これに関する心理学の論文を紹介してみたいと思います。
子どもの主体性を尊重するような教育、子育てというのが、子どもの成長とか学業成績とか、そういうものにどう関連しているか、ということを調べたような論文になっています。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
8月のイベント情報を概要欄にまとめております。
直近ですと、今週末16日にオンラインでトークをさせていただきますので、ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。
VIA世界を救うという、この1年ぐらいずっとやっているテーマで、最近やっている研究とか、あとはこれからの構想、結構長くかかるプロジェクトなので、そんなお話をさせていただきたいなというふうに思っています。
あとは8月の28日、31日と、それぞれ東京、京都でオフラインのイベントで研究のお話をさせていただいたりとか、ゲストの方とトークをするという会を開きますので、遊びに来ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
それでは本題に行きたいと思います。
まず、自己決定理論という今日の一応、これが何かという話からしてみたいと思います。
これは1985年にデシとライアンという方が提唱した理論なんですけれども、人、人間には生き生きと行動するために満たされるべき3つの心理的要求があるというような考え方に沿った理論です。
その3つというのは、自立性、有能感、関係性の3つです。
自立性の自分で選んでいるという、今日のメインのトピックになりますが自立性ということと、有能感というのは自分ができるとか調達しているという感覚のこと。
関係性というのは人とのつながりとか、自分は受け入れられているというようなそういう感覚です。
これらが満たされると、やらされているというのではなくて、自分からやりたいというような内発的動機づけですよね。
これが高まって、学業とか仕事とか健康面とか、いろんなところでポジティブな成果が出るんじゃないかというふうな、そういった理論になっています。
今回の論文は、これを元にして子どもの自立性を尊重するような教育、子育てが子どもの成果につながるかというのを調べた、
分析の論文になっています。36件の研究をまとめた論文になっておりまして、合計のサンプル数は19,108人という大規模ですよね、こういう揃うと。
ポジティブなアウトカムの分析
年齢は幅広くて幼児、就学前から大学生に当たるというところで、いろんな研究が含まれているということです。
これらはご両親とかにどういう教育をしているかということと、あとは子どもの成績ということを聞いたりとか、成績だけじゃないですね。
いろんなアウトカム、心理的な健康であるとか、自己肯定感とか、そういったものになっています。
簡単に子どもの自立性を伸ばす教育を行っているかどうか、子育てを行っているかどうかということをどういうふうに聞いているかというと、
例えば、子どもを好きなことをできるようにしているとか、今日は子どもが自分で何をするか決められるようにさせたとか、そういったことを聞いたりとか、
あとは選択肢を与えるというのはわかりやすいですよね。やりたいことを選ばせる。
あとはやることの理由を説明したりとか、子どもの視点を理解しようとするみたいな態度も、この自立性を育てる、子育て、教育というのに当てはまるということです。
こういった教育をすればするほど実際にアウトカム、いろんなアウトカムが伸びるかどうかということですね。
結果に行きましょうか。6つの観点で調べていて、そのどれもがポジティブに効いていたということです。
一番効果が大きかったのは心理的健康ですね。欲物の感覚が低かったり、不安が低かったりとか、あとはベルビーンが高いみたいなところ、ポジティブな感情が高いとか、そういったことだと思います。
いろんな研究が混ざっているので一概には言えないんですけど、まとめると心理的健康というのが上がるよということです。
他にもモチベーションであるとか、動機づけが上がるよということ、自己効力感、有能感が上がるよということ、あとは学習への関与ということで、学習へのエンゲージメントですね、それが高まるということとか、
あとは学校に対して肯定的な態度を持つようになるとか、学業成績ですね、これは実はあまり大きな効果ではなかったんですけど、実際に有意な結果が出ていて、
自律的な教育をすることによって学業成績にもポジティブな影響があるよというのが今回の結果です。
教育法の効果と重要性
全部良かったということですね、簡単に言うと。程度の差はあるのどれもポジティブに効いていたと言っていいかなと思います。
それでいくつか追加で面白い発見があったので、それも紹介したいなというふうに思うんですけども、
まず個人的にこれすごくいいなと思ったのが、母親がそういう自律的な教育をしているパターンもあれば、父親がそういう自律的な教育をしているパターンがあると思うんですけど、
