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2025-09-01 10:17

#33 人は自分をどう見ている?「セルフモニタリング」「社会的比較」(⑧人間関係の心理学)

スナイダーの「セルフモニタリング」フェスティンガーの「社会的比較」(大分類⑧人間関係の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)


【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

このエピソードでは、自己理解を深めるために「セルフモニタリング」と「社会的比較」という心理学の理論が扱われます。特に、周囲の人間関係において自分がどのように見られているかを気にする傾向について説明され、絶対評価と相対評価の違いについて考察されます。

セルフモニタリングの理論
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探求し始めた心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
はい、今日も聞いていただいてありがとうございます。
今日のテーマはですね、人間関係の心理学ということで、引き続き参考図書は図解心理学用語大全から、スナイダーさんという方が提唱されたセルフモニタリング、そしてフェスティンガーさんが提唱された社会的比較について扱っていきたいと思います。
大きく括ると、人は自分をどう見ているかっていう、人からの見られ方およびそれを気にする度合いみたいな、そんなお話なんですけども、皆さんどうですかね。
ご自身は人からの目を気にするタイプですか。
シーンによってもバラつくかなと思うんですけども、あんまり自分は人の目気にならないなとか、むちゃくちゃ気になっちゃうなとか、いろんなタイプがあるんじゃないかなと思います。
そんなところをね、少し心理学の考え方を用いて紐解いていきたいなと思います。
まず最初にセルフモニタリングについてご紹介したいと思いますが、この理論は1947年から活躍されているアメリカの心理学者マーク・スナイダーさんが提唱されました。
意味としては、自分の状況、相手の状況を監視しながら人間関係を進めること。
まさにね、このスナイダーさんの著書として、カメレオン人間の性格っていうそういう著書もあるように、人は周りの環境とか人間に合わせてカメレオンのように色を変えていく、性格を少し変えていく部分があるんじゃないかなと、このタイトルから推察できますよね。
このセルフモニタリングは大きく傾向を2つに分けてまして、周囲に合わせる人を高モニターの人、周囲に合わせない人を低モニターの人と区分しています。
高モニターの人は自分がどう見られているかっていうのが非常に重要で、低モニターの人は自分の信念が重要だというふうにスナイダーさんは言ってるんですね。
例を出して考えてみると、自分の行為が他人にどう影響しているか関心が高い、つまり社会性が高い高モニターの人は、例えば恋愛するときもステータスみたいなところを含めた他者とか物事の社会性を重視する傾向にあります。
さらにみんなの意見に合わせる人なので、他者の気持ちを重んじることができる。レストランで何にしようかというふうに問いかけられたときに、あなたと同じでいいですよみたいな、そんな配慮もできるというのが高モニターの人かなというところです。
一方で低モニターの人は好きなように行きますっていうそんなタイプですけども、自分の行為が他人にどう影響しているのかに関心が低い、つまり個性的な人なので、例えば恋愛の場面でも社会性というよりも他者とか物事の内面とか内容を重視して人を選ぶような傾向にあるんじゃないか。
レストランでメニュー何にしようかって聞かれたときにカレー食べたいみたいな自分の気持ちをあまり他者に影響されずに重んじる傾向にあるということがこの参考書籍では書かれています。
どうですかね、皆さんこの高モニター低モニター非常にわかりやすい概念かなと思うんですけども、どちらかといえばどちらよりいいでしょうか。
私はですね完全に低モニター、自分の行為が他人にどう影響しているのかに関心が低くて好きなように行きますというそういうタイプの人ですね。
だからこそあまり外側の情報というよりも内面とか内容を重視したり自分の気持ちにある意味敏感でそこを重視するようなタイプかなというふうに思います。
社会的比較の重要性
じゃあもう一つの理論ですね。社会的比較についても触れたいと思いますが、1919年から1989年まで活躍されたレオン・フェスティンガーさん。
アメリカの社会心理学の第一人者と言われている人ですけども、有名な他の理論で言うと過去にもご紹介したような気がしますが認知的不協和という概念もこのレオン・フェスティンガーさんの提唱されたものになります。
