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2025-09-11 08:04

#34 自身に期待して生きてみよう「ピグマリオン効果」(⑧人間関係の心理学)

ローゼンタールの「ピグマリオン効果」(大分類⑧人間関係の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)


【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

今回のエピソードでは、ピグマリオン効果について詳しく解説されています。これは、教師の期待が生徒の学習結果にポジティブな影響を与えることを示す心理学の理論であり、自己理解や他者との関わりにおける期待の重要性が論じられています。

ピグマリオン効果の紹介
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探求し始めた心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく大臣支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
はい、今日も聞いていただいてありがとうございます。
今日のテーマはですね、ピグマリオン効果。聞いたことありますかね。
私、この本を読むまであまり聞きなじみがなかったんですけども、この本ですね。参考書籍、使い心理学用語大全の中から、人間関係の心理学引き続き大テーマで、自己理解を深める視点からお送りしていきたいなと思います。
このピグマリオン効果を発見したロバート・ローゼンタールさんは、1933年から直近2024年まで活躍されたアメリカの教育心理学者です。
このローゼンタールさんは、小学校において、教師が生徒に対して期待を持つと、実際に生徒の学習結果に好影響をもたらすということを実験で証明されたということです。
これをピグマリオン効果と言いました。
もう一度意味を言うと、教師の期待感が生徒の学習結果に好影響をもたらすということを発見したということですね。
普通に聞くと、そうだよなっていうふうに納得感があると思うんですけども、意外とそこが理論的にも証明されるっていうのは、意外な結果というふうに捉える方が多いんじゃないかなと思います。
というのも、期待を持つということは、褒めて伸ばすとかできるところを認めて伸ばすということと近いような気がするんですけど、一方で厳しく育てるとか、課題を改善しながらっていう教育の仕方もきっとあると思うんですよね。
その中で、期待を持っていると、ある意味ポジティブな意味でも厳しい指導もできると思うし、できているところは素直に褒めてあげることができるのかななんていうことを私は感覚として感じました。
この子は伸びると信じて子供に接することが効果的と言えそうですというふうに、この参考書籍にも書いてあります。
第一印象と自己成就予言
このピグマリオン効果から派生した考え方として、第一印象ってどんな意味合いで皆さん感じますか。
第一印象ってよく当たるっていうふうに言われますけど、これをピグマリオン効果から説明することができるんですね。
例えば第一印象で相手が奇策に見えたときに、奇策な人だと思うから自分も相手に奇策に話しかけてみようって話しかけてみると、
本当はその自分の奇策の働きかけによって相手も奇策に対応してくれる。
結果的にやっぱりこの人は奇策な人なんだっていうふうに第一印象は正しかったっていう認知になるわけですね。
自分の第一印象に誘導されて、実際に相手が第一印象通りのように感じられるこの現象というのを予言の自己成就と呼ばれています。
これなんかよく日常で起こっている気がしますよね。
そうすると、ピグマリオン効果じゃないですけど、この子は伸びるっていうふうに信じて接する。
イコール第一印象のことでいうと、この人は奇策だっていうふうに信じて接する。
そうすると予言は自己成就されて、実際に現実もそういうふうになっていく。
相手がそういうふうに反応していくっていうことかもしれませんね。
先生の生徒への期待が生徒に伝わって、ポジティブにこの子は伸びるっていうふうに期待を持って接すると、
生徒もその期待を感じ取って先生に対してとか勉強に対して期待に応えようじゃないですけども、
それに反応してポジティブな行動をして、それが積み重なった結果として成績に現れてくるっていう、そういうことなのかもしれませんね。
自己の期待と成功体験
さあ、この考え方を自己理解につなげてみるとどうでしょうか。
私は先生と生徒とか、自分と他人第一印象の話でいうと初対面の人っていうことだけじゃなくて、
自分で自分に期待を持つということも同じような影響が出るんじゃないかなというふうに仮説を立てました。
例えば私の例でいくと、今ちょうど収録時点ではとある国家資格の勉強をしているんですけども、
この合格率ってだいたい50%ぐらいと言われてるんですね。
この50%という数字がある中で、自分はきっとできるっていうふうに自分に期待をして取り組むか、
自分はできないっていうふうに捉えて頑張るのか、
イコールこの合格率の、合格する方の50に入るだろうと思って頑張るのか、
このままだと50%に入らないというふうに捉えて頑張るのかで、
結構これ成果変わるんじゃないかなというふうにこの書籍を見て感じました。
シミュレーションしてみると、合格このままではしないイコール、
不合格の50%に入るという自己予言をしたときに、
合格きっとできないだろうという期待を持っているとしたら、
どうせ自分は合格できないんだという諦めが自分の中でどこかであって、
勉強してても別のことをしてしまったり、どうせ自分はっていうことになっていて、
例えば養成講座のテストの点数とか、ロールプレイングでうまくいかなかったときとかに、
どうせ自分はやっぱりダメなんだっていうふうに自分への期待が低いと働いちゃって、
ちょっと現実をしてしまったりすると想定されるんですけども、
自分は合格できる50%のうちに入れるんだ、きっとできるっていうふうな期待を持っていると、
自分への期待に添えるように頑張らなくちゃっていうふうになって、
例えばロールプレイうまくいかなかったときも、きっと自分はできるはずだけど、
今はうまくいかなかった。じゃあこのできると思っている自分の期待に、
現実を合わせていこうっていうふうに頑張る力が働くのかなっていうふうに
少し感じたんですよね。どうですかね、皆さん。
自分に期待している、期待していないみたいなところってどうでしょうか。
シーンとか分野によっても変わるのかなと思っていて、
私は比較的この勉強とか資格試験みたいなところについては期待値を持つことができている。
なぜなら成功体験があるからですね。小学校のときに中学受験、
第一志望合格できたとか、大学から就活するときに第一志望に内定できた、
入社できたみたいな成功体験があるから、自分にポジティブな期待を持つことがきっとできていると思うんですよ。
ただ朝起きられないみたいな例があって、起きられるっていう期待を自分に持てないわけですね。
失敗体験の方が多いので。そういうところにも期待を持てる、持てないみたいなことは関わっているような気がします。
なので予言の自己成就とかピグマリオン効果っていうのを適切に自分とか他人に働かせるためには、
過去の成功体験に目を向けて、きっとできるんだっていうこの自己効力感を醸成することが
キーになるのかななんていうことを話しながら感じました。
ぜひね、せっかく取り組むんだったら自分に期待して他人に期待して、
いい成果を引き寄せることを試してみてもいいんじゃないでしょうか。
少しでも皆さんの自己理解とか他者との関わりの中に参考になれば幸いです。
今日もここまで聞いていただいてありがとうございました。また次回の放送でお会いしましょう。さようなら。
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