両親どちらともそういった教育を行っていると答えた方が、さらにポジティブな効果が強まったということです。
いろんなご家庭があると思いますし、例えばお父さんはすごく自由にさせてくれるんだけど、お母さんはどちらかというとルールを決めてやるタイプであるという、
それも全然いいと思うんですけど、そういった方よりはどっちもがそういった自律性を伸ばすような教育をしているということが重要であるということだそうです。
重要というか、より効果が高まるということのようです。
あとは支援の内容とアウトカムの領域が一致するというときに効果が大きくなると。
学業面でそういった自律性を伸ばす支援を行うと学業成績がより上がるみたいなことがあるというのも、
このメタ分析のいろんな研究があるからこそわかった結果のようです。
という感じですかね、どれもとてもポジティブな結果なので、
自律性を伸ばすという自己決定理論、今日の一語に基づく教育方針、教育方法というのは重要であろうというのがわかっていただけるのかなと思います。
結構メタ分析で1万9千人の子ども、大学生まで含まれているという意味での子どもですけど、
そんな大きなデータなのである程度信頼度の高いような研究結果かなというふうには思います。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
すぐにこういうことをやるっていうことでもないと思いますし、
どうですかね、最近はそういうことに選択させられるところはさせましょうみたいなことはあるのかなと思いますので、
それを引き続きやっていただけると、できるところはね、全部これって結構難しいと思うので、できるところはやっていただけるといいんじゃないのかなというふうに思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
陣平でした。
はい、雑談をしたいと思います。
また最近見たコンテンツシリーズなんですけども、
ファーストキスという映画を見ましたね。
ちょっと見たかったんです。
松高子さんかな。
僕は坂本勇次さんの曲本の作品を出来上げ、見るっていうね、今年は決めて、
今年というか、割と花束みたいな恋をしたという映画から好きなんですけど、
今年は特によく見てますね。
怪物も最近やっとで見ましたし、ちょっと遅かったけど。
僕、映画とかね、ドラマとかアニメとかの話するの好きなんですけど、
ネタバレを極度に恐れていてというか、自分がやられたらすごく嫌なので、
しないという、見ましたということだけ言っておきます。
あとすごく良かったということだけ言っておきたいと思います。
あらすじとか全然見ずに見たので、こんな感じなんだっていう驚きもあったんですけど、
坂本勇次武士がいろんなところで出てたかなと。
言葉選びとか、比喩とか、登場人物一人一人の癖みたいなのはすごく強いなと思いますね。
それがその人たちの魅力になっているなと思うし、
それが恋愛であれ、家族関係であれ、今回は恋愛になると思うんですけど、
それぐらいは言ってもいいよね多分ね。
ファーストキスって言ってるからね。
ぜひ見ていただければと思います。
僕はユーネクストで見ました。
レンタルになるのかな?見る価値があるかな?
あ、そうだ、レンタルいいですね。
48時間までに見ないといけないんですよ。
300円、400円ぐらいで。
ただユーネクストって毎月ポイントがもらえるので、それを使っただけなんですけど、いいですね。
いいっていうのは、見ないじゃないですか。
見放題って。
無限にあるけど。
見たいのはいっぱいあるけど、きっかけがないとなかなか見れなくて、
今回ファーストキスが配信されるってなったから見たいと思いましたっていうきっかけで、
てか1回300円とか400円払ってしまったら、2日以内に見ないといけないですね、48時間以内。
それがすごくいいなと思いました。
もともとそうでしたよね。
中学校の時はゲオですね、ツタヤじゃなくて。
地元というにはちょっと遠いけど、車で30分行かないとレンタルビデオショップがないような場所に住んでましたけど。
親にね、親がそういう買い物行くときについてて、まとめて借りるんですよね、5本とかね。
5本借りるってすごいですね。
1週間で返さないといけないとなると。
2週間でしたっけ、旧作って。
覚えてない。
1ヶ月だっけ。
いや、そんなことないよね。
1週間。
あれですね、純新作とか新作とかだと2泊3日とかなんですよね、確かね。
あれあれでよかったね。
ほとんど旧作しか借りたことなかったけど。
懐かしい。
ああいうとこで、今週のランキングとか、ああいうコーナーでランキング見るだけでもすごい好きでしたね、あの時間。
今から何を選んでみようっていう時間ってすごい楽しいですよね。
今すごい鮮明にゲオ、蜂の辺の。
今日なんですけど、結構隣にツタヤもあって、なんかうちはゲオ派でしたね。
懐かしい。
すごく鮮明に記憶が蘇ってきました。
長くなっちゃった。
ファーストキー追復、よかったら見てください。
13:36

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