彼の提唱した社会的比較は他者との比較で自己評価しようとすることという意味になります。
この比較の仕方として私たちは自分の能力を評価する際に自分のことだけを見て評価する絶対評価というものと他者と比較する相対評価という2つの基準で確かめようとしますけども、
この絶対評価だけじゃなくて相対評価もするんだよというのがこの社会的比較。
社会的比較というのはこの2つのうち相対評価の方を指しているということですね。
例えばテストの点が100点満点中10点だったという時に絶対評価で言うと100点中10点10分の1しか取れなかった私はダメだみたいな評価をするのが絶対評価ですね。
ただ相対評価いわゆる社会的比較でいくと周りの人が0点と5点しかいなかったらあれみんな全然できてないみんなより点数が高いぞ私私はすごいみたいな感じで絶対評価ではネガティブな評価だったものが
社会的比較をした上で相対評価するとポジティブな捉え方になるみたいなそんなことを人はするんだよということですね。
そしてこの相対評価イコール社会的比較が働きやすいシーンというのが自分と他者の能力差が小さい時ほど社会的比較が行われる。
逆を言うと他者との能力差が大きい場合この社会的比較を行う傾向は減少するということを言っています。
まあこれ当たり前っちゃ当たり前ですけども例えばこの100点満点中周りが100点と90点しかいないときに自分が10点だったというシーンを想像してもらうと
これもう人と比べてもしょうがないなと私はこの国語というテストでは10点だったけども算数と理科では100点取ってるんだから私は私じゃないみたいな風に考えがちということですね。
私がこれ思ったのは先ほどのこの高モニター低モニターのセルフモニタリングの話と関連させると
低モニターイコールあまり他人の行為とか影響に関心が低い人はたとえ能力差が小さくてもこの相対評価イコール社会的比較っていうのには
落ち入りづらいかなぁなんて思ったんですね。 実際私自身の例で言うと周りが何点かみたいなのって正直あんまり気にしたことなくて
だからこそ絶対評価すごく気にするというか自分の中でここまでの点数行きたかったけどここまでしか行けなかった。
これ何でなんだろうとかここまで行ったからやっぱり自分はすごいなっていうその自分の中での絶対評価が強いのが低モニターの人なのかなっていう風に
自己理解の深め方
自分自身を変えてみても感じています。 自己理解に関連して考えてみるとどうでしょうかね皆さん当てはまってますかその自分のセルフモニタリングの傾向と
この社会的比較をあまりしないのか良くするのかみたいなところはどうでしょうか当てはまってるでしょうか。
これバランスが崩れていると社会的には生活がしづらいというか相対評価が全くできないと周りに合わせられないとか絶対評価ができないと自分で自分を高めていくことができないみたいな風になってしまいがちかなと思うので
じゃあバランスを取るためにはどうしたらいいかとか一方でどちらかに偏りがあるっていうのは強みでもあるというのでその強みを突き詰めていくためにはどうしたらいいか
みたいに考えてみるのはどうでしょうか 私の場合だと相対評価が弱いので周りの人が100点のテストで90点取ってたら
なぜ90点取れてるんだろうとか自分のやり方に活かせることはないかなみたいなことを自分の点数と他者の点数を比較しながら考えてみたりすることもできると思いますし
一方で突き詰めるっていう意味では絶対評価を突き詰めて自分の中で周りがどうあろうと100点に近づいていくためにどうしたらいいかっていうふうに考える
一方で私と逆のような相対評価によりがちな人っていうのはそこを競争心に変えて周りの人が頑張ってるんだから
私85点あいつ90点あと5点もうちょっと頑張ったらみんなと同じ景色が見られるんじゃないかみたいなふうに考えてモチベーションを上げていったり
自分を高めていくことにもつながっていったりすると思うし 絶対評価の観点を取り入れてみるならばいつも比べているけども
自分が85点取れた理由っていうのは何だったんだろうみたいなふうに100分の85っていうところに目を向けてできたできなかったところを考えてみるっていう思考を
あまりやらないような気もするのでそういうものの見方を持ってみる
そういうふうにしていくとバランスの取れた自己認知が形成されていくんじゃないかなというふうに思います
セルフモニタリングと社会的比較人と比べる比べないみたいなところで自己認識について少しお話してみました
少しでも皆さん自己理解が深まることを願っております
今日もここまで聞いていただいてありがとうございましたまた次回の放送でお会いしましょうさよなら
10:17

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